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嫁(自称)なヤンデレちゃんは何でもお見通し
written by 泣きんぎょ
  • ラブラブ
  • 甘々
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2382文字(約 7分57秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
 嫁を自称する彼女はますますあなたに付きまとうようになる。
 もはや周囲からもこの状況を認識されて、避けられていてどうしようもなさそうな始末。
 しかし、その状況にあなたはますます奮起して意固地になった。
 好きだ好きだと常に纏わり付いてくる女の子を……邪険に扱えるわけもなく、何だかんだ満更でもなくなりつつある自分に気が付き、あなたは強硬策へと出る
 そうだ、彼女に嫌われよう。
 暴力などは初めから選択肢になかった。
 自分を好きだといってくれる子に酷い真似など出来るはずもなく……またしたくない。
 だから、あなたは彼女に幻滅してもらうことで自発的にはなれて貰おうと様々なことを画策する。
 しかし、その全ては彼女にとってはお見通しな程度のことでしかなかった。
本編
「こんにちは。今日も素敵なお顔をしていらっしゃいますね? ふふ、私、妻としてますます惚れ直してしまいそうです」

「珍しいですよね、あなたの方から私を呼び出してくださるなんて。ふふ、何か、私に御用でしょうか?」

「そろそろ、私を妻として認めてくださる気になりましたか?」

「……おや?それとはまた別ですか。ふふ、それは残念。では、いったいどのようなご用件で?」

「……ふむふむ、そうですか。私の顔の造形が気に入りませんか。それは失礼なことを、では、お好みの顔をお教えくだされば私はいつでもあなたのお好みに沿うように変わってみせますが……どのようなお顔がよろしいので?」

「……はい? そうですね。鼻が気に入らないと言われるのであれば削ぎ落しましょう。目が嫌いだと言われるのであれば潰しましょう。耳も、口も、頬も……あなたのためなら如何様にも」

「それで、どこが気に入らないのですか?」

 少しの間

「……おや?やはり良い、と。気に入らない部分はないので?」

「……はぁ、先ほどのお言葉は嘘であったわけですか? ん……そうですか。では、私の顔に気に入らないところはない、と?」

「おや?むしろ美人、ですか?ふふっ、あなたから褒めてもらうのはこれが初めてですね?ありがとうございます。あなたもとても素敵ですよ?」

「ふふ、こうして夫婦間でお互いを褒め合うのって何だかこそばゆいですね? 思えば、互いの容姿について触れるのはこれが初めてでしたか……これでも、私は容姿に関しては少々の自信があるのですが……あなたから見てこの私はどうですか?魅力的に映りますか?」

耳元で

「思わず、押し倒したくなったりなど……いたしませんか?」

 離れて
 少し待って

「答えてはくださらないのですね?ですが、その反応だけで十分です。その真っ赤に染まったお耳だけで全てが察せるというもの。ふふ、そうですかそうですか」

 楽しそうに口にしてから
 優しい口調で

「私も大好きですよ?あなたは私にとって太陽のよう、私という存在を明るく照らす……なくてはならないもので……ええ、率直に言ってとても魅力的です。思わず押し倒したくなってしまうほどです。ふふ、そのようなはしたない真似は御許可が貰えるまではいたしませんけどね?」

「ふふ、それとも……今ここで御許可を頂けますか?」

「このような場所で行為に及ぶというのも乙なものですよ?」

 耳元で

「子作り……しちゃいませんか?」

 少し間を開けて
 離れて楽しそうに

「あらあら、お耳だけでなくお顔まで真っ赤。可愛らしいこと。私は一向に構いませんが、あなたはまだ気が進みませんか? 初心ですね、ふふ」

初心 読み うぶ

「しかし、いずれは行うことです。今許可を出してもそうでなくても結局は同じこと。気付いておられますか? 私とそういう行為をするという想像に顔を赤くしているということを?」

「心の中では私の存在をもう許してしまっている証拠です。満更ではないのではありませんか? もう、認めてしまいましょうよ。私が、あなたの妻であると」

 もう一度耳元で

「お慕いしておりますよ、旦那様♡」

 甘く誘うように言って
 少しの間
 離れて

「ふふ、ふふふふふ、以前はすぐに拒まれていたというのにもうお返事をされなくなりましたね? お返事はそれだけで十分です。何やら、私に嫌われようと色々なことをお考えになられていたようですが……ふふ」

「何をされようとも、私があなたのことを嫌いになるはずがないではありませんか?」

「どのようなことをされても無駄です。私はあなたにどんなことを要求されても受け止める所存ですよ?」

「あまり、妻を甘く見られてはいけません。愛しい夫のことなど何でもお見通しなのですから」

「先程のもそうでしたよね? 私の顔の造形が気に入らない、容姿を貶すことで私に悪感情を抱かせて離れさせようとしたわけです」

「ですが……夫婦という前提ではそれは余りにも愚かと言わざるを得ないでしょう。人は老いるものです。一時の美しさや醜さなど、それそのものに価値はなく、時と共に変わっていくものなのです。ゆえに今の私の姿が気に入らないからといって、それが何だというのでしょう? 変わってしまえばいいだけです」

「他にも色々と考えておりましたよね? ふふ、私、僭越ながらメモを取っておりました」

「この後は、我がままで振り回して辟易させるつもりだった。スケベな一面を見せて幻滅をさせるつもりだった。困っている人や不幸に陥ってる人を見かけたら、それを嘲笑う下種な姿を見せつけることで好感度を下げるつもりだった……ふふ、直接的な暴力は流石にちょっと、とご遠慮なされたようですが……ふふ、あなたという人は、本当にお優しい方ですね?」

「そのような策を講じたとしても、こうして妻の身を案じてくれているというわけです。そういう優しいところ、私は好きですよ?」

「仮にあなたが全ての策を行ったとしても私の返す言葉は変わりません。嫌いになどなりません、その程度で揺らぐような弱い愛ではないのです、と」

「もう一度言いましょう。あまり、妻を甘く見られてはいけませんよ? 愛しい夫のことなど何でもお見通しなのですからね?」

 耳元で

「どんなことをされても私はあなたのことが大好きですよ? 生涯を捧げると、もうとっくに誓っているのですから♡」

 離れて
 それから思い出したように

「あぁ、それからあともう一つあなたが私に嫌われるために講じていた策がありましたね? あなたも流石にこれは、と羞恥心から躊躇をなされたようですが……ふふ」

「セクハラですか。直接的な猥褻行為を強要することで嫌われようと考えたわけですよね?『お前が今履いてる下着をこの場で脱いで寄越せ』と」

「ふふ、仮に言われていたとしたら答えはこちらです」

 ゴソゴソと衣擦れの音

「構いませんよ? お望みであるのでしたらこちらをどうぞ」

 おっとりとした優しい口調でなんてことないように言って終了
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
嫁(自称)なヤンデレちゃんは何でもお見通し
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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