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アッパー系な先輩の告白を断ったらダウナー系に変貌した…… また離したりなんかしたら、もう元に戻れないから
written by 泣きんぎょ
  • 先輩
  • ヤンデレ
  • ダウナー
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
7060文字(約 23分32秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
先輩
視聴者役柄
後輩
場所
指定なし
あらすじ
 あなたのことを好きなアッパー系女子の先輩が居た。
 彼女と居ると、不思議と色んなことをやる気になれる……そんな先輩。
 彼女はあなたのことが好きで告白をしてくるが、あなたは自分には吊りあわないからと断ってしまう。
 その翌日……彼女は振られた反動からか反転してダウナー系女子になっていた。
 彼女は自分のことを無意味、無価値、と。
 彼女とずっと一緒に居たあなたからしたら反論したくなるようなことばかりを言い出してくるが……
 それは、あなたにとっても、彼女にとっても、一つの苦しい時間だった。
本編
明るく陽気な調子で

「おっ!後輩君、後輩君!見て見て!」

 足音

「金魚すくいだ~♪ やってみようよ、やってみようよ~♪」

 やってみようよ、は言うごとにニュアンスを変えて楽し気に

「ほ~ら?こういうの、やらなきゃ損だよ? せっかく、お祭りに来たんだから!楽しまなきゃ!」

「……え~?どうせ無理~? もう~、す~ぐそういうこと言うんだから~」

「あのね、後輩君?こういうのはチャレンジ精神なんだよ?」

「出来る出来ないはいいの!やって、それで楽しむことに意味があるんだから!」

「別に掬えなくたっていいじゃない? 楽しめればそれで……ね?」

 耳元で囁き

「こういうのも、一つの経験だよ?」

 離れて

「ほらほら!あたしもやるからさ!一緒にやろ?一緒に! ね~?」

「はい!というわけで……レッツトライ!」

 水に入れる音
 破けて失敗する音

 少し間を空けて

「あちゃ~、惜しかったね~? もうちょっとで一匹掬えたのにな~……残念♪無念♪また来週~♪ なんちゃって、来週にはもうお祭り終わってるから出来ないけどね~」

 掬えた 読み すくえた

「でも、よかったよ~。おじさん、一匹おまけしてくれたもん。あたしと後輩君の頑張りが認められた証拠だね?」

「ふふ~、こういうさ……自分の頑張りが人に認められるのって、いいよね?」

「あぁ、頑張ったんだなぁ……って気になるもん」

「ねぇ?後輩君も、そう思わない?」

「努力は素晴らしいこと……努力して出来ないことなんて一つもないんだ!って」

「……まぁ、そりゃ頑張ってもさ。望む結果が得られないことってあるよ? 到達できない地点ってのもあるかもしれない……でも、さ。頑張ったら頑張ったなりに結果って出るもんなんだよ」

「何にもならなかったと思っても、その頑張りはあたしたちの経験として血肉となり身に付いてる……そして、必ずあたしたちを新しいステージに連れてってくれるの!」

「だから、あたしはチャレンジ精神って大事だな~って思うんだ」

「チャレンジしたらチャレンジした分だけ、色んな経験が自分の中で溜まっていくの。よ~し、やってやるぞ~ってメラメラ心を燃やすみたいにさ?次の行動への動力源になってくれる」

「……後輩君は、どうかな?」

「何か、努力してそれが報われたなぁって思うこと……ある?」

「…………あ、はは、そっか~……何にもないし、努力もしてない、か……それは、哀しいね?」

哀しい 読み かなしい

「でもさ、それってあたしが思うに後輩君自身が気付いてないだけだと思うの」

「だって、あたしは後輩君の努力、知ってるから……誰にも認められたことがないって言うなら、あたしが認めてあげる」

 耳元で

「大丈夫、後輩君は頑張ってるよ? 君は凄いんだ。だから、もっと自信を持って?後輩君」

 離れて

「えへへ……何だか、ちょっと恥ずかしいね?」

「でも、今のは本心だよ? だって、後輩君、今ここに居るんだもん」

「後輩君さ。あたしと初めて話したころ、自分のこと…何て言ってたか、覚えてる?」

「人見知りで人付き合いもない、喋ることも上手くできないダメ人間」

「ふふ……もう、完璧に嘘になっちゃったね? これ」

「だって……もう普通にあたしと話して、隣を歩けてる……これってすっごい努力だなってあたしは思うよ?」

「最初の頃なんかさ。あたしが話しかけても別の誰かに話しかけてると思って反応はしないわ、周りを見渡すわ……それであたしがさ」

「こらこら、君しか居ないだろ~」

「なんて、言ったら心底ビックリした顔するんだもん。あたしの方が驚いちゃった」

「で、その時、あたし思ったんだ。多分、この子は今まで誰とも話すこともなくそれが当たり前の環境で生きてきたんだろうなって」

「どう?当たらずとも遠からず、でしょ?」

「だからさ。そんな後輩君があたしみたいにしつこく話しかけてくる困った先輩にもまともに会話しようと頑張って応えてくれるのがさ、嬉しかったんだ」

「喋るのに慣れてなくて、話せばどもったり、噛んだり……それを歯がゆそうにして……時には自分が思ってることを上手く言葉にできなかったのか、まるで喉に小骨が引っ掛かってるような顔してさ……そんなことが何度もあった」

「あたしは、覚えてるよ?これまで後輩君と過ごした全て、一分一秒までも余すことなく」

「だから、分かるんだよ。後輩君が、あたしと居るためにすごい努力をしてきたってことを……ここに今居ること自体が後輩君がしてきた努力の証なんだよ?」

「君は凄いんだ……駄目な奴なんかじゃない、カッコいいよ」

「…………あたしが…………惚れちゃうくらいに、さ」

「あ、あははは……こういうの改めて口にするのって恥ずかしいね? これとはちょっと違うかもしれないけどさ……後輩君はいつもこんな思いをしながらあたしの傍に居てくれたのかな?」

「だったら……ちょっと、嬉しいかも。さっき言った後輩君の努力の証はさ?あたしの努力の証でもあるから……」

「ねぇ、後輩君。あたし……後輩君が好き。後輩君とこれからもずっと一緒に……今以上に近い位置でいつまでもいつまでも過ごしていきたい」

「だから……その……あたしが、何を言いたいかっていうと、えと……」

 躊躇うように間を空けて
 意を決したように

「あ、あたしと!結婚を前提にしたお付き合いをして下さい!」

 長めの間
 そして、おずおずと

「……駄目、かな?」

「……付き合うって、頷いて、欲しいな」

「あの、えと、ほら!あたしって、陽気だからさ!きっと恋人にしたらこれまで以上に楽しい日々が続くよ!今日みたいにさ、色んなことに挑戦して成功しても失敗しても笑い合ってさ……時には、ギュ~って抱き締め合ったりして、さ……それって、素敵なことだって思わない?」

「後輩君にとってはさ、このお祭りに来るのだってチャレンジだったわけじゃない?あたしは、どんなことでも一緒に付き合うから……だから、一緒に色んなことにチャレンジして、一緒に笑いあお?」

「恋人として、さ……彼氏、彼女として……」

「…………駄目、かな?」

「……………………ねぇ?答えが、欲しいよ……後輩、君」

 少し間を空けて

「そっか……駄目、か……そっか……そっか…………」

「あの……一応、聞いとくけど、さ。何で、駄目なのかな?」

「あたし、さ……その、後輩君と良い恋人になれるってそこそこ本気で思ってたんだけど……何で、なのかな?」

「恋人に、なりたいよ……あたしを、彼女にしてよ……ねぇ?」

「後輩君、あたし、何か後輩君の気に障るようなことしちゃったかな? あたし、後輩君とはいい関係を築けてるって……好意を持ってくれてるって、ちょっとは思ってたんだけど……何で?」

「……あ、はは、好きなのは、認めてくれるんだ? ありがと、本当に嬉しいよ? あたしも後輩君のこと大好きだよ? 後輩として、そして、異性として……」

「ねぇ?なら、どうして?」

「何か、付き合いたくないって思うところでも、あった? 嫌なところとか、治して欲しいところとか……そういう」

「……うん……うん……そうなんだ。あたしのこと、そんなに大切に思ってくれてたんだね?ありがと……でも、だから付き合えないってそれ、どういうこと?」

「あたしを、汚したくないから付き合えないって……何?」

「…………眩し、すぎる?」

 眩し 読み まぶし

「根暗な自分には、眩し過ぎて、無理?」

「……………………何、それ?」

「後輩、君……あたしは……あたしはさ!全然、綺麗なんかじゃないよ!眩しくなんかない!」

「後輩君と同じで、悩みもするし、勇気が出ないこともある……小ズルいことだってすることもある……そんな、後輩君とおんなじ!人間だよ!」

「付き合っても汚れないよ!そんなこと言うんだったら、後輩君が汚してよ! 傍で大事にしてよ!」

「……汚して……いいからぁ……大切にしたいから距離を置きたいなんて、やだよぅ……グスッ」

「ねぇ?どうしても、やなの?」

「どうしても、あたしを……彼女にしてくれないの?」

「…………ねぇ、答えてよ」

「…………そっか、そう、なんだ……駄目、なんだ……」

「……やだなぁ……あたし、明日からのこと色々考えてたのに……全部、無駄になっちゃった」

「後輩君……こんなのって、ないよ……あたし、こんなの、やだ、よぅ……うぅ、うぇえええええええん、えぐ、ひぐっ」

「無理だよぅ……こんな状態のまま、明日からも普通に過ごすなんて……あたし、本当はすっごい根暗だもん……頑張る、理由もなくなっちゃった」

「もう……明るくなんて、振舞えない……」

「後輩、君……」

 耳元で

「大好き、だから……あたしはいつまでも、いつまでも、大好きだから……諦めないから」

 離れて

「また、明日、いつも通りに、会おう、ね?」


 場面転換
 ここからは暗く、ダウナー系な感じで無感動に


「……あ、後輩君……おはよ……」

「うん……昨日ぶり、だね……どうでも、いいけど」

「……何?」

「…………そう、元気ないから、驚いてるんだ……」

「でも、それは……仕方ないこと、かな……だって、もう元気なんて出ないから……あたしには、もう生きる意味なんて、ないから……はぁ」

「……?あぁ、大丈夫だよ……死んだりなんかしない……だって、そんなこと、するのも億劫だもん……何もかも、馬鹿らしい……」

億劫 読み おっくう

「後輩君……やっぱり、あたし輝いてなんかなかったよ……昨日は、ああいったけど、さ……振られた瞬間に、これだもん……みっともない……自分って何て価値のない人間なんだろうって、さ……朝起きてからずっと……ず~っと、さ……」

「あ、そう……そんなことないって、言ってくれるんだ……ん、ありがと……でも、どうでも、いいかな……だって……もう、生きる目標もないから……挑戦したいことなんて、何も思いつかないから……はぁ、かったるい……」

「後輩君……こんなあたしと、一緒に居て、楽しい?」

「…………そう、あたしとなら、どんな時でも一緒に居たいし楽しい、か……そう」

「まぁ、どうでもいいけど……ね」

「後輩君さ……あたしのこと、眩しいって言ってたよね?」

「あれ……どうも、後輩君が考えてるのとはさ……状況が違ったみたい……」

「後輩君はさ……あたしのこと、太陽みたいに光を発してる……そんな、自分で光になれる人だって思ってたんだよね……言われなかったけど、さ……口ぶりで、分かった……でも」

「あたし……そうじゃなくてさ……ただ、光を反射してるだけだったんだよ……自分が光ってるんじゃなくて……光を受けて……それを、鏡みたいに反射して……後輩君からは光り輝いて眩しいように見えたかもしれないけど、さ……あたし自身はまったく光ってなかったんだ……あたしに、光なんてなかったんだ……」

「……はぁ……そうだよね……チャレンジ精神、とか、挑戦、とか言ってたけど……それは、誤魔化し……弱い自分を振り払うために……ただ、元気な振りしてただけなんだ……本当は……あたしは弱い人間……みっともない、矮小な、塵屑以下の生きる価値のない……屑人間……」

矮小 読み わいしょう
 塵屑 読み ごみくず 以降 塵は全て〈ごみ〉と読む

「……何?怒った顔して?」

「…………本当のこと、言っただけだよ?」

「……そう、例えあたし自身であってもあたしの悪口は、許さない、ね……あっそ」

「…………ま、そうかもね。あたしも、後輩君が自分のことを駄目だって言ってるときに、そういう気分になったもん……そうだよね……」

「でも、自分のことが分かるのって究極的には自分だけだよ?」

「あたし自身があたしを悪く言って何が悪いの? あたしの勝手でしょ?」

「…………はぁ……こんな問答をするのも、もう面倒くさいけどね……」

「じゃあね、後輩君…………明日からは……もう……」

「あ、そう……明日も会うんだ?」

「…………物好きだね?こんな塵に会いたいだなんて」

「…………はいはい、あたしの悪口は許さない、ね……別にいいけど……それじゃ、また明日」

 場面転換

「おはよ……後輩君……今日もあたしみたいな塵には過ぎた朝ね……」

「……はぁ、いいじゃない……別に……あたしがあたしの悪口言ってもさ……何か問題ある?」

「……そう、後輩君が悲しい気持ちになるのね……それは、あたしも辛いかも、ね」

「……でも、やめない……本当のことだから……あたしなんて、後輩君と一緒に居る価値もないような最低な屑人間……生きている価値もないような無価値で無意味な……」

「…………何?言いたいことがあるなら、聞くけど?」

「…………あっそ。別に……後輩君に振られたからってわけじゃないよ……それはきっかけに過ぎない……強いて言うなら……無意味な自分に気が付いた、ってとこ……」

「あたし……元気に振舞ってさ……後輩君からも好かれてるって思ってた……確認はしてないけど、相思相愛で……告白したら、受け入れてくれるもんだって、さ」

「自意識過剰もいいとこ……恥を知れ、ゴミが……」

「あたしなんかが、後輩君に釣り合うわけなかった……彼女になんてなれるわけがなかった……あたしなんて、後輩君を振り回して……迷惑をかけて……たったそれだけの、最低の人間……それで仲良くなった気になってたんだから……お笑い種だよね」

お笑い種 読み おわらいぐさ 

「もう……本当に、いつ死んでもいい……でも……うん……死ぬのも迷惑がかかる……あたしの死なんかで周りに苦労をかけるわけにもいかないから……そんなことをする、気力もないから……塵屑なあたしはこのまま無意味に生きていく……そして、きっと……誰からも看取られずに、孤独死する」

 看取られず 読み みとられず

「その時にきっと思うんだ……馬鹿な人生だったって……下らない人生だったなって……あたしなんて、無価値な人間だから……」

「っ!……何?急に、肩掴んで? 痛いんだけど……」

「……何で、怒るの? あたしがあたしのことを無価値な塵だって当然の事実を言ってるだけなのに……っ」

「……怒鳴らないでよ……うるさいな……あたしが無価値じゃない、なんて……何で後輩君にそんなこと分かるのさ」

「…………そうだね、一緒に居たね」

「……一緒に、過ごしたね」

「……うん、色んなこと、したね?」

「…………それが?」

「……うん……うん……そう、嬉しかったんだ……楽しかったんだ……なら、あたしの人生にもちょっとは意味があったのかもね……はぁ、もういい?」

「……後輩君はそう思うんだよね? うん、それは分かったよ……分かったから……もういい?って聞いてるんだけど」

「だって……何を言われようとあたしには関係ないもん。そう思ってくれてる人が一人居るってだけで、あたしがあたしを塵だと思うことには何ら関係がない」

「感謝はするよ……ありがと。こんな塵を好きで居てくれて、塵と過ごした塵のような時間を大切だって言ってくれて……」

「それじゃ……後輩君。あたしは、これでもうさようならするから……バイバイ……もう、また明日はないけど……これで……」

「……ねぇ、何で、引き留めるの?」

「手、離してよ……」

「……もういいでしょ?あたしのことなんか気にしないで……帰るから」

「もう、二度と後輩君の前に姿を現さないから……だから……」

 抱きしめる音

「…………急に、何?」

「……泣いてちゃ、分かんないよ」

「言いたいこと、あるなら口にしなきゃ……他の人には、伝わらないよ?」

「もちろん……あたしにだって……」

「…………ねぇ、後輩君。あの日のこと……覚えてる?」

「あたしと後輩君が、初めて会った時のこと」

「……そういえば、今の状況、その時と真逆だね?」

「そう……確か」

 ここからはその時の思い出を口真似をするような感じで

『僕は無価値で無意味な存在なんですよ……話す価値もない……先輩もこんなのに付き合わされて迷惑でしょ? 放っといてください……適当に時間が過ぎるのを待てば、それで』

『だ~め~だ~よ~!この時間は!在校生が新入生と仲良くするための時間なんだから!そんなズルはよくないない♪ それに、後輩君は自分のことを無意味で無価値だなんて言うけど、そんなことないよ?一緒に探してこ? 自分の価値を!』

 元の暗い調子で

「……そう、確か、こんな感じ……後輩君が自分のことを無意味だって言って……あたしがそうじゃないって言って……じゃあ、後輩君も、あの時のあたしみたいに……あたしのこと、無価値じゃないって言ってくれる?」

耳元で

「……ねぇ?あたしって、無意味で無価値な……存在価値のない、人間?」

「……あたしは……何?」

「うん……うん……魅力的で、眩しくて、いつでも後輩君のことを引っ張っていってる……後輩君にとっての太陽、か……」

「…………でも、あたしはそうじゃないと思う……自分で輝いてなんて無いと思う……太陽なんかじゃない……光ってなんかない……眩しくない……」

「それでも……後輩君は」

 囁き

「あたしを傍に置いてくれる? ……恋人として、彼女として、ずっと、一緒に」

 片側の耳から、段々明るくなる感じで

「うん……うん……そう……そっか……ふふ……へへへ……あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!やっりぃ!これであたしが後輩君の彼女だ~!わーいわーい!」

 そして、完全に元の明るい調子で

「か~のじょ♪か~のじょ♪ イヤッフぅぅぅぅ~~~~!」

 嬉しそうに早口で

「んもう~~~~、中々頷いてくれないからあたし焦っちゃったよ~!このままじゃ、本当に後輩君とお別れすることになっちゃうところだったもの~~~、吐いた唾は飲み込めない……悲壮感出してさようならとか言っちゃったもんね~?いやぁ、成功してよかったぁ」

悲壮感 読み ひそうかん

「ん?な~に?キョトンとした顔して?」

「あっはは、演技よ!演技!騙したわけじゃないって!だって、あたし最初に言ったじゃない? あたしは諦めないからって、努力を重ねるからって」

「これもその努力の一環ってわけ~~~、ふふ~~ん」

「押して駄目なら引いてみろって奴だね♪」

「どうどう?心配した?した?」

 繰り返しの部分はリズミカルに続けて

「ありがとう~~~!でも、ごめんね~~、心配かけちゃって~~~……それだけ、あたし、後輩君の彼女になりたかったから……どんなことをしても、ね?」

「その辺りの乙女心ってぇ奴も後輩君には分かって欲しいものだねぇ♪ なんちゃって♪」

「あたしのこと、受け入れてくれてありがと♪後輩君♡」

「ほらね?だから、言ったでしょ?努力して出来ないことなんて何一つないんだって、ね?」

「さぁ、もうあたしと後輩君は恋人同士だよ~~?何する?何する!?キスしちゃおっか?それともハグ?おてて繋いでデートも捨てがたいね? んふふ~、色んなことに挑戦してみたいよね~~?」

「……ね?後輩君」

 耳元で暗い声で囁き

「……もう……嫌なんて言わないでね?」

「もし……あたしのことを、また、離したりなんかしたら……」

「……もう、元に戻れないから」

 離れて
 明るく元気よく

「これからはず~っと一緒だよ?後輩君♡」

 嬉しそうにいって終了
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
アッパー系な先輩の告白を断ったらダウナー系に変貌した…… また離したりなんかしたら、もう元に戻れないから
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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