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プラモ好きな幼馴染は告白されるのを待っている ヤンデレ気味なツンデレ幼馴染
written by 泣きんぎょ
  • ツンデレ
  • 幼なじみ
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2332文字(約 7分47秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
幼馴染の貧乳少女はあなたのプラモ友達であった。
しかし、彼女は物騒な冗談ばかりを言う。
淡々とした調子で、なんてことのないことのように言うから本当のことでないことは分かりきっていた。少なくとも、あなたはそう思っていた。
近寄る女は排除した。
すぐに諦めた。
そして、まっ平らな自分の胸を気にして……
何を言ってるんだろう?と
だって、女の子とか自分の近くには来なかったから。
諦めたも何も、誰かに好かれたことなんてないから。
だから、人一倍感情がこもってる胸の部分だけは多分本当なんだろうな、と漠然と思って頷いて……今日も幼馴染とプラモを作る。
それは、一緒にプラモデルを作るいつも通りの日常だった。
本編
「ん……あれ? ねぇ、あんた、あたしの紙やすり使ってない?」

「違う、それじゃない」

「そう、それ、四百番。こっちに寄越して」

やすり掛けの音
それから息を吹きかける音

「うん……こんなものね。後は六百番から千番までかけて、と……」

「ん?何?」

「そうね……このキット買ったのはちょっと失敗だったわね。モールドが多いし、合わせ目も目立つし……油断したわ」

「どれほど筋彫りすればいいのよ、ったく……」

「ん~、まぁ、そうね。あたしは素組みにスミ入れくらいしかしないもの。あんたとは比べ物にならないわ……よく出来るわよね、接着剤が乾くまで待って合わせ目を消して、後ハメ加工をして……流石にあたしはそこまでやる気にはなれないわ」

「面倒なのよ、先の見えない努力って。これくらいパッと組み上がるのがいいわ」

少し間を空けて

「うん、いいわね……中々よく出来た。そっちはどう?」

「……ふぅん、凄いのは漠然と分かるんだけど……バラバラだからよく分からないわね」

「いつ、完成しそう?」

「……そう。一か月、ね……気の遠くなるような話ね。あたしには無理だわ~」

「塗装……ねぇ。環境的に無理ってのもあるしね、あたしはこのままでいいわ。これくらいが楽しいもの」

「さっきも言ったけど、先が見えないのって嫌なのよ……千里の道も一歩から、なんて言うけどね。毎日毎日頑張って、それでも変化を実感できない。成長が感じられない、とかそういうのって嫌になるじゃない?」

「少なくともあたしはそう。だから、これが好きなのよ」

「……まぁ、そうね。あんたが夢中になってるからちょっと気になってたってのもあるけどね」

「プラモって作れば作るほど形になってくじゃない? やればやるほど変化が目に見えて分かる……最高よね」

「まぁ、知れば知るほど手間がかかるものだから……そのあたりちょっと面倒に思ったこともあるけど」

「そうね、最初はあたし手でもいでたわね。それから、えっと……爪切り使いだしたんだっけ? それからニッパーを使いだして、デザインナイフ、紙やすり……それからスミ入れ用に小道具を揃えだして……慣れない頃は一つのパーツに一時間かけてたっけ?懐かしいわね」

「でも、それはいいのよ。こういうの、やり続けていれば手際はよくなるし、工程が増えてもやるごとに早くなっていくもの……人の気持ちを全然察しようとしない誰かなんかよりはるかにマシよ」

 少し間を空けて

「……そこで誰のこと?って言っちゃうのがあんたがアレな所以なのよね……言外の意図を察する気が無いというか。額面通りにしか受け取らないっていうか」

「あたしたち、二人っきりでこうしてプラモデル作ってるのよ?何か、思うことない?」

間を空けて

「……そうね、楽しいわね。で?」

更に間を空けて

「…………あぁ、そう。そうね。頑張って完成させましょうね」


「はぁ……こんだけ部屋で二人っきりで居るんだから、もう少しやることあんでしょうが……あたしがどんな気持ちでここに居ると思ってんのよ」

「……あぁ、はいはい、そうね。プラモデルを作りたいからね。そうよ、それも否定しないわよ、ったく」

「そろそろ塗装に手を出してみるのもいいかもね……あたし色に染め上げるの、どう?」

「………あっそ、そう言うのね。本当、プラモのことしか頭にないんだから」


「まぁ、それはそれで助かってるからいいけど……」

「それでプラモだけってのも、まぁ、味気ないわね……」

「……何よ?」

「そうよ、あたしは他にも目的があってここに居るのよ。それなのに、あんたときたら……女っ気がないなぁ、とかぼんやりとほざいて」

「あたしが居るでしょうが、あ・た・し・が!」

「…………どこ見てんのよ?」

「胸が平らだからって差別する気?」

「ええ、そうよ。胸が大きくなる発育促進体操、なんてのもやってたけどまるで変わらないから止めちゃったわよ。変化が見られないのが嫌いってのはそのこともあるのよ」

「ったく、いいじゃない……その、あたしの胸だって、これから、おっきくなるかもしんないし……」

「……ちょっと、聞こえたわよ」

「胸の発育は第二次成長期でだいたい終わるとか要らないこと言ってんじゃないのよ。いつ来たのよ、その第二次成長期ってやつ!」

「あたし小っちゃいまんまじゃないのよ……未だに子供に間違われるんだから、やってらんないわよ」

「けっ、だいたい大きな胸の何がそんなにいいのよ?ただ単に脂肪を蓄えてるだけじゃないの、あんなの……あたしなんか手元が狂う要素が無いから正確にプラモも組めるし、立った時に上から下までしっかりと見通せるわよ。足元が見えないとか、妄言を吐いてんじゃないわよ、ったく」

「それにね、女っ気がないってのも、ねぇ?」

「あんた、気付いてないの? けっこうモテてるわよ?」

「まぁ、そうね……あたしが排除してたから誰もあんたの前には来なかったから0なんだけど」

「ったく、胸をゆさゆさ揺らしてさ。勝ち誇った顔してんじゃないっての。そのくせ、あっさりと諦めるんだから迷惑ってもんじゃないわよ」

「うん?どんなことしたかって……このプラモみたいにちょっと筋彫りしてやっただけよ。そんで上から塗料でなぞってやったの「彼にはもう近づきません」ってね」

「あぁ、ネイルアートが自慢だそうだからラッカー系塗料をぶちまけてやったっけ?それくらいね……まぁ、腹が立ったから胸のあたりちょっと紙やすりで擦ってやったりもしたけど」

「……………あのねぇ、あんた、なんで胸のあたりの下りだけ信じるのよ?他も全部やったっての」

「相変わらず物騒な冗談ばかり言う? あんた、それ本気で言ってんの?」

「……そう、本気で言ってんのね。ったく、本当……あんたってそういう奴よね」

「まぁいいわ……長い付き合いだもの。もうちょっとくらい待つくらい何でもないわ」

「……何が、って……はぁ……そこまで言われなきゃ分からないわけ?」

「嫌よ。それくらい自分で考えなさい……バカ」

 最後の部分はポツリと呟くような感じで言って終了
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
プラモ好きな幼馴染は告白されるのを待っている ヤンデレ気味なツンデレ幼馴染
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
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 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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