トリックオアトリート！
　あなたのことを待っていた女の子に問いかけられる。
　ちょうどお菓子を持っていたあなたはそれをその子に渡すも彼女は不満げ。
　そう、彼女の目的はお菓子ではなく悪戯。
　仕切り直された言葉はトリック＆トリート
　お菓子を奪われた上、あなたは悪戯を受ける。
　それは甘い甘い、お菓子よりも甘いいたずらで……最後にもう一度聞かれるのだった。
　ねぇ？お菓子よりも甘い悪戯、受けてみない？

「トリックオアトリート！お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ～！」

　少し気まずそうな空気を表現するように間を開けて

「ん？な～に？この格好が気になるのぉ？これは、ね。狼人間……ワーウルフなのです。ワンワンっ♪　なんちゃって」

　鳴き声は媚び媚びの甘い声で

「うん？犬耳だけなんて認めない？もっと毛を濃くしろ？　毛皮がないなんて許さんぞ～？」

　ちょっと間を開けて
　それから楽し気に言う感じで

「うるさ～い！あたしがワーウルフだっていうんだから、それでいいのっ！」

　言い切って
　それから問いかけて

「そんなことより、ほら？トリックオアトリートだよ！お菓子渡すの？渡さないの？」

　ゴソゴソと探る音
　それからポンと手渡す音を入れて

「……あれ？お菓子、持ってたんだ？　絶対にお菓子なんか持ってないと思ってたから、あたし悪戯したかったんだけど……うぅん、うんっ」

　最初は唸り声、次に頷くような感じで言って。
　それから

「よしっ！じゃあ、一旦これは返すからちょっと待ってね」

　ガサガサと物音
　それから少しの間を開けて

「トリック＆トリート！お菓子をくれても悪戯しちゃうぞ～！」

　また数秒の間
　気まずさを表現するような感じで
　それからまたガサガサと物音のあとに
　お菓子をポンと渡す音を入れて

「うんっ、ありがと。それじゃ悪戯するね？」

　カツカツと足音
　一旦音を途切れさせて、それからもう一回さっきのと同じ回数の足音

「うん？何？そんな後ずさって？　そこまで悪戯したかったのか？うん、だってそのために今日来たんだもん。ね？痛くしないから！」

　相手のことを待つくらいの少しの間

「んふふ～、ありがとっ！じゃあ、やってくねっ！」

　ギュギュっと荒縄で縛る音
　それからガサリと目隠しを付けるような音を入れて、それから

「よしっ、で～きた！　うんうん、準備が終わるまでよく大人しく待てたね～、褒めてあげよう」

　撫でる音
　よ～しよし、と声も入れて
　それからガサガサと両耳を触って

「ふふふ～、こそばゆい？　なら、こういうのは？」

　ふ～と耳に息を吹きかける
　それから軽くキス

「ふふ、気持ちいい？」

　耳元で囁いて

「あたしは……最高に気持ちいいよ？」

　チュッチュッと軽いキス音を数回
　それが終わったら反対側でもう一度軽いキス音を数回。
　それからその方向から耳を吹きかけて、もう一度キス音

「えへへ～、どう？　キスキス天国、な～んちゃって……好き？」

　ちょっと間を開けてから

「アタシはね、好きだよ？ずっとずっとキスしたいって思ってたもん」

　ディープキス
　それから身体を擦り付ける音

「好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き」
　↑右側から
　そして次は反対側から

「好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き」

　耳舐め音
　それからギュッと抱きしめて
　鼓動音

「ねぇ、聞こえる？あたしの心臓ね……好きだよ～って、こんなに早く脈打ってるんだよ？あたしは、あなたが好きで好きでたまらない……あなたが居ないと駄目になっちゃう駄目犬なんだよ？」

　鼓動音
　
「あ、狼だっけ？　あはは、まぁ、どっちでもいいよね？　つまり、あたしはあなたに発情している雌犬なの」

　鼓動音

「他の雌に腰振るのなんてぜ～ったいに許さないし、あたし以外を追いかけるのも許さない。あたしだけを見て？　あたしだけを感じて？」

　摩る音

「あたしだけを愛して？」

　離れて

「あたしは、ね。あなたのペットなんだから、可愛がらなきゃダメなんだよ？」

　チャラリと鎖の音
　それから目隠しを外す音をさせて

「え、へへ、ちょっと恥ずかしかった、かな？でも、あなたが望むのなら……あたしはもっと凄いこともあなたにしてあげられるよ？」

　チャラリと鎖の音

「ねぇ？お菓子だけで終わるのと、お菓子よりも甘い……もっと凄い悪戯を受けるのと、どっちがいい？」

　耳元で

「選んで？」

　チャラリと鎖の音

「あたしの飼い主になってくれるよね？　ご主人様♡」

・台本（ゆるボイ！）
トリック＆トリート！　子犬系少女の甘い悪戯
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ