- 純愛
- ラブラブ
- 甘々
- ヤンデレ
- 農家
- 媚薬
公開日2022年02月12日 01:12
更新日2022年02月12日 01:12
文字数
6166文字(約 20分34秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
苺農家
視聴者役柄
苺好きな男
場所
苺農園
あらすじ
あらすじ
あなたはイチゴが大好きでよくイチゴ狩りに行っていた。
そこには若い女性が一人だけ……働く人も彼女だけで客も少ない。
きっとこのまま終わってしまうんだろうな、とそんなことを思わずにはいられない寂れた場所。
しかし、彼女はそんな場所で悲壮感の欠片もなく屈託のない笑みをあなたに向けてくれていた。
それは、彼女にとっての大切が……イチゴ農園のことではなく他のものだったからであった。
あなたはイチゴが大好きでよくイチゴ狩りに行っていた。
そこには若い女性が一人だけ……働く人も彼女だけで客も少ない。
きっとこのまま終わってしまうんだろうな、とそんなことを思わずにはいられない寂れた場所。
しかし、彼女はそんな場所で悲壮感の欠片もなく屈託のない笑みをあなたに向けてくれていた。
それは、彼女にとっての大切が……イチゴ農園のことではなく他のものだったからであった。
本編
本編
「おっ、いらっしゃ~い」
「ふふ~ん、また来てくれたんだ~?」
耳元で
「ありがとっ」
離れて
「お礼にチューしてあげよっか?」
少し待ち
「……ふぅん、そう、残念♪別に冗談ってわけでもないのにな~」
「ふふっ、相変わらずお堅いんだね? ま、いいけど」
「今日もいちご狩り、やってくんだよね?」
「いいよ~、今日も貸し切り状態っ! 誰も居ないから好き放題もってけドロボー!」
「なんちて♪ 誰もお客さんが来ないだけだけどね~」
「んじゃあ、ほら?もう行ってきな♪」
「待ちきれないんでしょう? 相変わらずびっくりするほどイチゴが大好きなんだから……ちょっと、嫉妬しちゃうな……その好きをちょっとくらい私に向けてくれても……」
小声で呟いてハッとしたように
「っと、何でもな~い。せっかくだから付いてこっか? イチゴの説明されながらいちご狩りした方がよりおいしく感じるかもよ~?」
「……あ、そう? はぁ、お客の癖に関係者みたいなことを……そうね~、他にお客さんが来たら誰も居なくて困っちゃうもんね~? いないと駄目よね~? チェ~っだ、ふんっ」
「相変わらず真面目なんだ……はぁ」
「もう何回も来てるからやり方も何も説明しなくても大丈夫だよね?」
「練乳をかけて食べたければ使っていいし、生が良ければ思う様貪ればいいし」
「時間まで存分に楽しみなね?」
「それじゃあ、いちご狩り、いってらっしゃ~い♪」
数秒間をあけて
「やっほ♪ イチゴ食べてる~?」
「わっ、汚いな~唾飛んだよ~?最近そういうの気を付けなきゃす~ぐ文句言われるんだからね? ま、私はあなたの唾くらいなら気にしないけど……っていうか飛ばすくらいなら唇重ね合って思う様流し込んで欲しいというか……」
小声で口にしてからハッとしたように
「あ、ごめんごめんっ!つい本音がっ、へへへ~、聞こえてた?」
耳元で
「何がしたいか……聞こえてた、かな?」
離れて
「……ふぅ、鈍感……相変わらず漫画みたいだね?」
「君~?そんなんじゃ好きな女の子逃しちゃうぞ~? ふふ~ん」
「……へ? そう?」
「…………そう、なんだ。恋愛、興味ない、かぁ」
「ん~、でも私が思うにその内興味が出る時が来ると思うっ。それもとてもとても……私とあなたくらいの身近な距離で」
「その時の為に、乙女心、分かっといた方がいいと思うな~?」
「私は……分かって欲しいと思うもの」
「……ま、この様子じゃ期待薄だけど~」
「色気より食い気か~、イチゴの方が優先とか……やっぱ嫉妬だな~」
「……ほぇ? あぁ、店番? お店、閉めてきちゃった」
「だって、どうせ誰も来ないし~。それなら気心の知れた人と一緒に楽しく過ごしたいもんっ」
「……あ、閉まってるけど君に関してはお客様だからお金は取るけどね~? んふふ~、守銭奴な私で大変申し訳なく~♪」
「けどま……ただがいいっていうんだったら方法もなくもないけど、ね?」
「そう……例えば……この農園の持ち主である私を……嫁にするっ!とか」
「どう?」
「お買い得だよ~?」
「自分で言うのもなんだけど……ん~、そ、その、び、美人だと思うし、胸も大きいし、スタイルだっていいし……い、いいよね? くびれもあるしスタイルいいって言ってもいいよね?」
「で、気心も知れてて仲いいし」
「どう、かな?」
少し間をあけて
「……イチゴも付いてくるよ~?」
「うわ……そこでようやっとそういう顔するんだ? 傷つくな~……はぁ、結局、あなたの中ではイチゴより下なんだ、わたし」
「ま、いいけどね~、そういう人だって……分かってたし」
「イチゴに目がなくて……この農園のイチゴを食べ尽くす勢いでいちご狩りに来て……私が来てもこれだもん。胸を押し付けても、甘い声で囁いても色仕掛けをかけても……結局は食い気が勝つ」
「うぅん……おかしいな……性欲だって人間の三大欲求の一つのはずなのに」
「……ねぇ?そんなに、私って魅力ない?」
「好きな人……居る?」
少し待ち
「……そっか……そっか……うん、知ってた。だって、君、恋愛に興味ないもんね? じゃあ、他に話す女性は?私以外にも、誰か……それくらいは、居るでしょう?」
「…………うわ、凄い悩み始めた……いや、別に知り合いとかじゃなくても近くに女性くらい居るでしょ? その中で誰か、綺麗だなって思う人とか居ないのって聞いてるんだけど」
「……あの、なんでそんな、悩むのかな?」
「いや、悩むってことは居ないってことなんだろうけど……君、性欲、食欲に吸収されちゃったの? ジーンズにテント設営しないの? え? もしかして……アルファベットで5番目と4番目を続けて口にするあれ?」
「……あぁ、いや、こっちの話」
「でも、実際ないの? 私以外に親しい女性?」
「……お~、即答だ~、でも不思議と嬉しくないのは何でだろう?」
「それは君に他の人への興味が欠片もないからではないでしょうか、とこの名探偵でありイチゴ農家である私は推理するわけなんだけどその辺りいかに? いや、別に全然探偵でも何でもないけど……」
「で?」
「……あ、やっぱり? 人への興味が薄いにも程があるよ?それは?名前くらい憶えておきなって、まったく~」
「はぁ……ま、他に虫が寄り付かなくて私は助けるけどさ……農家だけに」
「……ぷっ、くくっ、ね、ねぇねぇっ!今のっ!上手いこと言えたと思わないっ!?ねぇ!」
「上手かったよね~!さっすが私~っ、崇め奉るがいい~、ふはは~」
「はぁ……まぁ、こんな色気のない会話ばっかりじゃ落ちるわけないか~」
「でもさ? 実際、どう思ってるの? そこんところ?」
「私は~……うぅ、恥ずかしいから、言いたく、ない、けど……うん、もうお察しの通りだよ?」
「あなたしか考えられない」
「あなたが大好き」
「で、さ? そんなふうに好きだって言い寄られてると……やっぱり満更でもなくなってくるのが人ってもんだと思うわけさ、私は」
「実際、そこんところ、どうなのかな?」
間をあけて
「……そっか……お世話になってるイチゴ農園の主にそんなこと考えられないか~」
「はは……はははっ、真面目だねっ?」
「クソ真面目だ~っ、この~」
「少しは乙女心ってぇもんを考えていって欲しいなっ♪」
「……本当に」
耳元で
「ねぇ?さっきは……恥ずかしがって言わなかったけど……本当に、ほん、とうに……心の底から、大好きだよ?」
「結婚して、幸せな家庭を築いて……朝は横で眠るあなたを視界に収めてから暖かい気持ちになって台所で朝食を作って……これ、美味しいね、なんて何気ない一言で笑い合って……いつまでもいつまでも……幸せな日常を描いていきたい」
「そう、思うほど……私は、あなたのことが、大好きだよ?」
「あなたは?」
少し待ち
離れて
「……はぁ、そっか……ここまで言っても、そうなんだ」
「残念……まだ、私の色気じゃ足りないか~、たはは、は……はぁ」
「泣きそう……好きな人が手強すぎて泣きそうだよぅ~、ねぇ~?慰めて~?」
「頭を優しくナデナデして~、大丈夫だよって甘く囁いてよ~、そのまま服を脱がして朝まで一緒でもいいからさ~?うぅ~」
「……へ? ここで服を脱がしたら……あ、うん、外だね……寒いね?」
「って、そういう冷静な突っ込みはいいんだよ~~!」
「もうっ、やっぱり相変わらずなんだから」
「もういいよ~、それならこっちにだって考えがあるもんっ♪ふふ~ん」
「ぜ~~たいにっ!私の身体に溺れさせてやるからなっ!」
「っと、喋ってたらお腹減ってきちゃった~」
「ねぇねぇ、私もあなたが取ったイチゴ食べてい~い? お腹すいちゃった~」
「……へ?うぅ、そうだね~持ち主なんだから勝手にそこら辺から取ればいいね~?」
「けど、あたが取ったものを食べたかったのに……はぁ」
「ま、いいけどさ……じゃあ、私も勝手に食べよっか」
口に入れて食べてる感じで
「はむっ……んむんむ……ん~、おいしっ♪さっすが私よねっ」
「今年もとても良い出来でした~」
「我ながらもっともっとって食べたくなっちゃう美味しさだね~」
「あ、練乳使う? ここに来る前に持ってきてたんだ~」
「へへ~、き・み、イチゴだ~いすきな割にはイチゴそのままの食べ方しか味わおうとしないの、知ってるのだよ~?この名探偵は~」
「駄目だぞ~、イチゴ好きを名乗るのであれば一通りの食べ方と味をマスターしておかねばっ!」
「ささっ、遠慮なさらずっ!」
「こちらを使いたまえ~~、ふはは~」
「……で、どう?美味し?」
「練乳特有の甘さがイチゴ本来の甘酸っぱさと絡み合うようでこれまた絶品でしょっ!」
「へへ~、ほらほら~、遠慮せずもっと食べて食べて~!」
「生にこだわる君にっ!この練乳かけマスターの私は、練乳イチゴの美味しさを伝えたかったのだよ~!」
「ん、というわけでっ」
「はい、あ~~ん」
「……ね?美味しいでしょ?」
「まだまだあるからっ、遠慮なく食べてねっ」
「練乳の良さが伝わったと感じるまでっ! 私が食べさせ続けてあげるから、ねっ♪」
間をあけて
「ふぅ、たっくさん食べたね~♪ふへへ~」
「ど~う? 練乳も悪くないでしょ?」
「君はイチゴそのものをそのまま味わうことがイチゴに対する礼儀だと考えてるようだが……こうやって味を変えて楽しみ、イチゴをいつまでも愛することもイチゴに対する愛情なのだよ~?ふはは~」
「なんてね♪」
「でも、よかったでしょ?たまには」
「そりゃ……あなたってイチゴが大好きだから、いつまで食べても飽きないほど好きで何度も何度もここに来てることは知ってるけどさ? こういう楽しみ方もあるって、知って欲しかったから……」
耳元で
「迷惑だった?」
耳フー
離れて
「ふっ、あははははっ!どうしたの~?か・お、赤くなってるよ~? 私にくっつかれて興奮したんだ?」
「ふふんっ、やっぱり、私のこと満更でもないみたいねっ♪」
「それじゃ、ぼちぼち……ゴールインといきましょっかっ!」
少し待ち
「……うん? 何を不思議そうな顔してるの? 今日、これまでのことは全てこのためだけにやってきたことだったんだよ~?」
囁き
「び」
「や」
「く♡」
離れて
「私がどうして今まで勧めもしなかった練乳を勧めたのか不思議に思わなかった? こういうことだよ?」
「ほぉ~ら?もう、頬を撫でられるだけでこんなにも興奮する」
「顔を近づけただけで赤くなる♪」
「限界だね?」
「……あのね?私も……女なんだよ?」
「こんなに毎日毎日優しくて紳士な男に……優しくされて……堕ちないはずがないじゃない?」
「もう……我慢の限界だよ……」
耳元で
「女の子にだって……性欲は、あるんだからね?」
「食べてあげる♡」
「あの、イチゴみたいに……口の中で転がして、噛み砕いて、グチャグチャになるほどに味わい尽くして……私以外を考えられないようにしてあげる♡」
「だ・か・らぁ♡」
「抵抗……んぅ?」
離れて
「あ……れ?」
「あれあれ?」
「な、なん、で? どう、して……テントの設営すらされてないのっ!?」
「うそ……うそうそっ、うそだぁっ!」
「そ、そんな……もしかして……そんなに、私に魅力ない?」
「私のこと……可愛いと思わない?」
「うぇ……うぇええええええっ……やぁだぁっ」
「やだやだやだやだやだやだ、や~だ~っ!」
「私のこと抱いてよ~! 抱きしめてよ~!好きだっていってギュ~と甘やかしてよ~!うわ~~~んっ!」
「そんなに私じゃ不満か~!性的興奮覚えないんかぁ~~! ちくしょ~~~~~~っ!」
「大好きな人に興奮されたいよ~~~~っ!うわ~~~~んっ」
少し間をあけ
嗚咽を洩らすように
「ひぐっ、うぐっ……わがっだ……無理に既成事実を作ろうとして、ごめんなさい……媚薬なんて盛った私が浅はかでした……もうしません、ぅっ」
「ちくしょう……ちくしょうちくしょうぅ……悔しいよぅ……やっぱりあれなんだ~、アルファベットの5番目と4番目を続けていう感じのあれなんだ~」
「ぇぐっ、ひぐっ、ばかぁ……男として恥ずかしいと思わんのかぁ……こんなに準備万端な女が居るっていうのに……据え膳も食えないなんてぇ、うぐぅ」
「ばか……ばかばかばかばかっ!ば~~かっ!」
「あなたなんかもう知らないんだからっ! 夜道を安全に歩けると思うなよぉ!ば~~かっ!」
間をあけて
扉を開ける音
「お邪魔しま~す……ふふん、未来の旦那様めぇ……この私があの程度で諦めるほどの意志薄弱だと思ったかぁ、愚か者めぇ……ふはは~」
「……起きてないよね?格好つけてみたけど……大丈夫だよね?」
耳元で息遣いを数回
「……ん、大丈夫そう、だね……じゃあ、準備終わらせちゃお~ッと」
少し間をあけて
「ふぅ……ま、こんなもんかな?これで、例え暴れられようと……ん?」
「あ、起きちゃった~? おはよ♪」
「うん、不法侵入だよ? だってぇ、未来の旦那様である君が~未来のお嫁さんである私をあんなにも傷付けるんだもん……そりゃ、逆上して不法侵入して夜這いも掛けちゃうよねっ♪」
「へへ~、ど~う? 動けないでしょ?」
「ベッドに縛り付けちゃった♡」
耳元で
「みっともないね♡」
「大の男が……私みたいなかよわい女の前で身動きすら取れずに好き放題されちゃうんだもん……格好悪い♪」
「まるで……赤ちゃんみたいだね?」
「ふふ、ばぶちゃ~ん?オムツかえてあげまちょうか?それともママの母乳がいいかな?」
離れて
「なんちて♪」
「んふふ……んふん♪」
「ねぇ? 私ね? 学習しちゃった♡」
「ふふ~ん、あんなに媚薬を持ったのに……あなたはまったく興奮しなかった、山すら出来なかった、平原だった……あれで、すっごくすっご~~~く傷ついて……女の自尊心をズタボロに傷つけられた私はぁ、学んだの♪」
「へへへ~、ねぇ? なんか、私、普通じゃないと思わない?」
「ふふ、ふふふ~、そうだよ~? お・さ・け♪た~~っくさんっ、飲んできちゃった~」
「そ・し・てぇ……媚薬♡」
「あなたに効かないんならもう私が飲んで誘惑するしかないよね?」
「おかげでね~、今、すっごく頭がふわふわするの~、とってもとっても幸せでぇ……今すぐ裸になって未来の旦那様に抱き着きたいと思うほど」
「大好きだ~って耳元で夜が明けるまで囁いて……その耳をべとべとになるまで舐めしゃぶりたいの♡」
「どう、かなぁ?」
耳フー
「……ふぅん、これでも……反応しないんだぁ?」
「ふふ、ふふふふふっ……でも、私、もう分かってるよ?」
「ううん、分かっちゃった……君がどうして、私だけには近い距離を許して、傍に居てくれるか……あなたの真実、考えたら、分かっちゃった」
耳元で
「こういうことでしょ?」
「あなたは……毎日毎日イチゴ狩りに来るほどに……イチゴがだ~い好き」
「だから当然……イチゴの甘い匂いも大好きで……甘い味も大好きで……イチゴの匂いが、身体に染み付いている私のことも……大好きだった」
「そうでしょ?」
「……イチゴ馬鹿め……そっか、イチゴ農家だから私が気になってただけだったんだ……ショック」
「けど……いいよ?」
「私は……あなたのことがだ~いすきだから、許してあげる♡」
「それに……うん、考えてみればあなたにとっては夢のようなことだったんだよ、ね?」
「だって、身体からイチゴの匂いがする女なんだもん……君にとっては、理想的な女、だよね?」
「いいよ?それで」
「私の匂いを嗅いで」
「私の匂いを……存分に感じて」
「そして……私自身を好きになって」
「私そのものが好きだって、私が大好きだって言えるようになるまで……いくらでも付き合うから♡」
囁き
「愛し合お♡」
「他の人だなんて……もう、考えられない……あなたじゃないと、駄目なんだから♡」
「責任、取ってよね♡」
離れて
「拒んでもい~よ? いくらでも追いかけるから、縛り付けるから」
「そして、今日も……消えない思い出をその身体に刻み込んであげるから♡」
「私が……私こそがっ、あなたのお嫁さんだってこと」
囁き
「身体に教え込んであげるから、ね?」
「朝まで……ううん、音を上げるまで寝かさないから、ね?」
離れて
「一緒に、イチゴ農園でいつまでもいつまでも、幸せに暮らそ~ね♪」
「おっ、いらっしゃ~い」
「ふふ~ん、また来てくれたんだ~?」
耳元で
「ありがとっ」
離れて
「お礼にチューしてあげよっか?」
少し待ち
「……ふぅん、そう、残念♪別に冗談ってわけでもないのにな~」
「ふふっ、相変わらずお堅いんだね? ま、いいけど」
「今日もいちご狩り、やってくんだよね?」
「いいよ~、今日も貸し切り状態っ! 誰も居ないから好き放題もってけドロボー!」
「なんちて♪ 誰もお客さんが来ないだけだけどね~」
「んじゃあ、ほら?もう行ってきな♪」
「待ちきれないんでしょう? 相変わらずびっくりするほどイチゴが大好きなんだから……ちょっと、嫉妬しちゃうな……その好きをちょっとくらい私に向けてくれても……」
小声で呟いてハッとしたように
「っと、何でもな~い。せっかくだから付いてこっか? イチゴの説明されながらいちご狩りした方がよりおいしく感じるかもよ~?」
「……あ、そう? はぁ、お客の癖に関係者みたいなことを……そうね~、他にお客さんが来たら誰も居なくて困っちゃうもんね~? いないと駄目よね~? チェ~っだ、ふんっ」
「相変わらず真面目なんだ……はぁ」
「もう何回も来てるからやり方も何も説明しなくても大丈夫だよね?」
「練乳をかけて食べたければ使っていいし、生が良ければ思う様貪ればいいし」
「時間まで存分に楽しみなね?」
「それじゃあ、いちご狩り、いってらっしゃ~い♪」
数秒間をあけて
「やっほ♪ イチゴ食べてる~?」
「わっ、汚いな~唾飛んだよ~?最近そういうの気を付けなきゃす~ぐ文句言われるんだからね? ま、私はあなたの唾くらいなら気にしないけど……っていうか飛ばすくらいなら唇重ね合って思う様流し込んで欲しいというか……」
小声で口にしてからハッとしたように
「あ、ごめんごめんっ!つい本音がっ、へへへ~、聞こえてた?」
耳元で
「何がしたいか……聞こえてた、かな?」
離れて
「……ふぅ、鈍感……相変わらず漫画みたいだね?」
「君~?そんなんじゃ好きな女の子逃しちゃうぞ~? ふふ~ん」
「……へ? そう?」
「…………そう、なんだ。恋愛、興味ない、かぁ」
「ん~、でも私が思うにその内興味が出る時が来ると思うっ。それもとてもとても……私とあなたくらいの身近な距離で」
「その時の為に、乙女心、分かっといた方がいいと思うな~?」
「私は……分かって欲しいと思うもの」
「……ま、この様子じゃ期待薄だけど~」
「色気より食い気か~、イチゴの方が優先とか……やっぱ嫉妬だな~」
「……ほぇ? あぁ、店番? お店、閉めてきちゃった」
「だって、どうせ誰も来ないし~。それなら気心の知れた人と一緒に楽しく過ごしたいもんっ」
「……あ、閉まってるけど君に関してはお客様だからお金は取るけどね~? んふふ~、守銭奴な私で大変申し訳なく~♪」
「けどま……ただがいいっていうんだったら方法もなくもないけど、ね?」
「そう……例えば……この農園の持ち主である私を……嫁にするっ!とか」
「どう?」
「お買い得だよ~?」
「自分で言うのもなんだけど……ん~、そ、その、び、美人だと思うし、胸も大きいし、スタイルだっていいし……い、いいよね? くびれもあるしスタイルいいって言ってもいいよね?」
「で、気心も知れてて仲いいし」
「どう、かな?」
少し間をあけて
「……イチゴも付いてくるよ~?」
「うわ……そこでようやっとそういう顔するんだ? 傷つくな~……はぁ、結局、あなたの中ではイチゴより下なんだ、わたし」
「ま、いいけどね~、そういう人だって……分かってたし」
「イチゴに目がなくて……この農園のイチゴを食べ尽くす勢いでいちご狩りに来て……私が来てもこれだもん。胸を押し付けても、甘い声で囁いても色仕掛けをかけても……結局は食い気が勝つ」
「うぅん……おかしいな……性欲だって人間の三大欲求の一つのはずなのに」
「……ねぇ?そんなに、私って魅力ない?」
「好きな人……居る?」
少し待ち
「……そっか……そっか……うん、知ってた。だって、君、恋愛に興味ないもんね? じゃあ、他に話す女性は?私以外にも、誰か……それくらいは、居るでしょう?」
「…………うわ、凄い悩み始めた……いや、別に知り合いとかじゃなくても近くに女性くらい居るでしょ? その中で誰か、綺麗だなって思う人とか居ないのって聞いてるんだけど」
「……あの、なんでそんな、悩むのかな?」
「いや、悩むってことは居ないってことなんだろうけど……君、性欲、食欲に吸収されちゃったの? ジーンズにテント設営しないの? え? もしかして……アルファベットで5番目と4番目を続けて口にするあれ?」
「……あぁ、いや、こっちの話」
「でも、実際ないの? 私以外に親しい女性?」
「……お~、即答だ~、でも不思議と嬉しくないのは何でだろう?」
「それは君に他の人への興味が欠片もないからではないでしょうか、とこの名探偵でありイチゴ農家である私は推理するわけなんだけどその辺りいかに? いや、別に全然探偵でも何でもないけど……」
「で?」
「……あ、やっぱり? 人への興味が薄いにも程があるよ?それは?名前くらい憶えておきなって、まったく~」
「はぁ……ま、他に虫が寄り付かなくて私は助けるけどさ……農家だけに」
「……ぷっ、くくっ、ね、ねぇねぇっ!今のっ!上手いこと言えたと思わないっ!?ねぇ!」
「上手かったよね~!さっすが私~っ、崇め奉るがいい~、ふはは~」
「はぁ……まぁ、こんな色気のない会話ばっかりじゃ落ちるわけないか~」
「でもさ? 実際、どう思ってるの? そこんところ?」
「私は~……うぅ、恥ずかしいから、言いたく、ない、けど……うん、もうお察しの通りだよ?」
「あなたしか考えられない」
「あなたが大好き」
「で、さ? そんなふうに好きだって言い寄られてると……やっぱり満更でもなくなってくるのが人ってもんだと思うわけさ、私は」
「実際、そこんところ、どうなのかな?」
間をあけて
「……そっか……お世話になってるイチゴ農園の主にそんなこと考えられないか~」
「はは……はははっ、真面目だねっ?」
「クソ真面目だ~っ、この~」
「少しは乙女心ってぇもんを考えていって欲しいなっ♪」
「……本当に」
耳元で
「ねぇ?さっきは……恥ずかしがって言わなかったけど……本当に、ほん、とうに……心の底から、大好きだよ?」
「結婚して、幸せな家庭を築いて……朝は横で眠るあなたを視界に収めてから暖かい気持ちになって台所で朝食を作って……これ、美味しいね、なんて何気ない一言で笑い合って……いつまでもいつまでも……幸せな日常を描いていきたい」
「そう、思うほど……私は、あなたのことが、大好きだよ?」
「あなたは?」
少し待ち
離れて
「……はぁ、そっか……ここまで言っても、そうなんだ」
「残念……まだ、私の色気じゃ足りないか~、たはは、は……はぁ」
「泣きそう……好きな人が手強すぎて泣きそうだよぅ~、ねぇ~?慰めて~?」
「頭を優しくナデナデして~、大丈夫だよって甘く囁いてよ~、そのまま服を脱がして朝まで一緒でもいいからさ~?うぅ~」
「……へ? ここで服を脱がしたら……あ、うん、外だね……寒いね?」
「って、そういう冷静な突っ込みはいいんだよ~~!」
「もうっ、やっぱり相変わらずなんだから」
「もういいよ~、それならこっちにだって考えがあるもんっ♪ふふ~ん」
「ぜ~~たいにっ!私の身体に溺れさせてやるからなっ!」
「っと、喋ってたらお腹減ってきちゃった~」
「ねぇねぇ、私もあなたが取ったイチゴ食べてい~い? お腹すいちゃった~」
「……へ?うぅ、そうだね~持ち主なんだから勝手にそこら辺から取ればいいね~?」
「けど、あたが取ったものを食べたかったのに……はぁ」
「ま、いいけどさ……じゃあ、私も勝手に食べよっか」
口に入れて食べてる感じで
「はむっ……んむんむ……ん~、おいしっ♪さっすが私よねっ」
「今年もとても良い出来でした~」
「我ながらもっともっとって食べたくなっちゃう美味しさだね~」
「あ、練乳使う? ここに来る前に持ってきてたんだ~」
「へへ~、き・み、イチゴだ~いすきな割にはイチゴそのままの食べ方しか味わおうとしないの、知ってるのだよ~?この名探偵は~」
「駄目だぞ~、イチゴ好きを名乗るのであれば一通りの食べ方と味をマスターしておかねばっ!」
「ささっ、遠慮なさらずっ!」
「こちらを使いたまえ~~、ふはは~」
「……で、どう?美味し?」
「練乳特有の甘さがイチゴ本来の甘酸っぱさと絡み合うようでこれまた絶品でしょっ!」
「へへ~、ほらほら~、遠慮せずもっと食べて食べて~!」
「生にこだわる君にっ!この練乳かけマスターの私は、練乳イチゴの美味しさを伝えたかったのだよ~!」
「ん、というわけでっ」
「はい、あ~~ん」
「……ね?美味しいでしょ?」
「まだまだあるからっ、遠慮なく食べてねっ」
「練乳の良さが伝わったと感じるまでっ! 私が食べさせ続けてあげるから、ねっ♪」
間をあけて
「ふぅ、たっくさん食べたね~♪ふへへ~」
「ど~う? 練乳も悪くないでしょ?」
「君はイチゴそのものをそのまま味わうことがイチゴに対する礼儀だと考えてるようだが……こうやって味を変えて楽しみ、イチゴをいつまでも愛することもイチゴに対する愛情なのだよ~?ふはは~」
「なんてね♪」
「でも、よかったでしょ?たまには」
「そりゃ……あなたってイチゴが大好きだから、いつまで食べても飽きないほど好きで何度も何度もここに来てることは知ってるけどさ? こういう楽しみ方もあるって、知って欲しかったから……」
耳元で
「迷惑だった?」
耳フー
離れて
「ふっ、あははははっ!どうしたの~?か・お、赤くなってるよ~? 私にくっつかれて興奮したんだ?」
「ふふんっ、やっぱり、私のこと満更でもないみたいねっ♪」
「それじゃ、ぼちぼち……ゴールインといきましょっかっ!」
少し待ち
「……うん? 何を不思議そうな顔してるの? 今日、これまでのことは全てこのためだけにやってきたことだったんだよ~?」
囁き
「び」
「や」
「く♡」
離れて
「私がどうして今まで勧めもしなかった練乳を勧めたのか不思議に思わなかった? こういうことだよ?」
「ほぉ~ら?もう、頬を撫でられるだけでこんなにも興奮する」
「顔を近づけただけで赤くなる♪」
「限界だね?」
「……あのね?私も……女なんだよ?」
「こんなに毎日毎日優しくて紳士な男に……優しくされて……堕ちないはずがないじゃない?」
「もう……我慢の限界だよ……」
耳元で
「女の子にだって……性欲は、あるんだからね?」
「食べてあげる♡」
「あの、イチゴみたいに……口の中で転がして、噛み砕いて、グチャグチャになるほどに味わい尽くして……私以外を考えられないようにしてあげる♡」
「だ・か・らぁ♡」
「抵抗……んぅ?」
離れて
「あ……れ?」
「あれあれ?」
「な、なん、で? どう、して……テントの設営すらされてないのっ!?」
「うそ……うそうそっ、うそだぁっ!」
「そ、そんな……もしかして……そんなに、私に魅力ない?」
「私のこと……可愛いと思わない?」
「うぇ……うぇええええええっ……やぁだぁっ」
「やだやだやだやだやだやだ、や~だ~っ!」
「私のこと抱いてよ~! 抱きしめてよ~!好きだっていってギュ~と甘やかしてよ~!うわ~~~んっ!」
「そんなに私じゃ不満か~!性的興奮覚えないんかぁ~~! ちくしょ~~~~~~っ!」
「大好きな人に興奮されたいよ~~~~っ!うわ~~~~んっ」
少し間をあけ
嗚咽を洩らすように
「ひぐっ、うぐっ……わがっだ……無理に既成事実を作ろうとして、ごめんなさい……媚薬なんて盛った私が浅はかでした……もうしません、ぅっ」
「ちくしょう……ちくしょうちくしょうぅ……悔しいよぅ……やっぱりあれなんだ~、アルファベットの5番目と4番目を続けていう感じのあれなんだ~」
「ぇぐっ、ひぐっ、ばかぁ……男として恥ずかしいと思わんのかぁ……こんなに準備万端な女が居るっていうのに……据え膳も食えないなんてぇ、うぐぅ」
「ばか……ばかばかばかばかっ!ば~~かっ!」
「あなたなんかもう知らないんだからっ! 夜道を安全に歩けると思うなよぉ!ば~~かっ!」
間をあけて
扉を開ける音
「お邪魔しま~す……ふふん、未来の旦那様めぇ……この私があの程度で諦めるほどの意志薄弱だと思ったかぁ、愚か者めぇ……ふはは~」
「……起きてないよね?格好つけてみたけど……大丈夫だよね?」
耳元で息遣いを数回
「……ん、大丈夫そう、だね……じゃあ、準備終わらせちゃお~ッと」
少し間をあけて
「ふぅ……ま、こんなもんかな?これで、例え暴れられようと……ん?」
「あ、起きちゃった~? おはよ♪」
「うん、不法侵入だよ? だってぇ、未来の旦那様である君が~未来のお嫁さんである私をあんなにも傷付けるんだもん……そりゃ、逆上して不法侵入して夜這いも掛けちゃうよねっ♪」
「へへ~、ど~う? 動けないでしょ?」
「ベッドに縛り付けちゃった♡」
耳元で
「みっともないね♡」
「大の男が……私みたいなかよわい女の前で身動きすら取れずに好き放題されちゃうんだもん……格好悪い♪」
「まるで……赤ちゃんみたいだね?」
「ふふ、ばぶちゃ~ん?オムツかえてあげまちょうか?それともママの母乳がいいかな?」
離れて
「なんちて♪」
「んふふ……んふん♪」
「ねぇ? 私ね? 学習しちゃった♡」
「ふふ~ん、あんなに媚薬を持ったのに……あなたはまったく興奮しなかった、山すら出来なかった、平原だった……あれで、すっごくすっご~~~く傷ついて……女の自尊心をズタボロに傷つけられた私はぁ、学んだの♪」
「へへへ~、ねぇ? なんか、私、普通じゃないと思わない?」
「ふふ、ふふふ~、そうだよ~? お・さ・け♪た~~っくさんっ、飲んできちゃった~」
「そ・し・てぇ……媚薬♡」
「あなたに効かないんならもう私が飲んで誘惑するしかないよね?」
「おかげでね~、今、すっごく頭がふわふわするの~、とってもとっても幸せでぇ……今すぐ裸になって未来の旦那様に抱き着きたいと思うほど」
「大好きだ~って耳元で夜が明けるまで囁いて……その耳をべとべとになるまで舐めしゃぶりたいの♡」
「どう、かなぁ?」
耳フー
「……ふぅん、これでも……反応しないんだぁ?」
「ふふ、ふふふふふっ……でも、私、もう分かってるよ?」
「ううん、分かっちゃった……君がどうして、私だけには近い距離を許して、傍に居てくれるか……あなたの真実、考えたら、分かっちゃった」
耳元で
「こういうことでしょ?」
「あなたは……毎日毎日イチゴ狩りに来るほどに……イチゴがだ~い好き」
「だから当然……イチゴの甘い匂いも大好きで……甘い味も大好きで……イチゴの匂いが、身体に染み付いている私のことも……大好きだった」
「そうでしょ?」
「……イチゴ馬鹿め……そっか、イチゴ農家だから私が気になってただけだったんだ……ショック」
「けど……いいよ?」
「私は……あなたのことがだ~いすきだから、許してあげる♡」
「それに……うん、考えてみればあなたにとっては夢のようなことだったんだよ、ね?」
「だって、身体からイチゴの匂いがする女なんだもん……君にとっては、理想的な女、だよね?」
「いいよ?それで」
「私の匂いを嗅いで」
「私の匂いを……存分に感じて」
「そして……私自身を好きになって」
「私そのものが好きだって、私が大好きだって言えるようになるまで……いくらでも付き合うから♡」
囁き
「愛し合お♡」
「他の人だなんて……もう、考えられない……あなたじゃないと、駄目なんだから♡」
「責任、取ってよね♡」
離れて
「拒んでもい~よ? いくらでも追いかけるから、縛り付けるから」
「そして、今日も……消えない思い出をその身体に刻み込んであげるから♡」
「私が……私こそがっ、あなたのお嫁さんだってこと」
囁き
「身体に教え込んであげるから、ね?」
「朝まで……ううん、音を上げるまで寝かさないから、ね?」
離れて
「一緒に、イチゴ農園でいつまでもいつまでも、幸せに暮らそ~ね♪」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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