年が明けて少したった頃。
神社に向かうと、以前出逢ったお狐様がいた。
なにやら、せかせかと動き回っている様子。
何があったのだろうか。

やぁ。またあったのぅ、少年。
ええと、なんじゃったか。。
そうじゃ！
「あけおめ」じゃな。

すまんがちょいと手伝ってはくれぬか。

妾、この時期は多忙を極めるのじゃ。

あまたの人間から、新年への願掛けを受けたでの。
それらの書類を整理せねばならんから、お主も手伝え。

なんじゃ。
突っ立っておらんで。そこの書類の山を運んでくれ。

ん？
時代は でじたる じゃと？
なんじゃその外の言葉は！
そんなもの必要ない。
神と紙と筆さえ揃えば問題無しじゃ。

よく分からんこと言ってないで
妾を手伝ってくれ。

もちろんお礼はするでの。

おぉ！手伝ってくれるか！
恩に着るぞ。




。。ふぃ〜
終わったのじゃぁ〜
お主のはたらき、なかなか悪くなかったぞ？
また来年、頼みたいくらいじゃ。
ありがとうじゃ。

んんぅうう〜(伸び)
疲れたのぅ。
寝るかの。

。。んぁ？
なんじゃ。

お礼？
何の話じゃ？

あぁ〜手伝ってくれたお礼か。
何が良いかの。

ほほぅ？
しっぽ枕とな？
ふふっ
よいぞ。

ほれ。
こっちへ来い。

(ﾎﾟﾌｯ)

どうじゃ？
気持ちええかの。。？

そうか。
それは良かったのじゃ。
よしよし。
よく頑張ってくれたの。

。。。その。

今日は、ありがとうなのじゃ。

いつもは1人で淡々とやっておったのじゃが。

お主と一緒にやっていると、なぜだか楽しくての。
いつもより、時間が過ぎるのが早かったように感じたのじゃ。

いや。ただいつもより早く終わっただけなのかもしれぬな。。

とにかく、感謝じゃ。
お主がいてくれて、本当に良かった。

こ、これからも、いつでも妾はここにおるでの。
その。
逢いに来てくれると。。
う、嬉しいのじゃ。(照)

。。？
お主？

おい！お主！

寝ておる。。

妾が頑張って誘ってやったのに！
こやつは聞いておらんかったのかぁ！？

ふ、ふんっ！
今更起きたところで、もう知らんわ！

な！？なな！？
また来るね、じゃないわ！
もう来んで良い！

あ、いや！
違うのじゃ。
また、来てくれ。。(照)

・台本（ゆるボイ！）
お狐様、ツンデレの目覚め
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・台本制作者
kaman_zora