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弓道部のクール彼女がヤンデレだった
written by 泣きんぎょ
  • ラブラブ
  • ヤンデレ
  • 学校/学園
  • 天然
  • クーデレ
  • 同級生
  • 学生
公開日2021年09月11日 23:56 更新日2021年09月11日 23:56
文字数
2621文字(約 8分45秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
弓道部の彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
学校
あらすじ
あらすじ

 いつも居残り練習して、部活が休みの時も自主練習をするクールな彼女。
 彼女とは入学したときからの付き合い。
 一目見て好きになり、何度もそれとなく距離を縮めることで見事彼氏の座を射止めることに成功したあなたであったが……
 いつも一人の彼女の執着心はあなたの見えないところでとても大きなものとなっているのだった。
本編
本編

「……風が出てきたな。距離、角度……軌道……これらを計算すると……」

 そこから気付いたように

「……む?あぁ、君か。すまないな、まだ自主練習中でな。来てくれたところ悪いが、少し待ってくれ」

「ふっ、心配するな。確かに、射るには適さない状況だ。風も強い、陽射しが眩しい、そして、君の存在により集中も乱されている」

「しかし、だ……」

射る音

「この私であれば何の問題もない。見ろ、的中だ」

「きっちりど真ん中へと当たっただろう?」

「……ふぅ、百射的中……これで終わりだな。ありがとうございました」

「さて、では準備を終えたらそちらに向かう。少し待っていてくれ。道場を磨かねばな」

「……うん?あぁ、手伝ってくれるのか?」

「ありがとう、気持ちだけ貰っておくよ」

「これは、私がやるべきことだからな。道場を使用したこの私が、使わせてくれた道場へと感謝の意を込めて清めるわけだ」

「礼に始まり、礼に終わる……他に人が居なくともそこに例外はない」

「なに、こういうことは日常茶飯事だからな。慣れている」

「掃除もすぐ終わるから、そこらで待っててくれ」

「……そうだな。とりあえずは、私の掃除する姿を見ながらとか、な?」

「ふっ、手際の良さに度肝を抜くといいさ」

「じゃぁ、見ていろ。文字通り瞬く間に終わらせて君の元に戻るからな」


二、三秒開けて

「……よし、鍵も大丈夫だ。問題ない」

「待たせたな。では、帰るとしよう」

「いつもいつも帰りを待ってもらって申し訳ないな」

「先に帰っててくれればいいのに……とは、言わないがな」

「うん、私は君と帰るのが楽しみだから」

耳元で

「いつも、私のことを待っていてくれてありがとう」

「そういうところ、大好きだぞ?」

離れて

「君もそうだろ?」

「君は、私が好き……違うか?」

「…………ふむ、そうか。伝えるのが気恥ずかしいか?」

「だが、素直に人に好意を伝えることは恥ずかしいことではないぞ?」

「むしろ、誰かを幸せにする良いことだと私は思う」

「好きだ、と伝えられて嫌がる人などいないだろう?」

「……うん? 状況によっては、居る?」

「ほう、例えばどんなだ?」

「……ぷっ、あっはっはっはっはっはっ!そうだなっ!確かに、いたずらと分かりきってるのに付き合って欲しい好きだなどといわれても困るし嫌だな」

「私も、そういう奴らは虫唾が走るな」

 明るい調子で

「しかし、それは好意の皮を被った悪意だ。私が言っているのとはまた別だ」

「私はな……好き、嬉しい、楽しい、君といると幸せな気持ちになれる、とそういう心の中の暖かな想いを伝えることはいいことじゃないかとそう言ってるんだ」

「現に……」

耳元で

「ほら?私に、好きだと言われて君は満更じゃない顔をしてる」

「好きだぞ?」

「だ~い好き♡」

「愛してる……」

「私の旦那様♡」

 離れて

「ぷっ、あっはっはっはっはっ!なんだ?そのゆでだこのような顔は?もっともっと言いたくなるではないか?」

「ほら?好きだ、と伝えることはいいことだろう?」

「お互いにとても幸せな気持ちになった♪」

「ふふっ……まぁ、君が先延ばしにしたいというならそれでもいいさ。私は、君の気持ちくらいは言われなくてもとっくに分かってる。それなりに、長い付き合いだからな」

「独りぼっちの弓道部……そういわれたのはいつ頃だったかな」

「入学して、あまりの厳しさに辞めていく者が多発して……私だけ残り、それどころか居残り練習までして……頭が可笑しいと、言われたこともあったか?」

「懐かしい思い出だな」

「三年となった今では特に、な」

「そんなときに君が現れたんだったか?」

「寂しそうにしてるから来た、だなんてとても緊張した面持ちでやってきてな」

「しかし、その実……いつもたった一人で練習を続ける可憐な私に惚れていたわけだ」

「何とかお近づきになりたかったと、な」

「最初の頃は少し邪険にもしたが……今となってはこの通り、というわけだな」

「うん、私に仕掛けられた恋愛勝負……これは完全に君の勝ちだな♪」

「ふっふっ……だが、負けても不思議と悔しくない」

「それどころか胸が温かくなるんだから、不思議な勝負もあったものだ」

「その辺り、君も同じ部分があるだろう?」

「まんまと勝利したのに……まだまだドキドキしている」

「私に寄りかかってイチャイチャと甘い時間を過ごすのを躊躇っているわけだ」

「まったく……まんまと君が勝利を収めたんだから、好きにすればいいというのに」

「私はいつでもその準備は出来てるんだからな?」

「……まぁ、希望の進路に進めるかどうかの今が大事というのも分からなくはないがな」

「今日も居残って勉強をしてきたんだろう?」

「調子の方はどうだ?」

「……そうか。まだ、少し厳しいか」

「はぁ……無理して私の希望する大学に合わせなくとも私の方が合わせるというのに……君と言う奴も意地っ張りだな」

「愛する彼女にいいところが見せたいのか?」

「……ふふっ、分かってる。私に、我慢をさせたくないんだろう?」

「自分の為に人生を曲げて欲しくない……とても立派だ」

「誇りに思う……私の、自慢の彼氏だ」

「……だが、な」

「愛する人の為に、人生を曲げるというのも……恋する乙女としてはまったくもって問題ないことだということは、分かって欲しいな?」

「それをしてもいいと思うくらいに……君のことが、好きなんだ」

「……まぁ、私の為に頑張る彼氏を見るのも女冥利に尽きると言うものだがな?」

「今日はどの辺りを勉強したんだ?」

「あとで一緒に勉強会をするときに、その辺りまとめて復習しよう」

「頑張る彼氏の為に、私がきっちりと教えてやるからな♪

 耳元で

「ありがと、私の為に頑張ってくれて」

「大好きだぞ?」

 離れて

「ふふっ、受かったらちゃんと私みたいに愛を伝えるんだぞ?」

「うむ、それじゃ早く帰ろう。時間は待ってはくれないからな」

「今日は帰ったら私の家で勉強会だ」

「なるべく早く来るんだぞ?」

「その……」

 耳元で

「少しでも長く……君の傍で温もりを感じていたいからな?」

離れて

「では、待ってるからな!」

 少し間を空けて

「……ふむ、他の女の匂いはしなかったな」

「流石は私の彼氏……魅力的で格好いい、私の為に努力をしてくれる……この世界で最高の彼氏だ♪ふふ、ふははっ」

「……だが、その良さを分からない有象無象も多い、か」

「分かって貰っても困るが、な」

「いつも一人で勉強をしている根暗、あんな奴に何故私のような恋人が居るのか分からない、俺の方がいいだろ……はぁ」

「少し、分からせてやる必要があるな……それから、あの女も」

「彼には私が居ればいいというのに……無駄にアブローチを掛けて……」

「危険因子をまとめて排除しなければな」

「私と彼の明るい未来に……奴らは不要だ」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
弓道部のクール彼女がヤンデレだった
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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