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あの頃の優勝トロフィー
written by kaman_zora
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
851文字(約 2分51秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
トロフィー。
それは、優秀な成績を残したものにのみ贈られる記念物。
部屋に飾るのが一般的だろう。

この話は、飾られるものたちの叫びである。
本編
。。あ?

なんだよ。

こっち見てんじゃねぇよ。ガキが。
見せもんじゃねぇぞ。


チッ

さっきからなんだ新入り。

オレになんか用か。


はぁ?
昔話を聞きたいだぁ?

こんな錆び付いちまったオレなんかの
そんな話聞いて、何が面白いんだか。。


あ〜はいはい。
わかったよ。
話せばいいんだろ。
どうせ暇だから話してやるよ。



。。今でも思い出すのは。
30年前。

オレが1番輝いてた頃。

オレはアイツと出会ったんだ。

アイツもオレも、1番輝いてた。
アイツの汗とオレの体が光を帯び、見るもの全てを魅了したんだ。
もちろん、たくさんのメディアがオレたちの写真を撮りまくってたもんさ。

最高だった。。


だが、そこがピークだった。


オレは、アイツに捨てられたんだ。



いいや違わない。

オレは捨てられたみたいなもんさ。


見ろよこれを。

あれから30年間、ずっとこの透明な檻に閉じ込められたままさ。

アイツやその家族が、たまにこっちを見るだけ。


そう。
オレはただの見世物に成り下がっちまったんだ。


そして今じゃ、あの頃の手垢と手汗で錆び付いちまった、ただの使えない鈍器さ。


ふっ
同情なんざいらねぇよ。
お前も、ここに来たってことは、いずれオレみたいになるんだからな。


。。いや。
お前は。。
杯か?

なら、オレとは違うのかもな。
立派に、飲み物を注がれて、アイツに使われるんだろうよ。

おめでたいことだな。


チッ

わかってんだ。
オレは飾られるために作られたんだってな。

だがよ。

手入れもされねぇ。
ただ透明な檻に閉じ込められたまんま。
こんな仕打ち、あんまりだろ。。


たまにでいいんだ。

あの頃を思い出しながら、オレを磨いてくれよ!
オレと一緒に輝いてた、あの時の感覚を、少しでも思い出させてくれよ。。!



。。悪かったな。


新入りのお前には関係の無いことさ。

ただの年寄りの戯れ言だ。

気にするな。


きっと、これは、飾られるものの宿命なのさ。

オレはそれを受け入れるしかない。

わかってるんだ。


でも。
30年経った今でも、ときどき思うよ。

あの頃に戻りてぇってな。
そして、こんな宿命、クソだってな。


お前は、オレみたいにならないといいな。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
あの頃の優勝トロフィー
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora
ライター情報
 完全に趣味でシチュボ台本を書いてます。

 メンヘラ、ヤンデレ、励まし、謎シチュなどなど、いろいろ書いてます。

 R18Gはたまに書きますが、
 恐らく、百合、BL、女性向け、R18は、ほとんど書きません。難しい!

 ぜひ自由に改変していただき、ガンガン使ってください!

 よろしくお願いしますm(_ _)m
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