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ヤンデレASMR配信者の世界に引きずりこまれる
  • ヤンデレ
  • SF
公開日2022年04月01日 21:25 更新日2022年04月01日 21:25
文字数
2263文字(約 7分33秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
推しの配信者が呼び掛けてくる。
どうやら、彼女の声は僕にしか聞こえていないらしい。
なんで彼女は、画面越しの僕に話しかけられるんだ?
瞬間、目の前が一変する。
隣を見上げると、他でもない推しが立っていた。
そういうお話。
本編
「それじゃあ、今日の配信も来てくれてありがとう。またね。
・・・ああ、君、まだ閉じないで!」

「君、君!今この声が聞こえている君だよ。」

「落ち着いて聞いてほしいんだけど、今この声を聞いているのは
この世界に君しかいないんだ。」

「びっくりしてるのかな?それとも、そんなこと言われても意味が分からない感じ?

っていうか、ちゃんと聞こえてる?聞こえていたら、『聞こえているよ』って、声に出して返事をしてくれる?」

(ここから音質を良くする、音量を大きくするなどしてください。
とにかく、これまでとは違いどこか聞こえ方がいいという演出をしてほしいです。)

「・・・ふふっ。聞こえた。君の声が私にも聞こえたよ。
ありがとう。私の声に応えてくれて。」

「・・・あは。そうだよ。今、君の隣にいるよ。」

「うーん・・・これに関しては、今は夢とでも思っておいてよ。
色々気になる点はあると思うけど、これから全部説明するから。」

「とにかく、この瞬間に私の声が聞こえているのは君だけ。
そして・・・君の声が聞こえているのも私だけ。
それだけわかっていればいいから。」

「うん。大丈夫そうだね。

ところで話は変わるけど、君は私のこと、どう思ってる?」

「・・・大好き?ふふ、ありがと。
私も、私のことを大好きな君が大好きだよ。」

「でもね、私が聞きたいのはそういうことじゃないんだ。
君にとって、私はどういう存在?」

「・・・そうだよね。君は現実を生きていて、私はヴァーチャルの世界を生きている。
君は私に触れることができないし、君の声も、必要な手順をコンピューターで通さないと私には届かない。」

「私はいわゆる、虚構の存在。
そう思っているでしょ?」

「はあ・・・君たちはいつまで勘違いをしているのかなー。」

「君たちの世界はもちろん現実だよ。でもね、私たちのいる世界も現実なんだ。」

「コンピューターなんてものは、所詮、私の世界と君の世界を簡易的につなげているだけ。
だからコンピューターの電源を落としたとしても、私たちの世界は止まったりしない。」

「わかりづらいかな?まあ、要は君たちの世界と私たちの住む異世界をつなぐ方法がコンピューター。
そう思っていればいいよ。」

「って言っても、コンピューターはあくまで簡易的な接続しかできない。
だから、お互いの世界を行き来したりはできないし、お互いに触れることはできない。」

「でもね、私はその裏道を見つけたの。
その方法は・・・ふふ。教えてあげない。」

「とにかく、この方法を使って、君を強制的にこちらの世界に転移させたってわけ。」

「まあ、この方法は中々リスクがあって、失敗したら私は死ぬより辛い目に遭っていたけどね~。」

「つまり、私は大博打に勝っちゃったわけだ。」

「お、そろそろ理解したかな?
そう。今君がいるのは君のもともといた世界じゃない。

君たちが、いわゆるヴァーチャルと呼んでいる世界だよ。」

「ほら、ぎゅー。(抱きしめる)
ちゃんと温かいでしょ?それは君自身がこちらの世界にいる証明だよ。」

「戻る方法・・・?もちろんあるよ。」

「私がやったことを、今度は君が元居た世界からやればいいだけ。
・・・まあ、君の世界にそんなことをしてくれる人がいるかはわからないけど。」

「それに、もしも方法を知ったとしても、自分が死ぬより苦しい思いをするリスクを背負ってまでやってくれる人がいるかな?」

「ふふ。君は私に話しかけられて、それに応えてしまった。
その時点で、君はもうこちらの世界に来てしまったんだよ。

そして、君は元の世界に帰れる可能性が限りなく低い。」

「ようこそ。君達が、ヴァーチャルと呼んでいる世界へ。」

「どうしてこんなことをしたか?
・・・いいよ。教えてあげる。」

「私はね、コンピューターを通して、君のことを見ていたんだよ。
最初は君が私の声を好きって言ってくれた。それがとてもうれしかった。」

「しかも、君はそれから私のことを応援し続けてくれたよね。
ほかの人もいっぱい応援してくれたけど、君の熱意は特別だった。」

「そんな愛情を向けられたら、私も君のことが大好きになっちゃうのは普通のことでしょ?」

「それからは、コンピューターを通して、ずっと君のことを見てたよ。
最近はパソコンにもスマホにもカメラがあるから、君のことを見るのは簡単だった。
私は途中から、君を見るために配信していたんだよ?」

「最初は君を見ているだけで満足だったんだけど・・・。
だんだん満足できなくなって。」

「君に触れたい、君の声を聞きたい、君と生きていきたい。」

「・・・君に、直接愛されたい。」

「そう思って、なんとか君の世界と直接繋がる方法を必死に探した。
そして見つけたの。その結果、君はこの世界にやってきた。」

「元の世界に帰れる可能性は限りなく低いけど、そんなに落ち込まないで?
この世界にも楽しいものはいっぱいあるし、君の世界とそこまで変わらないから、生きていくには困らないはずだよ。」

「それに・・・私もいるし。」

「君が好きで好きでたまらなかった私がいるんだよ?そんな私と、直接愛し合えるんだよ?
それだけで十分でしょ?
私もあなたがいればそれで充分。」

「ああ、あんなにも夢見た日が本当に来るなんて!
ふふ。これからは一緒に生きていこうね。」

「嬉しそうにして・・・。君はやっぱり最高だ。
こんなの、誘拐されたも同然なのに、それを喜んじゃうなんて。

君なら、元居た世界も忘れて、楽しく生きていけるはずだよ。」

「愛してる。愛してる。愛してる。

はあ、なんて素敵な言葉。それを君に直接言えるなんて!」

「何回でもいうよ。
愛してるよ。」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレASMR配信者の世界に引きずりこまれる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ありまびぃばぁ
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