泥酔した後輩を仕方なく自分の家に連れ帰ったあなた。
翌朝、なにもされてないことに気が付いた後輩は、あなたに『なぜ、何もしなかったのか』と詰め寄ります。

(酔っぱらった状態で)
せんぱーい、飲んでますかぁ～。
あ、グラス空っぽじゃないれすか。
注いであげますよぉ。
よっとっと、それグイっと！

(いやもうだいぶ飲んだし……)

なんれすか！　私のお酒が飲めないってんれすか！

いい飲みっぷり！。
せんぱいはいい子れすねぇ。よしよし。

(時間経過)

うぇへへ、せんぱーい、おうち近いんですよね。
送ってくださーい。
おんぶ、おんぶ。

へへへ、せんぱいの背中おっきい。
おちつくー。

(玄関を開ける)

ここは？　せんぱいのいえ？
ベッドに寝かせてくれるんですか？
やさしー。

わーい、せんぱいのベッドだー。
せんぱいのにおいがする。
(匂いを嗅ぐ)
へへへ、好きだなぁこのにおい。

なんか、暑くなってきちゃいました。
せんぱい、上着脱がせてくださいよぉ。

ありがとうございますー。
シャツのボタンも外してっと。
これで涼しくなりました。

おやすみなさーい。

(朝)

うーん、もう朝？
服は？　
着たまんま。
先輩は？

寝袋で寝てる。
キャンプかよ。

はぁー、期待してたのに。
せめて、朝起きたらすぐそこに先輩の顔があって……みたいなのはあってほしかったなぁ。

(冷たい感じで)
先輩、おはようございます。
起きてください。

(体調は大丈夫？)

ええ、おかげさまで、気持ち悪いとか頭痛がするとかはありませんのでご心配なく。
とりあえず、そこに正座してもらっていいですか。

単刀直入にききます。

(ぶちまける感じで)
なぜ私に何もしなかったんですか⁉

なんですか、ヘタレなんですか⁉

女の子が無防備に自分のベッドで寝てるんですよ！
これを据え膳と言わずしてなんというんですか！

(少し悲しげに)
それとも、私ってそんなに魅力ないですか？
先輩に異性として見てもらえるように、いろいろ頑張ってきたのに。

(付き合ってもない、しかも酔った人を襲うのはだめだと思って)

やっぱり。そういうことを言うんですね、先輩は。
あなたは誠実な人ですから。
そこがいいところであり、ちょっとつまらないところでもあります。

なら、付き合いましょう。
私は好きですよ。先輩のこと。

(まだ酔ってるのかな？)

何言ってるんですか。とっくに酔いは醒めてます。

先輩、逃げようとしないでください。
昨晩、私をお持ち帰りした時点で、遅かれ早かれこうなることは決まっていたんです。

選んでください。
私の気持ちを受け入れるか、それとも振るか。
受け入れれば、私という彼女ができます。
振れば、私はこの部屋から出ていきます。
そして、二度とこの話はしません。きっぱりとあなたのことを諦めます。

どうしますか？

(受け入れます)

よかった。

それじゃあ、昨晩先輩がしてくれなかったことしましょうか。

(まだ朝だって)

男女が愛し合うのに、朝も夜も関係ないですよ。せ・ん・ぱ・い。

・台本（ゆるボイ！）
泥酔した後輩をお持ち帰りしたけど、手を出さなかったので怒られる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メロンフランスパン