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【フリー台本】メイドになった日とメイドを辞める日の話【男性向け】
written by 白上
  • 告白
  • 甘々
  • メイド
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1092文字(約 3分39秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
メイド
視聴者役柄
主人
場所
指定なし
本編
(寝室のカーテンを開ける)
おはようございます、ご主人様。良い朝ですね。お昼ですけど……でも、良いお天気。
昨日も夜遅くまで起きてらっしゃったみたいですし、今日もこんな時間まで寝て……そんなことじゃ昔の私みたいになってしまいますよ?

……え? 昔の自分をそんなに悪く言うものじゃない? ご主人様はお優しいんですね。……だからこそ私はご主人様にご奉仕させていただく今の私に変わることができたんですけれど。

懐かしいですね……あの頃の私は働きたくない、ニートになりたいと臆面もなく言っていて、有言実行してしまって……漠然とした不安と焦燥感、劣等感に罪悪感、いろいろなものに苛まれて、それでも変われない自分がいて。自由なはずなのに不自由な毎日のなかで誰にもわかってもらえない悩みを抱えていた私を連れ出してくれたのがご主人様でした。

自分のために頑張れない私が誰かのために頑張るなんてできないと思っていました。でも違ったんです。ご主人様の身の回りのお世話をして、ありがとうって言われて、ご飯を作れば美味しいって言ってもらえて、一緒に食べるご飯は美味しくて。おはようって、おやすみって言い合える相手がいて、自分のことを必要としてもらえて……こんなことを言うとメイド失格かもしれませんが、ご主人様のことを放っておけないなぁ、可愛いなぁって思ったんです。

だから、だからそうです……夜はできるだけ早く寝て、朝も早く起きてくださいという話ですね……え? そんな話じゃなかった? いいえ、そんなことはないです。だって、ご主人様が朝起きてくれなかったら、私がご主人様の朝ご飯を作れないじゃないですか。一緒に朝ご飯を食べられないじゃないですか。ご主人様に褒めてもらえないじゃないですか。

ふふ……ご主人様が私を必要としてくださっているように、私もご主人様を必要としているんですよ。いつもありがとうございます、大好きですよ、ご主人様。

大好きって言われると勘違いしてしまう? ふうん、そうなんですか……好きなひとですか? いますよ? ほら勘違いだったって……ふふ。

勘違いはいけませんね。……だって、私が好きなひとっていうのは、ご主人様のことなんですから。

もちろん、恋愛的な意味でです。
さて、続きはご飯を食べながらにしましょうか。朝ご飯を作れなかったぶん、頑張ったんですよ?

(リビングに移動しようとするが呼び止められる)
……どうしたんですか?
好きとか恋愛的な意味でとか、その辺をはっきりさせたい? もしかしてご主人様とメイドじゃなくても良いんじゃないか、ですか……?

(要求ではなくそれを望んでいるようなニュアンスで)
そうですね。それじゃあ、今ここで、私のことを好きって言ってくれますか……?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【フリー台本】メイドになった日とメイドを辞める日の話【男性向け】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
白上
ライター情報
男性向けフリー台本を書いています。有償のご依頼にもとても憧れがあります…!
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