- ファンタジー
- ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
4529文字(約 15分6秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
一族始まって以来の霊力を持って生まれたとされ将来を有望視されたあなたであったが、それは退魔士としての資格を得るのと同義とされる契約の儀において否定されてしまう。
一族は霊力を持つ狐たちと契約を行い、世に蔓延る魔を退ける退魔一族であった。
だが、最大の霊力を持ち次期当主と目されていたあなたは狐との契約に失敗をし、一族を放り出され貧乏生活を送ることとなる。
狐と契約できないものは一族には用がなかった。
それが例えどれほど大きな霊力を秘めていようとも、本家の直系の血筋であったとしても……出来損ないは一族には要らないから。
追い出され、途方に暮れるあなた。
手持ちは母がくれた僅かな金しかなく、当主となるためだけにこれまでの人生を送ってきたあなたは他にどうする方法も分からずにただ呆然と立ち尽くすしか出来ないでいた。
しかし、そこに一匹の狸が訪れ、あなたを救う。
狐使いであるはずのあなたは何故か狸とだけは契約をすることが出来てしまい……そこから、あなたの退魔士としての日常が始まっていくのだった。
そして、これはその日常の一幕……
一族は霊力を持つ狐たちと契約を行い、世に蔓延る魔を退ける退魔一族であった。
だが、最大の霊力を持ち次期当主と目されていたあなたは狐との契約に失敗をし、一族を放り出され貧乏生活を送ることとなる。
狐と契約できないものは一族には用がなかった。
それが例えどれほど大きな霊力を秘めていようとも、本家の直系の血筋であったとしても……出来損ないは一族には要らないから。
追い出され、途方に暮れるあなた。
手持ちは母がくれた僅かな金しかなく、当主となるためだけにこれまでの人生を送ってきたあなたは他にどうする方法も分からずにただ呆然と立ち尽くすしか出来ないでいた。
しかし、そこに一匹の狸が訪れ、あなたを救う。
狐使いであるはずのあなたは何故か狸とだけは契約をすることが出来てしまい……そこから、あなたの退魔士としての日常が始まっていくのだった。
そして、これはその日常の一幕……
本編
扉の閉まる音
それから元気な明るい調子で
「あっ、ご主人!おかえりっす~!何か仕事は受けられましたっすか~?」
相手の言葉を聞くように
「ほおほお……ありゃ~、また他の退魔士に仕事を横取りされたっすか~。しかも、狐使いの奴らっすか~。ご主人もよくよく目の敵にされてるようで?いやぁ、運がないっすな~」
「ふんふん、それでそれで~……ご主人?帰ってきたって~ことは……例のあれは?買ってきたくれたっすか?」
ガサガサと取り出す音
「おっほ~♪これこれ~!さっすがご主人っ♡頼んだ通り、相棒の好物を買ってきてくれったすね~♪ ふふ~ん、揚げ玉揚げ玉~♪」
「それじゃ、さっそく蕎麦に入れて食べるっす~♪たぬきそばっす~♪ふんふふ~ん♪」
啜る音
「ふは~……幸せっす~、やっぱりご主人と食べるたぬきそばは最高っすな~♪ ま、いつもこれっすけど」
啜る音
「ん~、どうしたっすか~?ご主人~?食べないっすか~?そんな微妙な顔して?そばが伸びるっすよ?」
相手の言葉を聞くくらいの間
「はぁ、わびしい食事っすか?あたしはそうは思わないっすけどね~?たぬきそば、美味しいですし~好きっすし~」
面を啜る音
「ん~……おいひぃ……ふぅむ、そばが嫌ならご主人は何が食べたいっすか~?ステーキ?カレーライス?すき焼き~?」
相手の言葉を聞くくらいに間を設けて
「ほぉほぉ……何でもいいけど高そうなもんが食べたいっすか?貧乏を脱却したい、と……ふぅむ、成程成程」
少しだけ真剣な調子で
それから笑い飛ばすような感じで
「あっはっは、そりゃ無理っすね~。貧乏なのはしょうがないじゃないっすか~?だって、ご主人、狐使いの家系に生まれたくせに狸のあたしとしか契約できなかったんすもの~。家からも見放されて、仕事も中々舞い降りてこないし、お金がないのは仕方がないっすよ~」
啜る音
「まぁ、あたしはこうしてたぬきそばが食べれてご主人と毎日一緒に居れるんすから文句なんてないっすけどね~♪」
耳元で
「大好きっすよ~?ご主人?」
離れて
「あっはっはっはっ、ご主人も有り得ない未来を夢見るのなんて止めて今をあたしと一緒に生きていくことに集中した方がいいっすよ~? ご主人、狸の使い方がまだまだなってないっすからね~……まったく、これだから生まれてこの方狐の使い方しかならってこなかった人間は~」
相手をからかう感じで
「お?何すか~?やるっすか~?受けて立つっすよ~?あたしの狸妖術、甘く見ると痛い目に……え?もう揚げ玉買ってきてあげない?」
最後だけは呆然と言う感じで
それからかみ砕いて理解するかのように少し間を開けて情けなく
「えぇ~!?やだやだやだやだやだやだやだ~!それ持ち出すの卑怯っすよ~!好物を人質に取るなんて!大切な相棒が可愛くないんすか~!?狐使いのくせに狐から見放されて、あたしだけが契約してあげたって~のに!そんな酷いこと言っていいんすか~?」
いじけるように
「ふん……ご主人の馬鹿……そんな意地悪言うと、次の悪霊退治付いてってやらないっすからね~だ、いじいじ……チラ?」
少し待って
「はぁ、傷ついちゃったっす~……ご主人がぎゅ~って抱き締めて愛を囁いてくれないともう頑張れそうにないっす~……チラ?」
少し待って
「ご主人?」
迫るように
「ご・しゅ・じ~ん?」
相手の言葉を待つくらいの間を入れて
可愛く頷く感じで
「ふふ~ん♪うんうん♪ご主人にはあたししか居ないんすから!最初からそう言えばいいんすよ~♪よしよし、次の悪霊退治もあたしが付いていってやるっす~感謝するっすよ~? あ、それからハグさせてやらないこともないっす。ほらほら、肉付きの良い狸ちゃんの身体に思うさま抱き着くといいっすよ~、ほれほれ~」
相手が呆れるくらいの間を挟んで
「……ご主人?抱き着いてもいいと、可愛い相棒が言ってるっすよ?」
少し間を開けて
「素直に抱き締めるのが良いと、あたし思うっす」
また少し間を開けて
「ご主人? あたし、待ってるんすけど?まだっすか?」
そこそこ間を開けて
「……はぁ~、ご主人もとんだチキン野郎っすよね~……可愛い女の子が抱き着いても良いといってるのに何を躊躇うことがあるっすか~? そんなだからご近所の可愛らしい女の子にもゴキブリを見るような目で見られるんすよ? え?今は関係ない? あぁ、まぁそうかもしれないっすね~。思い付きで適当に言ったっすから~」
「でも、そういうとこそろそろ治した方が良いと思うのは相棒としての素直な意見っすよ?」
「もっとお互いを必要とする者同士……心を開いてもいいと思うんすよ」
「あたしは……ご主人が好きだから、ご主人と契約したんすから。それに関しては最初から言ってましたよね?」
耳元で
「あたしがご主人の盾であり、矛となることを誓うと」
更に耳元で
「決してご主人を見捨てることをしない、生涯を共にする唯一無二の相棒としてこの身を捧げると」
離れて、少し明るい調子で
「あの時の言葉、少しも嘘偽りはないっすよ? あたしは、ご主人のためにならこの身を差し出すことに何も厭うことはないっすから」
厭う 読み いとう
「ご主人にはもっとあたしに頼って、命じて欲しいっす」
「例え狸でも……ご主人の元に来なかった狐たちなんかより、よっぽど想いは強いつもりっすよ?」
「ご・しゅ・じ・ん♡」
離れて
「ま、そんなわけで!あたしが唯一無二の相棒なんっすから!仲良くやってこ~っすよ! あたしは絶対にご主人を見捨てることなんてしないっすから~♪ 怖がらずにどんなことをしてもいいんすよ~?」
耳元で甘く囁き
「それが例え~……ご主人が必死に押し込めようとしている、エッチなお願いだとしても~」
ここで切って、殊更甘い囁き
「あたしは本望っすよ?」
離れて
「あっはは~どうしたっすか~?そんな顔を赤くしちゃって~?女の子に近寄られるの、そんな苦手なんすか~?ぷぷっ、うぶっすね~ご主人♪」
「さぁ、明日も頑張って仕事探しが待ってるっす!目指せ!一攫千金!脱出、極貧生活! そのためにはまず食事っす、食事~!」
「ほらほら、おそばが冷めるっすよ~? おつゆまでしっかり飲んで温まってから一緒にお布団で寝ようっす! ね~?」
少し待って
「……へ?一緒には、寝てくれないんすか? うぅ~、ご主人のいけず~」
いじけるように叫んで場面転換
少し間を開けて低めの声で
「……おや? 何やら覚えのある気配がすると思って出て来てみたら……くっ、くふふふっ」
「こんなところで何してるっすか?二尾狐ちゃん?」
「ん~……それにしても、あらためて見ると情けなくてみっともない……無様な姿っすね~?」
「ここはあたしとご主人の家っすよ? 何のために来たか知らないっすが、さっさと視界から消えて欲しいっすね? ご主人の契約相手はあたしなんすから」
最後は嫌味を言う感じで
それから少し間を設けて
「……ん?あぁ……そんなこともあったっすね~。でも、それは狐ちゃんがくだらないことをしようとしてるのが悪いんすよ?」
「ご主人の成長に合わせてその力を解放するように……尻尾を分けて隠したりなんかするから……あたしみたいな、ご主人と契約したくてたまらない狸に尻尾を奪われるんすよ」
「おかげでご主人と契約することが出来て最高っす。その点だけは感謝してあげるっすね~?ありがと、二尾狐……元は九つあった尻尾を七つまであたしにくれた愚かで無様な九尾の狐さん?」
「くくっ、あっはっはっはっはっ……ご主人と契約するのが内定してるからって油断してるのが悪いんすよ~?あたしだってご主人のことが好きだったんすから、狐の力が手に入る尻尾なんて格好の獲物だったっすよ?」
「ご苦労様……ご主人と結ばれるための狐の力、ありがたく頂戴したっす。くく、くくくくくくくくくっ……あっはっはっはっはっはっはっ!ほ~んと、馬鹿っすよね~?下らないこと考えてないで適当に手を抜いてれば良かったんすよ?その身から離さなければ、こんなことにもならなかったっすのにね~?」
耳元で
「お・ば・か・さん♪」
「くくく……いい気味っすね。ぷぷぷっ、ん~?返して欲しいっすか~?この尻尾?」
「ふふ、あっはっはっはっはっはっ、でも駄目~!これはもうあたしのものっす!あんたは一生、自分の浅はかな選択を恨みながら二本になった尻尾を見つめてるといいっすよ~?ぷぷぷっ、ば~かば~か」
「あっはっはっはっはっはっ、今更取り返しに来たところでこの尻尾も……そして、ご主人も、お前になんか返してやらないっす。ご主人は……もうあたしだけのものなんすから。そのために狐ちゃんの力も有効活用してやるって言ってるんすからむしろ感謝して欲しいとこっすね~」
「……あ~、でも……そういえば、ちょ~とだけ不満があったんすよね~」
「ねぇ?尻尾が二本になった無様な二尾狐ちゃん? あんたから貰った尻尾はあたしに色々なものをくれたっすけど……このままじゃ、ちょ~と格好つかないと思わないっすか?」
「狐ちゃんから貰った尻尾が七本、あたしが自前で持ってる尻尾が一つ……慌てて取り戻したおかげで狐ちゃんのお尻には二本の尻尾が生えてるわけっすけど……ん~、まぁ、あっさり言うっすけど尻尾が八本って足らないと思わないっすか?」
「ふふ、くふふふふふっ……ええ、そうっすよ。その残った尻尾もう一本、あたしに寄越せっす。それであたしがあんたの代わりに九尾としてご主人に仕えることにするっす。光栄に思うがいいっすよ?」
「ん~?凄んでも全然怖くないっすね~……こっちにはあんたが分割した力の源が七本と自前の妖力があるんすよ? 勝てるとは思わないことっすね。くくっ」
少し間を開けてから
不敵な感じで
「それじゃ、元九尾の狐の二尾狐ちゃん?その尻尾ごと力の源をすべて奪って、ただの狐に戻るがいいっす。仕えるはずだったご主人の、お役に立てることを光栄に思いながら……理性のない獣に戻れ」
場面転換
長めの間を取って明るい調子で
「おっはよ~♪ご主人ご主人!さっそくっすが、見て欲しいものがあるっすよ~!」
「ふふ~ん、見たらきっと度肝を抜かれて崇めたくなるはずっすよ~……そんなわけで、コホン……ポンポコリン♪」
呪文を唱えるように
「見てください見てくださいっ!どうっすか~?じゃじゃ~ん!九尾の狸~、なんちゃって♪ふふ~ん実はあたしってばものすっごい力を持った狸だったんすよ~。どうすかどうすか?相棒のこと、惚れ直しました?」
「ん?この尻尾っすか?そうっすね、狐の尻尾っす。知り合いの狐に貰ったっすよ。どうっすか?」
「……へ?下らない変化をしてないで、さっさと仕事にいくぞ?」
変化 読み へんげ
呆然と言う感じで
それからかみ砕いて理解するように
「あ~!ご主人ったら信じてないっすね~!本当に強いんすよ~!あたしってばすっごい相棒なんすよ~!ごしゅじ~ん!」
走り寄る音
「はぁ、まったく……こういう鈍感なところは変わらないんすから、困ったもんすね~。まぁ、信じないなら別にそれでもいいっすけど」
耳元で
「あの……ご主人?何度も言うようっすけど、これだけは信じて欲しいっす」
「あたしは、ご主人が……大好きっすからね?」
囁き
「いつまでもいつまでも……例え魂だけになってもお傍に居るっすからね?」
ここで区切って最後
「大好きっすよ、ご主人♡」
最高に甘く囁いて終了
それから元気な明るい調子で
「あっ、ご主人!おかえりっす~!何か仕事は受けられましたっすか~?」
相手の言葉を聞くように
「ほおほお……ありゃ~、また他の退魔士に仕事を横取りされたっすか~。しかも、狐使いの奴らっすか~。ご主人もよくよく目の敵にされてるようで?いやぁ、運がないっすな~」
「ふんふん、それでそれで~……ご主人?帰ってきたって~ことは……例のあれは?買ってきたくれたっすか?」
ガサガサと取り出す音
「おっほ~♪これこれ~!さっすがご主人っ♡頼んだ通り、相棒の好物を買ってきてくれったすね~♪ ふふ~ん、揚げ玉揚げ玉~♪」
「それじゃ、さっそく蕎麦に入れて食べるっす~♪たぬきそばっす~♪ふんふふ~ん♪」
啜る音
「ふは~……幸せっす~、やっぱりご主人と食べるたぬきそばは最高っすな~♪ ま、いつもこれっすけど」
啜る音
「ん~、どうしたっすか~?ご主人~?食べないっすか~?そんな微妙な顔して?そばが伸びるっすよ?」
相手の言葉を聞くくらいの間
「はぁ、わびしい食事っすか?あたしはそうは思わないっすけどね~?たぬきそば、美味しいですし~好きっすし~」
面を啜る音
「ん~……おいひぃ……ふぅむ、そばが嫌ならご主人は何が食べたいっすか~?ステーキ?カレーライス?すき焼き~?」
相手の言葉を聞くくらいに間を設けて
「ほぉほぉ……何でもいいけど高そうなもんが食べたいっすか?貧乏を脱却したい、と……ふぅむ、成程成程」
少しだけ真剣な調子で
それから笑い飛ばすような感じで
「あっはっは、そりゃ無理っすね~。貧乏なのはしょうがないじゃないっすか~?だって、ご主人、狐使いの家系に生まれたくせに狸のあたしとしか契約できなかったんすもの~。家からも見放されて、仕事も中々舞い降りてこないし、お金がないのは仕方がないっすよ~」
啜る音
「まぁ、あたしはこうしてたぬきそばが食べれてご主人と毎日一緒に居れるんすから文句なんてないっすけどね~♪」
耳元で
「大好きっすよ~?ご主人?」
離れて
「あっはっはっはっ、ご主人も有り得ない未来を夢見るのなんて止めて今をあたしと一緒に生きていくことに集中した方がいいっすよ~? ご主人、狸の使い方がまだまだなってないっすからね~……まったく、これだから生まれてこの方狐の使い方しかならってこなかった人間は~」
相手をからかう感じで
「お?何すか~?やるっすか~?受けて立つっすよ~?あたしの狸妖術、甘く見ると痛い目に……え?もう揚げ玉買ってきてあげない?」
最後だけは呆然と言う感じで
それからかみ砕いて理解するかのように少し間を開けて情けなく
「えぇ~!?やだやだやだやだやだやだやだ~!それ持ち出すの卑怯っすよ~!好物を人質に取るなんて!大切な相棒が可愛くないんすか~!?狐使いのくせに狐から見放されて、あたしだけが契約してあげたって~のに!そんな酷いこと言っていいんすか~?」
いじけるように
「ふん……ご主人の馬鹿……そんな意地悪言うと、次の悪霊退治付いてってやらないっすからね~だ、いじいじ……チラ?」
少し待って
「はぁ、傷ついちゃったっす~……ご主人がぎゅ~って抱き締めて愛を囁いてくれないともう頑張れそうにないっす~……チラ?」
少し待って
「ご主人?」
迫るように
「ご・しゅ・じ~ん?」
相手の言葉を待つくらいの間を入れて
可愛く頷く感じで
「ふふ~ん♪うんうん♪ご主人にはあたししか居ないんすから!最初からそう言えばいいんすよ~♪よしよし、次の悪霊退治もあたしが付いていってやるっす~感謝するっすよ~? あ、それからハグさせてやらないこともないっす。ほらほら、肉付きの良い狸ちゃんの身体に思うさま抱き着くといいっすよ~、ほれほれ~」
相手が呆れるくらいの間を挟んで
「……ご主人?抱き着いてもいいと、可愛い相棒が言ってるっすよ?」
少し間を開けて
「素直に抱き締めるのが良いと、あたし思うっす」
また少し間を開けて
「ご主人? あたし、待ってるんすけど?まだっすか?」
そこそこ間を開けて
「……はぁ~、ご主人もとんだチキン野郎っすよね~……可愛い女の子が抱き着いても良いといってるのに何を躊躇うことがあるっすか~? そんなだからご近所の可愛らしい女の子にもゴキブリを見るような目で見られるんすよ? え?今は関係ない? あぁ、まぁそうかもしれないっすね~。思い付きで適当に言ったっすから~」
「でも、そういうとこそろそろ治した方が良いと思うのは相棒としての素直な意見っすよ?」
「もっとお互いを必要とする者同士……心を開いてもいいと思うんすよ」
「あたしは……ご主人が好きだから、ご主人と契約したんすから。それに関しては最初から言ってましたよね?」
耳元で
「あたしがご主人の盾であり、矛となることを誓うと」
更に耳元で
「決してご主人を見捨てることをしない、生涯を共にする唯一無二の相棒としてこの身を捧げると」
離れて、少し明るい調子で
「あの時の言葉、少しも嘘偽りはないっすよ? あたしは、ご主人のためにならこの身を差し出すことに何も厭うことはないっすから」
厭う 読み いとう
「ご主人にはもっとあたしに頼って、命じて欲しいっす」
「例え狸でも……ご主人の元に来なかった狐たちなんかより、よっぽど想いは強いつもりっすよ?」
「ご・しゅ・じ・ん♡」
離れて
「ま、そんなわけで!あたしが唯一無二の相棒なんっすから!仲良くやってこ~っすよ! あたしは絶対にご主人を見捨てることなんてしないっすから~♪ 怖がらずにどんなことをしてもいいんすよ~?」
耳元で甘く囁き
「それが例え~……ご主人が必死に押し込めようとしている、エッチなお願いだとしても~」
ここで切って、殊更甘い囁き
「あたしは本望っすよ?」
離れて
「あっはは~どうしたっすか~?そんな顔を赤くしちゃって~?女の子に近寄られるの、そんな苦手なんすか~?ぷぷっ、うぶっすね~ご主人♪」
「さぁ、明日も頑張って仕事探しが待ってるっす!目指せ!一攫千金!脱出、極貧生活! そのためにはまず食事っす、食事~!」
「ほらほら、おそばが冷めるっすよ~? おつゆまでしっかり飲んで温まってから一緒にお布団で寝ようっす! ね~?」
少し待って
「……へ?一緒には、寝てくれないんすか? うぅ~、ご主人のいけず~」
いじけるように叫んで場面転換
少し間を開けて低めの声で
「……おや? 何やら覚えのある気配がすると思って出て来てみたら……くっ、くふふふっ」
「こんなところで何してるっすか?二尾狐ちゃん?」
「ん~……それにしても、あらためて見ると情けなくてみっともない……無様な姿っすね~?」
「ここはあたしとご主人の家っすよ? 何のために来たか知らないっすが、さっさと視界から消えて欲しいっすね? ご主人の契約相手はあたしなんすから」
最後は嫌味を言う感じで
それから少し間を設けて
「……ん?あぁ……そんなこともあったっすね~。でも、それは狐ちゃんがくだらないことをしようとしてるのが悪いんすよ?」
「ご主人の成長に合わせてその力を解放するように……尻尾を分けて隠したりなんかするから……あたしみたいな、ご主人と契約したくてたまらない狸に尻尾を奪われるんすよ」
「おかげでご主人と契約することが出来て最高っす。その点だけは感謝してあげるっすね~?ありがと、二尾狐……元は九つあった尻尾を七つまであたしにくれた愚かで無様な九尾の狐さん?」
「くくっ、あっはっはっはっはっ……ご主人と契約するのが内定してるからって油断してるのが悪いんすよ~?あたしだってご主人のことが好きだったんすから、狐の力が手に入る尻尾なんて格好の獲物だったっすよ?」
「ご苦労様……ご主人と結ばれるための狐の力、ありがたく頂戴したっす。くく、くくくくくくくくくっ……あっはっはっはっはっはっはっ!ほ~んと、馬鹿っすよね~?下らないこと考えてないで適当に手を抜いてれば良かったんすよ?その身から離さなければ、こんなことにもならなかったっすのにね~?」
耳元で
「お・ば・か・さん♪」
「くくく……いい気味っすね。ぷぷぷっ、ん~?返して欲しいっすか~?この尻尾?」
「ふふ、あっはっはっはっはっはっ、でも駄目~!これはもうあたしのものっす!あんたは一生、自分の浅はかな選択を恨みながら二本になった尻尾を見つめてるといいっすよ~?ぷぷぷっ、ば~かば~か」
「あっはっはっはっはっはっ、今更取り返しに来たところでこの尻尾も……そして、ご主人も、お前になんか返してやらないっす。ご主人は……もうあたしだけのものなんすから。そのために狐ちゃんの力も有効活用してやるって言ってるんすからむしろ感謝して欲しいとこっすね~」
「……あ~、でも……そういえば、ちょ~とだけ不満があったんすよね~」
「ねぇ?尻尾が二本になった無様な二尾狐ちゃん? あんたから貰った尻尾はあたしに色々なものをくれたっすけど……このままじゃ、ちょ~と格好つかないと思わないっすか?」
「狐ちゃんから貰った尻尾が七本、あたしが自前で持ってる尻尾が一つ……慌てて取り戻したおかげで狐ちゃんのお尻には二本の尻尾が生えてるわけっすけど……ん~、まぁ、あっさり言うっすけど尻尾が八本って足らないと思わないっすか?」
「ふふ、くふふふふふっ……ええ、そうっすよ。その残った尻尾もう一本、あたしに寄越せっす。それであたしがあんたの代わりに九尾としてご主人に仕えることにするっす。光栄に思うがいいっすよ?」
「ん~?凄んでも全然怖くないっすね~……こっちにはあんたが分割した力の源が七本と自前の妖力があるんすよ? 勝てるとは思わないことっすね。くくっ」
少し間を開けてから
不敵な感じで
「それじゃ、元九尾の狐の二尾狐ちゃん?その尻尾ごと力の源をすべて奪って、ただの狐に戻るがいいっす。仕えるはずだったご主人の、お役に立てることを光栄に思いながら……理性のない獣に戻れ」
場面転換
長めの間を取って明るい調子で
「おっはよ~♪ご主人ご主人!さっそくっすが、見て欲しいものがあるっすよ~!」
「ふふ~ん、見たらきっと度肝を抜かれて崇めたくなるはずっすよ~……そんなわけで、コホン……ポンポコリン♪」
呪文を唱えるように
「見てください見てくださいっ!どうっすか~?じゃじゃ~ん!九尾の狸~、なんちゃって♪ふふ~ん実はあたしってばものすっごい力を持った狸だったんすよ~。どうすかどうすか?相棒のこと、惚れ直しました?」
「ん?この尻尾っすか?そうっすね、狐の尻尾っす。知り合いの狐に貰ったっすよ。どうっすか?」
「……へ?下らない変化をしてないで、さっさと仕事にいくぞ?」
変化 読み へんげ
呆然と言う感じで
それからかみ砕いて理解するように
「あ~!ご主人ったら信じてないっすね~!本当に強いんすよ~!あたしってばすっごい相棒なんすよ~!ごしゅじ~ん!」
走り寄る音
「はぁ、まったく……こういう鈍感なところは変わらないんすから、困ったもんすね~。まぁ、信じないなら別にそれでもいいっすけど」
耳元で
「あの……ご主人?何度も言うようっすけど、これだけは信じて欲しいっす」
「あたしは、ご主人が……大好きっすからね?」
囁き
「いつまでもいつまでも……例え魂だけになってもお傍に居るっすからね?」
ここで区切って最後
「大好きっすよ、ご主人♡」
最高に甘く囁いて終了
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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