わたしには高校1年の時から約1年間、ずっと憧れている先輩がいる。
でも、わたしなんかが話しかけるなんて。。。先輩、迷惑じゃ、ないかな。

でも、今日、偶然にも先輩のハンカチを拾ってしまうのです。
と、届けなきゃ。わたしが。

あれ。あそこに。落ちてるのって。。

こ、これは。まさか、せ、先輩の、は、は、ハンカチ！？
どどど、どうしよう！
わ、わたしが、と、届けなきゃ。だよね。
先輩に、頑張って、話しかけるんだ。。

あ。先輩、いた。
あ。。でも。いつもみたいに女子達に囲まれちゃってる。。
どうしよう。。先輩が1人になったタイミングでこのハンカチを渡そうって思ってたのに。。
あれじゃ、ずっと渡せないままだ。。

先輩。こっち、気づいて、くれ、ないかな？
せ、先輩、、！(精一杯だが小声)
だ、ダメだ。。遠すぎて気づいて貰えない。。
でも、あの女子達の輪の中に、入れる気が、しない。。
うぅ。。わたし、どうしたら。。
もう、落し物を預かってる所に、持っていった方が――
ううん。だめ。今日こそは、先輩に話しかけるんだから。。！
こんなチャンスは、もう、ないかも、しれない。
頑張れ。わたし！
(深呼吸)
よし。行こう！

あ、あの！(めちゃ頑張って声張った)
せ、先輩！(超頑張った)

(先輩の視線と共に周りの女子達の視線も集まる)

(小声)あ。あ。すごい。見られてる。。うぅ。。でも！

こ、これ！
せ、先輩、の、ハンカチ、、

あ。
ありがとう、なんて、そんな。
わたし、拾った、だけ、ですから。。
し、失礼、します！
(猛ダッシュ。でも廊下は走っちゃいけません。)

や、やったぁ。
は、話せた！
しかも、ありがとう。なんて。
ふふふ
ありがとう。なんて。
ふふふふ
先輩の、ために、なれたんだ、わたし。
わたしなんかでも、先輩に、感謝、されたんだ。
嬉しいなぁ。ふふふ
ちょっと、周りの女子達は怖かったけど。。
先輩の、ありがとう。に比べたら、全然大したことじゃ、なかった。かも。ふふふ

つ、次も、頑張って、話して、みようかな？

・台本（ゆるボイ！）
憧れの先輩に話しかけようとする内気な後輩ちゃん
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・台本制作者
kaman_zora