他の人に仕事を押し付けられて残業続きのあなた。
上司は、真面目過ぎるあなたを心配して屋上に呼び出しました。

やぁ、後輩君。
今日も頑張っているみたいだね。

というか、ちょっと頑張りすぎじゃないかい？
目の下にクマできてるし。

え？ここ数日終電まで残業してた？
見たところこれ、君の仕事ではないだろう。

断り切れずに押し付けられた、と。
またあのおっさんか。

(ため息)
しょうがないな。

昼休み、屋上においで。

おお、君。来たか。

(なにをするんですか？)

なにをするのかって、まあ、そう急かすんじゃあないよ。

まずはご飯を食べよう。

私の隣においで。

それじゃあ、いただきます。

おや、君の弁当、美味しそうだね。
その卵焼き、一つおくれよ。
え、やだ？

そんなこと言ってもいいのかい？
君が卵焼きをくれたのならば、このタコさんウィンナーを見返りにと思っていたのに。

(がっかりして)
いらない？そうかい。

(時間経過)

うん、おいしかった。
ごちそうさま。

ほら、私の膝を貸してあげるから、ちょっと甘えていくといい。

なんだい。その、ちょっと引くわ～みたいな顔は。

疲れてるであろう君を、私は心配しているのだよ？
だからこう、一肌脱いでやろうと言うのに。

ほうら、お姉さんの柔らかい太ももだぞぉ。
きっと気持ちいいぞぉ。

そうそう、それでいいんだ。
よしよし。

君はきっと、『いい人』なんだろうね。
頼まれれば断らず、他の人の仕事までやっている。

おまけにクソ真面目なもんだから、自分の仕事も手を抜かない。

そういう人は都合よく利用されて、利用されてるとも気がつかず、すり減っていく。

そしていずれ、取り返しがつかないことになる。

だからね。断ることもときには大事なんだよ。
嫌われても問題ない。

そんなことで君を嫌う人間は、君を都合よく利用しようとしていただけなんだ。
そんなのはこっちから願い下げ。

それでいいじゃあないか。

仕事を押し付けてくるクソオヤジに、人生を狂わされたいのかい？

(頭を横にふる)

そうだろう？
なら、『いい人』は今日で辞めてしまおう。

大丈夫、それで何かあっても私が守るよ。
この会社の中じゃ、そこそこ偉いからね。

おや、眠くなってきたのかい？
寝てしまってもいいよ。
君がまずすべきことは睡眠だからね。

(優しく)
少しの間、お休みよ。

・台本（ゆるボイ！）
気だるげな上司は後輩君が心配
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・台本制作者
メロンフランスパン