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敵対勢力エルフのお清め耳かき
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  • 睡眠導入
  • 耳かき
  • ファンタジー
  • エルフ
公開日2022年09月22日 10:02 更新日2022年09月27日 22:50
文字数
1903文字(約 6分21秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
エルフ
視聴者役柄
人間
場所
森の泉付近
あらすじ
森の土地の権利を巡った戦で捕まった聞き手。

村に、人間固有のウイルスや菌、汚れを持ち込まれては困る。
ということで、雑に湖にぶち込まれたあとに耳かきされる話です。

貴様呼び→お前呼び どちらでもOKです。
本編
よし。
これでとりあえず身は清められたな。

ん?

…馬鹿者。
そんなもので風邪など引くか。
予備とはいえ、神聖な湖に入れてもらえただけ良いと思え。

適当な毒の沼地に放り投げてもよかったのだぞ。
それとも人間はそれほどまでに虚弱なのか…?

ふむ。
…やはり捕らえて正解だな。

敵を知るにはなんとやらだ。
そこに立っていろ乾かしてやる。

【火よ…】

…熱くなどない。
仮に熱かったとしても我慢しろ。

よしこれで大丈夫だ。
そのままじっとしていろよ。

こうして間近見ると…我々とは何もかもが別物だな。
…特にこの耳。

そうか…。
人間は我々と違って耳に垢が溜まりやすいのだな…。

欠陥構造だな。
これでは森の声が聞こえない…。

よし、次は耳の中だな。
場所は…そこの木陰で大丈夫だろう。

よいしょっと。

…なんだ?
立っていないで早くこっちに来い。
横にならないと掃除できないだろうが。

…膝枕?
いや、別に恥じらいなどないが…?

直に日も暮れる。
さっさと頭をこっちに預けろ…。

恥じらいはないが…
ひとつ忠告しておく。

下手な真似をするなよ。
許可なく動きでもしたら、この棒を貴様の鼓膜に突き刺すからな。

では始めるぞ。


(耳かき開始)


ふむ…。
不思議と楽しいものだな。

こう、なんだ…?
自分のではないのにスッキリする感じ…だろうか…。
これは癖になりそうだ…。

"エルフ族にもこの文化はあるんだな"?
なんだそれは。諜報のつもりか?

…まぁこの程度ならいいか。
情報を得たいなら、こちらもそれなりの対価をというやつだな。

我々の文化にも耳かきは存在する…が、そこまで頻度は高くない。

ほとんど医療器具に近いな。
さっきも言った通り、我々は森と共に生きている。

この耳が長いのもそのためだ。
自然と垢も溜まらない構造になってるのさ。

それでも個体差というのがある。
貴様の耳のように、垢を溜めてしまう形質を持ったやつもいる。

それを解消するために、耳かきが存在している…というわけだな。


(耳フー)


粗方目に見えるものは取れたが…。
貴様ら人間の何が、我々に影響するかわからない。

しっかり奥の方まで綺麗にさせてもらうぞ…。


(しばらく耳かき)


よし、こっちの耳は綺麗になっただろ。
頭を反対にしてくれ。

こっちも垢がしっかり見えるな。
…写影機(しゃえいき)があれば、した後とする前を見比べたいくらいだ。


(耳かき開始)


なぜエルフが、人間と敵対するのか…?
貴様…それは本当に言っているのか?

…貴様の答え次第では、耳かきどころではなくなるぞ。
それとも私を怒らせて、逃げる隙を伺っているのではないだろうな…?

"本当に何も知らない"…?

そ、そうか。
それは悪かった。

いや…戦と言うのはそういうものだ。
真実を知っているのは限られた上層部のみ。

時代が変わってもいつも損するのは何も知らない民だ。
不毛なもの…だよな。まったく。

…良いだろう。
私が直々に教えてやる。

先ほど言ったように、我々エルフ族と人間族は敵対関係にある。
主に森の土地の権利に関するものだがな。

…貴様ら人間は非常にずる賢い。

私たちは森を守りたい。
人間たちは土地を得たい。

つまり…貴様らからすれば森など燃やしてしまっても構わんのだ。
となれば、劣勢なのは我々と言える。

それを防ぐにはまず、人間の構造を知ること。
思考や文化を知ることが大事だと悟ったのだ。

それで斥候(せっこう)にきていた貴様をさらったというわけだ。
これが敵対理由と、貴様の今の状況の説明だな。

せめてこの耳が我々と同じだったら…この声が聞こえるだろうにな。
自然の悲鳴すら聞こえないとは愚かな種族よ…。

それともこの詰まっている垢がいけないのか?
…これが終わった時に少しでも聞こえるといいんだがな。


(しばらく耳かき)


(耳フー)


…よし。
綺麗になったな。

こういったことは初めてだったが…
どうだ?

気持ちよかった?
む…。私の耳かきについての感想は聞いていない。

痛くなかったかとか聞こえやすくなったとかを聞きたかったんだがな…。
まぁ褒められて悪い気はしない…な。

さてと。
服装も用意したものに着替えてもらおうか…。

…着れたか?

それからもう一度手を縛るからな。
後ろ向いていてくれ。

…痛くないか?
わかった。じゃあ行くぞ…。

安心しろ。
貴様はこれから我々エルフ族の研究対象だ。

私が言うのも何だが、エルフは本来温厚な種族でな。
…想像しているほど悪い扱いはしないさ。

もちろん村には人間を良くないものだと断定するものもいるだろう。
しかし、村に持ち込んだのは私だ。貴様に危害が加わることは、この私が許さない。

そんなの、家畜をいじめるのと同義だからな。
高潔なエルフがすることではない。

…この発言に嘘はないさ。
いまここで森に誓おう。

責任もって貴様を管理し、調べ終えたらちゃんと村に返してやる。

そうだな…。
数ヵ月くらい我慢してくれよな。 

(エルフの日数換算で…という解釈しても〇)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
敵対勢力エルフのお清め耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者

ライター情報
pixivにて、台本を投稿し始めました。
ヤンデレや甘々、わからせなどを学び中。
シチュエーションボイス採用を目指しております。

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