0
未来に続く道
written by 山葵餅
  • 幼なじみ
  • 勉強
  • 受験
公開日2022年04月14日 22:00 更新日2022年04月12日 20:59
文字数
2067文字(約 6分54秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
高校生
視聴者役柄
幼馴染
場所
演者の家
あらすじ
いつものように演者の家で勉強会を開いていると、志望大学の話になり・・・
本編
はぁー、疲れた。そろそろ休憩しない?
君も私も切りの良いところまでは進めたんだから。
《視聴者のセリフ》
それじゃあ、下からクッキーとか持ってくるよ。
君が来る前に作っておいたから、いつでも食べられるようになってるんだ。
夜まで勉強するんだし、小腹が空くかなって思って。
それにいつもそうしてるでしょ?
ときどき作らず買うときもあるけど、私が作ったものも君が美味しそうに食べてくれるから、その顔を想像していっぱい作っちゃうんだよね。

はい、お待たせ。
今日はいつも以上に美味しくできたと思うんだけど、どうかな?
食べてみた感想は。
(視聴者のセリフ)
美味しいんだ、良かった。
君は本当に美味しそうに食べてくれるよね、そんな顔を見せてくれるなら作り甲斐があるよ。
これからもずっと作っていくからね。
ちゃんと食べすぎないように注意しないといけないけど。
《視聴者の表情が変わる》
あれ、どうしてそんなに驚いた顔してるの?
《視聴者のセリフ》
え?大学に行くために一人暮らしするの?
確かに君の学力ならその学校も行けるかもしれないし、そこなら家から通うのは無理だろうけど、そんなこと聞いたこと無かったからすごくビックリしてるよ。
幼稚園からずっと一緒の幼馴染で中学生のときから君の家とか私の家で一緒に勉強してた、っていうか私が君に勉強教えてもらってただけなんだどそんな話初めて知ったよ。
《視聴者のセリフ》
言ってなかったっけ、ってそんなこと言ってくれたことなかったよ。
どうしてそんな大切なこと言っておいてくれなかったの?
私、てっきり大学でも君と同じ学校に行くと思ってたんだよ。
もちろん、一人暮らしなんてしない場所でだけど。
そもそも君に一人暮らしなんてできるわけないでしょ?
料理もできないし、部屋の掃除をするのは私とおばさんだし。
《視聴者のセリフ》
関係ないだろ、って。
そうだよね、君からしたら私がいるかどうかは関係ないよね。
私の思いに全然気づいてくれないにぶチン鈍感野郎だもんね。
《視聴者のセリフ》
何の話、って何でもないよ。
君は絶対に気づかなくて、想像もしないことだよ。
それよりも大事な話があるの。
私も君と同じ大学目指す。
無理かもしれないけど、絶対に合格する。
だから絶対に止めないで。
君に勉強教えてもらってるから勉強では平均より上にはいるんだよ。
だから、絶対に無理だなんてことはないと思うの。
とてつもなく難しいことを言ってる自覚はあるんだけどね。
だから、これからは毎日夜遅くまで君と一緒に勉強する。
家は隣同士だし、お母さんもおばさんも絶対に許可してくれるから。
二人は君と違って私の思いを知ってくれてるみたいだし。
何の話なのか君は分かってないんだろうけど、絶対に分からなくていいことだから。
「今はだけどね」【小声】
それよりも早く勉強始めようよ。
君は合格する可能性が高いけど、私はすっごく絶望的なんだから。
あの大学は君が昔したいって言ってた分野もあるみたいだけど、私がしたいと思ってることもちゃんと学べるんだよ。
昔一度、調べたことがあったんだ。
あのときは一人でこの大学を受験する勇気とか無かったし完全に諦めようと思ってけど、君も同じ大学を目指しているのなら怖いものなんて何もないよ。
《視聴者のセリフ》
なんと言うか愛は世界を変えるんだよ、よく言うでしょ?
《視聴者のセリフ》
何言ってるの、って何でもない。


【私が合格した場合】
本当に良かったね、二人とも合格できて。
これで君も私も一人暮らしをすることになるんだけど、そこで私から提案があるの。
私たち二人で一つの家で暮らさない?
分かりやすく言ったらルームシェアというか。
もちろん、お母さんからもおばさんからも許可はもらってるよ。
お父さんは話したときに泣きそうな顔してたけどお母さんがどうにかしてくれるみたいだし。
それでどうかな?私と一緒に暮らすのは嫌?

【私が合格しなかった場合】
君は合格したけど、私は無理だったね。
けど仕方無いよ。
私は受かった大学に行くよ。
それで、君に伝えておきたいことがあるんだけど、私はずっと君のことが好きだったんだ。
もちろん、今も好き。
だからこそ、君をより近くで見られるように同じ大学に行きたいと思ったんだよね。
無理だったけど。
もちろん、したいことができると思ったからっていうのもあるけどね。
だから、これから離れ離れになっちゃう前に私の気持ちを知ってほしかったの。
もちろん、君が私のことをなんとも思ってないことは知ってるよ。
それが分かった上で言ってるから。
私は君のことを好きな人じゃなくて大切な幼馴染だと思うことにするから。
その決意表明のためにこんなこと言っちゃってごめんね。
《抱きしめられる》
どうして私のこと抱きしめてるの?
急にこんなことされたら忘れることなんてできなくなっちゃうよ。
君を私の好きな人じゃなくて私の幼馴染だと思わせてよ。
もう君のことを好きな人だなんて思いたくないんだよ。
君が遠くに行ってしまって、簡単に会うこともできないんだから、このまま好きだと思い続けても会えなくなって寂しくて苦しくなるだけなんだから。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
未来に続く道
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
山葵餅
ライター情報
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
山葵餅 の投稿台本(最大10件)