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【男声1名】眠りの世界への誘い【睡眠導入ASMR風:男性キャスト向け】
written by ニクキューP
  • 添い寝
  • 清楚
  • 睡眠導入
  • 癒し
公開日2021年07月11日 20:25 更新日2023年05月24日 21:38
文字数
2222文字(約 7分25秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
眠りの精霊
視聴者役柄
中々眠れない女性
場所
女性の部屋
本編
 ――(囁き)

こんばんは。

 ――(間)

おっと。
驚かないで。
僕からキミに危害を加える事なんて絶対にないから。

いきなりごめんね。

あ、布団から起き上がらなくていいよ。
そのまま、リラックスして。

うん。
そう。

僕はキミの味方だ。

あ、自己紹介が遅れたね。

僕は、眠りの精霊《せいれい》、イプノス。
君たち人間を眠りの世界に誘《いざな》うのが僕の仕事さ。

キミは、数日、眠りの世界に行くことが出来ていないよね。

うん。
全て知っているよ。

僕が居る精霊の世界では、地球……そう世界中の人間達の睡眠データが送られ、そして分析されているのだから。

僕達の活力は、人間達の安らかな睡眠。

だから、君たちが眠れないと、僕たちは生きていけないんだ。

だから。
僕が眠りの世界の入口まで、キミのことを案内するよ。

大丈夫。
怖くない。

僕は人間の、君たちの眠りについて日々勉強しているんだ。

ほら、まず、その大事そうに握っているスマートフォンをキミの身体から離そうか。

うーん。
でも、今、キミと僕はスマートフォンで結ばれているから、電源を切ることはできないね。

だから、ほんのちょっぴり音量を大きくして、布団の中に隠してしまおう。

うん。
スマートフォンの光は、深い眠りを邪魔してしまうからね。

ゆっくり目を閉じて。

そう。
僕の言うとおりにして。

 ――(ゆっくり:ASMR風吐息を意識)
 ――(途中、ブレスを適度に使用)

まず、キミの中にある息を口から全て吐き出そうか。

ハー……

吐き終わったかい?

じゃあ、鼻から息を吸って。

そう……
1、2、3、4。

息を止めて。
そう……
1、2、3、4、5、6、7。

深く息を吐いて。
1、2、3、4、5、6、7、8。

もう1回。

鼻から息を吸って。
1、2、3、4。

息を止めて。
1、2、3、4、5、6、7。

ふかーく息を吐いて。
1、2、3、4、5、6、7、8。

 ――(ここまでゆっくり)

おっけー。
よくできたね。

少しは心が落ち着いてきたかい?


安心して。
僕の言うとおりにしていたら、必ず眠れるから。

うん。大丈夫。

あのね。
睡眠は、リアルであった出来事を整理して、脳内に格納してくれるんだ。

だから、眠れないときは、脳内がオーバーフローして、気持ちの整理が出来なくなっている状態のことが多い。

それでね。
脳内で処理しきれなくなってしまったことで、入眠までに時間がかかる、眠りが浅い、睡眠が細切《こまぎ》れになる等々《などなど》の症状が現れる。


もちろん、眠れない原因は多種多彩《たしゅたさい》。

自律神経《じりつしんけい》の乱れの影響もあるだろう。

そして、眠れないことが、悩みとなって、更に眠れなくなってしまう悪循環。

ほら、思い当たることがあるんじゃないかな?

でも、そんなに難しく考えなくて良いのさ。

全て僕にぶつけてごらん?

苦しいことも、楽しいことも、全て。

うん。
全部僕が受け止めるから。

そう。
そのために僕は、ここに来たのだから。
ここに導かれてきたのだから。

キミを守るために。

十分キミは頑張ってきた。
今日も1日良く頑張ったね。

 ――(間)

どうかな。
リラックス出来てきたかな?

ほら、肩の力を抜いて。

そう。いいぞ。
次は、足の力を抜いて。

背筋《はいきん》にも少し力が入っているかな?

ゆっくりと1つ1つ、キミの身体の力を抜いていこう。

……うん。
ゆっくりでいいよ。

僕は、ここにいるからね。

大丈夫。
怖くない。

キミが眠れるまで、一緒にいるよ。

ほら、また難しいことを考えてる。

いいんだよ。
僕のことだけ、考えて。

大きくゆっくりと息をすって

 ――(間)

止めて、

 ――(間)

ゆっくりと息を吐く

 ――(間)

そして止める。

ほら、出来るじゃ無いか。

大丈夫。
何も怖くない。

キミはキミのままで良いんだ。

何も心配しなくて良い。

そう。
僕だけを見て。

キミが眠れるまで、ずっといるよ。

僕が必要になったら、いつでも呼んでくれ。

キミの安らぎが、僕の活力になる。

いつでも喜んで飛んでくるさ。

大きな翼を精一杯動かして、キミの元に飛んでくる。

きっと僕は、キミのために生まれてきたのさ。

そう。
キミのために。

うん。
安心して良いんだよ。

今は、僕と一緒に眠ることだけ考えよう。

え?
僕が居なくなって欲しくないから、眠らないって?

おやおや、困ったちゃんだなあ……

でも、僕は、そんなキミも大好きだよ。

大丈夫。

僕は、明日もここに来るよ。

キミが僕のことを必要としてくれる限り、ね。

嘘……って、そんなこと言うなよ。

さっき言ったばかりじゃ無いか。

僕はキミのことが大好きなんだよ。

ふふっ。

あまり言わせないでおくれよ。

大好きって、簡単に言っているようだけれど、これでも結構恥ずかしいんだよ?

実を言うと、精霊界の規則で、人間のこと好きになってはいけないんだ。

それなのに、僕はキミのことを好きになってしまっているんだよ。

キミは本当に罪な人だね。

だから、僕がキミのことを好きなのは、君の心の中にしまっておいてくれるかな。

だって、また僕はキミと会いたいからね。

約束だよ。

おいおい、そんなに見ないでくれよ。

ほら、おやすみ。
ゆっくりと目を閉じて。

大丈夫だよ。
また明日もキミが布団に入ったら、すぐに飛んでくるから。

そう。
目を閉じて。

ゆっくり呼吸をして。

僕のことだけ考えて。

僕の腕の中に包まれているところを考えて。

そう。

安心して。

僕がキミのことを守るから。

キミの安らぎが、僕の活力になるのだから……

キミと出会えて良かった。

 ――(間)

ああ、やっと眠ったみたいだね。

良い夢が見られるといいね。

僕と一緒に、空を散歩している夢だったらいいね。

夢の世界へようこそ。

おやすみ、良い夢を。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【男声1名】眠りの世界への誘い【睡眠導入ASMR風:男性キャスト向け】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ニクキューP
ライター情報
猫と初音ミクを溺愛しているライターです。
コメディ、日常、メンヘラ、そして百合&ライトBL
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