- 純愛
- 罵倒
- ヤンデレ
- わからせ
- 逆NTR
- メンヘラ
公開日2021年10月06日 23:49
更新日2021年10月06日 23:49
文字数
5827文字(約 19分26秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あらすじ
あなたには趣味の合わない彼女が居た。
理解を示さずに、止めろの一点張り
そして、ついには一線を超えたことまで……それに我慢できなくなったあなたは彼女についに怒りを露わにして振ってしまうが……
今度は正反対の従順な子になってやってくるのだった。
あなたには趣味の合わない彼女が居た。
理解を示さずに、止めろの一点張り
そして、ついには一線を超えたことまで……それに我慢できなくなったあなたは彼女についに怒りを露わにして振ってしまうが……
今度は正反対の従順な子になってやってくるのだった。
本編
本編
「おっはよ~♪ 今日はデートだねっ♪デートだねっ!ダーリン♪」
甘い声で言ってから、豹変するように
「……は?何?そのダサい格好?愛しの彼女とのデートなんだよ?もっとパリッとした服なかったの?」
「格好悪い……あたしはこんなに可愛く決めてきたってのに……どうしてそのあたしと同レベルのことが出来ないわけ?あんた、このあたしを愛してないの?」
「……そう、まぁ、その言葉は信じてあげる」
「でも……ねぇ?何度も言わなかった?」
「あたし、アニメとかロボットとかさ?そういうの、大嫌いなのよ。みっともない」
「いい年して恥ずかしいと思わないの?」
「あたしは嫌よ?彼氏がこんな格好をしてるなんて」
「あんたも嫌でしょ?あたしがだっさい格好でデートに来たら?」
耳元で
「……終わったらあんたの家、行くから。こういうの、全部まとめてあたしが処分してやる」
離れて
明るい声で
「ん♪と、いうわけでっ!まずはお洋服を買いに行かなくっちゃね♪」
「ダーリンの服はあたしが見立ててあげる♪」
「親切で見立ての良い彼女に感謝しろ~?へへへへ~♪」
間を空けて場面転換
「さってと……とりあえず、このお店でいいかな? 手頃な値段だもんね♪」
「それじゃダーリンはここで待ってて♪」
「あたしが、良さげなの!見繕ってくきてあげるから♪」
「すぐ戻ってくるから~……他の女を見るなよ~?」
「ではでは~」
少しだけ空けて
「ん~、これがいいかな~?」
「それとも~、こっちかな~?」
「ねぇねぇ!ダーリンはどう思う?」
暗い声で
「……は?どっちでもいいって何よ?あんたの為に貴重なデートの時間を使って選んであげてんのよ? 本来ならもう映画館に行って二人で楽しく映画でも見てるはずなのに」
「あんたにそんなこと言う権利があると思うわけ?」
「身の程を弁えなさいよ?いつまで経っても彼女であるあたしの言うことを聞けないクソオタクが」
明るい声で
「ふぅ、ダーリンのセンスは当てにならないから……あたしが選んじゃおっ♪」
「ダーリンはね~、素材がいいから何でも似合うとは思うんだけど~……ん~~、ここはシンプルに無地でいこっか♪」
「黒の無地に……こっちのジーンズを合わせて……うん♪これで良くなった♪」
「それじゃお会計行こっ♪」
「もう~、彼女の手を煩わせちゃ、駄目だぞ~? ふふふ~♪」
「ふんふんふん♪」
「お会計お願いしま~す……うんうん……手頃な値段ね♪ ん~、こうなると何か付けたくなっちゃうな~……ねぇ?ダーリンは何が……?」
「ダーリン?どしたの?」
「……え?お金?」
「ダーリンの服を買うんだからもちろんダーリンが出すんだよ?決まってるじゃない?」
「あたしのことを愛してるなら、これくらいのお金をデートに掛けるのはなんてことないよね?」
「ううん、それどころか、もっともっとあたしのために掛けていいはずだよ! だって、あたしはそれくらい掛けてるもん」
「だから……は?」
暗い声で
「買いたいゲームとプラモがあるから無理?」
耳元で
「あんた、ふざけてんの?」
「あたしと、そのゲームやプラモとどっちが大切だって言うのよ?」
「っていうかいつも言ってるわよね? 子供っぽいからそういうのやめろって」
「そんなものにお金を掛けるくらいなら、あたしのために金を掛けろって、さぁ?」
「脳みそ、付いてないの?」
「このゴミがっ」
「死なないと治らないのかなぁ?あたしの言ったことをすぐに忘れる困った鳥頭はさぁ?」
離れて
明るい声で
「やれやれ♪困ったダーリン♪」
「ふざけたこと言ってないで、早く買って行くよ~?」
「ん~……何かついでにもう一品買ってもいいかな~って思ったけど……お金厳しいんじゃ仕方ないよね♪」
「それだけ買って映画館へ出発だ~~♪」
場面転換
機嫌よさげに
「ふんふんふん♪つ~いた♪」
「ねぇねぇ?今日はどれ見る? 何を見に行こっか?」
「……って、言いたいとこだけど……あぁ、ふ~ん」
何かに気が付いたように
「そういうこと……見るものはあたしで決めさせてもらうから」
「こ・れ♡」
「マジで怖いって有名なホラー!」
「これが公開されたときからぁ、あたしず~~~っとダーリンと一緒に見たいって思ってたの♪」
「一緒に見よ?」
「ん~~~?なにぃ?そ・のぉ……青ざめた顔は?」
「怖いんだ~? 怖いんでしょ~?」
「うりうり~♪」
「でも、だ~め♪ 今日見る映画はホラーに決まりました~♪」
みみもとで
「ほぉら?どうしてもって言うんならぁ、あたしに抱き着いてもいいから、ね?」
「……その、あたしが、抱き着いちゃうこともあるかも、だし……てへへ」
暗い声でそのまま耳元で
「だから……行かないからね?ロボット映画」
「本当は、あれが目当てで誘ったんでしょ?」
「言わなかったけど、視線がポスターに釘付けだったもんね?」
「けど、駄目、許さない……ダーリンはそこんところ矯正しなきゃいけないんだから……治療途中で通院をやめるような真似をしちゃ駄目だよね? それと一緒」
「あたしに相応しい、真人間にならなきゃね?」
「好きなら出来るよね?それくらいの努力は?」
離れて
「ん♪まぁ、これはポスター見てたことからの推測だから♪的外れなものかもしれないけどね~?」
「多分、気のせいだよね?ダーリンが、あたしのことを裏切るはずがないもん♪」
耳元で暗い声で
「……裏切らないダーリンで、居るよね?」
「もし、いつも言ってるのに、分からないなんて言ったら……」
「殺すから?」
離れて
「そんなことにならないって信じてるけどね♪ それじゃ楽しい楽しいホラー映画にレッツゴー!」
間を空けて
伸びをするように
「あ~~~……楽しかったぁ~~」
「ダーリンったら、ちょっと幽霊が出てきたリ、心霊現象が画面の中で起きただけでのけぞったり、身体がピクッて震えるんだもん♪ おかしかったぁ~♪ふふっ、可愛いね?」
「けど、あたしに抱き着いてこなかったね~?そこだけはちょ~っと残念かなぁ」
「もうちょっと、ダーリンと触れ合いたかったのに~」
「はぁ……怖いって評判だったけど、あたしにはあんまり刺さらなかったもんな~……全然怖くないからダーリンに抱き着くことも出来なかった」
「やっぱ、そのあたりの少なさは心残りなポイントかなぁ?」
「でもまっ!あたしとしては大満足!」
「ダーリンとぉ、ギュ~~って手だって握れちゃったしぃ……可愛い顔もたくさん見れちゃったしぃ~……ふふふ~」
耳元で
「ほっぺにチュッ♡ しちゃったね?」
「気付いてた?したいからしちゃったぁ♡」
「えへへ、だって、ダーリンがあんまりにも怖がってて可愛いもんだからつい……」
「今度は、あたしを守れるくらいにカッコいい姿を見せてね?」
離れて
「さ、て、と……それじゃあ」
一転して暗い声で
「約束通りあんたの家、これから行こっか?」
「あたしを裏切ってないか、隅々まで見てあげる」
間を空けて
「あんたの家、来るのは一か月ぶりくらいね~」
「さ~て、あたしの言いつけをちゃんと守れてるかどうか……お邪魔しま~す」
「……ふぅん、表面上は前来た通り、ね」
「付き合う前には溢れかえってたアニメグッズがどこにもない。飾られてたプラモデルもなし……」
「け、ど……」
何かを探すくらいの間
暗い声でリズミカルな感じでまったく楽しくなさそうに
「み~つっけた」
「あんた、やっぱり隠れてこそこそ買ってたわね?」
「あれほど駄目だって、止めてって、あたしが好きなら金輪際買わないでってあれほど言ったのに」
「最低」
「あんた、やっぱ、口だけだったんだね?」
「口では愛してるって言いながら、全然行動が伴ってないじゃない?」
「どうしてこういうのを買っちゃうのよ?」
「要らないでしょ?このあたしが居れば、それ以外の全部」
「あたしのために全てを使いなさいよ?」
「他の趣味なんて要らないでしょう?」
「あたしだけを考えて生きなさい」
「あたしだけに好かれるために行動しなさい」
「愛してるなら……こんな子供っぽい趣味、さっさと卒業しなさいよ」
「あたしの傍に居るあんたが……こういう趣味のせいで下に見られるのが気に食わないのよ。オタクって言われるのがムカつくのよ」
「あんたは、あたしだけの彼氏なのに……その彼氏が貶されて嫌な気分にならない彼女が居ると思う?」
「分かったら、彼女が嫌な気分にならないように日々心掛けて行動しなさい……ったく」
「これ、捨てるから」
「色々と、ダサいTシャツも買ったのよね? 着てきてたからはっきりと覚えてる」
「ああいうのも今日は全部捨てるから」
「あたしに好かれてるんだから、それくらいは当然のこととして受け入れなさいよね?」
「……はぁ?口答えするんじゃないわよ!」
「いい?あんたはあたしのために色々努力するの」
「あたしだって、あんたのために、綺麗に見えるように努力してるんだから。それくらいは当然」
「体型維持に、スキンケア、お洋服だってあんたの為に一生懸命可愛いのを見繕ってるし、ダサい彼女だって思われないように雑誌を見て日々ファッションセンスを磨いてるんだから、ね?」
「それに比べたらあんたのやることなんて……簡単なことよ?」
「これくらいは、しっかりやってよね?」
「あたしを愛しているのなら」
「もう、あたしのことを裏切らないでよね?」
場面転換
楽し気に
「ふんふ~~ん♪今日もデ~ト~♪ ダーリンとデ~ト~♪」
「あ、居た居た♪」
「へぇ~、今日は珍しいね~?ダーリンが先に着いてるなん、て……?」
段々と他に人が居ることに気が付いた感じで
暗い声で
「は?その女、誰?」
相手の言葉を聞くくらいの間
それから信じられないことを聞いた感じで
「……え?彼、女?……は? 彼女は、あたし、よね?」
「あたし……なのに、何で、その女のことを彼女、なんて」
「……ぇ?」
「な、何で? そんな、そんな、ダッサイ女より、あたしの方がよっぽど可愛いじゃない?」
「あたしの方が、よっぽど、お金を掛けてるじゃない?」
「なのに……え?」
「趣、味?」
「趣味が、何だって言うのよ?」
「あたしは……あたしはあんたのためを思って、ああやって言ってきたんだよ?」
「子供っぽい趣味を卒業できるようにって、あんたが馬鹿にされないようにって、あんたのためを思って!」
「なのに……ひゃっ」
「な、なに? なんで、あたしの手を払うのよ?」
「あたしが……あたしが、彼女、なのよ?」
「なのに、なんで、その彼女の手を……愛する、彼女の手をっ」
「……え? もう、彼女じゃ、ない?」
「うそ……うそうそ、うそ……うそ、だよ……」
「あたしを、愛してるんじゃ、なかったの?」
「あたしが、好きなんじゃ、ないの?」
「なのに、どうして、そんなことを、言うのよ?」
「どうして、彼女を……こんなひどい目に遭わせるのよ?」
「やだ、やだやだやだっ」
「あたしが……あたしがっ、あんたの彼女なんだよ?」
「そこの女じゃないっ!」
「あたしは、あんたの為にっ!綺麗になる努力をした!」
「可愛くなる努力をしたっ!」
「自慢の彼女になれる努力をしたっ!」
「そいつはっ!何にも、してないじゃないっ!そこのブ……」
ブス、と言いかけて遮られた感じで
「……へ?な、なにを、いってる、の?」
「その努力が、苦痛、だった?」
「あたしのために、努力をするのが……苦痛、だったの?」
「や、やだぁ……やだやだやだ……だからって、こんなのって、無いよぅ」
「う、うぅぅ、駄目……待ってっ!」
「こ、これからは……う、うぅ、嫌、だけど、認めたくないけど……子供っぽい趣味も少しは認めてあげてもいいからっ」
「デートだって!一回くらいは好きなとこに付いていってもいいしっ」
「だ、だから……だからぁっ」
「っ!いやぁっ!捨てないでぇっ!」
「あたし……あんたが居なくなったらっ!」
「これまで、努力してきた意味……どうなっちゃうのよぉ……あんたを振り向かせたいから、綺麗になったのに……あんたを手に入れたいから、可愛く、なったのに……こんなの……こんなのって、ないよぅっ」
「う、うう、うわあああああああああっ……うぅぅぅっ」
「待っ、て……待って、よぅ」
「彼女が、泣いて、るんだよ?」
「悲しんでるん、だよ?」
「慰めてよぅ……抱き締めて……大丈夫だって、言ってよぅ……うううぅぅぅぅぅっ」
場面転換
間を空けて
呼び鈴の音
「あ、え、へへへ、へ……来ちゃっ、た♪」
「ま、待ってっ! きょ、今日はね?その、謝りに、来たの……」
「その……あんたの中じゃ、もうあたしは彼女じゃなくなっちゃったかもしれないけど、さ……それでも、その……友達、であることには変わりない、よね?」
「入れてくれても、いいと思うんだけど……」
「ぁ、よかった……ありがと♪」
「それじゃ、お邪魔しま~す……」
「……わぁ、すっかり、あたしと付き合う前の、元の姿に戻ったね?」
「プラモ……また飾ってある」
「アニメグッズ……それにポスターも……」
「あ、はは、いいよいいよ!今のあたしは、その、彼女、じゃ、ないもんね?」
「怒らない、から」
「大丈夫、だから……」
「今日は、謝りに来たって、そう言ったでしょ?」
「うん……だから……その……ごめんなさい!」
「あたし、馬鹿だった……あんたの趣味、子供っぽいって言って否定してやめてって駄々をこねて……あたしの方がよっぽど子供だった……大人じゃなかった……」
「みっともないことしてたってことに、気付いたの……」
「大切な……何よりも大切な、彼氏の趣味を否定して……傷つけて……自己中心的、だったよね?」
「酷い行い、だったよね?」
「あたしのわがままを押し付けて、趣味をやめろって当たり散らして……ごめん……ごめん、ね? あたし……あたしっ!酷い、彼女だった」
ごめん、のあたりから涙声で
「格好悪いのは、あたしだったっ……駄目だったのは、あたしだった……」
「それに気づかずに……あんなことに、なってしまって……」
「本当に……本当に、ごめんなさいっ!」
「やり直そう、なんて、言わない……また、よりを戻そうだなんて、言わない……だって」
耳元で
暗い声で
「あんたはあたしのモノだから」
押し倒す音
「くっ、あっははははははっ!気付いたのっ!」
「大切なモノを渡してなかったって!」
「付き合ったら、どうしてもして欲しいことを……あんたにはしてあげてなかったって!」
「ごめんねぇ?だから、拗ねてあんなこと言っちゃったんだよね?」
耳元で
「大丈夫♡ あたしはぜ~んぶ、分かってるから♡」
「あたしの気を引きたいからあんなことしたのよねぇ?」
「でも、大丈夫♡」
「もう……今度はバッチリ、分かったから♡」
囁き
「身体……許してなかったもんね?」
「だから、不安になって、あんなことしちゃったんだよね?」
囁き終了
耳元で
「大丈夫だよ? あたしにはぜ~んぶ分かっちゃった」
「ぜ~んぶ、嘘だって分かっちゃったから♡」
「あんたの……ううん」
「ダーリンの彼女は変わらずあたし♡」
「その、証を今から記録に残そ~ね♡」
囁き
「ひとつになりましょ?」
「あたしは……あんたのモノだからね♡」
「おっはよ~♪ 今日はデートだねっ♪デートだねっ!ダーリン♪」
甘い声で言ってから、豹変するように
「……は?何?そのダサい格好?愛しの彼女とのデートなんだよ?もっとパリッとした服なかったの?」
「格好悪い……あたしはこんなに可愛く決めてきたってのに……どうしてそのあたしと同レベルのことが出来ないわけ?あんた、このあたしを愛してないの?」
「……そう、まぁ、その言葉は信じてあげる」
「でも……ねぇ?何度も言わなかった?」
「あたし、アニメとかロボットとかさ?そういうの、大嫌いなのよ。みっともない」
「いい年して恥ずかしいと思わないの?」
「あたしは嫌よ?彼氏がこんな格好をしてるなんて」
「あんたも嫌でしょ?あたしがだっさい格好でデートに来たら?」
耳元で
「……終わったらあんたの家、行くから。こういうの、全部まとめてあたしが処分してやる」
離れて
明るい声で
「ん♪と、いうわけでっ!まずはお洋服を買いに行かなくっちゃね♪」
「ダーリンの服はあたしが見立ててあげる♪」
「親切で見立ての良い彼女に感謝しろ~?へへへへ~♪」
間を空けて場面転換
「さってと……とりあえず、このお店でいいかな? 手頃な値段だもんね♪」
「それじゃダーリンはここで待ってて♪」
「あたしが、良さげなの!見繕ってくきてあげるから♪」
「すぐ戻ってくるから~……他の女を見るなよ~?」
「ではでは~」
少しだけ空けて
「ん~、これがいいかな~?」
「それとも~、こっちかな~?」
「ねぇねぇ!ダーリンはどう思う?」
暗い声で
「……は?どっちでもいいって何よ?あんたの為に貴重なデートの時間を使って選んであげてんのよ? 本来ならもう映画館に行って二人で楽しく映画でも見てるはずなのに」
「あんたにそんなこと言う権利があると思うわけ?」
「身の程を弁えなさいよ?いつまで経っても彼女であるあたしの言うことを聞けないクソオタクが」
明るい声で
「ふぅ、ダーリンのセンスは当てにならないから……あたしが選んじゃおっ♪」
「ダーリンはね~、素材がいいから何でも似合うとは思うんだけど~……ん~~、ここはシンプルに無地でいこっか♪」
「黒の無地に……こっちのジーンズを合わせて……うん♪これで良くなった♪」
「それじゃお会計行こっ♪」
「もう~、彼女の手を煩わせちゃ、駄目だぞ~? ふふふ~♪」
「ふんふんふん♪」
「お会計お願いしま~す……うんうん……手頃な値段ね♪ ん~、こうなると何か付けたくなっちゃうな~……ねぇ?ダーリンは何が……?」
「ダーリン?どしたの?」
「……え?お金?」
「ダーリンの服を買うんだからもちろんダーリンが出すんだよ?決まってるじゃない?」
「あたしのことを愛してるなら、これくらいのお金をデートに掛けるのはなんてことないよね?」
「ううん、それどころか、もっともっとあたしのために掛けていいはずだよ! だって、あたしはそれくらい掛けてるもん」
「だから……は?」
暗い声で
「買いたいゲームとプラモがあるから無理?」
耳元で
「あんた、ふざけてんの?」
「あたしと、そのゲームやプラモとどっちが大切だって言うのよ?」
「っていうかいつも言ってるわよね? 子供っぽいからそういうのやめろって」
「そんなものにお金を掛けるくらいなら、あたしのために金を掛けろって、さぁ?」
「脳みそ、付いてないの?」
「このゴミがっ」
「死なないと治らないのかなぁ?あたしの言ったことをすぐに忘れる困った鳥頭はさぁ?」
離れて
明るい声で
「やれやれ♪困ったダーリン♪」
「ふざけたこと言ってないで、早く買って行くよ~?」
「ん~……何かついでにもう一品買ってもいいかな~って思ったけど……お金厳しいんじゃ仕方ないよね♪」
「それだけ買って映画館へ出発だ~~♪」
場面転換
機嫌よさげに
「ふんふんふん♪つ~いた♪」
「ねぇねぇ?今日はどれ見る? 何を見に行こっか?」
「……って、言いたいとこだけど……あぁ、ふ~ん」
何かに気が付いたように
「そういうこと……見るものはあたしで決めさせてもらうから」
「こ・れ♡」
「マジで怖いって有名なホラー!」
「これが公開されたときからぁ、あたしず~~~っとダーリンと一緒に見たいって思ってたの♪」
「一緒に見よ?」
「ん~~~?なにぃ?そ・のぉ……青ざめた顔は?」
「怖いんだ~? 怖いんでしょ~?」
「うりうり~♪」
「でも、だ~め♪ 今日見る映画はホラーに決まりました~♪」
みみもとで
「ほぉら?どうしてもって言うんならぁ、あたしに抱き着いてもいいから、ね?」
「……その、あたしが、抱き着いちゃうこともあるかも、だし……てへへ」
暗い声でそのまま耳元で
「だから……行かないからね?ロボット映画」
「本当は、あれが目当てで誘ったんでしょ?」
「言わなかったけど、視線がポスターに釘付けだったもんね?」
「けど、駄目、許さない……ダーリンはそこんところ矯正しなきゃいけないんだから……治療途中で通院をやめるような真似をしちゃ駄目だよね? それと一緒」
「あたしに相応しい、真人間にならなきゃね?」
「好きなら出来るよね?それくらいの努力は?」
離れて
「ん♪まぁ、これはポスター見てたことからの推測だから♪的外れなものかもしれないけどね~?」
「多分、気のせいだよね?ダーリンが、あたしのことを裏切るはずがないもん♪」
耳元で暗い声で
「……裏切らないダーリンで、居るよね?」
「もし、いつも言ってるのに、分からないなんて言ったら……」
「殺すから?」
離れて
「そんなことにならないって信じてるけどね♪ それじゃ楽しい楽しいホラー映画にレッツゴー!」
間を空けて
伸びをするように
「あ~~~……楽しかったぁ~~」
「ダーリンったら、ちょっと幽霊が出てきたリ、心霊現象が画面の中で起きただけでのけぞったり、身体がピクッて震えるんだもん♪ おかしかったぁ~♪ふふっ、可愛いね?」
「けど、あたしに抱き着いてこなかったね~?そこだけはちょ~っと残念かなぁ」
「もうちょっと、ダーリンと触れ合いたかったのに~」
「はぁ……怖いって評判だったけど、あたしにはあんまり刺さらなかったもんな~……全然怖くないからダーリンに抱き着くことも出来なかった」
「やっぱ、そのあたりの少なさは心残りなポイントかなぁ?」
「でもまっ!あたしとしては大満足!」
「ダーリンとぉ、ギュ~~って手だって握れちゃったしぃ……可愛い顔もたくさん見れちゃったしぃ~……ふふふ~」
耳元で
「ほっぺにチュッ♡ しちゃったね?」
「気付いてた?したいからしちゃったぁ♡」
「えへへ、だって、ダーリンがあんまりにも怖がってて可愛いもんだからつい……」
「今度は、あたしを守れるくらいにカッコいい姿を見せてね?」
離れて
「さ、て、と……それじゃあ」
一転して暗い声で
「約束通りあんたの家、これから行こっか?」
「あたしを裏切ってないか、隅々まで見てあげる」
間を空けて
「あんたの家、来るのは一か月ぶりくらいね~」
「さ~て、あたしの言いつけをちゃんと守れてるかどうか……お邪魔しま~す」
「……ふぅん、表面上は前来た通り、ね」
「付き合う前には溢れかえってたアニメグッズがどこにもない。飾られてたプラモデルもなし……」
「け、ど……」
何かを探すくらいの間
暗い声でリズミカルな感じでまったく楽しくなさそうに
「み~つっけた」
「あんた、やっぱり隠れてこそこそ買ってたわね?」
「あれほど駄目だって、止めてって、あたしが好きなら金輪際買わないでってあれほど言ったのに」
「最低」
「あんた、やっぱ、口だけだったんだね?」
「口では愛してるって言いながら、全然行動が伴ってないじゃない?」
「どうしてこういうのを買っちゃうのよ?」
「要らないでしょ?このあたしが居れば、それ以外の全部」
「あたしのために全てを使いなさいよ?」
「他の趣味なんて要らないでしょう?」
「あたしだけを考えて生きなさい」
「あたしだけに好かれるために行動しなさい」
「愛してるなら……こんな子供っぽい趣味、さっさと卒業しなさいよ」
「あたしの傍に居るあんたが……こういう趣味のせいで下に見られるのが気に食わないのよ。オタクって言われるのがムカつくのよ」
「あんたは、あたしだけの彼氏なのに……その彼氏が貶されて嫌な気分にならない彼女が居ると思う?」
「分かったら、彼女が嫌な気分にならないように日々心掛けて行動しなさい……ったく」
「これ、捨てるから」
「色々と、ダサいTシャツも買ったのよね? 着てきてたからはっきりと覚えてる」
「ああいうのも今日は全部捨てるから」
「あたしに好かれてるんだから、それくらいは当然のこととして受け入れなさいよね?」
「……はぁ?口答えするんじゃないわよ!」
「いい?あんたはあたしのために色々努力するの」
「あたしだって、あんたのために、綺麗に見えるように努力してるんだから。それくらいは当然」
「体型維持に、スキンケア、お洋服だってあんたの為に一生懸命可愛いのを見繕ってるし、ダサい彼女だって思われないように雑誌を見て日々ファッションセンスを磨いてるんだから、ね?」
「それに比べたらあんたのやることなんて……簡単なことよ?」
「これくらいは、しっかりやってよね?」
「あたしを愛しているのなら」
「もう、あたしのことを裏切らないでよね?」
場面転換
楽し気に
「ふんふ~~ん♪今日もデ~ト~♪ ダーリンとデ~ト~♪」
「あ、居た居た♪」
「へぇ~、今日は珍しいね~?ダーリンが先に着いてるなん、て……?」
段々と他に人が居ることに気が付いた感じで
暗い声で
「は?その女、誰?」
相手の言葉を聞くくらいの間
それから信じられないことを聞いた感じで
「……え?彼、女?……は? 彼女は、あたし、よね?」
「あたし……なのに、何で、その女のことを彼女、なんて」
「……ぇ?」
「な、何で? そんな、そんな、ダッサイ女より、あたしの方がよっぽど可愛いじゃない?」
「あたしの方が、よっぽど、お金を掛けてるじゃない?」
「なのに……え?」
「趣、味?」
「趣味が、何だって言うのよ?」
「あたしは……あたしはあんたのためを思って、ああやって言ってきたんだよ?」
「子供っぽい趣味を卒業できるようにって、あんたが馬鹿にされないようにって、あんたのためを思って!」
「なのに……ひゃっ」
「な、なに? なんで、あたしの手を払うのよ?」
「あたしが……あたしが、彼女、なのよ?」
「なのに、なんで、その彼女の手を……愛する、彼女の手をっ」
「……え? もう、彼女じゃ、ない?」
「うそ……うそうそ、うそ……うそ、だよ……」
「あたしを、愛してるんじゃ、なかったの?」
「あたしが、好きなんじゃ、ないの?」
「なのに、どうして、そんなことを、言うのよ?」
「どうして、彼女を……こんなひどい目に遭わせるのよ?」
「やだ、やだやだやだっ」
「あたしが……あたしがっ、あんたの彼女なんだよ?」
「そこの女じゃないっ!」
「あたしは、あんたの為にっ!綺麗になる努力をした!」
「可愛くなる努力をしたっ!」
「自慢の彼女になれる努力をしたっ!」
「そいつはっ!何にも、してないじゃないっ!そこのブ……」
ブス、と言いかけて遮られた感じで
「……へ?な、なにを、いってる、の?」
「その努力が、苦痛、だった?」
「あたしのために、努力をするのが……苦痛、だったの?」
「や、やだぁ……やだやだやだ……だからって、こんなのって、無いよぅ」
「う、うぅぅ、駄目……待ってっ!」
「こ、これからは……う、うぅ、嫌、だけど、認めたくないけど……子供っぽい趣味も少しは認めてあげてもいいからっ」
「デートだって!一回くらいは好きなとこに付いていってもいいしっ」
「だ、だから……だからぁっ」
「っ!いやぁっ!捨てないでぇっ!」
「あたし……あんたが居なくなったらっ!」
「これまで、努力してきた意味……どうなっちゃうのよぉ……あんたを振り向かせたいから、綺麗になったのに……あんたを手に入れたいから、可愛く、なったのに……こんなの……こんなのって、ないよぅっ」
「う、うう、うわあああああああああっ……うぅぅぅっ」
「待っ、て……待って、よぅ」
「彼女が、泣いて、るんだよ?」
「悲しんでるん、だよ?」
「慰めてよぅ……抱き締めて……大丈夫だって、言ってよぅ……うううぅぅぅぅぅっ」
場面転換
間を空けて
呼び鈴の音
「あ、え、へへへ、へ……来ちゃっ、た♪」
「ま、待ってっ! きょ、今日はね?その、謝りに、来たの……」
「その……あんたの中じゃ、もうあたしは彼女じゃなくなっちゃったかもしれないけど、さ……それでも、その……友達、であることには変わりない、よね?」
「入れてくれても、いいと思うんだけど……」
「ぁ、よかった……ありがと♪」
「それじゃ、お邪魔しま~す……」
「……わぁ、すっかり、あたしと付き合う前の、元の姿に戻ったね?」
「プラモ……また飾ってある」
「アニメグッズ……それにポスターも……」
「あ、はは、いいよいいよ!今のあたしは、その、彼女、じゃ、ないもんね?」
「怒らない、から」
「大丈夫、だから……」
「今日は、謝りに来たって、そう言ったでしょ?」
「うん……だから……その……ごめんなさい!」
「あたし、馬鹿だった……あんたの趣味、子供っぽいって言って否定してやめてって駄々をこねて……あたしの方がよっぽど子供だった……大人じゃなかった……」
「みっともないことしてたってことに、気付いたの……」
「大切な……何よりも大切な、彼氏の趣味を否定して……傷つけて……自己中心的、だったよね?」
「酷い行い、だったよね?」
「あたしのわがままを押し付けて、趣味をやめろって当たり散らして……ごめん……ごめん、ね? あたし……あたしっ!酷い、彼女だった」
ごめん、のあたりから涙声で
「格好悪いのは、あたしだったっ……駄目だったのは、あたしだった……」
「それに気づかずに……あんなことに、なってしまって……」
「本当に……本当に、ごめんなさいっ!」
「やり直そう、なんて、言わない……また、よりを戻そうだなんて、言わない……だって」
耳元で
暗い声で
「あんたはあたしのモノだから」
押し倒す音
「くっ、あっははははははっ!気付いたのっ!」
「大切なモノを渡してなかったって!」
「付き合ったら、どうしてもして欲しいことを……あんたにはしてあげてなかったって!」
「ごめんねぇ?だから、拗ねてあんなこと言っちゃったんだよね?」
耳元で
「大丈夫♡ あたしはぜ~んぶ、分かってるから♡」
「あたしの気を引きたいからあんなことしたのよねぇ?」
「でも、大丈夫♡」
「もう……今度はバッチリ、分かったから♡」
囁き
「身体……許してなかったもんね?」
「だから、不安になって、あんなことしちゃったんだよね?」
囁き終了
耳元で
「大丈夫だよ? あたしにはぜ~んぶ分かっちゃった」
「ぜ~んぶ、嘘だって分かっちゃったから♡」
「あんたの……ううん」
「ダーリンの彼女は変わらずあたし♡」
「その、証を今から記録に残そ~ね♡」
囁き
「ひとつになりましょ?」
「あたしは……あんたのモノだからね♡」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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