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実は鴉天狗な関西弁の記者さんは僕が怖がっている物の怪を許さない。
written by ヒナタ
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  • 方言
  • 年上
  • 関西弁
公開日2024年07月13日 22:59 更新日2024年07月13日 22:59
文字数
1687文字(約 5分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
記者→鴉天狗
視聴者役柄
少年
場所
街→森の奥深く
あらすじ
――僕は怖がりで、村の近くに現れた物の怪の話なんかを聞くと、全然眠れなくなってしまう。
そんな時、ちょっぴり男勝りな、関西弁の記者のお姉さんが声をかけてくれた。
人に話すと楽になるというのは本当だったらしく、お姉さんにその話をすれば僕はその日からしっかりと寝付けるようになったし、その物の怪の噂も聞かなくなっていった。
本編
――おーい、そこで黄昏とるキミー?そうそう、キミ!キミのことよ。どしたんこんな夜更けに。親御さん心配しとんちゃう?

……何?怖い話聞いてもうて寝れへんの?ありゃりゃ、そりゃ災難やったなぁ……。

おーし、ほんならキミ!お姉さんにそのこわーい物の怪の話、教えてや!

いやいやいや、人に話すって案外馬鹿にならへんで?人間には「カタルシス効果」いうのがあってな?マイナスな感情を声に出して話すだけで安心感を得られるっていうやつ。そう!だから話すだけで案外変わるもんやで…まぁあんま詳しくは知らんけどなっ!

お!話す気になってくれた?ほなお姉さんも…ちょっとがっつり本腰入れて聞くとしよかな!

ああ、自己紹介がまだやったな。お姉さんは……あ〜、記者やっとってな。いろんなとこ回って物の怪の話集めとんねん。せやからキミが話してくれたら、その物の怪の情報も速めに専門家に送られて、案外簡単に解決するかも知れんで?

おっしゃ!さぁ、どんな話でもどんとこい!

『数分後』

……そっか。はぁ、暫く見いひん内に随分偉くなったらしいなぁ……。ちょっとこれは、キツめに灸添えたらなあかんかもなぁ……。

せや。キミ、ちょいこっち寄ってくれるか?

よ〜し、よ〜〜しっ……。よう、頑張ったなぁ……!そんな話聞いてもうたら、お姉さんでもチビってまうで……。せやのに、キミはそんな恐怖に耐えて、こうしてお姉さんに話してくれた……。立派やな、偉いなぁ……っ!自信持ってええで、キミは、めっちゃかっこいい!ほんまに……!

せやから、もう怖がらんで大丈夫。案外な、今そんなに絶対的な恐怖心とかないと思うねん。せやろ?

ほらやっぱりな。言うたやろ?話すだけで案外楽になるって。……その顔、もしかせんくてもあんま信じとらんかったやろ!?

酷いなぁ〜!お姉さん泣いてまうで〜…しくしく……。

ああっ、通じひんかった?冗談よ冗談!そんな深刻な表情せんといてーな…。

……なんや、そっちも冗談やったんかいっ!いや焦ったでマジ!せっかく怖いのが薄なったのにまた寝れへん要因作ってもうたかと思ったやん……。

…ま、そんな冗談言えるんやったらもう大丈夫そうか。ほなお姉さんはそろそろ行くわな。

あんま遅くならんうちに寝ーや!まあ言うてももう真夜中やけどな!

……行った…よな?はぁ、さてと……ほなまぁ、久々に“本業”の方、始めよかな。

『数十分後』

……ここ、やな。

邪魔すんでー!……いやいや帰るわけないやん〜!お前もちょっと見いひんうちに冗談上手なったなぁ!

聞いたでー?お前ここ最近、近くの村回って人喰い殺し回っとるらしいやん!ほんでもう被害に遭った人の人数も2桁いったんやろ?なぁ!ほんまにお前偉なったなぁ〜!

なぁ、ほんまに……そんなに「仕置き」が、気に入ったらしいなぁ……?

はっ、今更気づいたんかい。ほんならもう人間の姿でおる意味もないし…久々にお前のトラウマ、見したるわ。

……改めて名乗っとこか。何処にでもおる……昔「妖殺し」なんて言われとっただけの、しがない鴉天狗や。

覚悟しとけよ?「お気に入り」に手ぇ出そうとした罪は……ちっとばかし、重いで?

『数時間後』

はぁ……まあこんなもんやろ。随分と羽が汚れてもうたなぁ…。やっぱり勘が鈍っとんのかね……。

……あの頃、ただ無為に妖を殺し続け、色を失っていったこの世界を、あの少年は…一発で、色彩に富んだ世界に変えてもうた。

俗に言う一目惚れ、ってやつやな。ほんまにあるとは思っとらんかったけど……長い事生きとると、何が起こるか分からんもんやな。

それからは早かったなぁ…。直ぐに無意味な殺しをやめて、全部の時間を少年の観察に使った。お陰で脳内フィルムが少年の顔で溢れかえってもとうからな。

一切干渉せんと、ずっと見守っていこうと思っとたけど……どう考えても思い詰めとった少年を見て思わず飛び出してもうて、そっから話をして――

――考えが、変わってもうたなぁ?

あははっ、あんな可愛らしい顔を向けてきて……!こんなん誘ってるやろ……っ!こんな感覚知ってもうたら、もうあの頃には戻られへんわ……っ!!

……安心してな?少年。キミの悩みや不安、恐怖なんかはぜーんぶ取り去ったるから。だから、さ――

――ご褒美にキミの人生、ちょっともらってもうてもええよなぁ?あははっ!!これからも末長くよろしくなぁ?

…しょ・う・ね・ん?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
実は鴉天狗な関西弁の記者さんは僕が怖がっている物の怪を許さない。
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ヒナタ
ライター情報
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