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どうやら悪魔を召喚できたらしいので耳かきしてもらった。
written by ヒナタ
  • 耳かき
  • ファンタジー
  • 人外 / モンスター
  • ボーイッシュ
  • 悪魔
公開日2023年02月26日 00:16 更新日2023年02月26日 00:16
文字数
1864文字(約 6分13秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪魔(女)
視聴者役柄
冒険者
場所
宿屋 部屋
あらすじ
冒険者として活動していた主人公は、ある日悪魔を召喚する方法が書かれた本を手に入れる。
半信半疑で実行すると、本当に悪魔を召喚できてしまった。
特に求めるものもなかった主人公は、ぱっと思い浮かんだ「耳かきしてほしい」という願いを伝え……?

※悪魔の一人称は私、主人公のことは君と呼びます。
ガバってたら脳内修正お願いします。
本編
(魔法が発動する音)

……私を召喚したのは、君かな?

なんだい?そんな驚いた目をして。……ああ、なるほど。さては君、この召喚魔法は好奇心で試してみたってところじゃないかい?

ふふ、当たり?そのようだね。たまーにいるんだよ、そういう人間も。

それじゃ、改めて自己紹介でも。私は悪魔。それも最上位の、ね。分かりやすくと言うと、君たち人間が畏怖している『魔王』みたいな存在かな?最も、私は人間界に侵攻しようとも、大量虐殺を行いたいとも思わない。

ただただ時間を浪費して、時たま人間の欲望に塗れた願いを叶え、その代償としてもらった『オモチャ』でまた時間を浪費する。そんな奇妙な存在さ。

さて、無駄話はこれくらいにして、本題に入ろうか。

何って……当然、君の願いを叶えることに決まっているだろう?

(耳元で囁くように)

私の召喚を好奇心で実行に移したとは言え、欲望の一つや二つ、君も持っているだろう?

その欲望を私に吐き出せ。どうせいつかは消える命を私に渡せ。そうすれば天国に居るような心地にさせてあげるよ?

(一旦離れて)

ふふ、君のその初心な反応、良いねぇ……。そんな顔を見せられたら、私も昂ってしまうじゃないか……。

……それで、願いは決まったかい?ほら、遠慮せずに言ってくれ。

「耳かきして欲しい」……?へ、耳かきって……あの、耳かきかい?

(少し早口で、捲し立てるように)

ああいや、悪いってわけじゃないんだよ?ただ、その、なんていうか……さ?

ほら、私を召喚する人ってさ、大抵はその、なんていうか、ほんと色欲に塗れた事ばっかりお願いしてくるからさ?

その、あの、えっと……。そんな彼女がやることみたいなのは、やったことがなくて……。恥ずかしくって……。

(戻して)

ああごめん、君が置いてけぼりになってしまっていたね。ふうー、一旦落ち着いて……。

よし!耳かき、だったよね?おーけーだ。普通の人間なら有無を言わさず魂を抜き取ってやるが、君の事を私は気に入ったからね。

それじゃ、私の膝に……。ほら、頭を乗せて?

(服と髪の毛が擦れる音)

よし、先ずは右耳から。

(耳元で囁いて)

悪魔の耳かきに、酔いしれるといいよ。

(耳かき開始)

どう?私の耳かきは?ふふ、その顔を見れば一目瞭然だね。そのまま快楽に身を委ねて、ドロドロに歪んだ顔をもっと私に見せて?
ああ、いいね、その表情!ふふふ、感情の昂りを抑えられないよ!かくのを少し早くするから、もっと、もっと良い顔を見せて、ね?

ふふ、ついに声も抑えられなくなってきたね。今の君、とてもじゃないけど人には見せられない状態だよ?
「関係ない、あなたが喜んでくれているならそれで良い」……?ふふふ、嬉しい事を言ってくれるね!そんな君には、ちょっとだけ、サービスしてあげよう。
(しばらくの間、耳かきしながらカリカリと耳元で囁く)

よし、右耳はこんなところかな……。ちょっと、そんな名残惜しそうな顔をしないでくれよ。

(耳に息を吹きかける)

ほら、これで未練は吹き飛んだだろ?次は左耳だよ?それとも、もういいのかい?

(髪が布に擦れる音)

ふふ、欲望に忠実な子は嫌いじゃないよ?さあ、こっちも満足させてやろうじゃないか。声を抑えようなんて……考えないでね?

(耳かき開始)

そういえば、君はどこで悪魔の召喚魔法の書かれた本を手に入れたんだい?一応、人間の手には渡らないような場所に置いてあったはずだけど……。
古本屋に置いてあった?ああ、なるほど……。私、本がどうやってそこに行ったか読めちゃったな。
運良く召喚法が書かれた本を手に入れて、悪魔を召喚して魂を取られ、遺族が遺品整理をしているところで本を見つけて、他の中古本と一緒に売った。どうかな?当たってると思わない?
ふふ、そこまで肯定してくれるなんて……嬉しいね。もしかして、また、やってほしいって事かな?
いいよ、やってあげる。ただし、とってもいい顔を、見せてね?

(しばらくの間、耳かきしながらカリカリと耳元で囁く)

ふふ、ふふふ!ドロドロに歪み切った顔、抑えるなんて概念が消し飛んだ声、痙攣しているかのように小刻みにピクピク反応する体!ああ、さいっこう……!まさか一人の人間に、ここまで感情を揺さぶられるなんて……!はああ……!いい!いいよ!やっぱり君に耳かきをして正解だった!

……あ、っと……。やりすぎちゃった、かな?流石にこのあたりで自重するか……。

(耳に息を吹きかける)

ふふ、君に聞こえているかわからないけれど、一応言っておくね?

私は君に代償として、『呪い』をかけさせてもらったよ。『一生私のそばから離れられない』、そんな呪いをね?

ふふ、今日はもう遅いし、今はゆっくり寝るといいよ。

君は私のお気に入りなんだから、しっかり休んで、また明日私を楽しませてね?

ふふ、ふふふ……!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
どうやら悪魔を召喚できたらしいので耳かきしてもらった。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ヒナタ
ライター情報
耳かき好きなただの一般人。台本はpixivにも並行して投稿中。
投稿した台本のミスはご愛嬌、ということでお願いします。
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