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私でいいじゃないですか! 純粋だと思っていた腹黒な元カノがヤンデレ彼女に撃退される話
written by 泣きんぎょ
  • ヤンデレ
  • 元カノ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1495文字(約 4分59秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
振られた子の話

「あの…私でいいと思うんですけど…」

「お話を聞きました…私が、殺されそうになったからあの方の告白を受けたって…」

「でも、それなら……私!そんなことでは挫けましぇんのでっ!わ、私でいいじゃないですかっ!」

「恋人に戻りましょう!」

「元々、その席には私が居たんですから!」

「うぅぅ…付き合って73時間29分でお別れだなんて…私、嫌です!」

「どうしてなんですか?私でいいじゃないですか!」

「私の危機は私が何とかします!」

「それでも何か理由があるのなら、ここで言ってください!」

「確か…あの人を選んだ理由は…えと」

紙の音
読むように

「顔の造形、料理の腕前、性格…そして、胸……胸…」

最後だけ気落ちしたように
それから気を取り直して

「えと、最後のはとりあえず置いておくとして…順番にいくとしましょう…まず顔の造形、ですか」

「これは、ん~…私のこと可愛いと誉めてくださいましたし、これはいいと思うんです」

「次にお料理…これに関しては、むしろ私に一日の長があると思うんです。私、未来の旦那様を思って10年以上花嫁修行を積んできましたし…だいたい、あの人が作れるの揚げ物だけじゃないですか?重箱の中が真っ茶色だったの私、見ましたよ?」

「で、次は…性格…こういっては何ですが、私、ちょっと引っ込み思案で天然なところもありますけど…腹黒いところなんて一切ない清廉潔白な誰からも好かれる純白の聖女様みたいな非の打ち所のない嫁にするにはピッタリな物凄い美少女な性格じゃないですか?」

「完璧に私が勝っていると思うんです、そうですよね?」

「……あの、どうして今、目を逸らしたんですか?」

「……私が美少女過ぎて目を合わせるのも畏れ多くなってしまいましたか?」

「いいんですよ?あなたは私の夫になる方なんですから」

「私のことを存分に見てください」

「……え~、と、それで……最後の胸…ですけど……」

「……そんなに、胸が大きいのがお好きなんですか?」

自信なさげに

「…………そうですか、付き合っている内に大きな方がお好きに、なってしまったんですか……うぅ、これは、困りました…」

「胸の成長というものは第二次性徴期とともに基本的には発育を終えるもの…今からでは、どうにも……うぅ、お母様の胸がもっと大きければ私も希望を持てましたのに……あのようにまっ平らでは、遺伝も期待出来ないというもの……隔世遺伝、は……はぁ、そのようなこと今の状況を考えれば意味のないことですね……胸…胸…」

それから気が付いたように

「そういえば、あの人は大は小を兼ねる、とそんなことを言っていたんですよね?」

「……なら、逆もまた然りと言えるのではないでしょうか?」

「これが包括的に小をも範囲に含めるということであればどうしようもないですけど…あの人はそんな理屈を一言も口にしなかった…なら、大と小をイコールで結んでしまっても否定は出来ないはず…つまり…」

「わ、私!Aの71cmですけど巨乳です!
全部が全部、私でも問題ないと今証明しました!だから…」

「私でいいじゃないですか!戻ってきてください!そして、二人きりで今度は…あんな人が入ってこれないような牢獄で!ふたりだけの世界を作りましょう!だから…っ」

その時、衝撃が全身を襲った
力が入らない…これっ、て?
意識が闇に沈んでいく…体が地面に倒れ伏すのを止めることが出来ない
だ、め…ここで意識を、失う、わけには…
でも、どうにもならなかった…
気力だけではどうにもならない
この感じ…こいつ、人体の急所を熟知…して…
最後にその襲撃者の顔を見てやろうと思ったけど…二つの山に阻まれて、倒れ伏す私ではそれも叶わなかった。
うぅ、ぅ…デカ乳、女、めっ!
私、はこんなことで、負けだなんて認、め…
薄れゆく意識のなか、聞こえたのはあっけらかんとあの人に話しかけるあの女の声だった
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
私でいいじゃないですか! 純粋だと思っていた腹黒な元カノがヤンデレ彼女に撃退される話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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