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あの娘と天使と悪魔と
written by kaman_zora
  • 告白
  • ツンデレ
  • 人外 / モンスター
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2384文字(約 7分57秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
部活終わり、下校の準備をしていると、ふと目についたあの娘。

中学からの知り合いで、僕の好きな人だ。

中学までかと思っていたけど、偶然高校も一緒で、本当に嬉しい。

でも、最近は以前と比べて避けられているような気がする。
なんというか、ツンケンしてる。というか。。
本編
通常 地の文

天使『』

悪魔【】


ーーーーーーーーーーー

あ、アンタ。

おつかれ。


はぁ?
別にアンタのこと待ってたわけじゃないし。

たまたまスマホいじってたら、アンタが来ただけなんですけど。

勘違いしないで。


(左耳から)『なんて言っちゃうけど、あたしはずっとあなたを待っていたの。』

『えへへ。驚いたかしら。』

『ここよ。』
『あなたの耳元。』

『ふふっ。左肩、お借りしてます。』

『あたしはね、そこでツンケンしてるあたしから生まれた天使なの。』
『あたしがあたしの本音を教えてあげるから、あなたはあたしの気持ちに応えてあげて?』

(右耳から)【おいおい、そんなんじゃつまらないだろ。】


【よっ。アンタ。今日も元気そうだな。】


【ん?あたしか?】
【あたしは悪魔】
【そこのあたしの中から生まれたのさ。】


ねぇ。アンタ。
さっきからなにキョロキョロしてんの。
キモいんですけど。

【本当は、アンタのこと、大好きだよ。。?】

【って言ってる。】



【そうさ。】
『そうよ。』

『あたしたちはあたしから生まれた天使と悪魔。』

【あたしを幸せにするために、アンタにいろいろしてもらおうと思ってな。】

『ちょっと!そんな言い方はよくありませんよ?』
『あなたにあたしの理想を叶えて欲しいのです。』

【そんなに変わんねぇだろ。】

『そんなことはありません。』
『頼み事をするときは――』

てか。
帰らないの?

【だってよ。うるさい天使さん。】

『コホン。早く一緒に帰りましょう。』
『あたしは一緒に帰りたいって思ってますから。』


は?
誰がアンタと一緒に帰るなんて言ったのよ。

『あたしたちですね。』
【あたしたちだな。】

てかさ。
さっきからなに?
あたしのことジロジロ見て。
ヘンタイ。


『いいですよ。喜んでます喜んでます。』
『ここでグイッと腕を引っ張っちゃいましょ!』

【いや、ここはもう少し焦らせ。】

『何を言ってるんですか!早くゴールインしましょうよ!』

【もっと焦らした方が面白いことになるって。】

『いや、今が一番いいに決まってます!』

【おいアンタ、よく考えろ。ここで腕を掴んだらどうなると思う?】

【すぐに警察さ。そうはなりたくないよな。】

『な!?何を言ってるんです!あぁ!ちょっと!あなた!やめなさい!』


。。は?

もう少し、ここにいたい。。?


。。ふーん。

警察を呼ばれたいの?

【ここは無視しろ。】


な、なによ。

ホントに呼ぶわよ?

【ここは少し切なげに無視だ。】

ど、どうしたのよ。。
今日のアンタ、ちょっと変よ。。?


【よし。いい感じだ。】
【鼓動が速くなってきてるぞ。】

『まさか、こんなにドキドキするなんて。。』
『悪魔。貴方もなかなかやるわね。』

【それはどうも。】

『あなた、もう告白しちゃいなさいよ。』

【いや、まだだ。】

『いや、今しかないわ。』
『だってほら、すごいドキドキしてるのよ?』
『すごく緊張してるの。』

【う〜ん。それもそうだが。】

『よし!ほら、言っちゃて!』

【あ、おい!】


。。え。

今、アンタ。。

あたしのこと、好きって。。?



。。本気。。?



『キャーかわいいーー!!』

【おい、うるせぇ。黙ってろ天使。】


そっか。。

本気、なんだ。


【そういえば、アンタも本気なのか。】

『確認してなかったわね。けど結果オーライね。』
『だってあたしはもうあなたに――』
【おい。それ以上言うな。ネタバレだ。】

『えぇ〜? いいじゃない。さっきから本音を教えてあげてるんだし〜』

【こういうのは直接聞くべきなんだよ。黙ってろ。】

『はぁい。』


あ、あたしは。。

アンタのことなんて。

別に。

なんとも。。


(グイッ)


ちょっ
なにを――!

(ギュッ)

え。。


あ、あの。。

急に抱きつくなんて。。


あ、あたし。。!

も。


好き。



『やったぁ〜!!』
【やったな。】

『おめでとう!あたし!』

【アンタもおめでとう。】

『あたしたちの攻略があたしに通用したみたいね。』

【そりゃそうだろ。本音を教えたんだから。】


チュッ

『Fooooo!素敵なキスっ!』
『さいっこうの気分よ〜!』

【うるせぇなぁ。黙って見てろダメ天使。】

『あ〜!そんな酷いこと言うんだ〜!』

【いや黙って見守ってやれよ。あたしがこんなに素直になったんだぞ。】

『う〜ん。それもそうね。静かに見てた方が、恥ずかしがるあたしをじっくり楽しめるわね。』

【あんたの方がよっぽど性悪だな。。】


ねぇ。

いつから。。?

いつから好きだったの。。?


中学3年から。。?

そっか。

実はね。あたしもなの。

3年生になって、あなたが急にかっこよく見えて。何気ない優しさに気づいて。
友達の好きが、恋人の好きになったの。

それで。
お母さんからお化粧を教わって。
あなたと同じ高校に入るために勉強して。
頑張って。
あなたのそばにいようって。


でも。

好きな人の前だと。
恥ずかしくなって。

悪態ばっかりついて。。

あなたに酷いことばっかり言って。


。。ごめんなさい。
今さら言っても、許してくれないかもしれないけど。
でも、ごめんなさい。

『涙を拭いてあげて。』
【おい。静かにしろって。】


。。え。

謝らないで。。?

で、でも。。!

あたし。。!


(ギュッ)

『そっと抱き寄せるシチュ。萌える。』
【消すぞ。】


なんで。

あなたはそんなに優しいの。

あたし、ずっと、あなたに悪いことしたのに。


そんなこと思ってないなんて、絶対ウソよ。

なのに。

なんで。。


え。。

好きだから。。?



もう。。

大好き。

チュッ

ありがと。

ずっと好きでいてくれて。


愛してるよ。



か、帰ろっか!





『最高。』

【あぁ。】

『あたしも、幸せだって言ってるよ。』

【そんなの、言わなくても分かるだろ。】

『そうね。』


【さ〜てと、あたしたちは消えるとするか。】

『もう少し、見ていたかったけれど。』

【おいおい。それは野暮ってもんだろ。】

『そうね。あたしたちは恋のキューピット。』

【役目を終えたら、天に還るのが定め。】

【だろ?】

『えぇ。』


『どうか、末永く、幸せにね。』

【じゃあな。】



ん?
お〜い!
ちょっと〜!
何してんのよ〜!

早くしないと置いてくわよ〜!


あはははっ!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
あの娘と天使と悪魔と
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora
ライター情報
 完全に趣味でシチュボ台本を書いてます。

 メンヘラ、ヤンデレ、励まし、謎シチュなどなど、いろいろ書いてます。

 R18Gはたまに書きますが、
 恐らく、百合、BL、女性向け、R18は、ほとんど書きません。難しい!

 ぜひ自由に改変していただき、ガンガン使ってください!

 よろしくお願いしますm(_ _)m
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