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【ヤンデレ】二人だけの文芸部で、部長に逆らって部員を増やそうとしたら…
written by Cybistar
  • ヤンデレ
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  • 嫉妬
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  • 女性優位
  • ボクっ娘
  • 部活
  • 文芸部
公開日2023年03月21日 17:00 更新日2023年03月22日 00:10
文字数
1841文字(約 6分9秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
文芸部の部員
視聴者役柄
文芸部の部長
場所
現代日本
あらすじ
とある事情で部員が2人だけになってしまった文芸部。副部長のあなたは「2人きりでいい」と言い張る部長に逆らって、部の存続の為に積極的に部員の募集や勧誘を行っていた。しかし、ある日部室でその事について話し合っているうちに部長が怒ってしまい…
本編
【文芸部の部室にて】

ボクがなんで怒ってるのか……わかるよね?

……そうだね
じゃあ、なんでキミはボクの言いつけを無視した?

……だから、部員数とかどうでもいいって言ってんじゃん!
部員が部長のボクと、副部長のキミの2人だけだからダメだ、なんて誰が言った?
……誰もそんなこと言ってないよね

現にボク達2人だけでも、文芸部として学校から許可貰ってるでしょ
だからこそ、今こうしてボク達文芸部用の部室で話し合いができてるわけだし

部長のボクが新しい部員はいらない、って言ってるんだから2人のままでいいんだよ
なのになんでキミは勧誘なんていらないことをしたのかな?

……いいや、いらないことだよ
大勢でチームを作って戦う運動系の部活ならともかく、文芸なんて2人だけでも十分追求できる
むしろ、人数が少なければ少ないほど、部員同士の文化や芸術、美的センスについての知識の交流が深まり、より具体的で意義のある研究が行えるし
やたらめったら部員を増やしたって、部活動と関係のない雑談や遊びに興じる輩が出てきて、部の存在意義が薄れるだけ
ボク達は、2人きりでいるのが一番なんだよ

……そんなこと、気にする必要ない
部の存続だの、引き継ぎだの……何故、ボク達がそれについてわざわざ部活動の時間を割いてまで考えないといけないんだ?
自分がいなくなった後の部がどうなろうが知ったこっちゃない!
さっきからキミは、文芸部をスポーツのクラブか何かと勘違いしているんじゃないの?
ボク達にはコンテストや全国大会のような、部員総出で行わなければいけない行事なんて何もないんだぞ

ボク達が必要だと判断したから文芸部が存在する
そして、ボク達が卒業したから文芸部は必要なくなり、そのまま廃部になった
説明なんてこれだけで十分でしょ

……それはボクが部長になる前の話だ
確かに、ボク達がまだ入部して間もない1年生の頃は、部員数が2、30人程で様々な催し物も行っていた
でも、それは本来文芸部が行うべきではない雑多な内容のものばかりだった
その頃は、部員も真面目に部活に取り組まない奴らばかりだったしね
特に、女の部員はキミに色目を使って部活の進行を妨げたり、どいつもこいつも碌な奴がいなかった

だから、部長に任命されたボクがそいつらを全員退部させてやったんだ
それでボクとキミとの2人だけになったわけだけど…
部長として部活動を最優先に考えた結果そうなったんだから、ボクとしては今更何も思うことはない

元々ボクとキミは同じクラスで知り合いだったし、読書が趣味という共通点があったんだ
入部も同じ日だったしね
そんな気の合う2人が部に残ったのは至極当然というべきか……最初からそうあるべきだったってことだよ
それなのにキミは、どうして未だにそのことを理解しようとせずに、部員の勧誘なんて行ってしまったんだ?

……は?
誘ったのは男子だけだからとか、そういう問題じゃないんだよ!

っ!

[SE:部長があなたを押し倒す]

ふっ……何そのキョトンとした間抜け顔
キミが必死こいて部員の勧誘をしている間、ボクが黙って部室で本を読んでるだけだとでも思ってたの?
ボクだって努力してたんだよ、部長としてちゃんと部の方針をまとめられるようにね
最近のキミは部活の時間になっても平気で遅刻してきたり、言動に不審な点がいくつもあったからね
そろそろ言葉だけでは説得しきれなくなるだろうと予想してたんだ
だからボクも、キミのいない間や帰宅後、更に休日も使って自分の鍛練に励んだのさ
当然、それらには本来文化芸術の研究に使うべき貴重な時間も含まれていたが、これも部をまとめるためと思って泣く泣く我慢したんだよ

ふふ……日頃大した運動もしていないキミじゃ、手も足も出ないよね

……うるさい
ボクが何度も2人だけの空間を邪魔されたくないと言っているのに、部の存続の為だとか男しか勧誘してないだとか理由にならない言い訳を並べて部の方針に反する行動を取り続ける部員には、こうやって教え込むしかないんだよ

ボクだって本当はこんな手荒な真似はしたくないさ
なんせボク達は文芸部だぞ?
こうしている間にも、限られた部活の時間は過ぎていってるわけだし

だからキミも、早く部の方針を理解して、素直にボクに従えるようになろうね

「文芸部はボクとキミだけのもの。他には何もいらない」

……たったこれだけなんだからさ

さ、まずは復唱してみようか

「文芸部はボクとキミだけのもの」

はい、ボクの後に続いて
……従わなかったら、この腕折るから

「文芸部はボクとキミだけのもの」

「文芸部はボクとキミだけのもの」

はい、よくできました

それじゃあ、次はね…


――END――
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【ヤンデレ】二人だけの文芸部で、部長に逆らって部員を増やそうとしたら…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
Cybistar
ライター情報
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