部活終わり、いつもの帰り道。
いつもの幼馴染と適当におしゃべりしながら帰る道。こんな毎日が楽しい。

今日は、幼馴染の家で明日の数学テストの勉強会をすることになった。部活は疲れたけど、勉強も頑張らなきゃな。

苦手な数学を教えてもらえるのだろうか。
でも、そんなに得意だったかな。。？

(ｶﾞﾁｬ)
ただいまぁ〜

って。
お母さん居ないし。

買い物かな？

まあいいや。
入って入って。


テスト勉強、私の部屋でやろっか。

先、行ってて。
飲み物とか持ってくから。


え？
いいよ。
部活で疲れてるでしょ？

ふっふっふ〜
マネージャーやってるとね。
分かるんだよね〜
みんながどのくらい真面目に練習してるか。

君は、毎日毎日、真面目にやってるよね。
えらいぞ〜
ふふっ

だから。
先に部屋で休んでて？

大丈夫。
そんなに私は やわじゃないから。
安心して。


(ｶﾞﾁｬ)
(ﾊﾞﾀﾝ)


さてと。

ジュースだと糖質が多すぎるから、やっぱり。。

よし！



(ｶﾞﾁｬ)

はいおまたせ〜

冷たい麦茶だよ〜

(2つ、お茶を机に置く)


それじゃあ
今日はおつかれさま〜
かんぱーい！


(ｺﾞｸｺﾞｸ)

ぷはぁ〜
おいし〜い

あ゛〜
疲れた体にしみわたるぅ〜


え？
おっさんくさい？

あーひどーい
女の子にそんなこと言っちゃうなんて、デリカシーないんだ〜


ふふふっ

謝ったって遅いですよ〜だ

明日の部活、外周3周追加で〜す

あははっ
嫌そうな顔した〜

ふふふっ
ウソだよ。
私、別に怒ってないから。
気にしないで。

幼馴染なんだからさ。
今更何を言われたって気にしないって〜
適当におしゃべりしよ？


あ。いけない。
テスト勉強するんだったね。

えっと。。

明日って、英語のテストだっけ？


え？数学？

あっぶな〜
完全に勉強するところ間違えるとこだった。
君がいて良かったぁ〜


それじゃ、はじめよっか。

範囲どこだっけ？

あ。
範囲のプリントある？


ありがと。

え〜っと。。


30ページから、63ページね。
え、長くない？

ほかの教科もあるんだから、もっと範囲狭くして欲しいよねぇ〜
仕方ないけど。


あれ？
そういえば、君って、数学得意だっけ？


苦手？

だよね〜
私も苦手なんだ〜


ん？
じゃあ一緒に勉強する意味がないって？

確かに。。


で、でも。ほら。
幼馴染パワーで一緒に乗り越えよ〜う

みたいなの。

ない？


ないかぁ。。


ま、わかんない所は二人で考えてみたら案外分かるようになるかもしれないし。
とりあえずやってみよ？
ね？


(ｶｷｶｷ..)
(ｶｷｶｷ..)


あ。ねぇねぇ。
今朝の校長先生、なんかすっごい疲れてなかった？


え？
わかんない？
そっかー
これもマネージャーのなせるわざ。なのかな。。？

なんかいつもと違ったんだよね。
きっと校長先生も大変なんだろうなぁ。

(ｶｷｶｷ..)

そういえば、校長先生って普段何してるんだろうね。

あ。間違えた。ここは、こうだった。
(ｶｷｶｷ..)

よし。正解。


あれ？
なんの話してたっけ？

あ、そうそう。
校長先生の話だった。
何してるんだろうね。

わかんない？
そっか。
今度聞いてみよっかな。
直談判だ、なんて。
ふふっ

(ｶｷｶｷ..)

あ。そうだ。
日報書かなきゃ。

あ〜めんどくさい。

まぁ、マネージャーの仕事だけどさ。。
毎日毎日、そんなに書くことなんてないって。。

はぁ。。

(ｶｷｶｷ..)

(ｶｷｶｷ..)


あ。
今日さ、体育あったじゃん？
そこでさ、先生が急にダジャレ言ったの。
覚えてる？
私、変なツボに入っちゃってさ。
周りはシーンってしてる中で一人だけ笑ってたんだよね。。

めっちゃ恥ずかしかった。

先生は嬉しそうだったけど。
私にとっては、とんだ災難だよ。あれは。。

(ｶｷｶｷ..)

でも、ツボに入っちゃったら、どうやって止めればいいんだろうね。
ああいうときってさ。
何言われても笑っちゃうよね。

その場から離れて1人になるしかないのかな。。？
でも、1人になったらなったで、思い出し笑いしちゃうし。
困っちゃうよね。

(ｶｷｶｷ..)

よし。
日報終わり〜

勉強に戻りますか〜

(ｺﾞｸｺﾞｸ..)

はぁ〜
麦茶、おいしい。

麦茶ってなんでこんなにおいしいんだろ。
特に夏の暑い時期。
無性に飲みたくなるんだよね。
不思議だよね〜

(ｶｷｶｷ..)

あ、ここ。
分からないんだけど。
君はわかる？

って。。
あれ。。？
寝ちゃってる。。

もう。
ここ、私の部屋だよ？
女の子の部屋で勝手に寝ちゃうなんて。
ありえないよね。
デリカシーがないぞ〜？(小声)
ふふふっ

それだけ、安心してくれてるってことかな。


かわいい寝顔。
昔からなんにも変わってない。

あ、そうだ。
よい、しょっと。

(足音)


(毛布をかける)

これでよし。

おつかれさま。
今日も部活、がんばったね。

よしよし。。


。。私。
何やってるんだろ。

でも。

完全に寝ちゃってるし。

別にいいよね。

よしよし。
ふふふっ

かわいい。

いい子。いい子。

本当にがんばったね。

えらい。えらい。


。。私に心を許してくれて、ありがとう。

私、君の支えになれてるかな。

心も、体も、君が疲れちゃったら。
私が支えたいな。

不安になったり、無理したり、
してない。。？

マネージャーも、この勉強会も、ちゃんと君の支えになってる。。？


なんて。
寝てる君に言ってもね。


。。寝てるときくらいしか、言えないけどね。


大好きだよ。


(ここで終わる or 以下のエピローグ？へ。)


あ。
起きた。

もう夜の8時だよ？
いつまで寝てるんだか。


ん？
手？

あ。
ご、ごめんごめん！
ついつい頭なでちゃってた！


え？
あぁその毛布？
私がかけたよ？
だって君、急に寝ちゃうんだもん。


起こしてくれればよかった？

それは、、

そっか。

ごめん。頭回ってなかった。


ぽ、ぽんこつ！？
勉強中に寝ちゃうようなぽんこつな君に言われなくないですぅ〜！


え？
いや、別に、感謝されるようなことじゃないって。
君だって、私が寝ちゃったらそうするでしょ？
それと同じ。

普通のことだよ。


え。
急にどうしたの。
改めてありがとうなんて。


。。え。

そ、それは偶然！
偶然、同じ高校に入って、同じ部活に入っただけ！
偶然、私がマネージャーになっただけだから！


え。。？

顧問の先生に聞いたの。。？


あの先生。。
絶対許さないんだから。(小声)

へ？
あ、えっと。。

うん。そうだよ。

私、先生にお願いしてマネージャーにしてもらったの。
これまでマネージャーなんてとってなかったけど、無理言って。

で、でもそれは！
私がマネージャーやってみたいなぁ〜って思っただけだから！
き、君のためとか、そういうのじゃないから！
君がいたのは偶然。
そう！偶然なの！


え。あぁ。うん。
そう。
マネージャー楽しそうだなぁ〜ってね。。

信じちゃうんだ。。(小声)


へ？
あ、いや！
何にも言ってないよ？


な〜んにも言ってません〜


そんなことより、
晩ご飯食べていかない？

というか、もう君のお母さんには連絡しちゃったから、ここで食べるの確定なんだけどね。


え？
いや、連絡くらいなんてことないよ。
気にしないで？

それより、今すぐに食べれそう？
もうちょっと経ってからにする？


もうちょっと経ってからね。
りょーかい。

じゃあとりあえず、勉強、がんばろっか。

ふふふっ
君、全然ノート進んでないもんね〜
すぐに寝ちゃうから〜


え？
私？

私は。。

ほら。
40ページまで終わってる。


え？
あんなに時間があったなら、63ページまで終わらせられたはずだって？


う、うるさいなぁ〜

私、数学苦手だって言ったじゃん。

君に教えてもらったり教えたりして、これから頑張るの。


君と。。一緒に。

ね。

・台本（ゆるボイ！）
部活終わり、幼馴染とのテスト勉強会
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora