あなたの手足を切り落として・・・。
鎖につないで・・・。
一生私しか考えられないように・・・。
いや、怖いよ！こういうので喜んでるの！？
オタクって本当に謎！！！
そういうお話。

「ねえ、これから、あなたをこの地下室に閉じ込めちゃうから。
もう二度と私から離れられないように、手足も切り落としてあげる。
これから、ずっと一緒だよ。」

（雰囲気をガラッと変える）

「こんな感じでいいの？・・・いいんだ。

いや、まだ慣れないよ。セリフの録音なんて。」

「オタクのあんたと付き合うって決めてから、多少のことは覚悟してたけど・・・。

まさか、私の声がいいからASMR配信者になれ、なんていうとはね。」

「こんなの親とか友達とかに知られたら、普通に恥ずかしくて生きていけないよ・・・。

え？それなりにバズってんの？
嬉しいような、嬉しくないようなっていう不思議な感じだなぁ。」

「・・・それにしても、あんたたちオタクって不思議な生き物だね。
だって、こういうセリフで喜ぶんでしょ？」

「あ、いや、違う。馬鹿にしてるわけじゃなくて。
なんというか、考え方が違いすぎるなぁって。

私からすれば、もしいい声だったとしても、手足切り落とす、とか言われたら怖くてしょうがないけどね。」

「っていうか、手足を切り落とすって・・・。
死ぬじゃん。普通に考えて。

ずっと一緒とか言ってるけど、無理だよ。死ぬから。永遠のお別れだよ。」

「え？ヤンデレはそういうもの？
ああ、そうなんだ。深くは考えちゃいけないわけね。
私には理解できない世界だわ・・・。」

「ああ、次のセリフ？うん、わかった。

・・・OK。準備できたよ。合図ちょうだい。」

（ヤンデレモード）
「どうして他の女の子と喋るの？あなたは私だけを見ていればいいのに。
そっか。そうだよね。君は被害者だもんね。
悪いのはたぶらかしてるあの女。ふふ。大丈夫、わかってるよ。
安心して、君にちょっかいを掛ける女狐は、私が消しておくから・・・。」

「・・・これでいい？・・・いいんだ。」

「なにこのセリフ、怖すぎるでしょ。普通に。
彼氏側がなんで話してたのか一切聞かないじゃん。
今後の仕事で重要な話かもしれないのに。」

「相手の話を聞くってことは大事なことだよ。

ちょっかいを掛ける女狐とか、消しておくとか・・・。
もし問題ない人だったら失礼どころの話じゃないよ。」

「しかも、私だけとしか話さないでほしいなんて・・・。
無理でしょ。人間である以上。

・・・むしろ、私としか話せない彼氏の方が嫌だわ。社会性なさ過ぎて。
大人数で遊びに行くとか、友達とダブルデートとかもできないじゃん。

全員と仲良くしろ、なんて言わないけど、コミュニケーションはとるべきだって。」

「え？ヤンデレはそういうもの？
そっか・・・。深く考えちゃいけないんだったね・・・。」

「本当にこういうのが好きなの？
ふーん。
いや、きっと私がヤンデレを理解できる日は来ないだろうなって。」

「だって、ヤンデレの子の愛は一方通行じゃない。

え？それだけ熱烈に愛されてみたい？
うーん・・・私ね、それは愛じゃないと思う。」

「結局、自分の気持ちを相手に押し付けているだけ。
それは愛じゃないよ。愛っていうのは心が真ん中にある。だから、真心とか、思いやりとかが大事なんだよ。」

「お互いを受け入れて、決めつけとか、相手の気持ちを無視するとか、そういうことはやっちゃだめだと思うな。」

「まあ、この話はいいか。

とりあえず今日は終わり？
わかった。片付けは任せたよ。ちょっとお手洗い借りるね～。」

～トイレに行って戻ってきたよ～

「戻ったよ～。って、何聴いてるの？
ヤンデレASMR？あれ？それ私の声じゃなくない？」

「なに？あんた、私の声録音しておいて、他の子の声聞いてたの？

研究？いや、噓でしょ。
研究っていう体で、私以外の声を楽しんでたんでしょ？
あんなにニヤニヤしてたのが何よりの証拠だから。」

「次、私以外の声聞いたら、そのイヤホン引きちぎるから。
は？口答えしないで。絶対だから。
あんたは私の声だけ聴いてればいいの。

あんたが私をASMR配信者にしたんだから、それくらい責任持ちなさい。」

「え、なんかちょっと嬉しそうな顔してるんだけど。私本気で言ってるのに。
・・・はあ？ヤンデレ？私が？」

「そんなわけないでしょ。何言ってるの。」

「あー、もう頭にきた。次私以外の声を聞くなら、覚悟しておきなよ？」

「絶対、容赦しないから。」

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ彼女の本性は・・・
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ありまびぃばぁ