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ツンデレお嬢様の思い通りにならない
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  • 学生
  • お嬢様
  • 同級生
公開日2022年04月02日 21:42 更新日2022年04月02日 21:42
文字数
1721文字(約 5分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あなたは私の下僕になってもらうわ!
拒否したら、お父様に言いつけてやるんだから!
え?断るの?どうして?
ちょっと、理由を言いなさいよ。
待ちなさい!
そういうお話。
本編
「ちょっと。あなた、放課後に空き教室に来なさい。
わかってるわよね?あなたに拒否権はないわ。」

「もし来なかったら、もうこの学校にはいられないようにしてやるから。
大財閥の一人娘である私には、あなたの人生を壊すことなど造作もないことよ。」

「わかったら、ちゃんと来ること。
誰かにこのことを言ったりしたら、容赦しないから。」

「それじゃあ、また放課後に。」

(ドアを開ける音)

「来たわね。私を待たせるとはいい度胸じゃない。」

「・・・掃除当番を任された?

・・・はあ。あなたって本当にお人よし。
それとも、断る勇気がないだけかしら。」

「まあ、いいわ。断る勇気がないのなら、私にとって都合がいいもの。」

「さて、本題に入るわよ。
あなた、私の下僕になりなさい。」

「・・・なにキョトンとしてるのよ。
全く、あなたごときじゃ、これくらいも理解できないのね。」

「下僕っていうのは、簡単に言えば召使ね。
私の身の回りの世話全般をやってもらうわ。」

「例えば、登下校の間に、私の護衛をすること。
屋敷から学校までの間に、私に絶対傷をつけないこと。
これは毎日やってもらうわ。」

「あと、そうね。食事は私と同じタイミングで取りなさい。
あなたには、毒見と、私の嫌いなものを代わりに食べてもらうわ。」

「朝は私より先に起きていなさい。私を決まった時間に起こしに来ること。
夜は私より後に寝なさい。私が寝たのを確認しなければダメよ。」

「あ、あと、私の買い物の荷物持ちをしてもらうわ。

私、休日は絶対に買い物をするの。
その時の荷物持ちと、カフェ巡りなんかにも付き合ってもらおうかしら?

とにかく、あなたに休日はないと思いなさい。」

「とりあえず、今思いつくのはこんな所かしら。
・・・え?断れると思っているの?」

「そうね・・・もしあなたが断ったら、ここで大声を出してやろうかしら。

人が来たらこう言ってやるのよ。『この男に襲われた』ってね。」

「片や財閥令嬢。かたや一般庶民。
大人たちはどちらの言い分を信じるかしら?」

「そして、愛娘が襲われたと知ったら。
私のお父様は、一体どういう行動を取るのか・・・そう難しいことではないはずよ。」

「その顔は理解できたみたいね。
さあ、わかったら私の下僕に・・・。

って、ちょっと、どこ行くのよ」

「身辺整理?どうしてそんなことするのよ。
・・・消されるから?
いや、確かにお父様ならあなたを消すことくらい簡単だけど。
え?私の願いを断って消されるつもりなの?
なんで?」

「なるほど、自分の意志の通りに生きられないなら潔く消えるってことね。

なにそれ・・・財閥令嬢の私より気高い・・・気高すぎる・・・。」

「ああ、待って!行かないで!
そ・・・その・・・。
下僕になれっていうのは建前なの!」

「本当は、あなたとずっと一緒にいたいの!
あなたのことが好きなの!」

「その、私が階段でつまずいて、あなたに助けられたこと覚えてる?

・・・そう。私をおんぶして、保健室に連れて行ったとき。」

「私、令嬢っていう立場だから、あまり人に頼れなくて。
周りの人も、私との立場の違いを気にして距離を取っていたから。」

「あなたにとっては、たくさんの親切のうちの一つかもしれない。
でも、私にとっては、かけがえのない、優しくされた思い出なの。」

「・・・ちょろいって言わないで。私だって自覚はあるんだから。」

「好きになっちゃったら、ずっと一緒にいたいって思って。
そうしたら、いい作戦が思いつかなくて、下僕にしようと思ったの・・・。」

「でも、もう正直に言うわ!私とずっと一緒にいて!」

「え?いや、確かにプロポーズみたいだけど、そんなつもりじゃ・・・。

と、ともかく、答えはどうなのよ。」

「三か月後に答えを出す?・・・まあ、そうよね。
急に言われても、困るものね。考える時間をあげるわ。」

「え?脅さないのか?
・・・もう懲りたわよ。あなた、脅したら死に装束を羽織るのでしょう?

だったら待つしかないじゃない。」

「そのかわり・・・登下校は一緒にしたいのだけれど・・・ダメ?

ふふ、いいんだ。あなたってやっぱり親切な人ね。」

「いいわ!財閥令嬢である私のすべてを使ってあなたを魅了してみせる。
三か月後、あなたから交際を申し込ませるから!覚悟しておきなさい!」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ツンデレお嬢様の思い通りにならない
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ありまびぃばぁ
ライター情報
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