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- 耳かき
公開日2024年01月24日 18:33
更新日2024年01月24日 18:33
文字数
2649文字(約 8分50秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
冒険者になった転生悪役令嬢
視聴者役柄
転生先ゲームの本来の主人公(♀)
場所
2人が借りている宿
あらすじ
元悪役令嬢の冒険者は主人公と暮らす宿屋に帰ってくる。
現代から悪役令嬢に転生したその少女は、破滅を回避するために冒険者に転向したのだ。
しかしなぜか主人公もついて来てしまい、一緒に冒険者として活動することになる。
さらに元悪役令嬢は主人公に労いの耳かきをする羽目になるのだった……。
気を抜いて耳かきを楽しんでる主人公に、元悪役令嬢は耳かきの途中で自分も気を抜いてお嬢様言葉をやめ、前世の喋りに戻る。
しかし主人公に懇願され、お嬢様言葉に戻す羽目になる。
元悪役令嬢は主人公が自分のために冒険で無茶をしていたことを知るとそれを叱る。
しかしサービスとして耳ふーをしてあげ、耳かきを終えるのだった。
現代から悪役令嬢に転生したその少女は、破滅を回避するために冒険者に転向したのだ。
しかしなぜか主人公もついて来てしまい、一緒に冒険者として活動することになる。
さらに元悪役令嬢は主人公に労いの耳かきをする羽目になるのだった……。
気を抜いて耳かきを楽しんでる主人公に、元悪役令嬢は耳かきの途中で自分も気を抜いてお嬢様言葉をやめ、前世の喋りに戻る。
しかし主人公に懇願され、お嬢様言葉に戻す羽目になる。
元悪役令嬢は主人公が自分のために冒険で無茶をしていたことを知るとそれを叱る。
しかしサービスとして耳ふーをしてあげ、耳かきを終えるのだった。
本編
(扉の開く音)
——ふう、一日の疲れを癒すのは湯浴みに限りますわ。
——……あら庶民、あなたまだ起きていましたの?
——さっさと寝なさいな。わたくし達、明日も魔物討伐の依頼が入っていますのよ。
——……なんですの。そちらのベッドに座ったまま睨みつけてきて。
——……何か忘れている?
——あら、ごめんあそばせ。
(金袋を机に置く音)
——忘れていたわけじゃありませんのよ。
——報酬の受け取りはわたくしの担当ですものね。今日は遅いから、あなたの受け取り分は明日お渡しするつもりでしたの。
——……そんなことじゃない?
——……今日は何の日か覚えてますよね、って……。
——さてなんだったかしら。
——貴族令嬢のわたくしがあなたのくだらない用事にいちいち付き合う暇なんて……。
——……あー、わ、わかりましたわ。わかりましたからこちらに歩み寄ってこないで下さいまし……!
——わたくしのベッドには近づかない約束ですわ……!
————はあ~~……………。……仕方ない。
——して差し上げますわ。
——膝枕で耳かき。
——……ほら、わかったならあなたは自分のベッドに戻って。
(ベッドに寝転がる音)
——早い……。それとわたくし今からパジャマに着替えますの。絶対にこちらを見ないでくださいましね。
——……よし。そちらを向いてますわね。
(着替える音)
——もうこちらを向いていいですわ。
……なんかドキドキしますって……そんな目をキラキラさせて。ただの耳かきですわ。
(足音)
(ベッドに座る音)
——ほら、用意したから、ここに頭をお乗せなさいな。
(膝に頭を乗せる音)
——……どうしてこんなことになったんだか。
——仕方ない、始めていきますわよ。
(片側の耳かきが始まる)
——……はー幸せ―、じゃありませんのよ。
——まさか主人公がこんな性格だとは思っていませんでしたわ……。
——……前から言ってるでしょう、主人公は庶民、あなたですのよ。
——私は脇役、ただの悪役令嬢ですわ。
——……何言ってるのかわからない?まだ理解しませんのね。
——では何度でも説明してあげますわ。
——ここは乙女ゲーの世界で、わたくしの前世は元々そのプレイヤー。
——この世界はあなたが主人公で、あなたはあの学園でどんな相手とも最高の人生を歩むことが出来た。
——わたくしはあなたの邪魔をする脇役のポジションで、どれだけあなたを邪魔しようと最後には失敗して破滅する。
——この世界に転生してその事実に気付いたわたくしは、あなたから逃げるためにあの学園をやめたんですわ。
——こんなアニメ、どこかで放送されてそうですわね……。
……邪魔された記憶なんかない?
——それはそうですわ。いじめなんてわたくしの趣味じゃありませんし、
だいたい邪魔したらあなたのストーリーが進んでしまいますもの。
……やっぱり何言ってるかわからない?
——とにかくあなたから離れたいって話をしてるんですのよ。
……いえ、別にあなたを心から嫌いなわけじゃありませんわ。
でも距離が近すぎるのは困ってますわね……。
——わかってますの?……もう。
(耳かき続く)
(片側耳かき終わり)
——では仕上げに梵天を……。
(梵天耳かき始まる)
——気持ちよさそうな顔してますわね。
……なんだかんだ言いながらいつも優しくしてくれます……ですって。
——全く楽しそうに……。
(梵天耳かき終わり)
——ほら、こちらは終わりですわ。さっさと反対側向いて。
(服がこすれて反対側を向く音)
(反対側耳かき始まる)
——だいたい、学園生活してるわけでもないのに、なんでこの喋り方をしなければいけませんの。
(喉の調整)
——んんっ。
——やめちゃってもいいよね?耳かきは続けてあげるから。
——社畜時代の記憶が戻ってから、正直堅苦しくてかなわないんだよね、お嬢様言葉。
——私さ、せっかく転生したんなら悪役令嬢やるより冒険したいなーって思ってたんだ。
——それなのに結局あなたがついてくるんだもんな―……。
——……って、うわ、大人しいと思ったら涙流してる!
(一旦耳かき止まる)
……え、なに?…………どうか、元の喋り方に戻ってください?
(耳かき再開)
(喉の調整)
——んんっ!
——コホン、わ、わかりましたわ!わかりましたからそんな器用に泣きながら片目で睨みつけないでくださいまし……!
——あー……、許してくださいな。
——わたくしもASMR聴いてる最中に配信者さんが飽きたとか言って適当にやりだしたらショックですわ……。
……えーえすえむあーるって何?……し、知らなくていい事ですわ。
————もう、人生ってままなりませんわ。
——せっかく破滅確定の悪役令嬢をやめてモンスターを倒しまくる冒険者に転職できたと思ったら、
——お父様に大目玉食らって引き戻されるし、最終的にあなたが一緒に活動するなら留学として許す——
みたいな変な話になってしまいましたし……。
——そして……肝心のあなたは一緒に活動する代わりに膝枕で耳かきして欲しい、なんて言いだしますし……。
……そりゃ、あなたは楽しいでしょうね。
——主人公だからわたくしより才能があって、わたくしが必死にワーウルフとか倒してる横でヘカトンケイルみたいな大物倒してるんですものね。
——でも庶民、あなた最近無茶しすぎじゃありません?
……その顔は自覚あるんですのね。
——今日なんてわたくしが強化魔法で守らないと危ない所でしたわ。
——あれは……無理せず逃げて依頼を断るべきでした。
——あんまり調子に乗るようなら、わたくし学園に戻りますわ。
……わかればいいんですの。
……どうしたんですの?
(一旦耳かき止まる)
…………わたくしに……もっと良い暮らしをして欲しかった……?
(ちょっと間をおいて耳かき再開する)
——はあー……。そんなこと考えてましたの?
——何度も言ってるじゃありませんの。わたくしは元社畜。……って言ってもこれがわからないんですのね。
——とにかく、元々庶民みたいな貴族令嬢とかけ離れた生活には慣れっこなんですの。
——わたくしは今みたいな宿を借りて働く暮らしだって十分楽しんでいますわ。
(反対側耳かき終わり)
——ただまあ……
(梵天耳かき始まる)
——あなたが私のために行動してるというのは理解していますし……。
——そのところは、ひとまず評価してあげますわ。
(梵天耳かき終わり)
——だから今回はサービスですわ。
はーっ。(息を吸う)
ふーっ。(耳ふー)
……何びっくりしてるんですの。ほら、反対側もしますわよ。
(服の擦れる音)
——よく頑張りました。
はーっ。(息を吸う)
ふーっ。(耳ふー)
——はい、耳かき終わりですわ。
——呆けてないで離れなさい。
(膝枕から離れる音)
——さ、今度こそお眠りなさいな。
——わたくしもあなたも今や冒険者なんですから、明日も魔物討伐ですわよ。
……そうですわね。
——今のところは、一緒にやっていきましょう。
——ふう、一日の疲れを癒すのは湯浴みに限りますわ。
——……あら庶民、あなたまだ起きていましたの?
——さっさと寝なさいな。わたくし達、明日も魔物討伐の依頼が入っていますのよ。
——……なんですの。そちらのベッドに座ったまま睨みつけてきて。
——……何か忘れている?
——あら、ごめんあそばせ。
(金袋を机に置く音)
——忘れていたわけじゃありませんのよ。
——報酬の受け取りはわたくしの担当ですものね。今日は遅いから、あなたの受け取り分は明日お渡しするつもりでしたの。
——……そんなことじゃない?
——……今日は何の日か覚えてますよね、って……。
——さてなんだったかしら。
——貴族令嬢のわたくしがあなたのくだらない用事にいちいち付き合う暇なんて……。
——……あー、わ、わかりましたわ。わかりましたからこちらに歩み寄ってこないで下さいまし……!
——わたくしのベッドには近づかない約束ですわ……!
————はあ~~……………。……仕方ない。
——して差し上げますわ。
——膝枕で耳かき。
——……ほら、わかったならあなたは自分のベッドに戻って。
(ベッドに寝転がる音)
——早い……。それとわたくし今からパジャマに着替えますの。絶対にこちらを見ないでくださいましね。
——……よし。そちらを向いてますわね。
(着替える音)
——もうこちらを向いていいですわ。
……なんかドキドキしますって……そんな目をキラキラさせて。ただの耳かきですわ。
(足音)
(ベッドに座る音)
——ほら、用意したから、ここに頭をお乗せなさいな。
(膝に頭を乗せる音)
——……どうしてこんなことになったんだか。
——仕方ない、始めていきますわよ。
(片側の耳かきが始まる)
——……はー幸せ―、じゃありませんのよ。
——まさか主人公がこんな性格だとは思っていませんでしたわ……。
——……前から言ってるでしょう、主人公は庶民、あなたですのよ。
——私は脇役、ただの悪役令嬢ですわ。
——……何言ってるのかわからない?まだ理解しませんのね。
——では何度でも説明してあげますわ。
——ここは乙女ゲーの世界で、わたくしの前世は元々そのプレイヤー。
——この世界はあなたが主人公で、あなたはあの学園でどんな相手とも最高の人生を歩むことが出来た。
——わたくしはあなたの邪魔をする脇役のポジションで、どれだけあなたを邪魔しようと最後には失敗して破滅する。
——この世界に転生してその事実に気付いたわたくしは、あなたから逃げるためにあの学園をやめたんですわ。
——こんなアニメ、どこかで放送されてそうですわね……。
……邪魔された記憶なんかない?
——それはそうですわ。いじめなんてわたくしの趣味じゃありませんし、
だいたい邪魔したらあなたのストーリーが進んでしまいますもの。
……やっぱり何言ってるかわからない?
——とにかくあなたから離れたいって話をしてるんですのよ。
……いえ、別にあなたを心から嫌いなわけじゃありませんわ。
でも距離が近すぎるのは困ってますわね……。
——わかってますの?……もう。
(耳かき続く)
(片側耳かき終わり)
——では仕上げに梵天を……。
(梵天耳かき始まる)
——気持ちよさそうな顔してますわね。
……なんだかんだ言いながらいつも優しくしてくれます……ですって。
——全く楽しそうに……。
(梵天耳かき終わり)
——ほら、こちらは終わりですわ。さっさと反対側向いて。
(服がこすれて反対側を向く音)
(反対側耳かき始まる)
——だいたい、学園生活してるわけでもないのに、なんでこの喋り方をしなければいけませんの。
(喉の調整)
——んんっ。
——やめちゃってもいいよね?耳かきは続けてあげるから。
——社畜時代の記憶が戻ってから、正直堅苦しくてかなわないんだよね、お嬢様言葉。
——私さ、せっかく転生したんなら悪役令嬢やるより冒険したいなーって思ってたんだ。
——それなのに結局あなたがついてくるんだもんな―……。
——……って、うわ、大人しいと思ったら涙流してる!
(一旦耳かき止まる)
……え、なに?…………どうか、元の喋り方に戻ってください?
(耳かき再開)
(喉の調整)
——んんっ!
——コホン、わ、わかりましたわ!わかりましたからそんな器用に泣きながら片目で睨みつけないでくださいまし……!
——あー……、許してくださいな。
——わたくしもASMR聴いてる最中に配信者さんが飽きたとか言って適当にやりだしたらショックですわ……。
……えーえすえむあーるって何?……し、知らなくていい事ですわ。
————もう、人生ってままなりませんわ。
——せっかく破滅確定の悪役令嬢をやめてモンスターを倒しまくる冒険者に転職できたと思ったら、
——お父様に大目玉食らって引き戻されるし、最終的にあなたが一緒に活動するなら留学として許す——
みたいな変な話になってしまいましたし……。
——そして……肝心のあなたは一緒に活動する代わりに膝枕で耳かきして欲しい、なんて言いだしますし……。
……そりゃ、あなたは楽しいでしょうね。
——主人公だからわたくしより才能があって、わたくしが必死にワーウルフとか倒してる横でヘカトンケイルみたいな大物倒してるんですものね。
——でも庶民、あなた最近無茶しすぎじゃありません?
……その顔は自覚あるんですのね。
——今日なんてわたくしが強化魔法で守らないと危ない所でしたわ。
——あれは……無理せず逃げて依頼を断るべきでした。
——あんまり調子に乗るようなら、わたくし学園に戻りますわ。
……わかればいいんですの。
……どうしたんですの?
(一旦耳かき止まる)
…………わたくしに……もっと良い暮らしをして欲しかった……?
(ちょっと間をおいて耳かき再開する)
——はあー……。そんなこと考えてましたの?
——何度も言ってるじゃありませんの。わたくしは元社畜。……って言ってもこれがわからないんですのね。
——とにかく、元々庶民みたいな貴族令嬢とかけ離れた生活には慣れっこなんですの。
——わたくしは今みたいな宿を借りて働く暮らしだって十分楽しんでいますわ。
(反対側耳かき終わり)
——ただまあ……
(梵天耳かき始まる)
——あなたが私のために行動してるというのは理解していますし……。
——そのところは、ひとまず評価してあげますわ。
(梵天耳かき終わり)
——だから今回はサービスですわ。
はーっ。(息を吸う)
ふーっ。(耳ふー)
……何びっくりしてるんですの。ほら、反対側もしますわよ。
(服の擦れる音)
——よく頑張りました。
はーっ。(息を吸う)
ふーっ。(耳ふー)
——はい、耳かき終わりですわ。
——呆けてないで離れなさい。
(膝枕から離れる音)
——さ、今度こそお眠りなさいな。
——わたくしもあなたも今や冒険者なんですから、明日も魔物討伐ですわよ。
……そうですわね。
——今のところは、一緒にやっていきましょう。
クレジット
ライター情報
ファンタジー系ASMRが好き。
耳かきしながらずっと話してるタイプの作品が好きなので、文章長くなりがちです。
pixivにも同じ内容で投稿しています。
耳かきしながらずっと話してるタイプの作品が好きなので、文章長くなりがちです。
pixivにも同じ内容で投稿しています。
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