あなたの屋敷で働くメイドの1人が誕生日を迎えました。あなたは、彼女の日頃の労をねぎらうためにパーティーを開きます。その晩、すっかり出来上がった彼女があなたの部屋にやってきました。

ご主人様、私の誕生日パーティーを開いてくださって、ありがとうございます。

(いつもお世話になってるし、今日はそのお礼も兼ねて、ね)

いつも世話になっているからそのお礼、ですか？

私がご主人様のお役に立てているのでしたら、嬉しいです。

これは、年に数千本しか作られないという高級ワイン！？
本当によろしいのですか？
ありがたくいただきます。

(時間経過)

(扉をノックする音)
ご主人様ぁ、失礼しますぅ。
(扉を開ける)

(酔っぱらってる？)

はーいっ、酔ってまーす！
パーティーが終わったあともぉ、ちょっと飲んじゃったんですぅ。

(ほら、水飲んで)

お水くれるんれすか～？
ご主人様やさしい～。

(なんで俺の部屋に？)

なんれ、ご主人様のお部屋に来たか、ですかぁ？

そ・れ・は、どーん！
(ベッドに倒れる音)

えへへ、こうやって押し倒してぇ。
ぎゅーって抱きついて、ご主人様といっしょに寝るためですよぉ。

今日はこれくらいのわがまま、ゆるして、くれますよね。

(ささやいて)
ご主人様、すき。だいすきです。

(頬にキスをする)

(眠たげに)
ずっと……おそばにいさせてくださいね……
(寝息をたてる)

(時間経過)

(朝、小鳥が鳴く)

(おはよう)

おはようございます。
あれ？なんで私、ご主人様と同じベッドに……？

(徐々に思い出す)
大変申し訳ございませんでした！
昨晩は酔っていたとはいえ、ご主人様になんというご無礼を！

(昨晩、言っていたことは本当？)

昨晩、ご主人様に申し上げたことは本当か。ですか？

はい。私はご主人様のことが好きです。
初めてご主人様とお会いして『これからよろしく』と笑いかけていただいたあの日から、ずっと。

ですが、酔った勢いとはいえ、あのようなことをしてしまいました。

私はもう屋敷にはいられません。
今日中には荷物をまとめて出ていきます。
今までお世話になりまし……

(言葉を遮るように抱き締める)

(困惑して)
あの、ご主人様？
私を抱き締めてどうなさったのですか？

(君にはずっと側にいてほしい)

ずっと側にいてほしい？
私のような者が、ご主人様の隣にいてもよろしいのですか？

それに、抱き締めた上で『ずっといてほしい』だなんて、今の私は勘違いしてしまいますよ。

こんなこと、他のメイドにしたらダメですからね。

大好きです。ご主人様。

・台本（ゆるボイ！）
ご主人様のことが大好きなメイドの失態
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・台本制作者
メロンフランスパン