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上司とサシ飲み
written by 華ノ眼 葉
  • 告白
  • 泥酔
  • 先輩
  • 同僚
  • サラリーマン
公開日2021年10月28日 22:09 更新日2021年10月28日 22:09
文字数
1327文字(約 4分26秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お酒好きの女上司
視聴者役柄
真面目な部下
場所
居酒屋の個室
あらすじ
普段から頼りにしている女上司から、突然『飲みに行こう』と誘われたあなた(聞き手)。
心配するあなたをよそに、女上司は浴びるように酒を飲み続ける。
泥酔した彼女は、あなたに対し思わぬ言葉を投げかけた。
本編
カンパーイ!
……っはー、やっぱり仕事終わりは酒が一番効くねー!
ひとり飲みもいいけどさ、やっぱり誰かとこうやって飲むほうが楽しいじゃない?
えへへ…今日はありがとうね。いきなり誘ったから、断られるかと思ってた。
別に、それでも良かったんだよ。上司とサシ飲みとか、キミも緊張するでしょ。

…そう?
ありがとね。んふふ、キミみたいなコにそう言ってもらえて、お姉さん嬉しいよ。
あ、『お姉さんなんて歳じゃない』とかは禁句だから。
……そっか、言わないでくれるんだ。
優しいんだねぇ、キミは。もー、カワイイんだから!
わしゃわしゃわしゃ…あっ、白髪生えてる。

って、ごめんごめん。わたし、お酒入るとこういうの多くなっちゃうみたいでさ。
『セクハラには気をつけてくださいよ』ってまた部長に怒られちゃう。
ダメだなあ、早く直さなきゃいけないんだけどなぁ…

あ、そうだ。仕事のほうは順調?
そういえばキミ、今年で何年目だっけ?
ああー、もうそんなになるんだっけ。時の流れってのは早いねー。
わたしも定年まであと…って、それは気が早すぎかな。

んふふ…なーんか酔ってきちゃった。
最近、ぜーんぜん飲んでなかったからお酒とか、弱くなっちゃったかな。
キミはどう? 大丈夫?
…キミ結構、お酒強いんだね。よく飲むの?
へえー、じゃあ生まれつきなんだ。いいなー、わたしもお酒に強い体がよかった。

……さっきさ。さっき、キミの頭わしゃわしゃーってしたとき。
…どうだった? 気持ち悪くなかった?
なんでってそれは、それは……
お酒、おかわりしちゃおっと。

…んぐっ、んぐっ、んぐっ。んー? なーに?
飲みすぎじゃないもん。じゃないもーん。まだまだいけますー!
んふ、んふふふ……カワイイね、キミは。ホント、カワイイ…

好き。好き、好き、好き…
キミとずっと一緒にいたい。キミを支えてあげたい。キミに抱きしめてほしい。好きぃぃぃ…
ごめんね、いきなりこんなこと言って。ワケわかんないよね。
でも、もう抑えられない。我慢できない。

分かってる。絶対、無理だってことくらい…
分かってるけどぉ…言いたくなっちゃったから…
だって、キミのおかげだから。わたしがこうしてるのは。

…これ、辞表。
わたしね、ホントは今日で会社辞めようと思ってたんだ。
色々ため込んでたからかな…もう、何もかもイヤになったの。それで今日、朝一番にこれを出してやろうと思って。
それで、部長のとこまで行こうと思って歩いてたら、キミに話しかけられて。
そう、キミから『頼まれた資料、まとめておきました』って。
折角渡してくれたんだから、見ないわけにはいかないでしょ?
で、資料の確認して、それで次は何を頼もうかなって考えて…

もうその時には、辞表のこととかどうでもいいやってなってさ。
キミがいてくれたおかげで、わたしはまだ働いてる。
いや、まあ別に、そこでいきなり好きになったわけじゃないと思うんだよね。
でも…なんか好きになっちゃった。

んふふふ…何なんだろうね、わたし。やっぱり飲みすぎたかな?
はーぁ…もうこんな時間なんだ。お会計しなきゃ。
よいしょよいしょ…あれ、財布どこだっけ。ああ、あったあった。
あ、そうだ。今日のこと、誰にも言わないでね!

ん、よしよし。いい子だねえキミは! よしよしよしよし…んふふ。
じゃあ、今日はありがとね。はい、おやすみなさい。
また明日ね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
上司とサシ飲み
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
華ノ眼 葉
ライター情報
不定期的に台本を上げます。よろしくお願いします。
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