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公開日2024年07月09日 23:46
更新日2024年07月09日 23:50
文字数
2141文字(約 7分9秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
少年(?)→魔王
視聴者役柄
厨二病の青年→元厨二病の青年
場所
街(過去→現在)→魔王の部屋
あらすじ
昔厨二病だった俺は、俺をキラキラした目で見てくる少年(?)に「そういう言葉遣いを教えてほしい」と言われ、色々と教えていた。
そして数年後。すっかり厨二病も卒業した俺の住む街に、魔王軍襲来の一報が入った。
そこで俺は、魔王―いや、件の少年(?)と、再会した。
※結構演じ分ける箇所が多いです。演者様の解釈で読み進めていただいて構いませんが、抜けがなければ口調が変わる場所の前には「…」が必ずついているはずです。その前後での一人称(おれ/我)・二人称(にーちゃん/貴様・貴方)の変化を見てもらえると分かりやすいかなと思います。
そして数年後。すっかり厨二病も卒業した俺の住む街に、魔王軍襲来の一報が入った。
そこで俺は、魔王―いや、件の少年(?)と、再会した。
※結構演じ分ける箇所が多いです。演者様の解釈で読み進めていただいて構いませんが、抜けがなければ口調が変わる場所の前には「…」が必ずついているはずです。その前後での一人称(おれ/我)・二人称(にーちゃん/貴様・貴方)の変化を見てもらえると分かりやすいかなと思います。
本編
『数年前/街』(ショタ風に)
――な、なぁっ!そ、そこの黒いマントをきたかっこいいにーちゃん!そうそう、アンタのことだぜ!にーちゃん!
「我に何か用か、矮小なる人間よ……」って…!かっけー…!やっぱにーちゃん、すっげーかっこいいな!
な、なぁにーちゃん!おれさ、にーちゃんみたいにかっこいいやつになりたくってさ……。だから、教えてほしいんだ!にーちゃんのそういう、かっこいい言葉遣いって言うの?そんなやつ!
「何故我のようになる事を望むか」……?あー……なんつーかさ。おれ、けっこーいいとこのぼっちゃん?らしくてさ。それで、とーちゃんがそろそろおれに「位を譲る」?って言ってるらしくて。
でも、おれはとーちゃんみたいにかっこよくないし、部下の人たちを上手く動かしたりとか、できそーにないんだよ。そもそも、おれってそんなタイプでもないしさ。
だからどうしよー…って思ってたんだけどさ!そんな時に、にーちゃんを見かけたんだ!にーちゃんのかっこいい言葉遣いをマスターできれば、みんなを上手く纏められるんじゃないかなーって!いや、「かな」じゃないや、絶対にそうだよ!!
だからお願い!!にーちゃん、おれに、にーちゃんの言葉遣い、教えてくれっ!!
「我に追従せよ下僕、ぐずぐずするな」……?そ、それって、教えてくれるって事でいいんだよな!?やったぁっ!!おれ、いっぱい頑張るから!これからよろしくな!にーちゃんっ!!
『数年後/街』(魔王らしく、威厳を持って)
さぁ、我に追従せし魔物共よ!今こそその力を解き放ち、矮小なる人間共を絶望の淵へと沈めてしまえ!!
ふんっ、他愛もない……。久方振りに人間界へと侵攻してみれば、この程度か。いくら先代の引退と共に我らの侵攻が止まったとは言え、もう一度侵攻してくる可能性すら考えられんとは……やはり人間は愚かだなぁ!ハーハッハッハ!!
……うん?何だ貴様は。既にこの国の人間共は皆我らに屈したと言うのに、それでも尚我に歯向かうというのか?たった一人で?
……ククッ…ハハハッ!!面白い!いいだろう、かかってこい!気が済むまで、好きなだけ攻撃してみろ!
ほらほらどうしたぁ?我を倒すんだろぉ?ほら、頑張れ頑張れ。まぁ、いくらやっても無駄なのだがなぁ!
(しかしまぁ、ここまでしても尚心が折れないとは……今時分そんな人間などいないと思っていたが……こいつの無謀とも言えるこの勇気は、一体どこから……?)
……うん?剣を持っていない方の手で、何かを…抑えている、のか?
っ、と……。…何だ、これ……ボロボロの黒い布……いや、マント……っ!?
こ、この感触……そしてこの匂い!ま、まさか貴様、いやアンタはっ……
……「にーちゃん」かっ!?
『魔王城』
……誰にも、見られてない……よな?
……はぁ〜っ、疲れたぁ〜っ!!改めてにーちゃん、久しぶりだなっ!!
「誰だ」って……おいおい酷いなぁ〜…にーちゃん、忘れちまったのか?おれだよおれ!昔にーちゃんについて回ってたやつ!
そうそうそれ!思い出してくれたかっ!?
「俺の知るお前は男だったし、年下だった」……?おれ、にーちゃんに男だって思われてたのか……けっこーショックだぜ……。
ま、それも仕方ないか。おれだって今までの魔王継承者の伝統に則って、男だって言われて教育されてきたしな。年齢に関しては……まぁ、魔族は人間に比べて体の成長も早いしな。分からなくもないぜ?
え、「魔王だったのか」って…にーちゃん気づいてなかったのか!?…あー、まあにーちゃん変に鈍いとこあるもんな……おれの気持ちにも結局気づいてくれなかったし……。
え!?いいいいやいや何でもない!!そ、そうだっ!!おれの事あんまり知らなかったみたいだし、改めて自己紹介するなっ!?
んんっ……改めて、我は第六代魔国の王にして、魔王軍総帥を務める者……人間界で魔王と呼ばれ恐れられている存在だ。
……ククッ、我の纏う雰囲気が変わった事に驚いたのか?この言葉遣いを教えたのは他でもない貴方だと言うのに。
……あぁ、昔はただかっこいいと思っていただけだったが、今こうして貴方を見ると、とても愛い存在に見えてくるな…!
やはり恋というものは不思議な力を持っているな。我が軍においても少し恋愛を推進してやるだけで成果が目に見えて上がったし……人間が大嫌いな我であっても、貴方のことだけは……欲しい、手放したくない、と…そう、心が叫んでいるのだから。
うん?ああ、我は貴方を愛しているぞ。当然だろう?この我という存在がこの場にいる事自体、ひとえに貴方のお陰、なのだからな。
ふむ、そういった意味では、我は貴方と……おれの、愛の結晶とも言えるよなっ!!
あはは……何で今まで気づかなかったんだろうなっ?ずっとずっとにーちゃんは、おれのすぐ近くで見守ってくれてたんだな!
ごめんな?今まで気づけなくて……。でも安心してくれ。これからはずぅ〜っと、ずぅ〜〜〜っとっ!!一緒にいるからなっ!!
……ねぇ、まさか逃げようなんて思ってないよね?………思ってるわけないか!にーちゃんとおれは、運命で結ばれてるんだもんな!!
だってそうだろ?一度は関係を断たれた二人が、実はそれでもずっとずっと身近に繋がっていて、そしてこうして再び巡り会えたんだもんなっ!!こんなの…運命以外の何物でもないよな!!
それにさ……貴方が、我を置いていく訳がないよな?貴方が育て、貴方だけの女に染め上げたこの我を。
ククッ……さぁ、折角の再会なんだ。我も……そして、おれも。いっぱい、愛してくれよ?
――な、なぁっ!そ、そこの黒いマントをきたかっこいいにーちゃん!そうそう、アンタのことだぜ!にーちゃん!
「我に何か用か、矮小なる人間よ……」って…!かっけー…!やっぱにーちゃん、すっげーかっこいいな!
な、なぁにーちゃん!おれさ、にーちゃんみたいにかっこいいやつになりたくってさ……。だから、教えてほしいんだ!にーちゃんのそういう、かっこいい言葉遣いって言うの?そんなやつ!
「何故我のようになる事を望むか」……?あー……なんつーかさ。おれ、けっこーいいとこのぼっちゃん?らしくてさ。それで、とーちゃんがそろそろおれに「位を譲る」?って言ってるらしくて。
でも、おれはとーちゃんみたいにかっこよくないし、部下の人たちを上手く動かしたりとか、できそーにないんだよ。そもそも、おれってそんなタイプでもないしさ。
だからどうしよー…って思ってたんだけどさ!そんな時に、にーちゃんを見かけたんだ!にーちゃんのかっこいい言葉遣いをマスターできれば、みんなを上手く纏められるんじゃないかなーって!いや、「かな」じゃないや、絶対にそうだよ!!
だからお願い!!にーちゃん、おれに、にーちゃんの言葉遣い、教えてくれっ!!
「我に追従せよ下僕、ぐずぐずするな」……?そ、それって、教えてくれるって事でいいんだよな!?やったぁっ!!おれ、いっぱい頑張るから!これからよろしくな!にーちゃんっ!!
『数年後/街』(魔王らしく、威厳を持って)
さぁ、我に追従せし魔物共よ!今こそその力を解き放ち、矮小なる人間共を絶望の淵へと沈めてしまえ!!
ふんっ、他愛もない……。久方振りに人間界へと侵攻してみれば、この程度か。いくら先代の引退と共に我らの侵攻が止まったとは言え、もう一度侵攻してくる可能性すら考えられんとは……やはり人間は愚かだなぁ!ハーハッハッハ!!
……うん?何だ貴様は。既にこの国の人間共は皆我らに屈したと言うのに、それでも尚我に歯向かうというのか?たった一人で?
……ククッ…ハハハッ!!面白い!いいだろう、かかってこい!気が済むまで、好きなだけ攻撃してみろ!
ほらほらどうしたぁ?我を倒すんだろぉ?ほら、頑張れ頑張れ。まぁ、いくらやっても無駄なのだがなぁ!
(しかしまぁ、ここまでしても尚心が折れないとは……今時分そんな人間などいないと思っていたが……こいつの無謀とも言えるこの勇気は、一体どこから……?)
……うん?剣を持っていない方の手で、何かを…抑えている、のか?
っ、と……。…何だ、これ……ボロボロの黒い布……いや、マント……っ!?
こ、この感触……そしてこの匂い!ま、まさか貴様、いやアンタはっ……
……「にーちゃん」かっ!?
『魔王城』
……誰にも、見られてない……よな?
……はぁ〜っ、疲れたぁ〜っ!!改めてにーちゃん、久しぶりだなっ!!
「誰だ」って……おいおい酷いなぁ〜…にーちゃん、忘れちまったのか?おれだよおれ!昔にーちゃんについて回ってたやつ!
そうそうそれ!思い出してくれたかっ!?
「俺の知るお前は男だったし、年下だった」……?おれ、にーちゃんに男だって思われてたのか……けっこーショックだぜ……。
ま、それも仕方ないか。おれだって今までの魔王継承者の伝統に則って、男だって言われて教育されてきたしな。年齢に関しては……まぁ、魔族は人間に比べて体の成長も早いしな。分からなくもないぜ?
え、「魔王だったのか」って…にーちゃん気づいてなかったのか!?…あー、まあにーちゃん変に鈍いとこあるもんな……おれの気持ちにも結局気づいてくれなかったし……。
え!?いいいいやいや何でもない!!そ、そうだっ!!おれの事あんまり知らなかったみたいだし、改めて自己紹介するなっ!?
んんっ……改めて、我は第六代魔国の王にして、魔王軍総帥を務める者……人間界で魔王と呼ばれ恐れられている存在だ。
……ククッ、我の纏う雰囲気が変わった事に驚いたのか?この言葉遣いを教えたのは他でもない貴方だと言うのに。
……あぁ、昔はただかっこいいと思っていただけだったが、今こうして貴方を見ると、とても愛い存在に見えてくるな…!
やはり恋というものは不思議な力を持っているな。我が軍においても少し恋愛を推進してやるだけで成果が目に見えて上がったし……人間が大嫌いな我であっても、貴方のことだけは……欲しい、手放したくない、と…そう、心が叫んでいるのだから。
うん?ああ、我は貴方を愛しているぞ。当然だろう?この我という存在がこの場にいる事自体、ひとえに貴方のお陰、なのだからな。
ふむ、そういった意味では、我は貴方と……おれの、愛の結晶とも言えるよなっ!!
あはは……何で今まで気づかなかったんだろうなっ?ずっとずっとにーちゃんは、おれのすぐ近くで見守ってくれてたんだな!
ごめんな?今まで気づけなくて……。でも安心してくれ。これからはずぅ〜っと、ずぅ〜〜〜っとっ!!一緒にいるからなっ!!
……ねぇ、まさか逃げようなんて思ってないよね?………思ってるわけないか!にーちゃんとおれは、運命で結ばれてるんだもんな!!
だってそうだろ?一度は関係を断たれた二人が、実はそれでもずっとずっと身近に繋がっていて、そしてこうして再び巡り会えたんだもんなっ!!こんなの…運命以外の何物でもないよな!!
それにさ……貴方が、我を置いていく訳がないよな?貴方が育て、貴方だけの女に染め上げたこの我を。
ククッ……さぁ、折角の再会なんだ。我も……そして、おれも。いっぱい、愛してくれよ?
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耳かき好きなただの一般人。台本はpixivにも並行して投稿中。
投稿した台本のミスはご愛嬌、ということでお願いします。
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