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ヤンデレちゃんたちの電話お喋り
written by 泣きんぎょ
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3246文字(約 10分50秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
 電話してるふうに

「うん、うんうん……へぇ、そうなんだ。あの子のとこ、ようやっと折れてくれたんだ~。ふ~ん、監禁かぁ……そういうの、ちょっと憧れるよね~」


「もう私しか見えない、あの人にはもう私しか居ないっ!ってそうなってると思うと、ね。なんか、そそられるよねぇ……私もやってみたくなっちゃうなぁ。今度、ダーリンに頼んでみよっかな♪」

「そっちは、そういうことした経験はあるの? うんうん……そっか、あるんだ。何が必要なの?」

「ふむふむ……手錠に、足枷に、え?舌を噛み切ったりしようともするの?へぇ、それじゃ口も塞がないとまずいねぇ~。監禁、って大変なんだね~」

「うん……でも、そっか。自分で愛する人の世話を全部するって考えると、ちょっとそそられるところあるよね。わかるわかる……この人には私が居ないと駄目なんだぁって……そういう気持ちになってちょっと嬉しくなるよねぇ……ふふっ、これって一種の母性本能って奴なのかな?」

「へぇ、そうなんだぁ……自分で何でもお世話してるとドンドン可愛く見えてくる、かぁ……ふふっ、ま、うちのダーリンはそんなことなくったって最高に可愛いけどねっ♪」

「うん?そうだよ~、のろけだよ~。だって、さっきまでいっぱいそっちの惚気話聞かされてたんだもん。こっちがしたっていいじゃない」

「ふふっ、これで、おあいこね♪」

「えっと、それで……あぁ、先輩のところ年賀状とかも何も来なかったんだけど、そっちは何か知ってる?確か、大切な人に色んな実験まがいのことをして結ばれたよ~ってのはチラッと聞いたんだけどぉ……」

「へぇ、先輩の旦那さん、やり手だね?あの暴走気味な困った先輩をそこまで上手くコントロールしてるんだ……やっぱり、長年連れ添った仲だからなのかな?熟年夫婦みたいで何だか羨ましいなぁ……へへ、私とダーリンもいつかそんなふうになるのかな~」

 かな~、は期待感を滲ませるように上げる感じで

「うん、そうなの。ダーリンったらそっけないんだぁ……まぁ、そういうところも素敵なんだけどね♪」

「私がLINEを送っても十回に一回くらいしか反応してくれないし……毎日数十件は送ってるのにぃ……いけず」

 拗ねた感じで

「うん、既読は付かないから多分ダーリンってあんまりそういうの見ないタイプなんだよ。ダーリン、アナログ派でこういうのもよく分かってないみたいだから……ね?可愛いでしょ?機械音痴」

「お部屋に監視カメラ沢山仕掛けたときも不思議そうな顔してるだけだったし、録画した映像を見せても『何この映像?』って不思議そうに言うだけだったもの……ふふ、私みたいなダーリンが大好きでたまらない最良の恋人に巡り会って本当に良かったよね~って。悪い人にでも騙されてたら大変だったよ~、本当、私が恋人で良かった~」

「そっちは逆にアナログで頑張ってるんだったよね?確か?今、大丈夫なの?けっこう話し込んじゃってるけど……」

「あ、今、彼の後ろに居るんだ~……へぇ~。大変だねぇ、人力で頑張るのは。私はもうダーリンには盗聴器も位置発信アプリも仕込んでモニターもしてるもの。らくちんらくちん♪」

「でも、そっちも大変よね~。彼、まだ認めてくれないんでしょ?結婚相手なんてもう一人しか居ないでしょうに……無駄な足掻きをするものよねぇ。さっさと認めちゃえばいいのにぃ」

「うぅん……でも、アナログって色々と成分補給とか大変じゃない?私の場合はダーリン成分が欲しくなったら、いつでも監視カメラの映像にアクセスできるし、何なら盗聴器からいつだって声も聴けるし、幸せな気分でいられるんだけど……そっちはどうしてるの?」

「ふむふむ……へぇ、夜中に忍び込んでこっそり添い寝……いいなぁ、それも魅力的よねぇ。ダーリンったらそういうことは結婚するまでお預けだって部屋に入れてくれないんだもの……寝顔、間近で見たりしたいのに」

「はぁ……羨ましい。そういうの聞くとアナログも案外いいものだなぁって思っちゃうなぁ……ねぇねぇ、添い寝ってやっぱり安心する?くっついてると温かくって幸せな気分になれる?」

「うん……うん……あははっ、そっかぁ。そりゃそうだよね。ずっと大好きな人の顔を間近で見てくっついてたりなんてしたらドキドキしてそれどころじゃないか。うんうん、分かるなぁ……もっと先に進みたくなるもんね。添い寝だけじゃ済ませられないよ」

「ふふ、それじゃやっぱり……寝てる間に、キスとか? 身体触ったりとか、しちゃう?」

「……うわぁ、そうなんだ。そっちの彼、敏感だからすぐ起きちゃうんだぁ……それは、生殺しね。いっそ辛くならない?それ?」

「あ~、うん、でもくっついていたいわよねぇ……分かる分かる……私も同じ状況だったらもどかしいけどギュッとくっついて体温を感じてたいもの。難しい選択よねぇ」

「でも、アナログも中々そそられるものがたくさんあるわね。そこまで出来るなら、他にも色々とダーリン成分補給できるんじゃない?」

「へぇ、お部屋の片づけ?うんうん、いいわよねぇ……こう、彼のために何かしてるんだって思うと胸から幸せな気持ちが湧きあがってくるもんね?ふふっ」

「私も色々とやってるもの、分かる分かる……ダーリンのメールフォルダに迷惑メールが届いたら送り先にウイルスを送りつけたり、ちゃんと起きられるように寝坊しそうなときはアラームが鳴るようにこっちで操作したりとかしてあげてると……こう、子供の世話を焼いてみるみたいで温かい気持ちになるわよねぇ、ふふ」

「うん、そこまでしてあげてるなら、彼が認めてくれる日ももう近いんじゃない?きっとその内に恋人だってこと認めてくれるわよ」

「ん? ますます頑なになってきたの?へぇ~、頑固な彼ね~。でも、そんなところも好きなんでしょ?」

「ん~……はいはい、ごちそうさまでした。結婚式にはちゃん呼んでよね?ダーリンと一緒に参列するから」

「……あ~、そういえば風の噂でさ~。先輩が惚れ薬の開発に成功したとかどうとかデマみたいな話を聞いたけど、本当なのかな?」

「うん……そうよね~、あの先輩のことだからとんでもない落とし穴ありそうよね~。あの人、明後日の方向の解釈をするもの……見てる分には楽しいけど、巻き込まれるのはねぇ~」

「あ、でもさ。惚れ薬……うぅん、仮に本当だったとしてさ。彼に、使う?」

「私は絶対に使わないかな~。だって、何か薬で強制的に感情を捻じ曲げてるみたいで気分が悪いもの。大好きなダーリンには私だけの魅力でメロメロになってもらいたいもの」

「あっ!でも、それだったら逆に自分で飲むのはありだと思わない?大好きな人を、もっとも~っと好きになれるって考えたらさ……ふふっ、夢のような話よね♪」

「だって、今でさえこれ以上ないほどに好きなんですもの。これより好きになっちゃうなんて……ふふっ、きっと幸せな気持ちが溢れてきてダーリンの顔を見てるだけで心がポカポカしちゃうんだろうなぁ~」

「ふふっ、ね?そういうの、素敵だと思わない?」

「うん、うんうんっ!そうよね~!分かってくれるよね~!ふふっ、友達ってやっぱりいいものよね。話が合うとそれだけでダーリンへの愛を再確認できたりもできるもの、そっちもでしょ?」

「こういうの、類は友を呼ぶっていうのかしらね?」

「ふふっ、あ、そろそろ彼の傍に行くの?うん、分かった。こっちも用事できたから、切るね?バイバーイ」

 ピッと通話を切る音
 それから少し間を開けて

「あ、ダーリン♡ちょうどいいところに来たねっ♡」

 片側から

「ねぇねぇ、これから~ダーリンを監禁するためのツールを買いに行こうと思うんだけどぉ、一緒に行かない?」

「ね?」

「だって、ほら?自分で付ける手錠だもの。自分で選んだ方が良くな~い?」

「金属アレルギーとか、自覚のない異常反応とか出たりしたら困るもん。ね?一緒にいこ~」

 ここまで媚び媚びの甘々な感じで
 それから不思議そうに最後

「ん?プラスチックがいいの? んふふ~、だ~めっ。だって、私、プラスチックアレルギーだから♡ もっと硬くて外せそうにないものにしようね~♡」

 アレルギーの部分はその場のノリで言った嘘だと分かるようなくらいに白々しく、明るい感じで終了。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレちゃんたちの電話お喋り
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
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