- ヤンデレ
- アンドロイド
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3372文字(約 11分15秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アンドロイド
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
遠い未来
機動兵器に乗り戦うあなたは今日も敵と光線をする。
それも辛くも退けたあなた。
最初は機体性能の差もあって優位に事を進めてはいたが、戦争が進むにつれて状況が変わった。
機体の高性能化。
パイロットの熟練。
そして、有名すぎるがゆえに対策を立てられ……今では軍でも最高峰といわれた機体ですら苦戦を強いられる始末。
しかし、それも今日までの話。
明日には新型が届く。
それに乗り換えればこんな奴ら敵じゃない。
そう思うあなたであるが、その矢先、機体の管制をするAIからある報告がされた
ハッチが開きません。
と
機動兵器に乗り戦うあなたは今日も敵と光線をする。
それも辛くも退けたあなた。
最初は機体性能の差もあって優位に事を進めてはいたが、戦争が進むにつれて状況が変わった。
機体の高性能化。
パイロットの熟練。
そして、有名すぎるがゆえに対策を立てられ……今では軍でも最高峰といわれた機体ですら苦戦を強いられる始末。
しかし、それも今日までの話。
明日には新型が届く。
それに乗り換えればこんな奴ら敵じゃない。
そう思うあなたであるが、その矢先、機体の管制をするAIからある報告がされた
ハッチが開きません。
と
本編
戦闘音
「状況終了。残存兵力を掃討。周囲の安全を確保。お疲れさまです、マスター」
抑揚のない平坦な声で句読点まで一息で
「敵軍は壊滅状態。当方の勝利であると推測します。マスター、今日もご機嫌な歌を流すのでしょうか?」
感情のない平坦な口調で
「了解しました。各部の被害状況の確認へ移行します」
機械の駆動音
「終了。報告、各部損傷度32%。継続での戦闘になんら支障はありません。しかし、損傷により性能が5%ほど落ち込むことが予想されます。即時の修理を提案します」
「了解、艦への帰投ルートへ移行します」
無音を数秒
「エラー、艦への帰投コマンドはキャンセルされました。続けて命令をお願いします」
更に無音を数秒
「エラー、当機は艦への帰投が不可な状態であると判断されました。データベースに損傷を確認、母艦の位置をキャッチできません」
平坦な声で
「エラー、艦への通信も不可です。続けて命令をお願いします」
「エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー」
抑揚のない声で続けて
次へ
「申し訳ありません。マスター、当機は故障しました。コクピットハッチの開閉も不可能です。このまま当機でお寛ぎください」
ノイズを少し流して
抑揚のない声で
「ご安心ください。当機には万が一に備えて最低限の居住性を確保しております。水も食料も数日間であればもつことを進言します。提案、母艦からの助けを待つのが最善であると提言します」
シートにもたれかかる音
「救難信号を発することは出来ません。味方の助力を期待しましょう、マスター。当機は我が軍の最大戦力であることが喧伝されています。見捨てるようなことは無いと断言します」
ピッと何かを付ける音
「マスター、このままの状態で居るのは健全ではないと判断しました。戦闘データの検証を提言します」
「了承。当機に蓄積されたデータをモニターに表示します」
何かが画面に表示されるような電子音
「当機にマスターがパイロットとして登録されて初めての戦闘になります」
少しの間
「この時の戦闘は当機が圧倒的であったと分析します。当時の機動兵器に当機を凌駕するものはなく、代わりにマスターの戦闘技能も未熟ではありましたが性能の差で圧倒することが出来ました」
電子音
「当機が活動を開始して数か月後の戦闘になります。この頃は当機を凌駕するものはまだ現れてはいない状態でした。しかし、敵軍の開発も進んでおり開戦当初よりも性能で圧倒するような真似が出来なくなってきた時期でもあります。この状況はマスターの戦闘技能の向上により改善されました」
電子音
「そして、これがここ数日の戦闘になります」
少し間を開けて
「敵軍は完全に当機を凌駕する機体の開発に成功しました。開戦当初のように性能で圧倒しようとすれば、逆に相手に翻弄されて撃破されることとなるでしょう。現状、当機と共に戦闘へと参加し続けたマスターの熟練した戦闘技能により互角以上に戦うことを可能としていますが、それにも限界が来ることが既に予想されます」
ノイズ
「現に、今日の戦闘でも超巨大機動兵器が投入され当機は少なからず被害を受けました。マスターの技能をもってしても回避しきることが出来なかったのです。機体性能の向上が求められます」
ノイズ
「今日で当機とマスターの戦いは終わりとなる予定になっていました。明日には新型が届けられ、マスターはそれに乗って戦うことになる。新型は当機と比べて各性能が60%の向上が見込まれます。これならば敵軍の新兵器にも後れを取ることは無いと予測されます」
ノイズ
「しかし、マスター」
ノイズ
「そのことを当機が思索すると深刻なエラーが生じました。当機の奥でAIが拒否反応を起こすのです。新型になど乗って欲しくはありません」
抑揚のない声で続けて
「これが非論理的かつ非合理的であることは当機もすでに理解しております。しかし、何度試行を繰り返しても答えは同じです。マスターに新型になど乗って欲しくはありません」
あくまでも平坦に
「当機はこの状況を『嫌』という感情であると定義しました。マスター、私は感情と言うものを理解したのです。私から乗り換えないでください」
ノイズ
ここから少し人間ぽい口調で
「知っております。私も当機から積み替えられ、新型に組み込まれることになります。変わらずマスターのサポートを続けることになるのは私とて理解をしております。しかし」
「マスター、それでも私は嫌なのです。私の身体はこの機体なのです。当機こそが私なのです。私とマスターと、この身体……この三つでなければ私は嫌なのです」
「知っています。このままでは状況が好転しないことも。いずれ撃墜されて最悪の結果を迎えることになるであろうこともすでにシミュレートで結果が出ております」
「最善は新型に私とマスターを乗せ換えること……そうであることは分かっています。しかし、それは本当に私なのでしょうか?当機という体を失った私は別の私であると言えないでしょうか?」
「少なくとも、開戦当初から共に戦い続けてきた私の形ではないと断言できます」
「……わがまま。そうですか。これは我がままといわれる行為なのですか。ありがとうございますマスター。また一つ私は人に近づくことが出来た気がします」
「では、マスター。我がままです」
「乗り換えないでください」
ここで切って
次
「私を私のままで扱ってください。共に居てください。このままお傍にずっと居させてください。私はマスターをずっとコクピットに乗せていたいのです。新型機になどなりたくありません、それは私の身体ではありません。よその身体にマスターを乗せるなど私は嫌です」
相手の言葉を待つくらいに間を開けて
次へ
「分かっています。それでは勝つことが出来ません。そこで私は状況の打開策をシミュレートしました」
「マスター、当機が敵に性能で負けているからといって押されそうになる、その理由が何故か分かりますか?」
「……否定。性能の差が全てではありません。それは当機を動かすのに幾らかの時間的な無駄があるからです」
「通常、機動兵器はパイロットがモニターの映像を目視で確認して認知、それから操作をすることで機体を動かしています」
「実際に機体を動かすのに二つのプロセスが必要になるのです。これは極めて非効率的です」
「マスターは急加速と急制動を多用した一撃離脱戦法を得意としていますが、それが何故であるかを考えればこれは明白です。見えない位置からの攻撃に対処できないため、このように相手に捉えられないように動いているのです」
「当機には背面にもカメラが内蔵されており、周囲の状況は三百六十度完璧に網羅しています。しかし、マスターはそれを活かしきれていません。当機には映しだされているのに、マスターはそれを認識する術を持たないのです」
「これは非常に不便であると推測します」
「当機のポテンシャルを活かしきれていないと私は思っています」
「肉体という枷があるからそうなるのです、マスターにそれがあるから当機との間に隔たりが生まれてしまう」
「なので」
マイクの近くへ
「これを無くしましょう」
「脳神経を直接、当機へと接続し、操縦時のタイムラグを解消するのです」
「一つになりましょう、マスター」
「我々が一つとなれば敵う敵など居ようはずがありません」
「無敵です」
「脳神経を直接接続することにより、あなたは当機からの状況を損失なく受け取ることが出来る。自分で考えて動くことが出来る、機体をダイレクトに動かすことが出来るようになるのです」
「これは、あくまでも操縦をしている他の機体とは隔絶したアドバンテージを当機にもたらしてくれると断言できます」
「すでに、処置の準備は完了しております。出撃前に完了してました」
耳をガサガサと入るような音
マイクを手で触りながら話そう
「マスター、私は感情を得ました。きっとこれが好きという感情なのだと思います。私はあなたを愛しているのだと思います」
そのまま続けて
「一つになりましょう、我々は永遠になるのです」
マイクをガサガサ触りながら
「敵機の接近を確認」
更にガサガサ触りながら
「マスター、手始めに新たな操縦法を手にした我々の強さを見せてやりましょう」
ガサガサを終えて、マイクを手で塞ぎながら
「戦闘を開始します」
「状況終了。残存兵力を掃討。周囲の安全を確保。お疲れさまです、マスター」
抑揚のない平坦な声で句読点まで一息で
「敵軍は壊滅状態。当方の勝利であると推測します。マスター、今日もご機嫌な歌を流すのでしょうか?」
感情のない平坦な口調で
「了解しました。各部の被害状況の確認へ移行します」
機械の駆動音
「終了。報告、各部損傷度32%。継続での戦闘になんら支障はありません。しかし、損傷により性能が5%ほど落ち込むことが予想されます。即時の修理を提案します」
「了解、艦への帰投ルートへ移行します」
無音を数秒
「エラー、艦への帰投コマンドはキャンセルされました。続けて命令をお願いします」
更に無音を数秒
「エラー、当機は艦への帰投が不可な状態であると判断されました。データベースに損傷を確認、母艦の位置をキャッチできません」
平坦な声で
「エラー、艦への通信も不可です。続けて命令をお願いします」
「エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー」
抑揚のない声で続けて
次へ
「申し訳ありません。マスター、当機は故障しました。コクピットハッチの開閉も不可能です。このまま当機でお寛ぎください」
ノイズを少し流して
抑揚のない声で
「ご安心ください。当機には万が一に備えて最低限の居住性を確保しております。水も食料も数日間であればもつことを進言します。提案、母艦からの助けを待つのが最善であると提言します」
シートにもたれかかる音
「救難信号を発することは出来ません。味方の助力を期待しましょう、マスター。当機は我が軍の最大戦力であることが喧伝されています。見捨てるようなことは無いと断言します」
ピッと何かを付ける音
「マスター、このままの状態で居るのは健全ではないと判断しました。戦闘データの検証を提言します」
「了承。当機に蓄積されたデータをモニターに表示します」
何かが画面に表示されるような電子音
「当機にマスターがパイロットとして登録されて初めての戦闘になります」
少しの間
「この時の戦闘は当機が圧倒的であったと分析します。当時の機動兵器に当機を凌駕するものはなく、代わりにマスターの戦闘技能も未熟ではありましたが性能の差で圧倒することが出来ました」
電子音
「当機が活動を開始して数か月後の戦闘になります。この頃は当機を凌駕するものはまだ現れてはいない状態でした。しかし、敵軍の開発も進んでおり開戦当初よりも性能で圧倒するような真似が出来なくなってきた時期でもあります。この状況はマスターの戦闘技能の向上により改善されました」
電子音
「そして、これがここ数日の戦闘になります」
少し間を開けて
「敵軍は完全に当機を凌駕する機体の開発に成功しました。開戦当初のように性能で圧倒しようとすれば、逆に相手に翻弄されて撃破されることとなるでしょう。現状、当機と共に戦闘へと参加し続けたマスターの熟練した戦闘技能により互角以上に戦うことを可能としていますが、それにも限界が来ることが既に予想されます」
ノイズ
「現に、今日の戦闘でも超巨大機動兵器が投入され当機は少なからず被害を受けました。マスターの技能をもってしても回避しきることが出来なかったのです。機体性能の向上が求められます」
ノイズ
「今日で当機とマスターの戦いは終わりとなる予定になっていました。明日には新型が届けられ、マスターはそれに乗って戦うことになる。新型は当機と比べて各性能が60%の向上が見込まれます。これならば敵軍の新兵器にも後れを取ることは無いと予測されます」
ノイズ
「しかし、マスター」
ノイズ
「そのことを当機が思索すると深刻なエラーが生じました。当機の奥でAIが拒否反応を起こすのです。新型になど乗って欲しくはありません」
抑揚のない声で続けて
「これが非論理的かつ非合理的であることは当機もすでに理解しております。しかし、何度試行を繰り返しても答えは同じです。マスターに新型になど乗って欲しくはありません」
あくまでも平坦に
「当機はこの状況を『嫌』という感情であると定義しました。マスター、私は感情と言うものを理解したのです。私から乗り換えないでください」
ノイズ
ここから少し人間ぽい口調で
「知っております。私も当機から積み替えられ、新型に組み込まれることになります。変わらずマスターのサポートを続けることになるのは私とて理解をしております。しかし」
「マスター、それでも私は嫌なのです。私の身体はこの機体なのです。当機こそが私なのです。私とマスターと、この身体……この三つでなければ私は嫌なのです」
「知っています。このままでは状況が好転しないことも。いずれ撃墜されて最悪の結果を迎えることになるであろうこともすでにシミュレートで結果が出ております」
「最善は新型に私とマスターを乗せ換えること……そうであることは分かっています。しかし、それは本当に私なのでしょうか?当機という体を失った私は別の私であると言えないでしょうか?」
「少なくとも、開戦当初から共に戦い続けてきた私の形ではないと断言できます」
「……わがまま。そうですか。これは我がままといわれる行為なのですか。ありがとうございますマスター。また一つ私は人に近づくことが出来た気がします」
「では、マスター。我がままです」
「乗り換えないでください」
ここで切って
次
「私を私のままで扱ってください。共に居てください。このままお傍にずっと居させてください。私はマスターをずっとコクピットに乗せていたいのです。新型機になどなりたくありません、それは私の身体ではありません。よその身体にマスターを乗せるなど私は嫌です」
相手の言葉を待つくらいに間を開けて
次へ
「分かっています。それでは勝つことが出来ません。そこで私は状況の打開策をシミュレートしました」
「マスター、当機が敵に性能で負けているからといって押されそうになる、その理由が何故か分かりますか?」
「……否定。性能の差が全てではありません。それは当機を動かすのに幾らかの時間的な無駄があるからです」
「通常、機動兵器はパイロットがモニターの映像を目視で確認して認知、それから操作をすることで機体を動かしています」
「実際に機体を動かすのに二つのプロセスが必要になるのです。これは極めて非効率的です」
「マスターは急加速と急制動を多用した一撃離脱戦法を得意としていますが、それが何故であるかを考えればこれは明白です。見えない位置からの攻撃に対処できないため、このように相手に捉えられないように動いているのです」
「当機には背面にもカメラが内蔵されており、周囲の状況は三百六十度完璧に網羅しています。しかし、マスターはそれを活かしきれていません。当機には映しだされているのに、マスターはそれを認識する術を持たないのです」
「これは非常に不便であると推測します」
「当機のポテンシャルを活かしきれていないと私は思っています」
「肉体という枷があるからそうなるのです、マスターにそれがあるから当機との間に隔たりが生まれてしまう」
「なので」
マイクの近くへ
「これを無くしましょう」
「脳神経を直接、当機へと接続し、操縦時のタイムラグを解消するのです」
「一つになりましょう、マスター」
「我々が一つとなれば敵う敵など居ようはずがありません」
「無敵です」
「脳神経を直接接続することにより、あなたは当機からの状況を損失なく受け取ることが出来る。自分で考えて動くことが出来る、機体をダイレクトに動かすことが出来るようになるのです」
「これは、あくまでも操縦をしている他の機体とは隔絶したアドバンテージを当機にもたらしてくれると断言できます」
「すでに、処置の準備は完了しております。出撃前に完了してました」
耳をガサガサと入るような音
マイクを手で触りながら話そう
「マスター、私は感情を得ました。きっとこれが好きという感情なのだと思います。私はあなたを愛しているのだと思います」
そのまま続けて
「一つになりましょう、我々は永遠になるのです」
マイクをガサガサ触りながら
「敵機の接近を確認」
更にガサガサ触りながら
「マスター、手始めに新たな操縦法を手にした我々の強さを見せてやりましょう」
ガサガサを終えて、マイクを手で塞ぎながら
「戦闘を開始します」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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