ある日、クラスの用事で女子と話していたあなた。
それを見ていた彼女が嫉妬して、ヤンデレになると宣言してくる。
こうして、純情な女の子のヤンデレへの道のりが始まった・・・
という話。

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「読まれた―！」と駆けていきます。

ねえねえ・・・君は私の彼氏だよね？

そうだよね。うん、よかった。

その、昨日ね？君が私じゃない女の子と楽しく話しているところを見たら
すごく胸がモヤモヤしちゃって・・・。

それがすごく不安で、思わず聞いちゃった。
でもね、もう大丈夫だよ！

昨日すごく不安になって、どうすればいいか調べたの。
そしたら、『ヤンデレ』になれば大丈夫だって書いてあったんだ。

だから、明日から私ヤンデレになるから！
楽しみにしててね。

それじゃあ、また明日ね！

～次の日～

ねえ、今ちょっといい？
お菓子作ってきたんだ。食べてくれる？

やった！はい、チョコレートだよ！食べてみて！

おいしい？

・・・それはそうだよ。だって・・・そのチョコには隠し味が入ってるから・・・。
（不穏な雰囲気を出す）

調べたらね、自分の髪の毛とか、血とかを入れるといいって書いてあったんだ。

・・・でも、普通に考えたらそんなの不衛生だよね。

だからね、ほかの隠し味を入れたんだ。

これはクリームチーズが入ってるの。
チョコがとてもなめらかになるんだよ。

これは昆布茶を入れたの。
昆布茶の塩味とチョコの甘さがちょうどいいでしょ？

これははちみつ。
チョコがとろけるよう触感になるの。

おいしい？よかった。

また作って来るから、ちゃんと食べるんだよ！

それじゃあ、またね。

～また後日～

ねえ、今日さ、うちに来ない？

・・・よかった。じゃあ、一緒に帰ろう。

（バタン、みたいなドアを閉める音）

いらっしゃい。
ゆっくりしていってね。ベッドに座っても大丈夫だよ。

・・・女の子の部屋をじろじろ見るのはマナー違反だよ。
まあ、いいけどさ。

（カチャッみたいな鍵を閉める音）

ふふっ。
今日はね、君を監禁しちゃうんだ。

調べたら書いてあったの。
そうすれば、私のことしか考えられなくなるんだって。

ねえ・・・君の膝の上、座ってもいい？

ふふ。すごく近いね。・・・頭撫でてよ。

うん、気持ちいいよ。
やっぱり君、私を撫でるのが上手だよね。

あ、そうだ。
聞いてよ、今日友達がさー。（フェードアウト）

～時間がたつ～

あはは！面白いね！
・・・って、もうこんな時間？
もう帰らないとね。

え？帰してくれるのって・・・。
当り前でしょ？
暗くなっても帰ってこなかったら、ご両親が心配するもの。

お母さーん！彼が帰るから少し送っていくねー！

忘れ物はない？
ほら、手を繋いでいこう？

～帰り道を歩く～

今日は来てくれてありがとうね。

え？監禁はいいのかって？

何言ってるの？
監禁したでしょ？

大体二時間くらい、君のことを私の部屋に閉じ込めちゃったんだから。

どうだった？私のことしか考えられなかった？

・・・そっか。ならよかった。

ん？なに？
・・・どういうこと？私以外の女の子と話していいかってこと？

え・・・何言ってるの？

普通に生きていれば私としか話さないなんて無理でしょ？
クラスのことだってあるし、委員会だってあるんだから。

・・・でも、私以外の女の子にデレデレするのは嫌だなぁ。

そうなったら、おいしいお菓子持ってくるし、
今日みたいに監禁しちゃうから。

私のことしか考えられなくしちゃうから、覚悟しててね。

・台本（ゆるボイ！）
純情彼女がヤンデレになると宣言してきた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ありまびぃばぁ