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貴方の弱みを握りたいマイペース彼女の耳かき
written by くるっくー
  • 耳かき
  • カップル
  • ダウナー
  • 甘々
公開日2023年06月20日 23:35 更新日2023年06月20日 23:41
文字数
2029文字(約 6分46秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
(聴き手の)彼女
視聴者役柄
普通の学生
場所
演者の家
あらすじ
普段から掴みどころのない彼女から、唐突に「貴方の弱みを握りたい」と言われたあなた。
彼女に言われるがままに、貴方を耳かきフェチと暴くための耳かきが始まる……。
本編
時に。
貴方の弱みを握ってみたいです。

……ふむ。『なんかまたよくわからないこと言い出したなあ。しかも何だか嫌な予感がする。でもまあ、とりあえず話ぐらいは聞いてあげるか』ですか。ありがとうございます。
いえ、これは、口下手な貴方に代わって、今の気持ちを補足してあげたまでです。

それで、相手の弱み、知っておくに越したことはないと思いませんか?
別に、脅しに使うとか、そういうあくどい利用法を考えている訳ではありません。
本来知られたくないことも知っている関係って、単なる恋人よりも一歩進んだ感じがして、よいと思いまして。言うなれば秘密の関係です。

とはいえ、流石に勝手にスマホを覗き見などということはする訳にいきませんから。
なるたけ穏便に弱みを握る方法を、考察してきたんです。

それが、これ。
耳かきです。

はい。これこそが、先ほどから貴方に膝枕をしている理由でした。伏線回収です。
では、始めていきましょう。横を向いていただけますか。

(耳かき開始)

貴方の耳の中をまじまじと見るのは初めてですが、なるほど、耳垢が入れ食い状態ですね。ここを釣り堀にすれば一山当てられそうです。

ですが、今回の真の目的は耳垢を掃除することではなく、弱点を探り当てることなので。
耳の壁のどこかに眠るという急所を探して、我々は耳の奥地へと向かっていくのだった。

……気になりますか、なぜ耳かきを選んだのかが。ほしがりさんですね。
話すとなると、少々長くなりますよ?
具体的には、動画を見る前の広告ぐらい。よいですか。では。

実は、前から貴方に耳かきをしてみたいとは思っていました。
たまに、家族に耳かきをしたりで、結構やり慣れているので。
よし、5秒は経過しましたね。もうスキップしてよいですよ。

それにしても、あの5秒間って、どうしてあんなにも長く感じられるんでしょうね。
その原理を解明できたら、何かに応用できるかもしれません。
たとえば、貴方と2人でいる間にも広告を流しておけば、2人の時間が永遠のように感じられるとか。
……目ざわりですか。それはごもっともです。

そんなこんなで、大方掻き終わってしまいました。
ここからは梵天にしましょうか。

(梵天開始)

ふむ。梵天をし始めたら、先ほどよりも力が抜けてきましたね。
こっちの感触のほうが好みだったりしますか?
……なるほど、今後の参考にしておきましょう。

私としては、もっとこう、耳を掻かれてびくんびくんと跳ねるような、
そんなリアクションを期待していたのですが、
梵天で安らいでしまうのも、まあ、それはそれで。

ところで、ふと思いましたが、耳かきの後の梵天、って、
意地悪な言い方をすれば、痛めつけた後に優しくしてあげてるってことですよね。
大丈夫ですか。悪い耳かきに引っかかっていませんか。

こちら側はこんなところでいいでしょう。
それでは、せーのでごろーんしましょうか。せーの、ごろ~ん。

(反対側の耳かき開始)

ところで、これはどうすれば私の勝ちなのでしょう?
やはり、貴方が耳かきフェチを認めること、でしょうか。
しかし貴方はどちらかというと無口寄り……これは厳しい戦いになりそうです。

おや、どうしましたか?
……ふむ、そう言われてみれば、確かに不公平かもしれませんね。では私も、バラされたくない秘密を話すことにしましょう。いいですか?

おほん。
……私は、おそらく貴方が思っているより……貴方のことが大好きです。
一人でいるときに、貴方のことを想うのは、以前からありましたが……。
ここ最近では、つい気を抜くと、板書よりも貴方の背中を目で追っていたり、授業が聞こえていないことまであったりして。
日常に支障が出ています。よろしくない傾向ですね。このままだと落第してしまうかもしれない。

おや、どうしましたか。顔がだいぶ赤くなっています。
……はっ! 耳のこのあたりが弱点ということ……!
え、違う? ……ああ、なるほど。つまり、愛を伝えられたことでこうなったと……。

思っていたのとは違いますが、弱みを握れたということは、目標達成です。
しかし……これは困りました。
らしくないことをしたせいか、私の顔も熱くなってしまって……。それを見せないためにも、間髪を入れずに梵天に移行します。

(梵天開始)
ダメです。こちらを見ないでください。今振り向くと、梵天が貴方の鼓膜を突き破ります。
ふわふわだからといって侮ってはなりません。
油断せずにきちんとふわふわの感触に集中しましょう。
ほら、ふわふわ、ふわふわ……。

とりあえず……これでお互いに秘密を共有し合ったということで。
私たち、晴れて「一歩進んだ関係」になりました。
はい。きっとそうなのです。周りにもたくさん言いふらしていきましょう。
……これだと、誤解され……ますか? まあ、貴方がそう言うのならそうなんでしょう。

ふう。終わりました。
それにしても、結局耳かきにはあまり意味がなかったですね。我ながら名案と思ったのですが……。
……どうしました?
『また、耳かきしてほしい』……珍しいですね。貴方にお願いされるなど。

……ふふっ。
……別に、なんでもないですよ。今思ったことは、私だけの秘密です。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
貴方の弱みを握りたいマイペース彼女の耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
くるっくー
ライター情報
名義変更しました。(普段のHNと表記変えてたけどややこしくなるだけだったので統一します)
くるっくぅ→くるっくー

耳かきで負ける、屈服させられるシチュエーションが大好きです。

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