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余命を宣告された妻の想い
written by kaman_zora
  • 純愛
  • 切ない
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
956文字(約 3分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
彼女は余命を宣告された。

余命はわずか2週間。
今までの人生で何ができたのか。
残された時間、どう過ごすのか。何ができるのか。

夫に語りかける彼女。
それは答えを期待しているものでは無い。
明確な答えなんて、誰にも分からないのである。
本編
余命なんて言われても困っちゃうね。

確かに体はつらいけど、それでも、まだ、全然生きていられる気がしてる自分がいて。。


、、本当に、死んじゃうのかな。


私、どうしたら、いいんだろう。

このまま、ゆっくりと、死んでいくの?

私は、この人生、何をしたんだろう。

何ができたんだろう。

私、このまま、みんなから、忘れられちゃうのかな。

何もできないまま。何もしないまま。

私は、このまま、ベッドの上にいて、いいのかな。

本当に死んじゃうなら、
死ぬことがわかっているなら、

もっと、何か、今の私に、できることは、ないのかな。


あのね。あなた。
私、未来が怖いの。
道を歩いてたら、いきなり地面が崩れちゃうような、そんな怖さ。
いつ、落ちてしまうか、分からない、そんな怖さ。
もちろん、余命の宣告はされたけど、そんなの気休めにならなくて。

歩みを止めて、今に留まっていたいよ。
今にしがみついていたいよ。

でも、未来に向かって勝手に進んじゃう。
勝手に足が動いて、歩いちゃうの。

避けられなくて、逃れられなくて。

助けを求めても、もう、すがる手はなくて。。


最善を尽くした。

って、お医者さんがそう言ってた。

過去形だったの。

最善は、もう無いの?
どうしようも、ないの?
私は、今歩いているこの道が崩れるのを待つしかないの?
私、まだ、生きていたいよ。
あなたと一緒にずっと暮らしていたいよ。
誰か私を止めてよ。
誰か私を助けてよ。


もう未来を諦めるのが正しいの?
もう思い出に浸ることしか許されないの?
嫌だよ。
あなたの事をこれからもずっと支えていたい。
あなたとの子供だってつくりたい。
あなたとのこれからをつくりたい。

そんなささやかな夢も、諦めなきゃいけないの。。?
そんなの、あんまりだよ。。



分かってる。
もう、嘆いても、仕方ないのは、分かってるの。
最善は尽くされたの。
もう何も無い。
残された命を全うするだけ。
分かってる。
分かってる。


、、、私、決めた。
あと少しの人生、ベッドの上なんて嫌。
家に帰りたい。
家であなたといたいの。

あなたお願い。
私の一生に一度の最後のお願いだから。
私とずっと一緒にいて?
あなたが大好きで、大好きで、いなくなるのが怖いの。
ずっと一緒にいさせて?
私が死んでしまうまで、離さないで。
あなたの腕の中で眠りたいの。
お願い。


ありがとう。あなた。
愛してる。
ずっとずっと、愛してる。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
余命を宣告された妻の想い
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora
ライター情報
 完全に趣味でシチュボ台本を書いてます。

 メンヘラ、ヤンデレ、励まし、謎シチュなどなど、いろいろ書いてます。

 R18Gはたまに書きますが、
 恐らく、百合、BL、女性向け、R18は、ほとんど書きません。難しい!

 ぜひ自由に改変していただき、ガンガン使ってください!

 よろしくお願いしますm(_ _)m
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