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公開日2021年09月12日 00:40
更新日2021年09月12日 00:40
文字数
4821文字(約 16分5秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あらすじ
あなたには大好きなスマホゲームがあった。
それは人外の美少女ばかりが出てくる、よくあるソーシャルゲーム。
お気に入りはヴァンパイアの、金髪赤目の女の子
それをやりこんでるある日、とある少女があなたの元に現れる。
プレイしているゲームに出てくる女の子と瓜二つ。
だが、あなたは興味を示さない。
リアルに興味は無いから
だが、その子はそれに嫉妬する。
そのゲームは別世界とリンクしていたためである。
彼女は正真正銘、あなたの好きなヴァンパイアの姫であったから。
しかし、そのことにあなたは気付かない。
気付きようがなかった。
あなたには大好きなスマホゲームがあった。
それは人外の美少女ばかりが出てくる、よくあるソーシャルゲーム。
お気に入りはヴァンパイアの、金髪赤目の女の子
それをやりこんでるある日、とある少女があなたの元に現れる。
プレイしているゲームに出てくる女の子と瓜二つ。
だが、あなたは興味を示さない。
リアルに興味は無いから
だが、その子はそれに嫉妬する。
そのゲームは別世界とリンクしていたためである。
彼女は正真正銘、あなたの好きなヴァンパイアの姫であったから。
しかし、そのことにあなたは気付かない。
気付きようがなかった。
本編
本編
可能であればゲーム画面ぽくエコーをかけて
「おや?どうした?下僕よ?そんなところに居ないでちこう寄れ、わらわの髪を撫でよ。愛しく、優しくなぁ」
「くははは、馬鹿め。わらわの命から逃れられるつもりか? お前はわらわの物だぞ?下僕」
「わらわだけの……吸血奴隷」
「わらわへと永久とわに血を捧げ、愛を誓う、誰よりも強固な絆で結ばれた運命共同体なのだぞ?」
「さぁ、今日も……わらわに血を捧げよ」
「わらわの愛する愚かでみじめな……しかし、誰よりも可愛い最愛の下僕」
「血と共に、今日もわらわへと愛を捧げるのだぞ?」
エコー終了
一般人っぽく
「やっほ、何してるの?」
「ん~~?いいじゃん、知らない仲じゃないんだから見せてくれても~~」
少し間を空けて見ながら話す感じで
「ふ~~ん……可愛い女の子だね? ふむふむ……確か、魔物とか魔族とか人外系の美少女がたくさん出てくる感じのゲーム、だったよね?それ」
「……この、ヴァンパイアのお姫様が一番好きなんだ?」
「……ちなみに二番は?」
「誰かいるでしょ~?誰か~?」
「色んな女の子と契約を結んで戦うゲームなんだから、他に好きな女の子の一人や二人くらい」
少し間を空けて感心するように
「……へぇ~、この子、一筋なんだ? そっか……そっか」
そっかの繰り返し部分は微妙に発音を変えるイメージで
「ふふ~ん、流石はわらわの自慢の吸血奴隷ってところかな?」
「……うん?へ?どうして台詞が分かったか?」
「……ん~、だって、それは……画面に吹き出しで出てるから。ほら?」
「今も出てるでしょ? わらわの自慢の吸血奴隷、何をぼさっとしている?ってさ」
「わらわを……あまり一人にするでない、って」
「……これ、確か親愛度を五回上限突破させないと聞けない台詞だよね?」
「一筋とは言ってたけど、さ……ん~、まさかここまでとは……」
「まぁ、わらわは知っていたが……」
ヴァンパイアっぽく小声で↑
「コホン……ごめん、何でもない」
「話しかけたのはね、それが理由だよ」
「いつもいつも、そのゲームを熱心にやってるから、さ」
「……一応聞いとくけど、そのゲームが入ってるのはそれだけ?他の端末は?」
「サブ端末とかに別データがあって、別の女の子をメインにしてたりとかさ?」
「そういうことなんじゃないの~?うりうり~」
楽しそうにからかうように
それから普通の調子で
「ほぇ?お、お~……姫様以外に興味ない、か~。へ、へぇ~、それはまた、凄い愛だな」
「じゃぁ、つまり……」
耳元で
「お前はわらわだけを愛しているというわけだな?」
離れて
「く、くっふふふっ、驚いたか?」
「次元の壁を超え、熱心な奴隷の元へ愛に来てやったぞ?」
「主人の来訪を心の底から歓迎せよ」
「わらわの吸血奴隷よ」
少し間を空けて
調子を戻して
「……って、ちょっと~。何で、何事もなかったかのようにゲームに戻るのさー!」
「大好きな大好きなお姫様が目の前にやってきたんだよ~?」
「もっとこう……色々とさ!驚きとか胸の高鳴りとか!そういう!」
少し間を空けて
「ぐぬっ、い、痛いところを突くね……うん、そうだよ。こっちに来るに当たって、ね。本来のままの姿を維持できないからこの身体の持ち主に憑依する形でやってきてるの」
「次元の壁を超える、ってのは簡単じゃなくてね……そう、ヴァンパイアの姫である私の強大な力をもってしてもこれが精いっぱいだった」
「声と背格好、髪色や細部の違いはあれどほぼ完全に同期できる肉体を使ってこれなわけ」
「しかも、それですら完璧でなく……ああ、意識しないと中身が外身に引っ張られそうになる」
外見 読み そとみ
「ちょうど、今のような感じでな」
「まったく、歯がゆい……誇り高きヴァンパイアの姫ともあろうわらわが何故斯様かようなごく平凡な街娘のような喋り方をせねばならんのだ……ったく」
「……ふぅ、このままでは信用できぬであろうから、少し気合を入れて喋ることとするが」
「そうだ、先にも述べた通りわらわはお前に会いにわざわざここまで来たわけだ」
「矮小な人の身体を用いてな」
「お前がその手にしているゲーム……それは、わらわの世界へと繋がっているものなのだ」
「まるきり同じ、というわけにはいかんがな」
「向こうにもわらわが今やっているように、お前とほぼ同じ器がある」
「それを通してお前はわらわに隷属し、わらわの世界で旅を共にしてきたわけだ」
「絆を育んで、な……」
「ほとんどは、色んな女と並行だ。わらわだけでなく、他の奴らのところにも居て、愚かにも多数の女の機嫌を取って愛を囁いているわけだ」
「虫唾が走る……あのような者共、わらわは昔から気に入らなかった」
「こちらの世界を破壊してしまおうと考えてことは一度や二度ではない……しかし」
「あぁ……もう、察しはついておろう? そんな時に、例外が現れた」
「わらわだけを見て、わらわだけに愛を注ぐ……お前だ」
「他とまるで違うお前にわらわは興味を持った」
「わらわにだけ囁かれる愛の言葉はとても心地よく……優越感に浸れるものであったぞ?」
「……特に、色んな女に一人の男が愛を囁いているのを日常的に目にする、あの世界ではな」
「まるで干上がった大地に恵みの雨が降り注ぐかのようであった」
「まことに、心地よい……」
「わらわだけの、吸血奴隷だ……」
とても嬉しそうな感じで言って
それから少し調子を戻して
「ゆえに、だ。わらわはお前が気になった。お前のところへ行こうと思った」
「何故なら……」
耳元で
「お前は、わらわの物だからな」
「主人が自らの所有物を気にするのは当たり前であろう?」
「お前はわらわの最愛の下僕だ……心より愛する、何よりも可愛い所有物だぞ?」
耳フー
離れて
「くはは、どうした?身体が打ち震えているぞ?わらわの吐息がそんなに良かったか? ふはは、可愛い奴め」
「やはり、実際に確認しに来て良かったな。向こうに居るだけでは知れなかった一面を知れた気がするな」
「くくく……わらわ一筋……わらわだけに愛を注ぐ、敬虔な吸血奴隷というわけだな」
「あぁ、実際に確認するまでは……隠れてわらわ以外の女にもちょっかいを掛けているのではないかと思ったが……そうではなかったようだな?」
「くふふ、愛しい奴め」
「いいだろう、わらわがこちらでも存分に可愛がってやる」
「こちらでもわらわの下僕としてやろう。隣に並び立つ、最愛の者としてな?」
「さぁ、わらわの手に口づけすることを許してやろう」
「跪ひざまずき、口づけと共に永遠の愛と忠誠を誓うのだ」
「さぁ」
嬉しそうに言ってから
それから少し不安そうに
「……さぁ」
更に少しだけ間を空けて不安そうに
「お、お~い、何をしている?誓いの儀式だぞ?」
「わらわの手に早く口づけをせよというに……もう、いけずぅ」
「っ、と、いかん、そろそろ気を入れて話すのも限界か?口調が、身体に引っ張られるな……ぬぅ」
「こら、わらわの下僕のくせに主人を待たせて恥ずかしくはないのか?」
「は、はやく……あの時みたいにキスしてよぅ、お前にだけしか許してないんだぞぅ……うぅ」
「……うぇ?しょ、証拠? 姫様である証拠を出せって……さ、さっき言った通りだって!」
「わた……コホン、わらわがお前の愛する姫なんだぞっ」
「え、えぇ?演技? からかってるだけって……そんなわけないじゃないのぅ」
「本当に、わたしがご主人様なのにぃ」
「……くぅ……口調が、安定しないぃ。力の限界が……」
「ちょ、ちょっと!本物のご主人様がここに居るってのに、そっちばっかり見てないでよっ!」
「わたしはこっちだっていうのっ!」
「くぅ、うぐぐぐぐ……むがーっ!わ、わた、っ、わ、わらわを見ろー! わらわこそがお前の愛する姫なのだぞーー!」
叫んで息を乱すように
「っ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……うぅ、どうしても、信じて、くれないの?」
「わたしが……わたしが、本物なのにぃ」
「っ、げ、ゲームの邪魔? そ、そこまで言う?」
「最愛のご主人様を放置して、画面の方にばかり愛を注いでっ!」
「……いや、どっちもわたしであることには変わりないんだけど」
「く、ぐぐ……会話から一途な奴であることは分かってたけど、こうも頑固だなんて……くぅ」
「い、いけない……もう、限界、が……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「わ、わたしは、あ、諦めぬからな!」
「そ、そのように画面にばかり向き合いおって、っ」
「手筈が、整えばいずれまた迎えに行くっ!」
「だから、その時まで……せいぜい、こちらでの生活を、っ、ぐぅ……だめ、だ、ひき、もどされ、る、く、ぐ、ぐ、うぅぅぅぅ……ぁ」
最後はふっと力が抜ける感じで
それから何も分かってない感じで
「……あれ?わたし、こんなとこで何を?」
「わわっ、お、男の人に抱き着いちゃってるっ!」
「あ、あはは、は~、えっと、ごめんなさい。ちょっと前から記憶がないんだけど……もしかして、わたし、何か粗相をしちゃってた?」
「うぅ、ごめんねぇ。たまにしか話さないくらいの仲なのにこんなに迷惑かけちゃって」
「この埋め合わせは、今度するからっ!」
「じゃ、本当にごめん! またねっ!」
去っていく足音
数秒ほど間を空けて
「しばらくぶりだな。準備が整った、迎えに来たぞ?わらわの最愛の吸血奴隷よ」
「ふ、ふふ……この間はわらわを偽物であると断じおって、不出来な下僕だ」
「画面の中のわらわばかりを可愛がりおって……」
耳元で
「まったく、なんて愛しい奴なんだ、お前という奴は」
離れて
「今回は前回のようにいかぬぞ。もう、お前を向こうに連れていく準備は済ませてきたからな」
「ったく、こちらでもわらわの手に口づけをする栄誉を与えようとしたというに……無視して画面ばかりを見おって……流石のわらわも嫉妬したぞ?」
「一筋過ぎるにも程がある」
「競争相手が居ないと思いきや、よもやわらわ自身で競わなければならぬとはな……」
「下僕げぼくの癖に、主人を振り回して……何様のつもりだ? この吸血奴隷は」
言葉とは裏腹に楽しげに
「お仕置きだ、こちらでも血を吸いだしてやろう」
噛みつき音←耳元であむっと頬張る感じで
「……ん、向こうでは吸い慣れたものだが、こちら側で飲むとまた格別だな、ん」
嚥下する感じで
「ンクッ、ンクッ……あぁ、愛しい奴隷の味がする……わらわの最も好む……大好きな、最愛の男の味が♡」
ニ、三回飲む音を挟んで
離れる
「ふぅ、ふふふ♪どうした?目が蕩けているぞ? それほど良かったのか?わらわに血を吸われるのが?」
耳元で
「続きは向こうに着いてからだ……とても美味であったぞ?ごちそうさま♡」
離れて
「うむ、やはり、お前の血を飲むと力が漲るな。あの時とは違い……身体に魔力が満ち溢れる感じだ」
「これなら、世界の壁を超える扉も簡単に作れるだろうて」
「これより、お前はわらわの物だ」
「拒否権など無いぞ?なにせ……最初からわらわのものだったのだからな」
「向こうでとっくに忠誠を誓っていたのだ。こちらでも同じことを強いても嫌とは言うまい?」
「くははっ、とっくの昔に気付いているだろうがな? わらわはとても欲が深い」
「愛は独り占めにしたい」
「わらわのものの証を付けたい」
「所有物であると誰彼構わずに見せびらかしたい」
「が、それでいて誰にも見せずに宝物のようにひっそりと寝室に置いておきたくもなる……」
耳元で
「これは、矛盾か?」
「ふんっ、残念ながらわらわはそうは思わん」
「大切だからこそ見せびらかしたくなる、自慢したくなる」
「大事だからこそ、仕舞っておきたくなる、誰の目にも触れさせたくなくなる」
「これらは、矛盾なく並び立つ要素であろう?」
囁き
「愛しているぞ♡わらわの……わらわだけの下僕♡」
「お前は……お前だけは、他の誰にも渡しはせぬ………わらわ以外のところへは行かせぬ」
「わらわにだけ愛を誓え、わらわにだけ、全てを捧げろ」
「わらわは……お前の存在全てが、欲しい」
「お前は、わらわのものだ♡」
離れて
「さて、そろそろ向こうへと渡る扉も開き切ったか……行くぞ、付いてこい」
「拒否は認めぬ、お前に選択権など最初からない」
「わらわに、永久の愛を誓うのだ」
「わらわだけの吸血奴隷……この手に……いや、お前には特別にこのわらわの唇を許そう」
「裏切ることは、許さぬからな?」
「ん……」
ん……と、キスを迫って近づくように口にして終了(キスまではいかない
可能であればゲーム画面ぽくエコーをかけて
「おや?どうした?下僕よ?そんなところに居ないでちこう寄れ、わらわの髪を撫でよ。愛しく、優しくなぁ」
「くははは、馬鹿め。わらわの命から逃れられるつもりか? お前はわらわの物だぞ?下僕」
「わらわだけの……吸血奴隷」
「わらわへと永久とわに血を捧げ、愛を誓う、誰よりも強固な絆で結ばれた運命共同体なのだぞ?」
「さぁ、今日も……わらわに血を捧げよ」
「わらわの愛する愚かでみじめな……しかし、誰よりも可愛い最愛の下僕」
「血と共に、今日もわらわへと愛を捧げるのだぞ?」
エコー終了
一般人っぽく
「やっほ、何してるの?」
「ん~~?いいじゃん、知らない仲じゃないんだから見せてくれても~~」
少し間を空けて見ながら話す感じで
「ふ~~ん……可愛い女の子だね? ふむふむ……確か、魔物とか魔族とか人外系の美少女がたくさん出てくる感じのゲーム、だったよね?それ」
「……この、ヴァンパイアのお姫様が一番好きなんだ?」
「……ちなみに二番は?」
「誰かいるでしょ~?誰か~?」
「色んな女の子と契約を結んで戦うゲームなんだから、他に好きな女の子の一人や二人くらい」
少し間を空けて感心するように
「……へぇ~、この子、一筋なんだ? そっか……そっか」
そっかの繰り返し部分は微妙に発音を変えるイメージで
「ふふ~ん、流石はわらわの自慢の吸血奴隷ってところかな?」
「……うん?へ?どうして台詞が分かったか?」
「……ん~、だって、それは……画面に吹き出しで出てるから。ほら?」
「今も出てるでしょ? わらわの自慢の吸血奴隷、何をぼさっとしている?ってさ」
「わらわを……あまり一人にするでない、って」
「……これ、確か親愛度を五回上限突破させないと聞けない台詞だよね?」
「一筋とは言ってたけど、さ……ん~、まさかここまでとは……」
「まぁ、わらわは知っていたが……」
ヴァンパイアっぽく小声で↑
「コホン……ごめん、何でもない」
「話しかけたのはね、それが理由だよ」
「いつもいつも、そのゲームを熱心にやってるから、さ」
「……一応聞いとくけど、そのゲームが入ってるのはそれだけ?他の端末は?」
「サブ端末とかに別データがあって、別の女の子をメインにしてたりとかさ?」
「そういうことなんじゃないの~?うりうり~」
楽しそうにからかうように
それから普通の調子で
「ほぇ?お、お~……姫様以外に興味ない、か~。へ、へぇ~、それはまた、凄い愛だな」
「じゃぁ、つまり……」
耳元で
「お前はわらわだけを愛しているというわけだな?」
離れて
「く、くっふふふっ、驚いたか?」
「次元の壁を超え、熱心な奴隷の元へ愛に来てやったぞ?」
「主人の来訪を心の底から歓迎せよ」
「わらわの吸血奴隷よ」
少し間を空けて
調子を戻して
「……って、ちょっと~。何で、何事もなかったかのようにゲームに戻るのさー!」
「大好きな大好きなお姫様が目の前にやってきたんだよ~?」
「もっとこう……色々とさ!驚きとか胸の高鳴りとか!そういう!」
少し間を空けて
「ぐぬっ、い、痛いところを突くね……うん、そうだよ。こっちに来るに当たって、ね。本来のままの姿を維持できないからこの身体の持ち主に憑依する形でやってきてるの」
「次元の壁を超える、ってのは簡単じゃなくてね……そう、ヴァンパイアの姫である私の強大な力をもってしてもこれが精いっぱいだった」
「声と背格好、髪色や細部の違いはあれどほぼ完全に同期できる肉体を使ってこれなわけ」
「しかも、それですら完璧でなく……ああ、意識しないと中身が外身に引っ張られそうになる」
外見 読み そとみ
「ちょうど、今のような感じでな」
「まったく、歯がゆい……誇り高きヴァンパイアの姫ともあろうわらわが何故斯様かようなごく平凡な街娘のような喋り方をせねばならんのだ……ったく」
「……ふぅ、このままでは信用できぬであろうから、少し気合を入れて喋ることとするが」
「そうだ、先にも述べた通りわらわはお前に会いにわざわざここまで来たわけだ」
「矮小な人の身体を用いてな」
「お前がその手にしているゲーム……それは、わらわの世界へと繋がっているものなのだ」
「まるきり同じ、というわけにはいかんがな」
「向こうにもわらわが今やっているように、お前とほぼ同じ器がある」
「それを通してお前はわらわに隷属し、わらわの世界で旅を共にしてきたわけだ」
「絆を育んで、な……」
「ほとんどは、色んな女と並行だ。わらわだけでなく、他の奴らのところにも居て、愚かにも多数の女の機嫌を取って愛を囁いているわけだ」
「虫唾が走る……あのような者共、わらわは昔から気に入らなかった」
「こちらの世界を破壊してしまおうと考えてことは一度や二度ではない……しかし」
「あぁ……もう、察しはついておろう? そんな時に、例外が現れた」
「わらわだけを見て、わらわだけに愛を注ぐ……お前だ」
「他とまるで違うお前にわらわは興味を持った」
「わらわにだけ囁かれる愛の言葉はとても心地よく……優越感に浸れるものであったぞ?」
「……特に、色んな女に一人の男が愛を囁いているのを日常的に目にする、あの世界ではな」
「まるで干上がった大地に恵みの雨が降り注ぐかのようであった」
「まことに、心地よい……」
「わらわだけの、吸血奴隷だ……」
とても嬉しそうな感じで言って
それから少し調子を戻して
「ゆえに、だ。わらわはお前が気になった。お前のところへ行こうと思った」
「何故なら……」
耳元で
「お前は、わらわの物だからな」
「主人が自らの所有物を気にするのは当たり前であろう?」
「お前はわらわの最愛の下僕だ……心より愛する、何よりも可愛い所有物だぞ?」
耳フー
離れて
「くはは、どうした?身体が打ち震えているぞ?わらわの吐息がそんなに良かったか? ふはは、可愛い奴め」
「やはり、実際に確認しに来て良かったな。向こうに居るだけでは知れなかった一面を知れた気がするな」
「くくく……わらわ一筋……わらわだけに愛を注ぐ、敬虔な吸血奴隷というわけだな」
「あぁ、実際に確認するまでは……隠れてわらわ以外の女にもちょっかいを掛けているのではないかと思ったが……そうではなかったようだな?」
「くふふ、愛しい奴め」
「いいだろう、わらわがこちらでも存分に可愛がってやる」
「こちらでもわらわの下僕としてやろう。隣に並び立つ、最愛の者としてな?」
「さぁ、わらわの手に口づけすることを許してやろう」
「跪ひざまずき、口づけと共に永遠の愛と忠誠を誓うのだ」
「さぁ」
嬉しそうに言ってから
それから少し不安そうに
「……さぁ」
更に少しだけ間を空けて不安そうに
「お、お~い、何をしている?誓いの儀式だぞ?」
「わらわの手に早く口づけをせよというに……もう、いけずぅ」
「っ、と、いかん、そろそろ気を入れて話すのも限界か?口調が、身体に引っ張られるな……ぬぅ」
「こら、わらわの下僕のくせに主人を待たせて恥ずかしくはないのか?」
「は、はやく……あの時みたいにキスしてよぅ、お前にだけしか許してないんだぞぅ……うぅ」
「……うぇ?しょ、証拠? 姫様である証拠を出せって……さ、さっき言った通りだって!」
「わた……コホン、わらわがお前の愛する姫なんだぞっ」
「え、えぇ?演技? からかってるだけって……そんなわけないじゃないのぅ」
「本当に、わたしがご主人様なのにぃ」
「……くぅ……口調が、安定しないぃ。力の限界が……」
「ちょ、ちょっと!本物のご主人様がここに居るってのに、そっちばっかり見てないでよっ!」
「わたしはこっちだっていうのっ!」
「くぅ、うぐぐぐぐ……むがーっ!わ、わた、っ、わ、わらわを見ろー! わらわこそがお前の愛する姫なのだぞーー!」
叫んで息を乱すように
「っ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……うぅ、どうしても、信じて、くれないの?」
「わたしが……わたしが、本物なのにぃ」
「っ、げ、ゲームの邪魔? そ、そこまで言う?」
「最愛のご主人様を放置して、画面の方にばかり愛を注いでっ!」
「……いや、どっちもわたしであることには変わりないんだけど」
「く、ぐぐ……会話から一途な奴であることは分かってたけど、こうも頑固だなんて……くぅ」
「い、いけない……もう、限界、が……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「わ、わたしは、あ、諦めぬからな!」
「そ、そのように画面にばかり向き合いおって、っ」
「手筈が、整えばいずれまた迎えに行くっ!」
「だから、その時まで……せいぜい、こちらでの生活を、っ、ぐぅ……だめ、だ、ひき、もどされ、る、く、ぐ、ぐ、うぅぅぅぅ……ぁ」
最後はふっと力が抜ける感じで
それから何も分かってない感じで
「……あれ?わたし、こんなとこで何を?」
「わわっ、お、男の人に抱き着いちゃってるっ!」
「あ、あはは、は~、えっと、ごめんなさい。ちょっと前から記憶がないんだけど……もしかして、わたし、何か粗相をしちゃってた?」
「うぅ、ごめんねぇ。たまにしか話さないくらいの仲なのにこんなに迷惑かけちゃって」
「この埋め合わせは、今度するからっ!」
「じゃ、本当にごめん! またねっ!」
去っていく足音
数秒ほど間を空けて
「しばらくぶりだな。準備が整った、迎えに来たぞ?わらわの最愛の吸血奴隷よ」
「ふ、ふふ……この間はわらわを偽物であると断じおって、不出来な下僕だ」
「画面の中のわらわばかりを可愛がりおって……」
耳元で
「まったく、なんて愛しい奴なんだ、お前という奴は」
離れて
「今回は前回のようにいかぬぞ。もう、お前を向こうに連れていく準備は済ませてきたからな」
「ったく、こちらでもわらわの手に口づけをする栄誉を与えようとしたというに……無視して画面ばかりを見おって……流石のわらわも嫉妬したぞ?」
「一筋過ぎるにも程がある」
「競争相手が居ないと思いきや、よもやわらわ自身で競わなければならぬとはな……」
「下僕げぼくの癖に、主人を振り回して……何様のつもりだ? この吸血奴隷は」
言葉とは裏腹に楽しげに
「お仕置きだ、こちらでも血を吸いだしてやろう」
噛みつき音←耳元であむっと頬張る感じで
「……ん、向こうでは吸い慣れたものだが、こちら側で飲むとまた格別だな、ん」
嚥下する感じで
「ンクッ、ンクッ……あぁ、愛しい奴隷の味がする……わらわの最も好む……大好きな、最愛の男の味が♡」
ニ、三回飲む音を挟んで
離れる
「ふぅ、ふふふ♪どうした?目が蕩けているぞ? それほど良かったのか?わらわに血を吸われるのが?」
耳元で
「続きは向こうに着いてからだ……とても美味であったぞ?ごちそうさま♡」
離れて
「うむ、やはり、お前の血を飲むと力が漲るな。あの時とは違い……身体に魔力が満ち溢れる感じだ」
「これなら、世界の壁を超える扉も簡単に作れるだろうて」
「これより、お前はわらわの物だ」
「拒否権など無いぞ?なにせ……最初からわらわのものだったのだからな」
「向こうでとっくに忠誠を誓っていたのだ。こちらでも同じことを強いても嫌とは言うまい?」
「くははっ、とっくの昔に気付いているだろうがな? わらわはとても欲が深い」
「愛は独り占めにしたい」
「わらわのものの証を付けたい」
「所有物であると誰彼構わずに見せびらかしたい」
「が、それでいて誰にも見せずに宝物のようにひっそりと寝室に置いておきたくもなる……」
耳元で
「これは、矛盾か?」
「ふんっ、残念ながらわらわはそうは思わん」
「大切だからこそ見せびらかしたくなる、自慢したくなる」
「大事だからこそ、仕舞っておきたくなる、誰の目にも触れさせたくなくなる」
「これらは、矛盾なく並び立つ要素であろう?」
囁き
「愛しているぞ♡わらわの……わらわだけの下僕♡」
「お前は……お前だけは、他の誰にも渡しはせぬ………わらわ以外のところへは行かせぬ」
「わらわにだけ愛を誓え、わらわにだけ、全てを捧げろ」
「わらわは……お前の存在全てが、欲しい」
「お前は、わらわのものだ♡」
離れて
「さて、そろそろ向こうへと渡る扉も開き切ったか……行くぞ、付いてこい」
「拒否は認めぬ、お前に選択権など最初からない」
「わらわに、永久の愛を誓うのだ」
「わらわだけの吸血奴隷……この手に……いや、お前には特別にこのわらわの唇を許そう」
「裏切ることは、許さぬからな?」
「ん……」
ん……と、キスを迫って近づくように口にして終了(キスまではいかない
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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