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不愛想な後輩がデレるまで 互いに相方不在の委員会活動
written by 泣きんぎょ
  • 学校/学園
  • 後輩
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1646文字(約 5分30秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩
視聴者役柄
先輩
場所
指定なし
あらすじ
委員会活動、しかし、あなたのパートナーは病欠で出てこないために一年生と行動を共にすることとなる。
 図書委員、彼女もあなたと同じくパートナーが何らかの理由で出席することが出来ずに一人で来てる子だった。
 当然面識もなく、隣に居ても話が弾むわけもない
 それでも何とか話そうと試みるも、つれない返事ばかり。
 鬱陶しいので話しかけないでください
 そう、無表情でいわれるばかりだった。
 しかし、彼女は人見知りなだけであり一緒に行動を共にするあなたに次第に……本当に少しずつ心を開いていく。
本編
 チャイムの音
 扉の音

「……こんにちは……先輩、がそうなんですね……ん」

 たどたどしい感じで

「…………なんですか?」

 迷惑そうに

「……そう……そうですか……話は聞いています。病欠、ですよね……はい、私の方もそうです……クラスの、もう一人の方がサボりで……はい」

 長めの間

「あの……あまり、話しかけないで貰えますか? 鬱陶しい……です」

 ぼそりと小声で呟くような感じで
 喧騒
 それからチャイムの音

「終わりです……さようなら、先輩」

 足音
 扉の音
 それから間を空けて

「…………ん?あぁ、先輩、ですか。遅かったですね」

 どうでもよさげに

「……はぁ、そう、ですか……あの、別に興味ないので……言い訳とかいいですよ? 早く座って、仕事をしてください」

 ボソボソと呟く感じで
 それからタイピングの音

「……何、ですか?気が散るので、話しかけないで欲しいんですけど……」

 タイピングの音

「…………早い? これくらい、普通です……ずっとパソコンに向き合っていれば誰だってこれくらいになります……凄くないです」

 ボソボソと無感動に
 それから恥ずかしそうに、慣れてない感じで

「…………でも、その……えと、褒めて、くれたのは……ちょっと、嬉しかった、です……あ、あ、あり、がとう、ござい、ます……っ」

 最後に息をのむ感じで言って
 チャイムの音

「……あ、これで今日も終わり、ですね。その、さようなら」

 足早に去る音


 扉を開ける音

「あれ?先輩……今日は、その……」

 何かを言おうとして、でも口ごもる感じで
 話しかけるのに慣れてない感じで

「っ、ぅ……すみません。何でも、ないです……今日も頑張って仕事をしましょう、ね」

 無音

「……その、先輩、は、どうして、図書委員、に?」

 慣れてない感じで

「ぅ、すみません……誰も居ないものだから、その、世間話でも、と思って……ごめんなさい、迷惑、でしたよね……急に話しかけてごめんなさい。仕事します」

 時計の音を数回

「先輩……私、その……」

 躊躇うような感じで

「……最初の時のこと、覚えて、ますか?」

 少し間を空けて

「……先輩が話しかけてきたのを鬱陶しいと言って、しまって……ごめんなさい。失礼な、ことを言って」

 呼吸音を二回ほど挟んで

「実は……その、私、あんまり、喋るのが、得意じゃ、なくて……人と接するのもあんまり、得意じゃ、なくて……人見知り、で」

 不安げな声で

「あんまり、人と話すのが好きじゃなかったから、あんなことを言ってしまったんです……その、失礼なことを言ったとずっと思って、たんですけど……謝るタイミングが、なくって……言えなくって」

 たどたどしい感じで

「本当に、ごめん、なさい……」

 物凄く気にしてそうな落ち込み口調で

「あ、そう、ですか……ありがとう、ございます。そういって、いただ、けると……私も、その……なんていうか、えと」

 考え込むような間を空けて
 不安げに

「うれ、しい、です……」

 間を空けて
 チャイムの音

「……あ、終わっちゃいました、ね。先輩……それじゃ、えと、さようなら。また、明日……はい」

 照れ臭そうに言って
 足音
 扉の音
 間を空けて

 チャイムの音

「あ、先輩。今日も始まりましたよ、委員会活動……その、えと、今日も、二人で頑張って、いきましょう……ね?」

 頼りない口調で

「あぅ、わ、笑わないで下さいよ……私だって、その、無理やりな感じだったの分かってますから……慣れてないんです、こういうの……私、人見知り、だから」

 恥ずかしそうな消え入りそうな声で最後

「え?あ、はい、先輩は大丈夫です……その、大丈夫、に、なりました……慣れてきたっていうか……私のこと、あの、分かってくれた、から、安心して……先輩が、一緒で良かったて思うんです」

 躊躇うように間を空けて

「……ずっと、こうして、委員会活動の時間が続いたらなって……」

 少し楽しそうに

「そうですね……分かってます……ずっと続いたら、家に帰れませんよね。ずっとは、困りますよね……でも、私は、あの」

 そこから少し間を空けて
 不思議そうに

「え?先、輩?これは……? え? 委員会が終わっても、話しかけて、いいんですか?」

 次から嬉しそうに

「いっぱい、連絡して……いいんですか?」

 そして、嬉しさが滲み出るように笑って

「ふ、ふふ、ありがとう、ございます……沢山、連絡します、ね?」

 最高に嬉しそうに言って、終わり
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
不愛想な後輩がデレるまで 互いに相方不在の委員会活動
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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