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忘れ物を取りに戻ったら厳しい女上司が泣いていた
  • 年上
  • お姉さん
  • 上司
公開日2022年04月01日 21:26 更新日2022年04月01日 21:26
文字数
1141文字(約 3分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
また、とても厳しい上司に怒られてしまった。
彼女は誰にでも、彼女自身に厳しい。
そのせいで、会社では少し孤立しているように思う。
ある日、忘れ物をしたことを思い出すと。
その己に厳しい彼女はたった一人で泣いていた。
そういうお話
本編
「ねえ、この資料間違ってるけど。」

「はあ・・・。あなた、そろそろ覚えてくれないと。
私もずっとあなたに新人教育できるほど暇じゃないんだから。

私の手を煩わせないで。
ちゃんと直しておきなさいよ。」

「・・・って、もう終業時間ね。
今日はもう帰りなさい。

君のミスしたところは私がやっておくから。」

「・・・なに?私に逆らうつもり?

わからないの?邪魔だから早く帰れって言ってるの。」

「・・・わかればいいのよ。
ほら、この時間に残業代は出ないんだから、早く帰った!」

~忘れ物に気づき会社に戻る~
(ガチャッ)

「う・・・ぐす・・・うう・・・。」(思い思いの泣き演技)

「・・・え?君、いたの?!

ちょっと・・・ぐす・・・見ないで・・・っ。
あっち向いてなさい!」

(上司が落ち着くまでの間)

「はあ・・・。

情けないところ見せちゃったわね。」

「それにしても、忘れ物を取りに来たなんて・・・。
私としたことが、その可能性を考慮してなかったわ・・・。」

「え?泣いていた理由?

まあ、あんな恥ずかしいところを見せたら、威厳とか今更か。」

「・・・ほら、私って嫌なやつでしょ?

いや、否定しなくていいわよ。
自分でもわかってるから。」

「私ね、優秀なの。
大体のことは一回で覚えられるし、大抵のことはこなすことができる。
小さいころからそうなの。」

「だからね・・・どうして、他の人ができないか、わからないの。」

「この会社に入って、結果を出して、上司になって初めて気づいた。

大抵のことはできる私は、教えることができない。」

「認めちゃえば楽なはずなのに、私はできなかった。
今までで作り上げられた、プライドが許さなかったの。」

「それで、焦って、もがいて。

気が付いたら、コミュニケーションの取り方もわからなくなってしまった。」

「どう?滑稽でしょ?」

「優秀を装っているけど、そんなものは所詮ハリボテ。
でも、上司としての役目は果たさないといけないから、必死になって、
最終的にどうすればいいかわからなくなった。

そして、周りに高圧的になった。」

「ねえ・・・あなたも私のことが嫌いなんでしょ?」(泣きそう。今にも。)

「そんなことないって・・・嘘はいいのに・・・。

え?嘘じゃない?」

「頑張ってることを知ってる・・・か・・・。

確かに、他の人のミスを代わりにやってはいるけど・・・。」

「・・・ふふ。そんなにアタフタしなくても大丈夫よ。
あなたのお陰で、少し励まされたわ。」

「あなたがここで見たことは秘密よ。

そう。私とあなただけの秘密。」

「私の秘密を知っちゃったからには、色々と話を聞いてもらうからね。
私は話せる相手には面倒くさいから、覚悟してよ?

・・・うん。それじゃあ君はこれをお願い。
パパっと終わらせて、今日は飲みに行くよ?」

「私の話、とことん聞いてもらうからね。」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
忘れ物を取りに戻ったら厳しい女上司が泣いていた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ありまびぃばぁ
ライター情報
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