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- 人外 / モンスター
公開日2024年09月06日 20:30
更新日2024年09月06日 20:30
文字数
3318文字(約 11分4秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
夢魔(サキュバス)
視聴者役柄
耳かき店に来た客
場所
耳かき店
あらすじ
ここは魔物のみが働ける耳かき店。そしてあなたを出迎えたのは一人の「夢魔」。
夢魔という見慣れない魔物に興味を惹かれたあなたは、夢魔の耳かきを受けることにしたのだ。
妙な色気を持った夢魔はあなたを膝枕に寝かせると、目を瞑らせる。すると、暗闇の中に安らかな森の光景が浮かんでくる。
遠くに川のせせらぎが聞こえる中、夢魔はあなたに耳かきをしてくれる。
(前半は森の中、後半は家屋の暖炉の前)
耳かきをする夢魔は時折あなたに欲望の目を向けながら、自身がここで働いている理由を語る。
夢魔には本来は有名な別の呼び名があり、以前はそちらの名前で欲望のままに仕事をしていたが、やりすぎてしまい同僚の不興を買ってクビになってしまったのだという。
そんな中、知り合いが経営する耳かき店に雇ってもらったということらしい。
意識の薄れゆくあなたに、夢魔は夢を見せ続ける。
深い夢の中で、あなたと夢と夢魔の境界があいまいになっていく。
夢魔はその事実に驚きながらも、耳かきの終わりとともにあなたを起こすことにする。
夢を覚えていないあなたに対して、夢魔は満足げに見送るのだった。
夢魔という見慣れない魔物に興味を惹かれたあなたは、夢魔の耳かきを受けることにしたのだ。
妙な色気を持った夢魔はあなたを膝枕に寝かせると、目を瞑らせる。すると、暗闇の中に安らかな森の光景が浮かんでくる。
遠くに川のせせらぎが聞こえる中、夢魔はあなたに耳かきをしてくれる。
(前半は森の中、後半は家屋の暖炉の前)
耳かきをする夢魔は時折あなたに欲望の目を向けながら、自身がここで働いている理由を語る。
夢魔には本来は有名な別の呼び名があり、以前はそちらの名前で欲望のままに仕事をしていたが、やりすぎてしまい同僚の不興を買ってクビになってしまったのだという。
そんな中、知り合いが経営する耳かき店に雇ってもらったということらしい。
意識の薄れゆくあなたに、夢魔は夢を見せ続ける。
深い夢の中で、あなたと夢と夢魔の境界があいまいになっていく。
夢魔はその事実に驚きながらも、耳かきの終わりとともにあなたを起こすことにする。
夢を覚えていないあなたに対して、夢魔は満足げに見送るのだった。
本編
(横開きの扉が開く音)
ーーこんにちは、お客様♪
わたくしこと、夢魔の耳かきコースをご希望ですね。
当店のご利用は初めてですか?
……そうですか♪では貴方様の初めてを私(わたし)が貰っちゃうという……♪
……え?
あ、はい!そうです。ここは耳かきのお店です。
店頭に掲げてあるように、間違っても大人のお店ではありませんからご安心を。
ーー当店は全てのスタッフが魔物、多種多様な耳かきをご体験頂ける耳かき店です。
スライムや触手系の魔物が人気のこのお店で、わざわざ人間みたいな私を選んで頂けるなんて、嬉しいですが変わったお客様ですね。
……なるほど、最近夢見が悪いから、夢魔という初めて見る魔物に耳かきをしてもらいたかったと。
ーーうーん。残念ですが、夢魔は悪夢を取り除くような力は持っていませんよ?それでも貴方様は私の耳かきをご所望ですか?
……ふふっ♪わかりました。
それでは誠心誠意、貴方様に溜まったお耳の汚れを気持ちよくすっきりさせて頂きます♪
(座る音)
ーどうぞこちらへ。私の膝枕の上に、頭をお乗せくださいませ。
(頭を乗せる音)
ーーうふふ♪その初心な仕草がとってもそそ……おっと、なんでもありません。
ではそのまま目を瞑ってください。その上から私の手を乗せます。
目の前に広がる暗闇に目を向けてください。
ーーほら、聞こえて来ませんか?鳥の鳴き声が。
(鳥の鳴き声)
(川のせせらぎが遠くから聞こえてくる)
ーーそして川のせせらぎ。貴方様の暗闇が、木漏れ日の気持ちいい、深く静かな森へと変わっていきます。
深い森の中で私に膝枕をされている、不思議な光景でしょう?これが夢魔の見せる夢です。
左右を見ても、瞬きをしても大丈夫ですよ。貴方様が拒絶しない限り、ここは森のままです。
ーーでは、片耳を差し出してください。この夢の中で、私と貴方様の耳かきを始めましょう♪
(膝枕の上で寝返りを打つ音)
(声片側から聞こえる)
(片側耳かき始まる)
ーーお耳の中、汚れが溜まっていますね♪ 私が全て吸い出して…じゃなかった、掻き出して差し上げます。
こうしてフチの方からゆっくりと進めていき…
ほら、耳かき棒が貴方様の耳の中に入ってしまいました♪
……はい、なんでしょう?
……私について聞きたい、ですか?夢魔について知りたいと。
ーーそうですね、話せる範囲になってしまいますが……貴方様は私の好みですし、お話しましょう。
ーー実は「夢魔」というのは、とある種族の別名でして。この夢を見せる力は、本来は別のことのために使うものなのです。
おそらく貴方様もよく知る……
ああっ!名前は出さないでください!
店長にキツく言われているのです。そっちの名前を出すと店の方針がお客様方に勘違いされてしまうと。
なので私はこの店では夢魔、とさせて頂いています。
ーーというか……わかりました?私があの種族だと。
……喋り方や自分を見る視線がだいぶわかりやすかった……と。
……そ、そうでしたか……上手く隠していたつもりなのですが、貴方様のような好みの人間を見つけると、つい欲望が漏れてしまって……。
特にそのように私に耳穴を好きにされて、気持ちよく惚けた顔をされると…♪
ーーい、いけません。店長にバレたらまたクビになってしまいます。
……そうです。そもそもこの仕事をしているのは、前の仕事をクビになったからなのです。
ーー私はこの町では新参者でして、この町に来た頃はそれはもうこの種族らしい店で働き、お客様と私の欲望を満たしていたのですが……。
その…ダンジョンにいた頃の癖で先輩方のお得意様を何人か美味しく吸い尽くしてしまって…。あ、命は奪ってませんよ。
その結果クビになるどころか、この町の仲間の種族の店では働けなくなってしまったのです。
仕事を失い、路頭に迷いかけた私を拾ってくれたのが、ここの店長なのですよ。
ーー欲望が満たされずとも、その店長の恩を裏切るわけにはいきません。
ですから、私の不手際はどうかご内密にしていただけると……。
……ああ、良かった。では誠心誠意、貴方様に耳かきでご奉仕させて頂きます……♪
(耳かき続く)
ーーカリカリ、カリカリ、敏感なお耳を傷つけないよう、汚れを丁寧に掻き出して……。
夢に深く入れるよう、こうして囁き、語りかけて差し上げます。
大樹の陰から、鹿がこちらを一瞥し、森の奥へと去っていきます。
近くの花に蝶が舞い降り、蜜を吸って、飛んでゆきます。
木の上では鳥たちが囀り、語り合っています。
カリカリ、カリカリ、森の中で貴方様は、私に耳の汚れを擦り取られていきます。
まるで先ほどの蝶が、耳という花から蜜を吸い出すように。
(耳かき続く)
(耳かき終わり)
ーー梵天で細かい汚れを取らせていただきますね♪
(梵天耳かき始まる)
ーー私の肩から先が鳥の羽に変わり、その羽が貴方様の耳を包んでいきます。
さわさわと、さわさわと、残った汚れが拭き取られていきます。
(梵天耳かき終わり)
ーー最後は仕上げに……。
(耳にふーっと息を吹きかける)
(片側耳かき終わり)
ーーふふっ♪とても気持ち良さそうな……♪いえ、眠り心地の良さそうなお顔♪
まだ意識はございますか?
……承知いたしました。それでは反対側を向いてくださいな。
(寝返りを打つ音)
(声反対側から聴こえる)
ーーここから先は、別の夢をお楽しみいただきましょう。
もう一度目をお瞑りください。はい、その上に手を乗せていきますよ。
(鳥やせせらぎの音が消えていく)
(暖炉のぱちぱちという音が聴こえ始める)
ーー次に聴こえてくるのは暖炉の音。壁に守られた心地よい暖かさと、どこか懐かしいシーツの香り。
窓の向こうに広がるのは完全な夜の闇……。いいえ、耳を澄ませば静かな雨音が窓を打っています。
(弱い雨音)
ーーどうぞ夢をご覧ください。ここはレンガ造りの家。そのベッドの上で、貴方様は私に膝枕をされています。
それでは、こちらの耳かきを始めていきます。
(反対側耳かき始まる)
ーーカリカリ、カリカリ、貴方様の耳が綺麗にされていきます。
ぱちぱち、ぱちぱちと、暖炉の火が優しく燃えています。
暖炉の火を見つめていると、貴方様と火が一つになって、とろとろと溶けていくようでしょう?
壁に映ったあなたと私の影が、揺らいで一つになっていく。
夢にとけた貴方の心を、静かな雨が流していく……。
耳をカリカリとかかれる心地よさは、耳かきによるものでしょうか?
それとも燃える火の心地よさ?あるいは、降り続ける雨の心地よさ。
窓の外に広がる闇は、夜の街の姿でしょうか?それとも、既に夢より深く眠ってしまった貴方様の心の欠片。
この部屋の中にいる貴方様だけが、まだ夢を見ていて私に耳かきをされている。
ーーあいまいになってゆく部屋の姿。貴方様の夢が深くなり、ただ私の言葉と、心地よさだけが残っている。
ーーあるいは、もう聴こえてもいないのでしょうか?
ええ。貴方様が見るのはなんと純粋な夢なんでしょう。覆いかぶさりたいという私の欲望が消えゆくほどに。
夢魔の私が貴方様に夢を見せているのか。貴方様の夢を私が見ているのか。
ーー貴方様の夢が、私の言葉を紡いでいく。
夢魔が生み出す夢というのは、快楽のためだけに見せる幻想だと思っていました。
ですが、他人の夢に入るのはここまで心地よいのですね……。
貴方様をただの好みの人間だと、油断していました。
ここまで深く夢に入られるお方だとは…。
ーーしかし、夢というのは覚めなくてはいけないもの……。
(耳かき終わり)
(梵天耳かき始まる)
ーー夢に溶けた貴方様の心を、ふたたび固めて、現(うつつ)の世界に戻していきます。
ーー混ぜるように、耳をくるくるとくすぐって、貴方様の心を集めていきます。
(梵天耳かき続く)
(梵天耳かき終わり)
ーーほら、戻ってきてくださいな。
(耳にふーっと息を吹きかける)
(反対側耳かき終わり)
ーー私の耳かきはどうでしたか?貴方様。
ーー聞くまでもありませんね。
ーーふふっ♪ちゃんと起きておうちに帰らないと駄目ですよ♪
……驚くぐらいよく眠れた?
それは私としても大変うれしゅうございます♪
ちなみにどんな夢を見たかお聞きしても?
……覚えていない、と。ええ、深く眠った夢ほど覚えていないものです。
私も人に夢を見せるのがここまで心地いいとは思いませんでした。
帰りはどうかお気を付けください。
ーー私は今後も夢魔として、貴方様のご来店をお待ちしております。
ーーこんにちは、お客様♪
わたくしこと、夢魔の耳かきコースをご希望ですね。
当店のご利用は初めてですか?
……そうですか♪では貴方様の初めてを私(わたし)が貰っちゃうという……♪
……え?
あ、はい!そうです。ここは耳かきのお店です。
店頭に掲げてあるように、間違っても大人のお店ではありませんからご安心を。
ーー当店は全てのスタッフが魔物、多種多様な耳かきをご体験頂ける耳かき店です。
スライムや触手系の魔物が人気のこのお店で、わざわざ人間みたいな私を選んで頂けるなんて、嬉しいですが変わったお客様ですね。
……なるほど、最近夢見が悪いから、夢魔という初めて見る魔物に耳かきをしてもらいたかったと。
ーーうーん。残念ですが、夢魔は悪夢を取り除くような力は持っていませんよ?それでも貴方様は私の耳かきをご所望ですか?
……ふふっ♪わかりました。
それでは誠心誠意、貴方様に溜まったお耳の汚れを気持ちよくすっきりさせて頂きます♪
(座る音)
ーどうぞこちらへ。私の膝枕の上に、頭をお乗せくださいませ。
(頭を乗せる音)
ーーうふふ♪その初心な仕草がとってもそそ……おっと、なんでもありません。
ではそのまま目を瞑ってください。その上から私の手を乗せます。
目の前に広がる暗闇に目を向けてください。
ーーほら、聞こえて来ませんか?鳥の鳴き声が。
(鳥の鳴き声)
(川のせせらぎが遠くから聞こえてくる)
ーーそして川のせせらぎ。貴方様の暗闇が、木漏れ日の気持ちいい、深く静かな森へと変わっていきます。
深い森の中で私に膝枕をされている、不思議な光景でしょう?これが夢魔の見せる夢です。
左右を見ても、瞬きをしても大丈夫ですよ。貴方様が拒絶しない限り、ここは森のままです。
ーーでは、片耳を差し出してください。この夢の中で、私と貴方様の耳かきを始めましょう♪
(膝枕の上で寝返りを打つ音)
(声片側から聞こえる)
(片側耳かき始まる)
ーーお耳の中、汚れが溜まっていますね♪ 私が全て吸い出して…じゃなかった、掻き出して差し上げます。
こうしてフチの方からゆっくりと進めていき…
ほら、耳かき棒が貴方様の耳の中に入ってしまいました♪
……はい、なんでしょう?
……私について聞きたい、ですか?夢魔について知りたいと。
ーーそうですね、話せる範囲になってしまいますが……貴方様は私の好みですし、お話しましょう。
ーー実は「夢魔」というのは、とある種族の別名でして。この夢を見せる力は、本来は別のことのために使うものなのです。
おそらく貴方様もよく知る……
ああっ!名前は出さないでください!
店長にキツく言われているのです。そっちの名前を出すと店の方針がお客様方に勘違いされてしまうと。
なので私はこの店では夢魔、とさせて頂いています。
ーーというか……わかりました?私があの種族だと。
……喋り方や自分を見る視線がだいぶわかりやすかった……と。
……そ、そうでしたか……上手く隠していたつもりなのですが、貴方様のような好みの人間を見つけると、つい欲望が漏れてしまって……。
特にそのように私に耳穴を好きにされて、気持ちよく惚けた顔をされると…♪
ーーい、いけません。店長にバレたらまたクビになってしまいます。
……そうです。そもそもこの仕事をしているのは、前の仕事をクビになったからなのです。
ーー私はこの町では新参者でして、この町に来た頃はそれはもうこの種族らしい店で働き、お客様と私の欲望を満たしていたのですが……。
その…ダンジョンにいた頃の癖で先輩方のお得意様を何人か美味しく吸い尽くしてしまって…。あ、命は奪ってませんよ。
その結果クビになるどころか、この町の仲間の種族の店では働けなくなってしまったのです。
仕事を失い、路頭に迷いかけた私を拾ってくれたのが、ここの店長なのですよ。
ーー欲望が満たされずとも、その店長の恩を裏切るわけにはいきません。
ですから、私の不手際はどうかご内密にしていただけると……。
……ああ、良かった。では誠心誠意、貴方様に耳かきでご奉仕させて頂きます……♪
(耳かき続く)
ーーカリカリ、カリカリ、敏感なお耳を傷つけないよう、汚れを丁寧に掻き出して……。
夢に深く入れるよう、こうして囁き、語りかけて差し上げます。
大樹の陰から、鹿がこちらを一瞥し、森の奥へと去っていきます。
近くの花に蝶が舞い降り、蜜を吸って、飛んでゆきます。
木の上では鳥たちが囀り、語り合っています。
カリカリ、カリカリ、森の中で貴方様は、私に耳の汚れを擦り取られていきます。
まるで先ほどの蝶が、耳という花から蜜を吸い出すように。
(耳かき続く)
(耳かき終わり)
ーー梵天で細かい汚れを取らせていただきますね♪
(梵天耳かき始まる)
ーー私の肩から先が鳥の羽に変わり、その羽が貴方様の耳を包んでいきます。
さわさわと、さわさわと、残った汚れが拭き取られていきます。
(梵天耳かき終わり)
ーー最後は仕上げに……。
(耳にふーっと息を吹きかける)
(片側耳かき終わり)
ーーふふっ♪とても気持ち良さそうな……♪いえ、眠り心地の良さそうなお顔♪
まだ意識はございますか?
……承知いたしました。それでは反対側を向いてくださいな。
(寝返りを打つ音)
(声反対側から聴こえる)
ーーここから先は、別の夢をお楽しみいただきましょう。
もう一度目をお瞑りください。はい、その上に手を乗せていきますよ。
(鳥やせせらぎの音が消えていく)
(暖炉のぱちぱちという音が聴こえ始める)
ーー次に聴こえてくるのは暖炉の音。壁に守られた心地よい暖かさと、どこか懐かしいシーツの香り。
窓の向こうに広がるのは完全な夜の闇……。いいえ、耳を澄ませば静かな雨音が窓を打っています。
(弱い雨音)
ーーどうぞ夢をご覧ください。ここはレンガ造りの家。そのベッドの上で、貴方様は私に膝枕をされています。
それでは、こちらの耳かきを始めていきます。
(反対側耳かき始まる)
ーーカリカリ、カリカリ、貴方様の耳が綺麗にされていきます。
ぱちぱち、ぱちぱちと、暖炉の火が優しく燃えています。
暖炉の火を見つめていると、貴方様と火が一つになって、とろとろと溶けていくようでしょう?
壁に映ったあなたと私の影が、揺らいで一つになっていく。
夢にとけた貴方の心を、静かな雨が流していく……。
耳をカリカリとかかれる心地よさは、耳かきによるものでしょうか?
それとも燃える火の心地よさ?あるいは、降り続ける雨の心地よさ。
窓の外に広がる闇は、夜の街の姿でしょうか?それとも、既に夢より深く眠ってしまった貴方様の心の欠片。
この部屋の中にいる貴方様だけが、まだ夢を見ていて私に耳かきをされている。
ーーあいまいになってゆく部屋の姿。貴方様の夢が深くなり、ただ私の言葉と、心地よさだけが残っている。
ーーあるいは、もう聴こえてもいないのでしょうか?
ええ。貴方様が見るのはなんと純粋な夢なんでしょう。覆いかぶさりたいという私の欲望が消えゆくほどに。
夢魔の私が貴方様に夢を見せているのか。貴方様の夢を私が見ているのか。
ーー貴方様の夢が、私の言葉を紡いでいく。
夢魔が生み出す夢というのは、快楽のためだけに見せる幻想だと思っていました。
ですが、他人の夢に入るのはここまで心地よいのですね……。
貴方様をただの好みの人間だと、油断していました。
ここまで深く夢に入られるお方だとは…。
ーーしかし、夢というのは覚めなくてはいけないもの……。
(耳かき終わり)
(梵天耳かき始まる)
ーー夢に溶けた貴方様の心を、ふたたび固めて、現(うつつ)の世界に戻していきます。
ーー混ぜるように、耳をくるくるとくすぐって、貴方様の心を集めていきます。
(梵天耳かき続く)
(梵天耳かき終わり)
ーーほら、戻ってきてくださいな。
(耳にふーっと息を吹きかける)
(反対側耳かき終わり)
ーー私の耳かきはどうでしたか?貴方様。
ーー聞くまでもありませんね。
ーーふふっ♪ちゃんと起きておうちに帰らないと駄目ですよ♪
……驚くぐらいよく眠れた?
それは私としても大変うれしゅうございます♪
ちなみにどんな夢を見たかお聞きしても?
……覚えていない、と。ええ、深く眠った夢ほど覚えていないものです。
私も人に夢を見せるのがここまで心地いいとは思いませんでした。
帰りはどうかお気を付けください。
ーー私は今後も夢魔として、貴方様のご来店をお待ちしております。
クレジット
ライター情報
ファンタジー系ASMRが好き。
耳かきしながらずっと話してるタイプの作品が好きなので、文章長くなりがちです。
pixivにも同じ内容で投稿しています。
耳かきしながらずっと話してるタイプの作品が好きなので、文章長くなりがちです。
pixivにも同じ内容で投稿しています。
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商品として販売する場合のみご連絡ください。それ以外(有料の支援サイトの音声に台本を使う場合など)では自由に使って頂いて大丈夫です。
利用実績(最大10件)
えむおーおー の投稿台本(最大10件)