- 人外 / モンスター
- ボクっ娘
- 悪魔
公開日2022年08月31日 12:28
更新日2022年09月08日 23:51
文字数
1627文字(約 5分26秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪魔
視聴者役柄
人間
場所
街中→家
あらすじ
仕事帰りに道端に座り込んでいる少女に声をかけられた。どうやら彼女はあなたにしか見えていないらしい。。。
本編
※SEは必須ではありません。
[街の喧騒の音]
(街中、仕事の帰り道、夜)
ん?
…おーい、そこのお兄さん。
いま、目が合ったよね?
無視しないでよ、ボクのことが見えるおにーさん?
そんなヤバい奴見るような顔してどうしたの?
交番?
やだよ、そんなところ。
怖い人がいっぱいいるところでしょ?
そのくらいボクだって知ってるさ。
そんなことより、お兄さん今から家に帰るの?
ボクもついていっていい?
ダメに決まってる、って…なんで?
自分の家?
そんなのないから言ってるんじゃん。
ねーねー、連れてってよぉ。
迷惑かけないからぁ。
絶対に無理ぃー?
……はぁ、お兄さん、周り見回してみな?
すれ違う人みーんな、お兄さんのこと避けて歩いてる。
なんでかわかる?
今のお兄さん、一人で何もない空間を見て話してるやばーい人なの。
ほら、見てて?
"おーい!" (顔の向きを変えて聴き手以外に声をかけるイメージ)
ね?誰も反応しない、目も合わない。
いまここで、ボクが見えるのはお兄さんだけ、ってこと。
理解した?
じゃあ、ついていってもいいよね?ね?
いい?
やった!
まさか人間界に、ボクが見えない人たちがこーんなにいるなんて思わなかったからさー。
お兄さんがいてくれてよかったぁ。
さ、行こ行こ!
(家の中)
[扉が開く音]
ただいまー!
おー…どれどれ…
ふむふむ、想像以上に狭い。
ん?ただいまはおかしい?
いやーだってボク、行くところないじゃん?
それに、ボクのことが見えるのは、お兄さんだけ。
つまり、ボクはここで暮らすしかない、みたいな?
ん?そういえば、まだ話してなかったね。
なんとなく気づいてるかもしれないけど、ボクは魔界から来た悪魔だよ。
来た、っていうか、ちょっと事情があるんだけど、まぁ、そんなとこ。
さ、自己紹介はしたし、今度はお兄さんのことを教えてよ。
毎日こんな時間に帰ってきてるの?
ふーん…
もうすぐ、日付が変わる時間なのに?
へー、人間は働き者が多い、って聞いてたけど、本当なんだ。
でもお兄さん、楽しそうじゃないね。
なんていうか…疲れてる?
人間って、みんなお兄さんみたいな感じなの?
ふむ、この辺りにはそういう人間が多いんだ。
なるほどねぇ…
んー、それじゃ、ボクが肩揉んであげよっか?
人間界の食べ物は使ったことないけど、一応料理も作れると思うよ!
掃除も得意だし…ボク、結構役に立つはずだよ?
へ…?
うん、ボクは悪魔…だけど。
い、いい子過ぎる…?
まるで天使みたい!?
うー…お兄さんから見ても、ボクっていい子なの…?
ボク、この前まで悪魔見習いでさ。
ボクたちがいた魔界ではね、最初はみんな同じ姿で生まれてくるの。
成長していくにつれて、それぞれの性格や得意なことに影響されて見た目が変わっていくんだよね。
お兄さん、サキュバスは知ってる?
人間の男を惑わすのが上手な子は、そういう外見になるの。
そうやってどんどん、自分に適した姿に変わっていく、はずなんだけどねー…
ボク、変わらなかったんだぁ。
生まれた時の姿形のまま、ただ身長が伸びただけ。
それどころか、背中に生えてた黒い翼も大きくならないし…色も少しずつ薄くなってきちゃった。
魔界の大人たちにね、お前は悪魔のくせに悪いこともしなければ人間を惑わせもしないから立派な悪魔にはなれない、って。
だから魔界から追放だー、って。
追い出されちゃったんだよねぇ。
そ、だから行くところもなければ帰るところもない。
しかも人間界に来たら、誰もボクに気づかないし。
ボク、このまま闇に溶けて消えちゃうのかなって思ってた時に、お兄さんを見つけたの。
だから、ついてきちゃった。
あのね…
ボクのこと、ここに置いてほしいな。
ちゃんと役に立つし、部屋の隅っこのスペースを少し分けてくれるだけでいいからさ。
ダメ、かな…?
っ……いいの?
本当に?
ほんとのほんと?
嬉しい…
お兄さん大好き!
ね、ハグしてもいい?
そうそれ、ぎゅーってするやつ!
えへへ、ぎゅーーーっ。
(以下、耳元で)
ボク、絶対にお兄さんの役に立ついい子でいるからね。
ボクがいないと生きていけなくなるくらい、たぁーっぷり、甘やかしてあげる…
[街の喧騒の音]
(街中、仕事の帰り道、夜)
ん?
…おーい、そこのお兄さん。
いま、目が合ったよね?
無視しないでよ、ボクのことが見えるおにーさん?
そんなヤバい奴見るような顔してどうしたの?
交番?
やだよ、そんなところ。
怖い人がいっぱいいるところでしょ?
そのくらいボクだって知ってるさ。
そんなことより、お兄さん今から家に帰るの?
ボクもついていっていい?
ダメに決まってる、って…なんで?
自分の家?
そんなのないから言ってるんじゃん。
ねーねー、連れてってよぉ。
迷惑かけないからぁ。
絶対に無理ぃー?
……はぁ、お兄さん、周り見回してみな?
すれ違う人みーんな、お兄さんのこと避けて歩いてる。
なんでかわかる?
今のお兄さん、一人で何もない空間を見て話してるやばーい人なの。
ほら、見てて?
"おーい!" (顔の向きを変えて聴き手以外に声をかけるイメージ)
ね?誰も反応しない、目も合わない。
いまここで、ボクが見えるのはお兄さんだけ、ってこと。
理解した?
じゃあ、ついていってもいいよね?ね?
いい?
やった!
まさか人間界に、ボクが見えない人たちがこーんなにいるなんて思わなかったからさー。
お兄さんがいてくれてよかったぁ。
さ、行こ行こ!
(家の中)
[扉が開く音]
ただいまー!
おー…どれどれ…
ふむふむ、想像以上に狭い。
ん?ただいまはおかしい?
いやーだってボク、行くところないじゃん?
それに、ボクのことが見えるのは、お兄さんだけ。
つまり、ボクはここで暮らすしかない、みたいな?
ん?そういえば、まだ話してなかったね。
なんとなく気づいてるかもしれないけど、ボクは魔界から来た悪魔だよ。
来た、っていうか、ちょっと事情があるんだけど、まぁ、そんなとこ。
さ、自己紹介はしたし、今度はお兄さんのことを教えてよ。
毎日こんな時間に帰ってきてるの?
ふーん…
もうすぐ、日付が変わる時間なのに?
へー、人間は働き者が多い、って聞いてたけど、本当なんだ。
でもお兄さん、楽しそうじゃないね。
なんていうか…疲れてる?
人間って、みんなお兄さんみたいな感じなの?
ふむ、この辺りにはそういう人間が多いんだ。
なるほどねぇ…
んー、それじゃ、ボクが肩揉んであげよっか?
人間界の食べ物は使ったことないけど、一応料理も作れると思うよ!
掃除も得意だし…ボク、結構役に立つはずだよ?
へ…?
うん、ボクは悪魔…だけど。
い、いい子過ぎる…?
まるで天使みたい!?
うー…お兄さんから見ても、ボクっていい子なの…?
ボク、この前まで悪魔見習いでさ。
ボクたちがいた魔界ではね、最初はみんな同じ姿で生まれてくるの。
成長していくにつれて、それぞれの性格や得意なことに影響されて見た目が変わっていくんだよね。
お兄さん、サキュバスは知ってる?
人間の男を惑わすのが上手な子は、そういう外見になるの。
そうやってどんどん、自分に適した姿に変わっていく、はずなんだけどねー…
ボク、変わらなかったんだぁ。
生まれた時の姿形のまま、ただ身長が伸びただけ。
それどころか、背中に生えてた黒い翼も大きくならないし…色も少しずつ薄くなってきちゃった。
魔界の大人たちにね、お前は悪魔のくせに悪いこともしなければ人間を惑わせもしないから立派な悪魔にはなれない、って。
だから魔界から追放だー、って。
追い出されちゃったんだよねぇ。
そ、だから行くところもなければ帰るところもない。
しかも人間界に来たら、誰もボクに気づかないし。
ボク、このまま闇に溶けて消えちゃうのかなって思ってた時に、お兄さんを見つけたの。
だから、ついてきちゃった。
あのね…
ボクのこと、ここに置いてほしいな。
ちゃんと役に立つし、部屋の隅っこのスペースを少し分けてくれるだけでいいからさ。
ダメ、かな…?
っ……いいの?
本当に?
ほんとのほんと?
嬉しい…
お兄さん大好き!
ね、ハグしてもいい?
そうそれ、ぎゅーってするやつ!
えへへ、ぎゅーーーっ。
(以下、耳元で)
ボク、絶対にお兄さんの役に立ついい子でいるからね。
ボクがいないと生きていけなくなるくらい、たぁーっぷり、甘やかしてあげる…
クレジット
ライター情報
主に男性向けシチュエーションボイスの台本を投稿していきます。
◇フリー台本に関して
使用ルール等はありませんので、自由に使っていただいて構いません。
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただくことも問題ありません。性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
ご使用の際の許可は必要ありませんが、【台本:ミフジ】の記載をお願いいたします。
有償利用(有料プランでの公開または有料音声作品としての販売)の際は、お手数ですが事前にご連絡ください。また、可能であれば完成データをいただけますと幸いです。
この場合の有償利用に、収益を伴う媒体での無料公開は含みません。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
【連絡する】からメールにてご連絡いただけます。また、Twitter DMからもご連絡可能です。
Twitterアカウント:@mifujimifuji
pixiv ID:85397484
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