- ラブラブ
- 甘々
- ヤンデレ
- 妻
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2637文字(約 8分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
今日も今日とてあなたは彼女と出会う。
その出会いは奇遇という言葉とは裏腹に必然。
こうなるべくしてなったもの。
彼女はいつでもあなたのことを見ているから。
どこに居ようと、何をしていようと、彼女はあなたの元に現れる。
現れて、愛を囁いてく。
それも慣れたもの。
そんな彼女に辟易としつつも、あなたは以前より気になっていたことをとうとう口にする。
どうしてこのようなことをするのか、と。
その答えは、あなたには理解の及ばないものだった。
その出会いは奇遇という言葉とは裏腹に必然。
こうなるべくしてなったもの。
彼女はいつでもあなたのことを見ているから。
どこに居ようと、何をしていようと、彼女はあなたの元に現れる。
現れて、愛を囁いてく。
それも慣れたもの。
そんな彼女に辟易としつつも、あなたは以前より気になっていたことをとうとう口にする。
どうしてこのようなことをするのか、と。
その答えは、あなたには理解の及ばないものだった。
本編
「こんにちは。このようなところで奇遇ですね?」
「ふふ、といっても……必然ですけどね。ええ、私はずっとあなたの近くにおりました」
「はい、こちらをどうぞ。お財布、落としましたよ?」
「いえいえ、感謝されるいわれはありません。妻として、当然の務めですから」
「別に何も抜き取ってなどいませんよ? 確認をなされてはいかがですか?」
「……ほら?何も抜かれてなどいなかったでしょう? そのようなことをする必要はないのです。その中に入っているものも、その内に私たちの共有財産の一部となるのですから」
「なんなら、私のお財布も今ここで確認なさいますか? 構いませんよ?いずれはこれも共有財産となるのですから」
「おや、別に結構ですか?それは残念。ふふ」
「それにしても今日は良いお天気ですね~、こんなときは思わず私を妻にしたいといいたくなるものではないですか?」
「構いませんよ?今ここで私に愛を囁いて頂いても……おや?脈絡がない? 愛する二人が愛を語らい合うのにどんな脈絡が必要だというのでしょう? 気持ちはいついかなる時に伝えても構わないものですよ? 伝えずにずっと仕舞い続けてしまう方が後悔してしまうというものです。まぁ、これは私の経験則ですがね」
「好きなら好きだと、分かりやすく行動と態度で示すべきなのです」
「おかげで今は分かりやすくあなたに伝わっていると確信してますよ?私があなたに、恋をしていると。好きだとこの上ないほど分かりやすく伝えていると」
「……伝わってませんか?」
優しく諭すように言ってから
少し間を開けて
「ふふ、そうですか。伝わり過ぎて逆に困る、ですか。それはそれは……私の気持ちが余すことなく伝わって嬉しい限りです」
「伝わらない好意ほど無意味なものはありませんからね。それどころか、人によっては悪意に変わることもある……嫌なことですね?」
あくまでも明るく優しく言って
「この世の全ては好意によって出来ていると、私は信じているのですよ。でも、それが伝わらないことがとても多い……だから、こじれてしまうと私は思うのです」
「例えば、あなたは私という妻がありながら愛人と楽しそうにお喋りしていました。それももう、過去の話ではありますがね? 蒸し返そうというのではありません、ちょっとしたたとえ話です」
「普通ならば夫の不貞を糾弾する権利が妻にはあると世間では言うでしょう。明確に妻の心を蔑ろにする悪意であると」
「しかし、違うのです。これは、傷付けようとした結果ではないのです。ただの私の至らなさ……仮にその愛人との関係を許してしまったというのであれば、それは愛人との関係を結んだあなたのせいではないのです。そういった行為に走らせてしまった、至らない私の不甲斐なさなのです。すなわち、私の好意があなたに伝わっていなかったから」
「愛人を作り、私以外と愛を囁き合っているというのはそのことを私に伝える好意であると捉えるべきなのです。少なくとも、私の認識の上ではそうなります。なので、私の世界は好意で溢れている。狼狽える必要はありません、だって妻は私なのですから。愛人とどのようなことをしようとそんなただの火遊びにいちいち肝を冷やしていては妻など務まりません。既に勝利者なのですから、悠然と構えて勝者の余裕を見せつけるのが妻としての作法というもの」
「なので、心配はいりませんよ?私は決して怒りません。困った泥棒猫さんにお灸を据えはしますけどね?魔法のステッキでバンバーンと」
「ふふ、まあ、そんなところです。少しは私の行動原理が理解出来ましたか? いつもいつも、私が何故このような真似をするのか不思議だというお顔をされてらっしゃいましたからね? ふふ」
「好きですよ? あ・な・た♡」
「私のお話はこんなところでよろしいですか?私はあなたのお話をお聞きしたいのですが……おや?まだ何か聞きたいことが?」
「何故このようになったか、ですか? ん……別に構いませんが、特に聞くようなことなど無いと思いますが……まぁ、あなたがお望みになるとおっしゃられるのであればいくらでもお話いたしましょう。それは、私がまだ本当の愛に目覚める前のお話です」
「とあるところに臆病な少女が居ました。しかし、彼女はとある男の子にほのかな恋心を抱いていて……それをどうにか表現しようと彼に色々なことをしてたのです」
「彼が扉を出るときは扉を自らの手で開けて通ってくださいと促して……物を落とした時は拾ってあげて手渡しました。他も同様です、事あるごとに話しかけて、彼に少しでも多くの親切をして自分の気持ちが伝わってくれればと淡い期待を抱いて……ふふ、しかし、その好意は彼にとっては迷惑でしかなく、まるで伝わっていなかったのです」
「彼女は扉を開けて通ってくれと、さも親切顔をして待っていてくれる……しかし、扉程度は自分でも開けられるし、入り口付近で止まって道幅を狭くされるほうがよっぽど迷惑で目障りだった」
「落としたものを彼女は拾ってくれるけれど……その動きは非常にゆったりとしたもので……自分でしゃがんで取った方がよっぽど早い時間で済むし、そもそも自分が落として、そして認識さえしているものを他人に拾われるというのが嫌で仕方なかった。後で自分で拾うから勝手に拾うんじゃない、目障りな、と」
「万事が万事その調子……親切に込めた恋の気持ちなんて彼にはまるで伝わっていなかった……それどころか、迷惑でしかない邪魔な行動そのものだった……まさに、余計なお世話、という言葉がぴったりとハマりますね? ふふ、その時、私は思ったのです」
「好きだという気持ちは隠して伝えるのでは駄目なのだと、強引なほどに力強く伝えないと……分かるように示さなければ駄目なのだと」
「まぁ、過程としてはこんなところでしょうか? ええ、さっきのお話の好きな男の子というのはあなたのことで……迷惑行為であると気付かずに無意味な親切を続けていたのがかつての愚かな私です」
「だから、私は今ここにこうして居るわけです」
耳元で
「大好きです。あなたの人生、まるっと私のモノにしちゃいたいくらいです」
「そ・し・て」
「私の全てをあなたに捧げます。私を、あなたのお傍に置いてはくださいませんか?」
甘く優しく囁いて↑
それから笑うように
「とまぁ、こんな具合です。今度こそは間違えませんから。あなたも私に分かりやすく好きだと伝えてくださることを願っておりますね?」
また耳元で
「私の全ての行動は……あなたのことが好きだからなんですよ? あなた♡」
愛しい旦那に呼びかけるように言って終了
「ふふ、といっても……必然ですけどね。ええ、私はずっとあなたの近くにおりました」
「はい、こちらをどうぞ。お財布、落としましたよ?」
「いえいえ、感謝されるいわれはありません。妻として、当然の務めですから」
「別に何も抜き取ってなどいませんよ? 確認をなされてはいかがですか?」
「……ほら?何も抜かれてなどいなかったでしょう? そのようなことをする必要はないのです。その中に入っているものも、その内に私たちの共有財産の一部となるのですから」
「なんなら、私のお財布も今ここで確認なさいますか? 構いませんよ?いずれはこれも共有財産となるのですから」
「おや、別に結構ですか?それは残念。ふふ」
「それにしても今日は良いお天気ですね~、こんなときは思わず私を妻にしたいといいたくなるものではないですか?」
「構いませんよ?今ここで私に愛を囁いて頂いても……おや?脈絡がない? 愛する二人が愛を語らい合うのにどんな脈絡が必要だというのでしょう? 気持ちはいついかなる時に伝えても構わないものですよ? 伝えずにずっと仕舞い続けてしまう方が後悔してしまうというものです。まぁ、これは私の経験則ですがね」
「好きなら好きだと、分かりやすく行動と態度で示すべきなのです」
「おかげで今は分かりやすくあなたに伝わっていると確信してますよ?私があなたに、恋をしていると。好きだとこの上ないほど分かりやすく伝えていると」
「……伝わってませんか?」
優しく諭すように言ってから
少し間を開けて
「ふふ、そうですか。伝わり過ぎて逆に困る、ですか。それはそれは……私の気持ちが余すことなく伝わって嬉しい限りです」
「伝わらない好意ほど無意味なものはありませんからね。それどころか、人によっては悪意に変わることもある……嫌なことですね?」
あくまでも明るく優しく言って
「この世の全ては好意によって出来ていると、私は信じているのですよ。でも、それが伝わらないことがとても多い……だから、こじれてしまうと私は思うのです」
「例えば、あなたは私という妻がありながら愛人と楽しそうにお喋りしていました。それももう、過去の話ではありますがね? 蒸し返そうというのではありません、ちょっとしたたとえ話です」
「普通ならば夫の不貞を糾弾する権利が妻にはあると世間では言うでしょう。明確に妻の心を蔑ろにする悪意であると」
「しかし、違うのです。これは、傷付けようとした結果ではないのです。ただの私の至らなさ……仮にその愛人との関係を許してしまったというのであれば、それは愛人との関係を結んだあなたのせいではないのです。そういった行為に走らせてしまった、至らない私の不甲斐なさなのです。すなわち、私の好意があなたに伝わっていなかったから」
「愛人を作り、私以外と愛を囁き合っているというのはそのことを私に伝える好意であると捉えるべきなのです。少なくとも、私の認識の上ではそうなります。なので、私の世界は好意で溢れている。狼狽える必要はありません、だって妻は私なのですから。愛人とどのようなことをしようとそんなただの火遊びにいちいち肝を冷やしていては妻など務まりません。既に勝利者なのですから、悠然と構えて勝者の余裕を見せつけるのが妻としての作法というもの」
「なので、心配はいりませんよ?私は決して怒りません。困った泥棒猫さんにお灸を据えはしますけどね?魔法のステッキでバンバーンと」
「ふふ、まあ、そんなところです。少しは私の行動原理が理解出来ましたか? いつもいつも、私が何故このような真似をするのか不思議だというお顔をされてらっしゃいましたからね? ふふ」
「好きですよ? あ・な・た♡」
「私のお話はこんなところでよろしいですか?私はあなたのお話をお聞きしたいのですが……おや?まだ何か聞きたいことが?」
「何故このようになったか、ですか? ん……別に構いませんが、特に聞くようなことなど無いと思いますが……まぁ、あなたがお望みになるとおっしゃられるのであればいくらでもお話いたしましょう。それは、私がまだ本当の愛に目覚める前のお話です」
「とあるところに臆病な少女が居ました。しかし、彼女はとある男の子にほのかな恋心を抱いていて……それをどうにか表現しようと彼に色々なことをしてたのです」
「彼が扉を出るときは扉を自らの手で開けて通ってくださいと促して……物を落とした時は拾ってあげて手渡しました。他も同様です、事あるごとに話しかけて、彼に少しでも多くの親切をして自分の気持ちが伝わってくれればと淡い期待を抱いて……ふふ、しかし、その好意は彼にとっては迷惑でしかなく、まるで伝わっていなかったのです」
「彼女は扉を開けて通ってくれと、さも親切顔をして待っていてくれる……しかし、扉程度は自分でも開けられるし、入り口付近で止まって道幅を狭くされるほうがよっぽど迷惑で目障りだった」
「落としたものを彼女は拾ってくれるけれど……その動きは非常にゆったりとしたもので……自分でしゃがんで取った方がよっぽど早い時間で済むし、そもそも自分が落として、そして認識さえしているものを他人に拾われるというのが嫌で仕方なかった。後で自分で拾うから勝手に拾うんじゃない、目障りな、と」
「万事が万事その調子……親切に込めた恋の気持ちなんて彼にはまるで伝わっていなかった……それどころか、迷惑でしかない邪魔な行動そのものだった……まさに、余計なお世話、という言葉がぴったりとハマりますね? ふふ、その時、私は思ったのです」
「好きだという気持ちは隠して伝えるのでは駄目なのだと、強引なほどに力強く伝えないと……分かるように示さなければ駄目なのだと」
「まぁ、過程としてはこんなところでしょうか? ええ、さっきのお話の好きな男の子というのはあなたのことで……迷惑行為であると気付かずに無意味な親切を続けていたのがかつての愚かな私です」
「だから、私は今ここにこうして居るわけです」
耳元で
「大好きです。あなたの人生、まるっと私のモノにしちゃいたいくらいです」
「そ・し・て」
「私の全てをあなたに捧げます。私を、あなたのお傍に置いてはくださいませんか?」
甘く優しく囁いて↑
それから笑うように
「とまぁ、こんな具合です。今度こそは間違えませんから。あなたも私に分かりやすく好きだと伝えてくださることを願っておりますね?」
また耳元で
「私の全ての行動は……あなたのことが好きだからなんですよ? あなた♡」
愛しい旦那に呼びかけるように言って終了
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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