- ヤンデレ
- ストーカー
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
4087文字(約 13分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
従姉妹の闇、その解放を受けて絶体絶命の危機に陥るあなた。
しかし、そこにあなたの自称嫁であるストーカー少女が駆けつけ事態は混沌の呈をようする。
従姉妹の闇とストーカー少女の愛、信念と信念のぶつかりあい。
勝つのは……
以降
ストーカー少女 ス
従姉妹 従
しかし、そこにあなたの自称嫁であるストーカー少女が駆けつけ事態は混沌の呈をようする。
従姉妹の闇とストーカー少女の愛、信念と信念のぶつかりあい。
勝つのは……
以降
ストーカー少女 ス
従姉妹 従
本編
扉をけ破る音
ス「そこまでです!旦那様を害するものは例え親類縁者であろうともこのわたくしが許しません!」
何か硬質なものがぶつかる音
高速振動するものが床に落ちて、音が消える
従「っ、誰よ!邪魔するの、は……あんたは……あんたはああああっ!」
ス「誰と問われるのなら答えましょう。わたくしは旦那様の妻!生涯の伴侶であるただ一人の嫁です!」
従「あんたがっ……あんたが!お兄ちゃんを汚したああっ!」
右から左へ駆ける足音
打撃音
そのまま壁にぶつかる音
それから跳ぶようにダンッと強く踏み込む音を一回
ス「申し訳ございません。旦那様。あの方の築いた防壁が思いのほか手強く駆けつけるのが遅れてしまいました。今、お助けしますね」
カチャカチャと金属を弄る音
そこに何かが投げられる音
それを弾く金属音
従「あたしのお兄ちゃんに触るなっ!あたしのっ、あたしだけのお兄ちゃんなんだぞっ!あんたなんかが触っていい存在じゃないんだっ!あんたなんかが視界に入っていい存在じゃないんだぁっ!」
ス「……では、何故このように旦那様に酷いことをなさるのですか?愛しているのでしょう?好きなのでしょう?ならば何故?」
従「それは……お兄ちゃんが、あたしを裏切るから!あたし以外の女を傍に置くからだっ!あたし以外の女はお兄ちゃんに必要ない!あたしさえいればそれでいいっ!あたしがお兄ちゃんのたった一人の妻になるんだよっ!」
キンキンッと何かを弾く金属音
それからゆっくりと立ち上がるくらいの間を開けてから
落ち着いた調子で
ス「自分以外の存在は必要ない?自分さえいればそれでいい? ふふ、あなたのそれは『愛』であると本当に言えるのですか?」
従「はぁ?何が言いたいのよ?あんたは?」
ブオオオオッと振動音(ハンディマッサッジャーを使おう
ス「ふふ、ならば言わせていただきましょう。あなたの語る愛は狭量に過ぎます。あなたが旦那様に注ぐもの……それは決して愛などではありません」
従「っ!分かったような口をっ!あんたみたいな泥棒猫がっ!あたしをっ!否定するなあああああっ!」
振動音を振り下ろす
受け止める金属音
しばらくそのままで
ス「旦那様の周りに自分以外は要らない、それ以外は排除をする。旦那様の隣には自分だけが居ればいい……そんなのは独りよがりの下らぬ独占欲です」
従「なら!あんたは他の女の存在を許すわけ!他の女がお兄ちゃんの傍に居たっていいっていうの!?そっちの方がよっぽどちっぽけな愛だよっ!」
ガンッと振り払うような衝突音
離れて
右側からストーカー少女の声
左側から従姉妹の声
ス「それは、あなたが理解していないだけです。愛はそれほど狭量ではないことをすべてを包み込むように大きく深い……とめどなく溢れてくるものだということを」
従「はんっ!詭弁を言って誤魔化そうって言うの?バッカじゃないの!そんなのはただのいいわけよ!諦めて身を引きなさいよ!あたしとお兄ちゃんの世界から居なくなってよ!」
ス「……そして、あなたは旦那様に何をなさるのですか?」
従「何って?」
ス「先程やろうとしていたように足を切断しようというのですか? 腕を落とそうというのですか? 気に入らないからと暴力を振るうというのですか?」
従「あぁ、そうだね~……足は、まぁ要らないかなぁ。最近は車椅子だっていいのがあるしね。それ以外は、まぁ、その時に応じてかな?お兄ちゃんがあたしを裏切らなければいいんだけど」
ス「ふふっ」
従「……何が可笑しいのよ?」
ス「これが笑わずにいられますか。旦那様を害すると平然と公言する……そのような有様で旦那様への愛を語るのですからちゃんちゃら可笑しいと言うものです。臍で茶を沸かせます」
従「はぁ?だったら、あんたはどうするって言うのよ?」
ス「決まっているではないですか。ありのままを受け入れます」
台詞を強調する感じで少し余韻を持たせて
それから余裕を感じさせるような声で
ス「わたくしだって旦那様にとって一番になりたい。旦那様のお傍にいる女をわたくし一人だけにしたい……その気持ちは分かりますよ?」
従「なら、今すぐ消えてよ」
ス「ふふ、ですがそうはいきません。今のあの方を形作っているのはあの方がこれまで関わってきた全てによるものです。住む場所、暮らしている環境、お姉さまにお父様、そしてお母様……今の旦那様はそれがあってこそなのです。だからこそ、旦那様は今こうしてここに居られるのです」
従「……何が言いたいのよ?」
ス「なればこそ、わたくしは旦那様を育み形作ってきた全てに感謝を抱き、受け入れ、包み込むことこそが愛なのではないでしょうか?」
従「あんた……危ない宗教でもやってんの?」
ス「ふふ、このわたくしの言うことを理解しようともせずそのように言ってしまうことこそがあなたの感情が愛ではない証拠です。今一度言いましょう」
インパクトを強めるように
少し間を開けてから声を張って
ス「愛とは、全てを包み込むように深く大きい。とめどなく溢れてくるものなのです。あなたの言う愛はただの独占欲に過ぎません」
従「ふっざっ、けるなああああああっ!」
ブオンと振動音が縦に振られる音
剣戟戦を繰り広げているかのような数度の金属音。
それから振動音が地面に落ちて、音が消える。
ス「愛とは時に勇気を伴うものなのです。許しがたいを許し、悪感情を分かち合い、嫌なことも共に乗り越えていく。わたくしとて、ただ一人の存在になれるのなら……それは魅力的なことだと思います。しかし、それでは駄目なのです」
従「何が駄目なのよっ!あたしが全部やるんだからそれでいいじゃない!」
ブンブンと拳が空を切る音
それから位置を入れ替えて
左からストーカー少女
右から従姉妹
ス「それでは旦那様が壊れてしまう。旦那様が旦那様でなくなってしまいます。欠けては駄目なのです、全てを受け入れ、愛さなければ……旦那様の全てを手にしたことになりません」
従「…………お兄ちゃんの、全て?」
ス「そうです。わたくしの愛はそれを受け入れられないほど小さく狭いものではないのです。旦那様に関わる全て、それらをすべて受け入れ感謝し……そして、その中心たる旦那様の隣にはわたくしが居る。旦那様が関わる世界の中心がわたくしになるのです」
足音
ス「それは、わたくしという存在だけが旦那様の世界になるよりもよっぽど素敵で大きなものだと思いませんか?」
従「…………うるさい」
バチバチと鳴るスタンガンの音
従「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい、うるさーーいっ!」
ス「くっ」
金属音二回
それから後退する足音
従「そんなこと、あたしに言われたって分からないわよ!あたしはお兄ちゃんの一番になりたいんだから!お兄ちゃんには!あたしだけを見てて欲しいんだから!」
ス「ええ、わたくしもです」
従「あたしがっ!あたしだけがお兄ちゃんを好きでいればいいんだっ!お兄ちゃんを愛するのはあたしだけでいいんだっ!お兄ちゃんの世界はあたし一人で完結してればそれでいいんだっ!」
ス「そうですね。それが叶えばどんなに幸せでしょうね」
従「分かるのっ!?あたしの言ってることが分かるって言うの!?なら、なんであんなことを言えるのさ!どうしてお兄ちゃんの周りに自分以外が居てもいいって言えるのさ!」
ス「その上でわたくしは旦那様を愛すると決めたからです。旦那様と二人だけの世界を作るのではなく、旦那様と二人でこの世界で生きることを決めたのです」
従「っ、戯言を言ってえええええええっ!」
ス「戯言も言えないようではっ!」
ここから朗読、ストーカー少女で
それは一瞬のことでした。
駆けていく妹さまのスタンガンがわたくしの心臓目掛けて伸びていく。
相対するわたくしの持つ刃が少しばかりそこに触れ、電流がわたくしの手を鈍らせる。
痛い。
けれど、わたくしに止まるという選択肢はありませんでした。
何故なら、目の前の方はわたくしの……世界でたった一人の旦那様に害を為そうとする女であるから。
従「あああああああああっ!」
ス「やああああっ!」
交錯。
決着は、一瞬のことでした。
↑この文章で朗読終了
従「ぐ、かはっ……そ、んな、あんた、どうして刃先じゃなくて、柄の、方を」
ス「言ったでは、ありませんか。旦那様に関わる全てを受け入れて感謝することが、わたくしの、愛、だと」
従「う、ぐぐ、それ、でも、あたしは……負けだなんて、認め、な」
ス「ええ、それならそれで、よいのではないですか?いつでも相手になります」
人を横たえる音
それからフラフラと疲れを表現するように不規則な足音を数回
そして、耳元で
ス「大丈夫、ですか?旦那様?」
ハァハァと息を乱して
ス「ふ、ふふ、妹様はお強いですね……先の一撃は確実にわたくしの身体を捉えました。流石に、堪えたようですね……目が、よく見えません」
頬を撫でて
ス「旦那様?わたくし、頑張りましたよね?あなた様をお救い出来ましたよね?」
ハァハァと荒い息
ス「さぁ、お家へ帰りましょう。お父様もお母様もお姉さまも旦那様のことを待っています。無論、わたくしも……あなたが無事にあの家に帰ることを心の底から望んでいます」
更に荒い息
ス「ですが、そうですね……わたくし、少しばかり疲れてしまいました……後から追いかけるので、少し休んでから合流しても、よろしいですか?」
それから力ない声で
少し間を開けて
ス「大丈夫です、そのように心配なさらなくても……大丈夫です……わたくしは、旦那様と一生を添い遂げると決めたの、ですから」
最後、少し間を開けてから耳元で囁くように
ス「あぁ、やっと、わたくしのことを名前で呼んでくださいましたね?」
場面転換
歩いている足音
ス「と、このようなことになったらどうするのですか?旦那様。わたくしは旦那様の大概のことは知っている自負がありますが、何か、わたくしでも持っていないと思える情報があればしっかりとお話しください。それが円満な夫婦生活を送る秘訣というものですよ?」
足音
ス「従姉妹はそんなじゃない?そのようなことには絶対にならない? そうですか、わたくしにはそうは思えないのですが」
耳元で
ス「そうだとよいですね、旦那様」
ス「そこまでです!旦那様を害するものは例え親類縁者であろうともこのわたくしが許しません!」
何か硬質なものがぶつかる音
高速振動するものが床に落ちて、音が消える
従「っ、誰よ!邪魔するの、は……あんたは……あんたはああああっ!」
ス「誰と問われるのなら答えましょう。わたくしは旦那様の妻!生涯の伴侶であるただ一人の嫁です!」
従「あんたがっ……あんたが!お兄ちゃんを汚したああっ!」
右から左へ駆ける足音
打撃音
そのまま壁にぶつかる音
それから跳ぶようにダンッと強く踏み込む音を一回
ス「申し訳ございません。旦那様。あの方の築いた防壁が思いのほか手強く駆けつけるのが遅れてしまいました。今、お助けしますね」
カチャカチャと金属を弄る音
そこに何かが投げられる音
それを弾く金属音
従「あたしのお兄ちゃんに触るなっ!あたしのっ、あたしだけのお兄ちゃんなんだぞっ!あんたなんかが触っていい存在じゃないんだっ!あんたなんかが視界に入っていい存在じゃないんだぁっ!」
ス「……では、何故このように旦那様に酷いことをなさるのですか?愛しているのでしょう?好きなのでしょう?ならば何故?」
従「それは……お兄ちゃんが、あたしを裏切るから!あたし以外の女を傍に置くからだっ!あたし以外の女はお兄ちゃんに必要ない!あたしさえいればそれでいいっ!あたしがお兄ちゃんのたった一人の妻になるんだよっ!」
キンキンッと何かを弾く金属音
それからゆっくりと立ち上がるくらいの間を開けてから
落ち着いた調子で
ス「自分以外の存在は必要ない?自分さえいればそれでいい? ふふ、あなたのそれは『愛』であると本当に言えるのですか?」
従「はぁ?何が言いたいのよ?あんたは?」
ブオオオオッと振動音(ハンディマッサッジャーを使おう
ス「ふふ、ならば言わせていただきましょう。あなたの語る愛は狭量に過ぎます。あなたが旦那様に注ぐもの……それは決して愛などではありません」
従「っ!分かったような口をっ!あんたみたいな泥棒猫がっ!あたしをっ!否定するなあああああっ!」
振動音を振り下ろす
受け止める金属音
しばらくそのままで
ス「旦那様の周りに自分以外は要らない、それ以外は排除をする。旦那様の隣には自分だけが居ればいい……そんなのは独りよがりの下らぬ独占欲です」
従「なら!あんたは他の女の存在を許すわけ!他の女がお兄ちゃんの傍に居たっていいっていうの!?そっちの方がよっぽどちっぽけな愛だよっ!」
ガンッと振り払うような衝突音
離れて
右側からストーカー少女の声
左側から従姉妹の声
ス「それは、あなたが理解していないだけです。愛はそれほど狭量ではないことをすべてを包み込むように大きく深い……とめどなく溢れてくるものだということを」
従「はんっ!詭弁を言って誤魔化そうって言うの?バッカじゃないの!そんなのはただのいいわけよ!諦めて身を引きなさいよ!あたしとお兄ちゃんの世界から居なくなってよ!」
ス「……そして、あなたは旦那様に何をなさるのですか?」
従「何って?」
ス「先程やろうとしていたように足を切断しようというのですか? 腕を落とそうというのですか? 気に入らないからと暴力を振るうというのですか?」
従「あぁ、そうだね~……足は、まぁ要らないかなぁ。最近は車椅子だっていいのがあるしね。それ以外は、まぁ、その時に応じてかな?お兄ちゃんがあたしを裏切らなければいいんだけど」
ス「ふふっ」
従「……何が可笑しいのよ?」
ス「これが笑わずにいられますか。旦那様を害すると平然と公言する……そのような有様で旦那様への愛を語るのですからちゃんちゃら可笑しいと言うものです。臍で茶を沸かせます」
従「はぁ?だったら、あんたはどうするって言うのよ?」
ス「決まっているではないですか。ありのままを受け入れます」
台詞を強調する感じで少し余韻を持たせて
それから余裕を感じさせるような声で
ス「わたくしだって旦那様にとって一番になりたい。旦那様のお傍にいる女をわたくし一人だけにしたい……その気持ちは分かりますよ?」
従「なら、今すぐ消えてよ」
ス「ふふ、ですがそうはいきません。今のあの方を形作っているのはあの方がこれまで関わってきた全てによるものです。住む場所、暮らしている環境、お姉さまにお父様、そしてお母様……今の旦那様はそれがあってこそなのです。だからこそ、旦那様は今こうしてここに居られるのです」
従「……何が言いたいのよ?」
ス「なればこそ、わたくしは旦那様を育み形作ってきた全てに感謝を抱き、受け入れ、包み込むことこそが愛なのではないでしょうか?」
従「あんた……危ない宗教でもやってんの?」
ス「ふふ、このわたくしの言うことを理解しようともせずそのように言ってしまうことこそがあなたの感情が愛ではない証拠です。今一度言いましょう」
インパクトを強めるように
少し間を開けてから声を張って
ス「愛とは、全てを包み込むように深く大きい。とめどなく溢れてくるものなのです。あなたの言う愛はただの独占欲に過ぎません」
従「ふっざっ、けるなああああああっ!」
ブオンと振動音が縦に振られる音
剣戟戦を繰り広げているかのような数度の金属音。
それから振動音が地面に落ちて、音が消える。
ス「愛とは時に勇気を伴うものなのです。許しがたいを許し、悪感情を分かち合い、嫌なことも共に乗り越えていく。わたくしとて、ただ一人の存在になれるのなら……それは魅力的なことだと思います。しかし、それでは駄目なのです」
従「何が駄目なのよっ!あたしが全部やるんだからそれでいいじゃない!」
ブンブンと拳が空を切る音
それから位置を入れ替えて
左からストーカー少女
右から従姉妹
ス「それでは旦那様が壊れてしまう。旦那様が旦那様でなくなってしまいます。欠けては駄目なのです、全てを受け入れ、愛さなければ……旦那様の全てを手にしたことになりません」
従「…………お兄ちゃんの、全て?」
ス「そうです。わたくしの愛はそれを受け入れられないほど小さく狭いものではないのです。旦那様に関わる全て、それらをすべて受け入れ感謝し……そして、その中心たる旦那様の隣にはわたくしが居る。旦那様が関わる世界の中心がわたくしになるのです」
足音
ス「それは、わたくしという存在だけが旦那様の世界になるよりもよっぽど素敵で大きなものだと思いませんか?」
従「…………うるさい」
バチバチと鳴るスタンガンの音
従「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい、うるさーーいっ!」
ス「くっ」
金属音二回
それから後退する足音
従「そんなこと、あたしに言われたって分からないわよ!あたしはお兄ちゃんの一番になりたいんだから!お兄ちゃんには!あたしだけを見てて欲しいんだから!」
ス「ええ、わたくしもです」
従「あたしがっ!あたしだけがお兄ちゃんを好きでいればいいんだっ!お兄ちゃんを愛するのはあたしだけでいいんだっ!お兄ちゃんの世界はあたし一人で完結してればそれでいいんだっ!」
ス「そうですね。それが叶えばどんなに幸せでしょうね」
従「分かるのっ!?あたしの言ってることが分かるって言うの!?なら、なんであんなことを言えるのさ!どうしてお兄ちゃんの周りに自分以外が居てもいいって言えるのさ!」
ス「その上でわたくしは旦那様を愛すると決めたからです。旦那様と二人だけの世界を作るのではなく、旦那様と二人でこの世界で生きることを決めたのです」
従「っ、戯言を言ってえええええええっ!」
ス「戯言も言えないようではっ!」
ここから朗読、ストーカー少女で
それは一瞬のことでした。
駆けていく妹さまのスタンガンがわたくしの心臓目掛けて伸びていく。
相対するわたくしの持つ刃が少しばかりそこに触れ、電流がわたくしの手を鈍らせる。
痛い。
けれど、わたくしに止まるという選択肢はありませんでした。
何故なら、目の前の方はわたくしの……世界でたった一人の旦那様に害を為そうとする女であるから。
従「あああああああああっ!」
ス「やああああっ!」
交錯。
決着は、一瞬のことでした。
↑この文章で朗読終了
従「ぐ、かはっ……そ、んな、あんた、どうして刃先じゃなくて、柄の、方を」
ス「言ったでは、ありませんか。旦那様に関わる全てを受け入れて感謝することが、わたくしの、愛、だと」
従「う、ぐぐ、それ、でも、あたしは……負けだなんて、認め、な」
ス「ええ、それならそれで、よいのではないですか?いつでも相手になります」
人を横たえる音
それからフラフラと疲れを表現するように不規則な足音を数回
そして、耳元で
ス「大丈夫、ですか?旦那様?」
ハァハァと息を乱して
ス「ふ、ふふ、妹様はお強いですね……先の一撃は確実にわたくしの身体を捉えました。流石に、堪えたようですね……目が、よく見えません」
頬を撫でて
ス「旦那様?わたくし、頑張りましたよね?あなた様をお救い出来ましたよね?」
ハァハァと荒い息
ス「さぁ、お家へ帰りましょう。お父様もお母様もお姉さまも旦那様のことを待っています。無論、わたくしも……あなたが無事にあの家に帰ることを心の底から望んでいます」
更に荒い息
ス「ですが、そうですね……わたくし、少しばかり疲れてしまいました……後から追いかけるので、少し休んでから合流しても、よろしいですか?」
それから力ない声で
少し間を開けて
ス「大丈夫です、そのように心配なさらなくても……大丈夫です……わたくしは、旦那様と一生を添い遂げると決めたの、ですから」
最後、少し間を開けてから耳元で囁くように
ス「あぁ、やっと、わたくしのことを名前で呼んでくださいましたね?」
場面転換
歩いている足音
ス「と、このようなことになったらどうするのですか?旦那様。わたくしは旦那様の大概のことは知っている自負がありますが、何か、わたくしでも持っていないと思える情報があればしっかりとお話しください。それが円満な夫婦生活を送る秘訣というものですよ?」
足音
ス「従姉妹はそんなじゃない?そのようなことには絶対にならない? そうですか、わたくしにはそうは思えないのですが」
耳元で
ス「そうだとよいですね、旦那様」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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