手錠。
それは拘束具の一つ。
警察に使用され、罪を犯した者を拘束する正義の道具である。

ですが、どうやらこの手錠さんには不満があるようで。。

えーわたくし、手錠はですね。
悪者を捉えてやる、という強い意志を持ってね。
生まれたんですよね。

しかしね。
これはなんだ、と。
言わせていただきたい。


SMプレイ！？


はい。
やめてください、とね。
言いたいんです。

まぁね。
いや。
好きにやってもらったらいいと思うんです。
わたくしもね。

ただですね？
わたくしを巻き込まないでいただきたいんですよ。

わたくしは強い正義感を持って生まれたんです。
手錠ですからね。
そりゃ、悪い人をね。
拘束したいわけですよ。
そのために生まれたわけですからね。

だからですね。
今の待遇は、ちょっと違うかなと。
思うわけですよ。

ね。

この正義の心はどこに向けたらいいのかとね。
そう訴えたいわけです。

あ〜
イマイチ想像しにくい方もいるかもしれませんね。

えーとですね。
わたくしを使ってですね。
まず拘束するわけですよ。

で、ですね。
始まるわけですよ。
プレイが。

まぁ。
真顔ですよね。
こっちとしてはね。
分かりますかね。この感じ。

当事者なのに完全に蚊帳の外なんですよね。
わたくしの存在がこうもぞんざいに扱われていいのかとね。思うわけですよ。

仮にもきちんとした拘束具なんですよ。
きちんと使われたいわけです。

いやね。
わたくしがいなくなったらどうなるかとかね。
今はいいじゃないですか。
SMプレイの話は一旦置きましょう。

わたくしとしては、やっぱり警察の方に使っていただけないかと思いまして。
強い思いでここに来たわけです。

あ。。
古くてもう使えない。ですか。。

遅すぎたんですね。。

分かりました。。

これからも、SMプレイ用の手錠として、残りの余生を過ごすことにします。。

はぁ。。だめか。。
誰か代わってくれませんかね。ほんとに。。

・台本（ゆるボイ！）
手錠さんの嘆きのコメントです。
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora