0
新型カタログを見つけた怠慢アンドロイドは、必死に買い替えを拒否する。
written by
  • 甘々
  • アンドロイド
  • セルフわからせ
公開日2022年07月08日 16:13 更新日2022年07月08日 16:13
文字数
1992文字(約 6分39秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
旧型アンドロイド
視聴者役柄
ご主人
場所
屋敷
あらすじ
ぐーたらしているアンドロイドは、命令しても生返事ばかり。
ある日、新しいカタログを見つけてしまったアンドロイドは買い替えられるのかもと焦り…。
本編
【朝】
掃除?
はいはーい。


いま漫画読んでるんで、
終わったらやっときますって~。


お、これは面白いな…。


あれ、ご主人どっか行くんです?
あぁ~、仕事…。


はぁ~、人間も大変ですよね。
このご時世に外出しないと出来ない仕事があるなんて。


時代遅れというか何というか。
特にご主人は、ここ最近働き過ぎです。


何を考えてるのか知らないですけど。


ま、怪我のないように
せいぜい頑張ってきてください~。


//SE:ドアが閉まる音。


行きましたね。
さぁてと、漫画の続き続きっと…。


微妙にご主人の部屋遠いんですよね。
何巻かまとめて持ってこようかな~。


ん?
書斎のドア開いてる。
いつもは開いてないんだよなあ…。


ふふふ、監視カメラは遠隔で消して…。
探検たーいむとしゃれこみますかぁ。


おっと、机の下に何か…。
さっそくお宝ですかね…!?


これは……私知ってますよ。
こういう一般そうな表紙に見せかけて
実は中身が違う本があるってことを!


…漫画で知りましたけど!


ふっふっふ~。
ぱっと見カタログに見えますけど、
私の目は騙せませんよ。


デジタルだと私が参照できるからってぇ~…。


付箋がある…どれどれ?


あ、これ中身本物だ…。
なになに…?


従順で、仕事も完璧…働き者で…。
これは姉妹型アンドロイドの…。
しかも、新型のやつだ。


あ~…
やっぱりこのスペック見てると私旧型なんだなあ…。


この数年で変わりすぎ…。


というかなぜ、ご主人はこんなものを…?
なんだろう、思いつかないなあ…。


…。
…まさか買い替える気じゃ…?


まっさか~!
使用期限越えてもなお5年以上暮らしてる私がぁ?


…まさか、ね。
いやあ…だって…他の機体より私おしゃべりもできるし…なにより旧型だからこその良さがありますし?


それがわかってるからこそ、
ご主人は私を置いてくれてるわけですし…?


…確かに最近忙しそうにしてるんだよね。
いやいやいやいや…。


//冷めた笑い声
はは…。


…掃除頑張っちゃおかな。
どうせ暇ですし。


【夕方】
あ、ご主人様。
どうです? 


任された通り、綺麗に出来ましたよ。
窓の四隅までちゃんとやったので、拭き残しはないと思います。


そうだ。
ご飯も作ってあるんです。
どうですか?


あ、肩でもお揉みしましょうか…?
それからそれから…あぁ! 
めんどくさい!


やっぱり私向いてないです。


掃除も頑張りましたけど
ひとつ部屋やり忘れたのいま思い出したし、
料理もそんなに美味しくできなかったし…。


新型なら全部できるのに…。
こんな私じゃ…っ!!


とぼけないでください!
私、ご主人の書斎でこれを見つけたんです。


これは新型のカタログですよね。
読んでないとは言わせません。
ご丁寧に付箋がついてましたもん。


しかも私の姉妹型のページに!
最近忙しくしてるのもそういうことなんですよね?


わかってますよ、
わかってますよ…自分があくまで消耗品であることくらい! ご主人の意向に沿えていない点の方が多いことくらい!


いつか、私はいなくなってしまう存在なのは分かってます!


でも、でもっ!
私はずっっっとずっっっとご主人の近くにいたいんです!


例え、
パーツが動かなくなったとしても、油を差してほしいし、モーターが動かなくなる最後まで一緒にいたいんです!


私、これから何だってします!
料理も洗濯も…ご主人が望まれているような動きはできないかもしれませんが頑張ります!


だから、だから…!
買い替えるのだけは考え直してくれませんか…?


へ…。
誤解…?
私に新型のメモリを増設したかった…?


はい…?
確かにご主人との記憶ストレージは常に真っ赤っかですが…。


私ともっとおしゃべりしたいから…?
え、でもそれだと逆にお金かかっちゃうんじゃ…。


さっきまでの私が言うのもなんですが
正直、新型買った方が安上がりですよ…?


//「だから忙しくしてた」


…そう、なんですか。
私がいいんですか。
私てっきり、捨てられちゃうのかと思って…。


//抱きしめられる
わぁぷ…。
私馬鹿みたいですね…。
それにご主人のこと疑っちゃった。


ご主人はこんなに私のこと想ってくれてるのに…。
私のために頑張ってくれてるのにひどいこと言っちゃった。


ごめんなさい。本当にごめんなさい…。


いえ…こちらこそご主人の部屋を不必要に探ってしまいました。それと、お互い隠し事はなし…ですか。


そうですね。
って、頭撫でないでください…。
いまだってショート寸前なんですから…。


ご主人…。
…私はこれからも一緒にいていいんですよね?


ご主人の隣にいていいんですよね…?
いつもの私を愛してくれてるってことですよね…?


…う。
たまには料理しますよ。
でも料理のレシピに大切なメモリ使いたくないな~…。


…冗談ですって。


さてっ!
ご主人の愛を再確認できたことですし、お部屋に戻りましょうか!


今日は久しぶりに私が、この私が!
頑張って作った料理が並んでますからね!


ほっぺたがパージアウトしても知りませんよ~。
それか脳がショートしちゃうかも!


ささっ、行きましょご主人!


(間)


え、量が多すぎる…?
これが私の愛の大きさです!


ほらほら~、どんどん食べてください!
食べきれなくてもあーんしてあげます!
私の愛情受け取ってくださいよ~~~♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
新型カタログを見つけた怠慢アンドロイドは、必死に買い替えを拒否する。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者

ライター情報
pixivにて、台本を投稿し始めました。
ヤンデレや甘々、わからせなどを学び中。
シチュエーションボイス採用を目指しております。

〇語尾や台詞、言葉遣いなどご自由に変更ください。追加+削除もOKです。
〇使用する場合、連絡してくださると見に参りますので助かります(必須ではありません)
連絡先→@ayu_playch
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
の投稿台本(最大10件)