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ネコの手も借りたい二人【2人掛け合い台本】
written by kaman_zora
  • 告白
  • 純愛
  • 少女
  • 少年
  • 幼なじみ
  • 学生
公開日2021年06月22日 23:16 更新日2021年06月22日 23:16
文字数
3190文字(約 10分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染の男の子と女の子
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
久しぶりの2人用台本です。
ネコ好きの男の子と、その幼馴染の女の子の掛け合いです。

二人は、ネコの手を借りる。

最後は、ネコの手を借りなくても。
本編
地の文 : 男の子(ボク)
「」文 : 女の子(ツンデレ)。名前は「もも」

二人は幼馴染

ーーーーーーーーーーーーーーー

モモちゃ〜ん!
よしよし〜!!

今日もきゃわいいねっ!
よしよしよしよし〜!


って、あぁっ…!待ってよぉ〜!


ん?
あ。ももじゃん。

どしたの?

「あのさ。紛らわしいんだけど。」

え?
紛らわしい?
何が?

「だからさ。ネコのモモと、私の名前が同じだから。」

あぁ。
確かに。言われてみれば同じ名前だね。

…それで?

「だから…!紛らわしいのやめろって言ってるのっ!」

紛らわしいって言われたって…
モモちゃんはモモちゃんだし、ももはももだし。

そうでしょ?

「それは…そうだけどさ。(小声)いちいちドキドキするって言うか…(ゴニョゴニョ…)」

あぁー!!
モモちゃん帰ってきたぁ!

おかえりー!
ぎゅーー!
よしよし〜
大好きだよ〜!

「だから!!!」

あぁっ!
ももが急に叫ぶから逃げちゃったじゃんっ!!

「いや、それは…。」

せっかくモモちゃんが帰ってきてくれたのに…。

「わ、悪かったわね!ネコと違ってうるさくて!」

そりゃそうだよ。
だってネコと人は違うんだし。
なんでわざわざ比べるのさ。

「べ、別に。なんとなくだけど。。」

ふぅ〜ん。
まっ、いいや。

あ〜あ。
モモちゃんとお話できたらいいのになぁ〜
誰か通訳できないのかなぁ…。
そういうアプリでもいいっ!
誰か開発してくれぇぇぇ〜

「(小声)なによ。デレデレしちゃって…。」

あぁ〜
ネコ専門の通訳の人〜!
早く来てくれぇ〜

「(小声)あ。。これだ。」

モモちゃ〜ん
キミはボクのことが好きなのか〜い

「『好き』って言ってたわよ。」

え?

「だから!『好き』って――」

えぇ!?
もも、ネコの言葉が分かるのっ!?

「あ、あったりまえでしょ!私のことナメすぎよ!」

うわぁ!マジか!
なんでもっと早く言ってくれなかったんだよぉ!!

「そ、そんなの、簡単よ!」
「え、っと。。そ、そう!」
「言っても誰も信じてくれないからよっ!」

確かに…。
でも、ボクは信じるよっ!
だって、もものことなら信じられるし!
なんたっね幼馴染だしねっ!

「うぐっ(ダメージ)。あ、ありがとう…。」
「(小声)ほ、ほんとに騙せちゃった…。どうしよう…。」

え?
何か言った?

「い、いや!?何にも言ってないわよ!?」

そっか。
ならいいけど。


ねぇもも!

「ひゃい!」

ひゃい?

「あ。いや。何よ。」

あの、さ。

「な、何よ。そんな改まって…(ドキドキ)」

こ、今後、モモちゃんと会ったらももを呼んでいい!?

「…だと思ったわよ!!」

えぇ!?
何その感じ!
勇気を出してお願いしたのにっ!

「はぁ……。これだからアンタは…。」

なにさ。

「はぁ…。い、いいわよ。。?」

ホントに!?
やっったぁぁ〜!!!

「うるっさいわね。静かにしなさいよ。」

あ。ごめん。もも。

「ったく。アンタはネコのことになるとほんとに――」

あぁ!?
モモちゃんだぁ〜!
また帰ってきてくれたの〜?

「あぁーもう!」

ほらっ
おいでおいで〜

あ。もも。
通訳おねがいっ!

「えっ!?いきなり!?」

うん!お願いっ!出来れば同時通訳がいいな。

「え、あ、うん。いいけど。。」

やったっ!
じゃあ、お願いねっ!


ほ〜ら、モモちゃ〜ん。

「なんだにゃ」

にゃ?

「(小声)い、いいでしょっ!そう言ってるんだから!」

あ。うん。
そっか。ちゃんと「にゃ」って付けるんだなぁ。。

「ご主人。」

ご主人っ!?

「(小声)うるさいわよ!また逃げられちゃうわよ!?」

あ。ごめんもも。ありがとう。

モモちゃん、こっちきて〜

「いやにゃ」

えぇ〜どうして〜?

「知らない女がいるにゃ」

あ。

「なによ。私は悪くないわよね?」

あ。うん。どうしよ。

「こんなの、慣れるまで待ってればいいのよ。」

そ、そうだよね。

モモちゃん、そっち行っていいかな〜?

「来てほしいにゃ」

きっ!?
え、あ、えと。

「(小声)お、落ち着きなさい!いつもやってることでしょ!」

もも。

「なによ。」

なんか、やっぱり、言葉が分かると、すごいこれ。

「あ、あっそ。。」

うん。ありがとう。もも。

「べ、別に、アンタのためにやってるんじゃないんだから。」

え?
じゃあ誰のためなの?

「え。」
「あ〜。」

「そ、そう。。! ネコのモモちゃんのためよ。」

モモちゃんの?

「そうよ。モモちゃんに嫌な気持ちになって欲しくないでしょ?」

あぁ!なるほど…!
ももは優しいなぁ。

「は、はぁ!?別に優しくなんかないし!!」

ち、ちょっともも!
静かにしないとモモちゃんがビックリしちゃうでしょ

「あ。ご、ごめん。(深呼吸)」

モモちゃん、ビックリしちゃったね。
ごめんね〜

「へ、変な人間たちにゃ」

えぇ?
変かなぁ?

「なんか、不思議な関係性にゃ」

あ。バレてるね。もも。

「う、うん。」

そうだよぉ〜?
ボクたちはね、幼馴染なんだ〜

「おさにゃにゃじみ?」

ねぇ。もも。

「な、なに。」

なんか、急にネコ感強くなったね。

「し、知らないわよそんなの。」
「(小声)やりすぎた…。」

モモちゃん?
幼馴染っていうのはね。
昔からの仲良しってことなんだよ?

「ふ、ふぅん。」

「それって。」

それって?

「つ」

つ?

「つきあってるってことですか!?」

もも?

「あ。いや。まって。違うの!今のは!」

もも!?
落ち着いて。

モモちゃんの通訳だよね?
「にゃ」が消えたからビックリしたけど。。
そうなんだよね?

「あ。えと。うん!そ、そう!だよ!?」

もも、大丈夫?

「へっ?な、何が?」
「わ、私は大丈夫ですけど!?」

あ。そう…?
なら、いいけど。。

ちょっと変だから心配になって。

「き、気にしすぎよ。」

そう?

「そうだってば!!」

うん。。
分かったよ。

あ。ごめんね。モモちゃん。

「…それで?」

それで。。

さっきの続きだよね。

ボクたちはね。。

「うん。」

別に付き合ってるわけじゃないんだ。

「うん。。。(落ち込む)」

だけどね?

「…なに。」

ボクは、付き合いたいって思ってる。

「え。」

モモちゃんに言うのも変かもしれないけど。

「あ、あの。ちょっと。」

ボクね、ずっと前から、もものことが好きなんだ。

「え。待って。あの。。ねぇって。。。」

だから。
ずっと付き合いたいなって。
思ってる。

「。。。」

ももちゃん。

「。。。」

ももちゃん。

「………なによ。」

ボクと、付き合ってください。


「…ばか。」

え。

「なんでこんな告白なのよっ!」

あ。いや。ごめん。
いや、だったよね。。ボクなんか。。

「違うわよ!!ばか!!」

「私!」

「私だって!」
「アンタのことが大好きよ!!」

え。。
今、好きって…!!

「私だって、ずっと、ずっと前から好きだった…!」

それって。。!

「遅いのよ…!もう!」

ご、ごめん。
ボク、自信が、持てなくて。。

ネコの手を借りなきゃ、勇気が出なくて…。

「…うん。」

それで。
こんなに、かかっちゃった。


「…私こそ、素直になれなくて。。」

「ネコの手を借りなきゃ、何も聞けなくて…。」

「ごめん。」


ううん!
ももは悪くないよ…!

ももがそういう性格なのは、ボクが一番知ってたのに。

「ううん。違うの。」
「私が悪いの。」
「だって――」


(ネコのモモ)『にゃぁ〜ん』



…ぷっ

「…ふふっ」

あはははっ!
「あはははっ!」


「モモちゃんが仲裁に入ってくれたね。ふふっ」

モモちゃんはボクたちの仲人だね。

「あ。『いや、にゃこうどにゃ』」

あ、モモちゃん語だ!

「なんか、自分でやってて恥ずかしくなってきた…」

えぇ〜?
ノリノリだったじゃん。

「う、うるさいわね!」

はーい、ごめんなさーい。

「アンタねぇ…!」

ごめんって。

「…まぁ。別にいいけど。」


…好き。

「ヒッ!?」

なにそのリアクション。

「い、いやだって…!不意打ち…」

大好き。

「に゛ゃ!?」

「にゃ」って
まだネコやってる〜

はははっ!

「ぐぬぬぬ……。絶対仕返ししてやるんだから…!」
「覚悟してなさいよね。。」

あははっ
楽しみに待ってるね。

じゃ!
ボクはモモちゃんともう少し遊んでから帰りますので〜

「…ねぇ。」

ん?

「手、繋いで帰ろ。」

えぇっ!!??

あ。モモちゃん!
行っちゃった…。

「ふふふっ、仕返し成功っ!」

くぅ…!
モモちゃんとの遊びが…

「ほらっ!もう帰るよっ!」

はぁ〜い。


「…は、はい。」


…あ。うん。

手 ね。

(手を繋ぐ)

…か、帰るか。

「う、うん。」


(ゆっくり。ゆっくりのペースで。二人は家路につく。)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ネコの手も借りたい二人【2人掛け合い台本】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora
ライター情報
 完全に趣味でシチュボ台本を書いてます。

 メンヘラ、ヤンデレ、励まし、謎シチュなどなど、いろいろ書いてます。

 R18Gはたまに書きますが、
 恐らく、百合、BL、女性向け、R18は、ほとんど書きません。難しい!

 ぜひ自由に改変していただき、ガンガン使ってください!

 よろしくお願いしますm(_ _)m
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