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姉と妹とホワイトデーエンド【お返しを忘れた場合】
written by kaman_zora
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
4290文字(約 14分18秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
ホワイトデーシチュボ台本(3本目/4本)
今回は2人用のもので、かなり長くなっています。

あなたのことが大好きな姉と妹。

ホワイトデーにお返しをするのを忘れてしまったあなたは、彼女たちから完全に信頼を失ってしまう。

それでも彼女たちは、あなたに愛してもらうため、アピール合戦を始める。
本編
2人用台本


{姉}あ、おはよう。弟くん。

{妹}おはよ〜お兄ちゃん。
も〜支度遅いよ〜?

{姉}朝ごはんできてるから、早く食べましょ?

{妹}あ、うん、お姉ちゃん。
いただきます。

{姉}召し上がれ。

あ、弟くん。昨日はごめんね。
夜中に押しかけたりして。
何か用事があった気がしたんだけど。
思い出せなくって。
弟くんを起こしただけになっちゃって。。

{妹}あれ?お姉ちゃんもなの?実はあたしもなんだ〜。
何か忘れてる気がして〜、ね?

{姉}そうなのよ。昨日のうちに、何かやらなきゃいけないことがあったはずなの。

{妹}そうそう。多分、お兄ちゃんがしなきゃいけないことだったと思うんだよね〜

{姉}そうね。二人とも弟くんのお部屋で同じことを思ったんだもの。きっとそうよね。。

{妹}。。ねぇ。何も、心当たり、無いの?

{姉}え。そんなこと、ないのよね?
からかってるだけなのよね?
ね?


{妹}。。それ。本気なの?

{姉}そんな。。本当に。。


{妹}何、って。。

お兄ちゃん。ホワイトデー、なんで何もお返しくれなかったの。

{姉}私もよ。弟くん。ホワイトデーのお返し、ずっと楽しみにしてたのに。。

{妹}答えてよ。
{姉}どうして?


{妹}。。忘れてた。。?

{姉}忘れてた、って。。弟くん。本当にそうなの?


そう。。なんだ。。

{妹}お兄ちゃん。。


ねぇ。お兄ちゃん。。

あたしのこと、嫌いなの。。?


違う、って
じゃあなんで大切なホワイトデーのお返しを忘れるの!?

{姉}忘れるってことは、私のこと、大切に思ってくれてないってこと、じゃないの。。?


{妹}どう違うのよ!
あたし!
頑張って、バレンタインチョコ、作ったのに。。

{姉}私、弟くんの口に合うチョコレートを頑張って選んだのに。。

{妹}ひどいよ。お兄ちゃん。

{姉}どうしてなの。弟くん。


{妹}すぐに買ってくるとか、そういう問題じゃないよ。。

{姉}弟くん。私の気持ち、受け取ってくれたじゃない。
その気持ちを、台無しにしたのよ。。?


{妹}今更、謝られたって。。

もう。お兄ちゃんのこと、信じられない。
大事な気持ちを踏みにじるお兄ちゃんなんて。。

{姉}反省するのはいいことかもしれないけど。今は、そんなこと、どうでもいいの。私の気持ちに答えて?弟くん。

{妹}そうだよ!お兄ちゃん!

{姉}私のこと、ちゃんと好きになって?

{妹}え。ちょっと。お姉ちゃん。やっぱり。

{姉}妹ちゃん。私ね、弟くんのこと、好きなの。
愛してるの。。

{妹}え。。お姉ちゃん、も。

{姉}まさか

{妹}あたしも、弟くんのこと、好きだよ。愛してる。いつか告白しようって思ってた。。

{姉}それって。。

{妹}あたし達のうち、どっちが好きか、お兄ちゃんに選んでもらわなきゃいけないってこと。。?


{姉}。。いいえ。違うわ。妹ちゃん。
今は、まだ。そうじゃないの。

{妹}。。。?

{姉}弟くんは、私たち、二人ともに、ホワイトデーのお返しをくれなかったのよ。

{妹}。。!

{姉}つまり、、

{妹}お兄ちゃんに、認めてもらわなきゃいけないって、こと。。?

{姉}そうよ。

{妹}でもどうやって。。?
あたし、もうお兄ちゃんを信じられないよ。

{姉}私もよ?妹ちゃん。
でも、好き、でしょう?

{妹}うん。。大好き。

{姉}なら、ちゃんと、好きになってもらわなきゃ。

{妹}でも、どうやって。。

{姉}簡単よ。弟くんがウソをつけないようにするの。

{妹}え。。?

{姉}これよ。
ウソ発見機。
これで、弟くんの気持ちは筒抜けになるの。
ね。簡単でしょう?

{妹}なるほど。。

{姉}弟くん。手、置いて?

{妹}お兄ちゃん、置いて。


{姉}じゃあ、聞くわね。
弟くん、私のこと、愛してる?

{妹}ちょっと!お姉ちゃん?

{姉}確認よ。
多分、まだ全然好きじゃないはず。
だってホワイトデーのお返しをくれなかったんですもの。

{妹}そう、だね。。

{姉}それで、答えは?弟くん。


。。。そう。
愛してはいない。のね。。

。。判定ボタン、押すわね。

(静寂)

{妹}。。な、何も、起こらない。。?

{姉}ハァ..どうやら、ウソはついていないみたいね。。

{妹}ってことは。。

{姉}そうよ。弟くんは、私のことなんて、愛してくれていないってことよ。今はまだね。

{妹}そ、そっか。。

つ、次は、あたしの番。

お兄ちゃん。
あたしのこと、愛してる。。?


。。え。
愛して、くれてる。って。。ほんと?

{姉}本当かどうかは、ウソ発見機で判定しなさい。妹ちゃん。この子の言葉、信じられるの?

{妹}ま、まだ。信じられない。。けど。。

{姉}そうよね。
なら、早く、判定ボタンを。

{妹}う、うん。。

(ビリッ)

え!な、何!?
お兄ちゃん、痛いって言って。。!

{姉}弟くんは、ウソをついたのよ。妹ちゃん。ウソをついたから、電流が流れたの。

{妹}そ、そんな。。どうして。。


ウソじゃない。。?

ならなんで電流が流れるの!?

あたし、お兄ちゃんのこと、信じたいのに。。

なんでウソなんてつくの!!

{姉}弟くん。妹ちゃんの気持ち、わかる?
妹ちゃんは、あなたのことを信じたいのに、信じられないのよ?
その苦しさが、あなたにわかるの?

{妹}。。お姉ちゃん。。

{姉}いいのよ。妹ちゃん。弟くんが悪いんだから。

でも、これからが本番よ。
これから好きになってもらうの。
私たちには、この、ウソ発見機があるわ。

{妹}そ、そうだよね。
お姉ちゃん。ありがとう。
あたし、お兄ちゃんに愛してもらえるように、頑張る。

{姉}その意気よ。妹ちゃん。
弟くんに、ちゃんとアピール、しなきゃね。

{妹}う、うん。頑張らなきゃ。

{姉}でも、まずは私から。
いい?

{妹}うん。いいよ。。?

{姉}ありがとう。妹ちゃん。


弟くん。
私ね、弟くんが産まれてから、ずっと。
ずっとね。
弟くんのこと、愛してきたの。

もちろん、それは家族愛。
最初は、そう、思っていたの。

でもね。
あなたが大人に近づくたびに。。
あなたが、強く、たくましく育っていくたびに。。
私は、あなたを見ると、ドキドキするようになっちゃったの。。

あなたのことが、大好きよ。

おいで。

ぎゅっ

よしよし。。

私ね。あなたが疲れたときは、こうして、ゆっくり、癒してあげたい。

よしよし。って。してあげたいの。

あなたも、よしよしされるの、好きになってくれたら、嬉しいな。。

よしよし。。
いいこ、いいこ。。

さっきは、ごめんね。
弟くんのこと、悪く言って。

本当は、弟くんのこと、悪いなんて思ってないよ。
ただ、妹ちゃんを落ち着かせるために、仕方なく言っちゃったの。。
わかって、欲しいな。。

ごめんね。
傷ついちゃったよね。。

よしよし。。


{妹}お姉ちゃん、そろそろ、いい?

{姉}ええ。いいわ。
私の気持ち、ちゃんと伝えたから。

{妹}じゃあ、次は。あたし。


えっと。。
お兄ちゃん!

ぎゅっ

お兄ちゃん。
大好き。
こんなことで、愛してくれるか、分かんないけど。。
あたしには、こんなことしか、できないから。。

ぎゅーー

大好きだよ。お兄ちゃん。
ずっと、ずっと、大好き。
チュッ

お兄ちゃんと、付き合いたい。
お兄ちゃんじゃなきゃ、だめなの。

ねぇお兄ちゃん。
あたしのこと、愛して。。?

お願い。。


{姉}。。もういいの?妹ちゃん。

{妹}うん。。伝えたいことは、ちゃんと、伝えたよ。

{姉}そう。。

じゃあ。聞くわね。

{妹}(ゴクリ)

{姉}弟くん。私と、妹ちゃん。どっちが好き?
それとも、どっちも、好きじゃない?


{妹}。。え。
あたしのこと、選んでくれるの。。?
お兄ちゃん!

{姉}待って。妹ちゃん。

{妹}え。

{姉}ウソ、ついてるかもしれないわよね。

{妹}そ、それは。。!

{姉}もう信じちゃったの?

{妹}あたし、信じたいもん!

{姉}私は、信じたくない。
妹ちゃんを選ぶなんて。

{妹}。。。

{姉}いい?

{妹}うん。。

{姉}私だって、ウソじゃないってわかったら、ちゃんと諦めもつくから。

ごめんね。

{妹}ううん。いいの。
あたしも、きっと、お姉ちゃんの立場だったら、そう思ってたもん。

{姉}ありがとう。妹ちゃん。

じゃあ。
押すね。。?

{妹}うん。。



(ビリッ)

{妹}そん、な。。

{姉}弟くん。あなた、ひどい子ね。この期に及んで、まだウソをつくなんて。

{妹}また、ウソ。。?
なんで。

なんで!!
ウソで好きだって言われたって!
そんなのいらないよ!!
何にも嬉しくないよ!!

お兄ちゃんのばか!!
大嫌い!!

(ガチャ)
(バタンッ)


{姉}あらら。
あなた、本当にひどい子。
うふふっ

ふふふっ
もう。その顔やめてよ。
笑っちゃうじゃない。
うふふふっ

え?
どうして笑ってるのかって?

それはもちろん、弟くんが私を選んでくれたからよ。

ふふふっ

なんて。
もう、やめやめ。
こんな出来レースなんて、何にも意味なんてないんだから。

え?なんのことって?
まだ気づいてないの?弟くん。
うふふっ

ねぇ。
教える前に、一つ、感謝したいことがあるの。

ホワイトデーのお返し。
忘れてくれて、ありがとう。弟くん。
あなたは本当に不注意で忘れてしまったのよね。
知ってるわ。

妹ちゃん。かわいいわよね。
本当は、大好きなのよね。私なんかより。

うふふっ
まだ分からないの?

あんなウソ発見機、偽物に決まってるじゃない。
私が、電流を操作していたのよ?
弟くんが、妹ちゃんに嫌われるように、ね。
うふふっ

どうして、って?

弟くんには、私の気持ちなんて、分からないでしょうね。
弟と、妹が、互いに愛し合っていて、私のことなんて蚊帳の外なのよ。
私だって愛して欲しいのに。
妹ちゃんばっかり愛されて。
私のことなんて、全然、見てくれない。
こんなに愛してるのに!

分からないでしょうねぇ!
愛されてる弟くんには!
愛されない人の気持ちなんて!


だから。

だから、こうしたの。

愛されない、苦しみを。
自分を見てくれない、孤独感を。
弟くんに与えるために。ね。

あぁ。
妹ちゃんのところに、行ってもいいよ?
もう、二度とあなたのことなんて信じてくれないと思うけどね。
私の言葉にしか、耳を貸さないでしょうね。
うふふっ

上っ面の言葉なんかじゃ、決して繕えない。
深い溝。
それを私が作ったのよ。

あなたに愛されない気持ちを分かってもらうため。
あなたに、私を見てもらうため。
愛してもらうため。
すべては、そのために。ね。


あ。安心して?
私はもう、妹ちゃんには何もしないから。
弟くんのことが大嫌いになった妹ちゃんのこと。
私、大好きなの。
うふふっ


ねぇ。弟くん。
ほら。
私を見て?

そう。
そうやって睨んで?
あぁ
いい。。

こんなに見てくれる。。
こんなに、私だけを、真っ直ぐに。。
嬉しい。。

うふふっ
心配しなくても大丈夫だよ。弟くん。
私は、あなたのこと、信じてるから。
あの子と違って。ね。
うふふふっ

それに。
私なら、妹ちゃんに傷つけられた弟くんを、癒してあげられるよ?

さっき。
私に撫でられたとき。
あなた、気持ちよさそうにしたよね?
ちょっと、心が揺らいだよね?
妹ちゃんのこと、好きなくせに。
お姉ちゃんに、よしよしされて。
気持ちよくなってたよね?

つまり、あなたはいずれ私を求めるようになる。
妹ちゃんから拒絶され続けて、落ち込んだとき、きっと思い出すわ。
私の胸の中の温もりを。
私に撫でてもらった、この記憶を。


その時まで、私は、ずっと。
ずっと待ってるから。

楽しみにしてるね。

ハッピーホワイトデー
弟くん。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
姉と妹とホワイトデーエンド【お返しを忘れた場合】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora
ライター情報
 完全に趣味でシチュボ台本を書いてます。

 メンヘラ、ヤンデレ、励まし、謎シチュなどなど、いろいろ書いてます。

 R18Gはたまに書きますが、
 恐らく、百合、BL、女性向け、R18は、ほとんど書きません。難しい!

 ぜひ自由に改変していただき、ガンガン使ってください!

 よろしくお願いしますm(_ _)m
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