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フェイク・チョコレート
  • 幼なじみ
  • バレンタイン
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年08月25日 17:20
文字数
896文字(約 3分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
幼馴染の女の子に義理チョコを貰ったあなた。彼女は友達との会話で、あなたのことを『男の子として見れない』とはっきり言いました。しかし、それには彼女なりの意図がありました。
本編
(朝、玄関先)

おはよう!
幼馴染みの私が迎えに来てあげたよ!

なに?そのちょっと嫌そうな顔。
今日はバレンタインだし、期待とかしてないの?

(お前からのは特にしてない)

わたしからのは期待してない?
ひどーい。
いいもん、後でびっくりしても知らないから。

(学校 教室)

おはよーアカネちゃん。ん?どしたの?

(小声で)
彼にチョコレート渡したのかって?
もう、からかわないでよ~。
これからだって。

ねぇ、君。
はい、これ。チョコレート。
いつも仲良くしてくれてありがとねっ。

アカネちゃん、なに?
明らかに義理チョコにしか見えないって?

そりゃそうだよ。
あの子とは幼馴染みできょうだいみたいな感じで育ってきたから、今さら男の子として見るのはなんか違うってゆーか?
まぁ、そんな感じ。

(放課後)
あっ、君。いっしょに帰ろ?

(二人並んで歩く)

ここの公園でよく遊んだよね。
小高い山みたいなところで、『探検だ~』とか言って。
懐かしいなぁ。

ちょっと寄っていかない?
いいでしょ、どうせおうちに帰ったってゲームして寝るだけなんだから。
久しぶりにあの山、登ろうよ。

山の頂上、もうついちゃった。
小さいときは、ここに登るだけでも大冒険だったのに。

良い景色だよね。街が一望できて。

ねぇ、君。覚えてる?
小学校に入る前、この山の中でわたしが迷子になって、しかも足まで挫いたときのこと。

あのとき、君がわたしの泣き声を聞いて、見つけてくれたよね。
君が『もう大丈夫』ってわたしの手を握ったとき、不安も足が痛いのもどっか行っちゃった。

そこからかな。わたしが君のこと好きになったの。

ふふ、なに驚いてんの。
そうだよ、わたしは君のことが好き。

(でも、朝男の子として見れないって)

朝のアカネちゃんとの会話、聞こえてたんだね。

君に渡した義理チョコも、アカネちゃんに男の子として見れないって話をしたのも、全部ウソ。

だって、学校で本命チョコ渡してクラスの誰かに見られでもしたら、からかわれたりするでしょ?
わたし、そういうの絶対に嫌だったから。
だからちょっと回りくどい感じになっちゃった。

はい、こっちがわたしの本当の気持ち。
君のことが好きって気持ちを込めて作った、あまーいチョコレート。

返事は一ヶ月後に、ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
フェイク・チョコレート
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メロンフランスパン
ライター情報
メロンフランスパンです。
甘々系中心にたまにヤンデレったりしてます。
完全に趣味なので、投稿は不定期ですがどうぞよろしくお願いします。
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