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キミを作り直すヤンデレ魔女
written by kaman_zora
  • ファンタジー
  • 幼なじみ
  • ヤンデレ
  • サイコパス
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2794文字(約 9分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
蘇生魔法。
彼女はそれをほぼ完成させた。
相当な努力であったことは言うまでもない。

そこまでして、彼女は一体誰を生き返らせたかったのか。

(後記)私、本当にバッドエンド好きなんだなぁって。
本編
やっと来てくれたね。

私たち、何年ぶりに会うのかな。

幼馴染、と言っても、7歳とかそこらからの付き合いよね。

懐かしいなぁ。

あ。そうそう。
私、やっと、蘇生魔法を完成させたのよ。
今日はそれをキミに見せてあげようと思って呼んだの。

うふふっ
呼び出す時、突然私の声が聞こえてきてビックリしたでしょう?

誰とでも、音声をやり取り出来る魔法。
私が作ったのよ!
うふふっ
すごいでしょう?
私、ここいらではちょっと有名な魔法使いなの。


ねぇ。キミはどう思う?
蘇生魔法。

元の体が消し炭になっていたとしても、蘇ることができるのよ。

その体は、本当にその人のものなのか。

うふふっ
おもしろい疑問だと思わない?


え?私?
私はねぇ〜
違うものだと思うわ。
元の体と同じ組成ではないのだから。ね。

うふふっ
怖がらせちゃった?
ごめんね。


。。ねぇ。
キミは、私のこと、どう思ってる。。?

魔女っ子幼馴染。。
ふふっ
そうよね。

ごめんなさい。
ちゃんと聞くわね。

私のこと、好き?


そう。。
嫌いじゃない。ね。。

好き、って、言ってくれないのね。。

私は。
こんなに好きなのに。。

いいの。
昔から、キミは私以外の女の子と付き合ってたもの。
分かってるの。

私以外の女の子と、楽しそうに。
私の目の前で。

キミは、毒されちゃったのよね。。
分かってるの。
私を愛しているのに、ほかの女の子に毒されて、私を愛せなくなってしまったの。

でも大丈夫よ。

キミを、作り直すことにしたから。

(シュルシュル..)
(ガシッ)

ごめんね。
ちょっとの間、拘束させてね。

あぁ。
動いちゃダメよ。
その拘束は魔法でないと解けないの。

少しの辛抱だから。
我慢して。ね?

キミの毒された体を作り替えるの。
私を愛する運命だったのに。
私たちは愛し合うはずだったのに!

女に毒され、穢されたその体を消して、私はキミを作り直す!!
穢れのない!キミを!


。。叫んじゃった。
ごめんね。

これは、キミと私の愛のためよ。
だから、安心して?
私と愛し合えるの。
一生一緒にいられるの。
穢れのない、キミと。私で。

こんなに嬉しいことはないでしょう?
キミも嬉しいよね。

。。あぁ。
もう、そんなに。。
そんなに毒されてしまったのね。。

ごめんね。。
もっと早く、蘇生魔法を完成させていれば。
こんなに毒されずに済んだのに。。

でももう安心してね。
私が必ずキミを救ってみせるから。


。。あ。もしかして、蘇生魔法が失敗するかもしれないことが怖いのかな?

大丈夫。
何度も何度も実験したから。

昔、キミが付き合ってた子、いたじゃない?
9歳の頃だったかな。。

その子にも、手伝ってもらったのよ。
うふふっ
大好きなキミのためなら、当然、なんでも出来るわよね。私だったらそうだもの。
だから、一番はじめの実験台にしたわ。

結果は。まぁ。残念だったけれど。

でも、キミのために死ねたのだから、本望よね。
うふふっ

その後は、死体の収集に勤しんだわ。
だって、殺すのって面倒ですもの。
でも、死体って案外転がっていないのよね。。
はじめは苦労したわ。

あ。でもね。
私が有名な魔法使いになるにつれて、できることが増えてきたの。

私、街の人たちから、尊敬されてはいるけど、同時に私の力を恐れるようになったの。
だから、私の言うことに、従ってくれたのよ。

うふっ
頼んだら、人間の死体をたっくさん寄越してくれたわ。骨だけになったのもね。
ほんと、いい実験環境よね。
うふふふっ
たくさん実験したわ。

でもね。
死んですぐの死体は、やっぱり手に入らなかったの。

だからね。

うふっ
私のお父さん、殺しちゃった♡

でね。
生き返らせたの。
ちょっと、失敗しちゃったけど。

ほら。見て。
顔が2つ。
奇形になっちゃったの。
でも生きてるわ。

うふっ
最初は気持ち悪いって思ったけど。
今ではかわいいペットよ?
うふふふふっ

なぜだか知能は低いのよねぇ。
2つの脳が干渉しあってるのかしら。

まぁ。そんな風に死にたてほやほやの人間も使って何度か実験したんだけど。。

先月ね!
やっと!
やっと完璧に成功したの!
ちょっと記憶に欠落はあるけれど、問題ない程度よ?
言葉によるコミュニケーションは取れるし。
野に放したけれど、問題なく生活しているわ。

あ。もちろん。私に殺された記憶は消してあるわ。
当たり前でしょ?
そんな記憶持ってたら、私が恨まれちゃうんだから。

処分しなきゃいけなくなっちゃうわ。

まぁ実際、記憶を残したせいで処分した子もいたのだけれど。
一匹、逃がしちゃったのよね。。

まぁその日のうちに消したのだけれど。
多分、その子の家族が不審に思ったのかな。。
街に妙な噂がたっちゃって。。

誰が言ったのか、分からないけれど、街では私のことを「魔女」って呼ぶようになっちゃったのよ。
「魔法使い」とか「魔女っ子」だったらかわいいのに。
「魔女」って聞くと、なんかお婆さんをイメージしちゃうわ。
私はこんなに若くてかわいいのにね。
まったく。失礼しちゃうわ。

ちゃんと血族をまとめて消す魔法とか、開発しておけば良かったと今でも思うわ。
まぁ。街の人たちの記憶は消したけどね。

でも、魔女って呼び名は残っちゃって。。
残念よね。ほんと。


あ。ごめんね。
愚痴みたいになっちゃった!
待たせちゃったね。

とりあえず、何度も実験したから大丈夫ってことよ。
安心して。
ね?


それじゃあ、いくよ?

あ。大丈夫。
全く苦しまずに一瞬で死ねるからね。

次、目が覚めたら、私たちは、穢れのない純粋な愛を育むの。
二人で。ずっと。幸せになれるわ。

楽しみね。

じゃあ。
またね。
(バシュン)





。。あ。

おはよう!

気分はどう?


。。え。

待って。

何、言ってるの。

私よ。

キミの幼馴染の。

ほら。魔法使いになって、キミを助けたのよ。
冗談はやめてよ。


。。ウソ。でしょ。。?
私のことが、分からないの。。?

私、昔からキミと、ずっと一緒にいたのよ!?
その記憶がないわけ、ないわよね!?

。。その言葉遣いは、何。。?

キミはそんな風に言わない!!

キミは!!
全然!!
キミじゃない!!!


。。私。
分かってたはずなのに。。
違う体になる。記憶も一部が失われる。
そんなの何度も見てきたはずなのに。。!!

私はなんで!
私の記憶が無くなる可能性を消していたの!?

記憶をコピーするような魔法を。
先に作るべきだった。。
それか、消えた記憶を取り戻せる、魔法を。

私は、何を焦っていたの。
キミを殺して、キミを手に入れられるって分かったときから。
私、おかしくなって。。


。。え?殺した。。?
あ、ち、違うの!
私は別にキミを殺してなんか。。!

違う。 違うの!
そんな目で、私を見ないで。。

私はただ、私たちの愛のために。。
それだけのため、だったの。。


え。
ちょっと。
何。。
こっち、きて、何して――!

(殴)
あ゛ぐっ!!
ゲホッゲホッ

ち、違うの。。
私は。
キミを殺したりなんか――!
(殴)
お゛げっ!!

や、やめて。。
お願い。。
(殴)
ぐぇ゛。。
(殴)
ん゛ぐっ!

わ、私の、話を、聞いて。。。
お、ねがい。。
(殴)
あ゛がっ!!

。。。

ちが、うの。。

私。。は。。

キミ。の。。。ため。。に。。。

(殴)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
キミを作り直すヤンデレ魔女
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora
ライター情報
 完全に趣味でシチュボ台本を書いてます。

 メンヘラ、ヤンデレ、励まし、謎シチュなどなど、いろいろ書いてます。

 R18Gはたまに書きますが、
 恐らく、百合、BL、女性向け、R18は、ほとんど書きません。難しい!

 ぜひ自由に改変していただき、ガンガン使ってください!

 よろしくお願いしますm(_ _)m
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