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乙女ゲー主人公と呼ばれた冒険者が同じく冒険者である元転生悪役令嬢にあまあま耳かきをして差し上げます
written by えむおーおー
  • 甘々
  • ラブラブ
  • 耳かき
  • 寝かしつけ
  • 癒し
  • 同級生
  • 百合
  • 純愛
公開日2024年02月22日 20:02 更新日2024年02月22日 20:02
文字数
4348文字(約 14分30秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
転生先ゲームの本来の主人公(♀)
視聴者役柄
冒険者になった転生悪役令嬢
場所
冒険の間に泊まっている宿の部屋
あらすじ
元転生悪役令嬢の冒険者は今日も湯浴みを終えて宿の部屋に帰ってくる。
冒険の疲れからすぐに寝ようとする悪役令嬢に、
同じく冒険者をしている同級生が今日は普段のお礼に悪役令嬢に耳かきをしてあげたいと口にする。

悪役令嬢は疲れていることもあり、仕方なく自分のベッドに同級生を上がらせる。
同級生はあれやこれやと準備しており、膝枕をして耳のマッサージから耳かきを始めていく。
オイルマッサージを終えると、耳かきが始まる。
同級生は耳かきをしながら、悪役令嬢が動けないのをいいことに耳元で好きを連呼していく。
悪役令嬢は恥ずかしがるも、同級生の耳かきのテクで寝てしまう。
同級生は眠っている悪役令嬢に感謝を伝えると、自分のベッドに戻っていくのだった。
本編
(扉の開く音)

——あっ、お嬢様。お戻りですか♪

この宿に付いてるお風呂、結構大きいですよね。いかがでした?

……ふふっ。それは良かったです。

——今日もお風呂上がりのお嬢様が美しいです♪

そうだ、せっかくだから私のベッドに上がってお喋りしていきませんか?

……イヤ、って……そんな露骨に避けなくても……。

——うう、いいです。庶民の私は、毎日大好きなお方の寝巻姿が見られるだけで幸せです……。

——でもお嬢様って、冒険者になってもお風呂だけは絶対入るんですよね。

学園にいた頃も真っ先に覚えたのが髪を乾かす魔法でしたし。

おかげで私も冒険者なのにいつも髪も肌もツヤツヤで。

お風呂好きの貴族冒険者って、ギルドで話題になってるんですよ、私たち。

——……え、違いますか?

……私があなたをお嬢様と呼んでるから悪目立ちしてる……?

——えぇー?それは仕方ないじゃないですか……!

私は今や立場上、あなたのお父様に雇われた護衛なんですから♪ 軽々しくお名前なんて呼べないです。

……こう呼んでるのは学園の頃からでしょう、ですか。

——そうですけどぉ……そこは譲れません。あなた様こそ、私にとっての本物のお嬢様なんです。

(ガサゴソと布団に入る音)

——あのう……お嬢様? お休みに入るの、少々お待ち頂けません?

……わかっています。今日のお嬢様がお疲れなことは。

今日の討伐では、私どころか仲間全員に強化魔法を使い続けて、魔物から私たちを守り切ってくれましたよね。

いくら私が十日に一度の寝る前の耳かきがものすっご~~~~く楽しみでも、今日は我慢します。

——なので……。

——今日は、私がお嬢様に寝る前の耳かきをさせて頂けませんか?

——いつもして頂いているお返しです。

……わたくしのベッドに上がりたいだけ?

——そんなことないですよぉ!立場は逆ですけど、いつも通りこっち側でやります。大丈夫です。

……そんな怪訝そうな顔しないでください。

……「わたくしがあなたのベッドに上がるのはあなたに耳かきをするときだけ」——

——うう……そう、ですか……。

……え?

……お嬢様の……ベッドでやるなら……いい?

ほんとですか!?私が、お嬢様のベッドに、上がって?

……あ、すみません。落ち着きます。

——……はい。お任せください。お嬢様の日々のお疲れを癒すため。私、準備してきましたから。

(色々な物を取り出す音)

——ではお嬢様、失礼いたします。

(ベッドに上がる音)

(声後ろから)

——仰向けのまま、ここに頭をお乗せ下さい。今日は私が膝枕をさせて頂きます。

(膝枕に頭を乗せる音)

——ではこの濡らしたタオルを熱の魔法で温めて……と。


(タオルで両耳マッサージ始まる)

——まずはタオルでお耳周りの汚れを拭き取っていきます。お嬢様、どうでしょうか?

……思ってたより本格的、ですか。ふふっ。お嬢様のために頑張って調べましたから♪

——今日はお嬢様のお耳を綺麗にするのですから、汚れ一つ残すわけにはいきません。

ここは丁寧にやっていきますね。

(タオルマッサージ続く)

(タオル終わり)


——はい、お耳周りの拭き取りはこれで終わりです。

——では次に……。

(両手にオイルをつけて広げる音)

——この薬草入りのオイルで、お嬢様のお耳のマッサージをしていきます。

このオイルはお肌を温める成分と、アロマの香りが入ってるので、とってもリラックスできるそうですよ。


(両耳にオイルを塗り拡げる音)

——どうです?お耳、あったかくなってきませんか?

……温かくて気持ちいい、ですか?えへへ、用意した甲斐がありました♪

——ではこのままお嬢様がリラックスできるように、私、がんばりますね。

(両耳をオイルでマッサージする指耳かき始まる)

——こうしてお嬢様のお耳全体を、隅々までマッサージさせて頂きます。

窪みや耳穴のフチまでオイルをつけた指で丹念に揉み込むのがコツだそうです。

……ああ、このやり方をどこで聞いたか、ですか?

——ほら、ギルドの組合所の左の方に、いつもお姉さんの冒険者さんが座ってるじゃないですか。

……はい。何回か一緒に仕事したあの方です。

いつでも相談してねって言ってくれてたので、お嬢様に日頃の感謝として労いたいって聞いてみたんですよ。

そうしたらこのオイルでマッサージするとすっごく喜んでくれるよって教えてくれまして。

耳にしてあげるならこうすると良いって、やり方まで教えてくれたんです。

……あの女め……?

——あれ、もしかして全然気持ち良くないですか……!?

……大丈夫、ですか。ああ、よかったです……。

——その冒険者さんに試させてもらったら上手すぎるって言ってくれたので、ちょっと自信あったんですけど……。

……マッサージなのに主人公補正が強すぎる?お嬢様……またそのゲームとやらの話ですか。

私は私の意志でこうしてるんです。運命とかじゃないですよ。

主人公だとか、悪役令嬢だとか、私はそういう考え方は好きじゃないです。

——こうしてお嬢様を独り占め出来てるのが運命なら、それは大歓迎ですけど♪

——あ、これいつまで続けましょうか?

すっかりお顔の力抜けちゃってますし、もし気持ち良いならもうしばらく出来ますけど……。

……次に行ってほしい?駄目になっちゃいそう?

ん?駄目になるって何がですか?……あ、はい。では終わりにしますね。

(両耳オイル指かき終わり)

——オイルを拭き取らせて頂きますね。

(布で耳のオイルを拭き取る音)


——それではお嬢様。耳かき棒も用意出来ましたのでお耳をこちらに……

って、なんで自分のお顔を叩いたんですか?

……危うく負けそうだった?

そんなに気持ち良かったならやっぱりもうちょっと……あ、はい。

——では横を向いて、こちらにお耳を向けてください。

(寝返りを打つ音)

——お嬢様やお母さんの見様見真似ですけど、やってみますね。


(片側耳かき始まる)
(声片側から)

——痛くありませんか?お嬢様。

……でしたらよかったです。

——お耳からさっきのアロマの香りがするので、なんだか私まで癒されてきますね。

——……あ。よく見ると結構耳垢が……。

……え?ああ!すみません!恥ずかしいですよね……!

こういうのは言わないようにします……。

——……ふふっ。恥ずかしがってるお嬢様の声もかわいいです♪

——大好きです。

……知ってる、って……私がお嬢様のお声が好きなのって言いましたっけ……?

うう、隠してたつもりだったんですけれど……。

もしかしてこの前の、学園の事件の日にして頂いた耳かきの時でしょうか?

——あれ、疲れちゃってたせいかものすごく気持ち良かったことしか覚えてないんですよね。

よろしければ、今度もう一度してもらえませんか?

……ダメですか。……即答ですかぁ……。

——いえ、今日は私が耳かきする日なので、お嬢様を癒して気持ち良く眠ってもらいます。

——ということでお嬢様。

(ここから耳元で囁く)

——大好きです♪

……何回も言わなくてもわかってる……と。

——そうですか。では。

——大好きです、お嬢様♪

……いえ、なにも。ただお嬢様が大好きなので、大好きと口にしてるだけです。

——お嬢様、大好きですよ♪

……あんまり言われると恥ずかしい?

——とっても好きです、お嬢様♪

……あ、動いたら危ないですよ……!今は耳かきしてる最中ですから。

——大好きなお嬢様♪

……ふふふ。気付かれましたか。いつもは好き好き言い寄ると逃げてしまうお嬢様ですが……

——心から大好きです、お嬢様♪

今日はどれだけこうしてお嬢様に愛を囁いても、逃げることはできないのです。

本当は私がして欲しい事なのですけど、このままじゃお嬢様はしてくれそうにないので、

本日はこうして誰かに好きって囁かれる心地よさを堪能していただきます♪

——お嬢様、大好きですよ♪

大好きな大好きなお嬢様を癒して差し上げることが出来て、私とっても嬉しいです♪

——本当に大好き♪

(耳かき終わり)


大好きなお嬢様の耳かきが終わりましたので、お耳の中を綺麗にしていきますね。

(梵天耳かき始まる)

——私最後にして頂くこれがすっごく好きでして、お嬢様はどうでしょうか?

……耳を閉じたい?恥ずかしい?

駄目ですよお嬢様、これでも好きって言うの我慢してきたんですから。

——それに本にも書いてあったんです。人は愛を囁かれると健康になるそうです。

お疲れのお嬢様にはぴったりです。

(梵天耳かき終わり)

当然これもして差し上げますよ♪

(耳ふー)


はい、これで綺麗になりました♪ では反対の耳かきをしますので、お顔を反対に向けてください。

(寝返りを打つ音)

(声反対側から)


(反対側の耳かき始まる)

——こちら側も綺麗にさせて頂きますね、大好きなお嬢様♪

——……というかお嬢様、普通にこちら側もさせてくれるんですね。

止められるかもと、実は身構えてたのですが……。

……やってしまった?ついうっかり?

——えへへ。じゃあ仕方ないですね♪ お嬢様も夢見心地のようで嬉しいです♪

……なんでそんなにわたくしの事を好きなんですの、ですか?

——んー、そうですね。

では大好きポイントをお教えしましょうか♪

一度好きになってしまったものは、全部が好きになってしまうとも言えるんですが。

——覚えてますか?入学直後に、田舎者の私が貴族の女子達に虐められそうになったこと。

そこに通りがかったお嬢様が、

「この高貴な学園で猿たちが服を着て学生の真似事をなさっていますわ~」

って、女子達を睨みながら言ってくれたんですよ。

——あれを見てとってもかっこいいなあって思ったんです。

同級生とは思えないぐらいしっかりと物が言えて、これが本物のお嬢様なんだって。

……思い出したくないから言わないでほしい?

——あの時も終わった後にそうやって真っ赤な顔を覆ってましたよ、お嬢様♪

そういうところがとっても可愛いんです♪

(ここから耳元で囁く)

——お嬢様、だーいすき♪

もう、甘く甘ーく癒してあげようと思ってたのに、真面目な話をしちゃいました。

ここからは大好きしか言いませんから、お嬢様♪

——お嬢様のまっすぐな所、大好きです♪

——なんだかんだ言いながら私の面倒見てくれるところも、大好きです♪

——今もこうして甘えさせてくれるところが大好きです♪

お嬢様、お顔真っ赤なのに目がとろーんってしてきましたね♪

もう寝ちゃいそうですか?良いですよ。今日は全部私に任せてください。

(耳かき終わり)

(梵天耳かき始まる)

(耳元で囁き続ける)

——お耳の中を綺麗にして差し上げますね♪ 大好きなお嬢様♪

石鹸とアロマが合わさってとってもいい香りです♪

大好きって口にする度、もっと好きになってしまいますね♪

好き、好き、好き、好き♪ 大好きですよ、お嬢様♪

(梵天耳かき終わり)

これで最後ですね。

(耳ふー)

——大好きです、お嬢様♪


……お嬢様?

——ほんとに寝てしまいましたね。

寝顔もとっても可愛いです♪

——こうしてずっと寝顔を見ていたいですけど……。

今日はせっかくここまで甘えさせて貰いましたから、私もちゃんと戻って寝ますね。

(膝枕が抜ける音)

起さないように……。

(布団にもぐる音)

——それではおやすみなさい、お嬢様。

——今日も明日も、大好きです。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
乙女ゲー主人公と呼ばれた冒険者が同じく冒険者である元転生悪役令嬢にあまあま耳かきをして差し上げます
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
えむおーおー
ライター情報
ファンタジー系ASMRが好き。
耳かきしながらずっと話してるタイプの作品が好きなので、文章長くなりがちです。
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