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【VOL03】リア充爆ぜろ委員会(女声4/男声1)
written by ニクキューP
  • 百合
  • 学校/学園
  • ギャグ
  • 非リア
  • リア充
公開日2024年03月24日 04:48 更新日2024年03月24日 04:48
文字数
7516文字(約 25分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
5 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
リア充爆ぜろシリーズ第三弾

《今回のあらすじ》
理亞のピンチ!
零から相手にされない爆が理亞を人質に取りナイフを突きつける。しかしそれでも爆のことを相手にしない零と理亞。
逆上した爆は、本気で理亞のことを刺そうとする。

★西園寺《さいおんじ》由宇《ゆう》
 慶蘭女子高等学校 一年生。
 リア充爆ぜろ委員会 副委員長
 登場人物の中で一番まともで普通の女の子。
 理亞に誘われ(巻き込まれ)て、委員会に入った。
 彼氏がいるが委員長には内緒にしている。
 萌えキャラ。
 ※語り部兼任

★風祭《かざまつり》理亞《りあ》
 慶蘭女子高等学校 一年生。
 リア充爆ぜろ委員会 書記
 好奇心旺盛で、楽しいことが大好き。
 同級生の由宇のことを引っ張りまわす元気っ娘。
 彼氏がいるが委員長には内緒にしている。(が、最近別れたいと思っている。)

★枯石《かれいし》零《ぜろ》
 慶蘭女子高等学校 二年生。
 リア充爆ゼロ委員会 委員長
 カップルを憎む。
 世のカップルの親密度、どれだけ信頼関係が築けているかを推し測ると言う名目で、日々カップルを別れさせる活動をしている。
 リア充爆ぜろと言いつつも彼女がいる。
 低音ボイス。
 カポエイラ男女混合全日本1位
 
★十文字《じゅうもんじ》爆《ばく》
 カポエイラ男女混合全日本2位
 毎年のカポエイラ全国大会決勝で、枯石零と対戦して毎回瞬殺で敗れている。
 零に対して対抗意識を燃やしている。
 本物語、唯一の男キャラ。
★鬼龍院《きりゅういん》百々花《ももか》
 慶蘭女子高等学校 二年生。
 生徒会長。
 鬼龍院財閥の令嬢で、慶蘭女子高等学校、理事長の孫。
 生粋のお嬢様。
 零の彼女。
本編
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《リア充爆ぜろ委員会シリーズ》
 【VOL01】リア充爆ぜろ委員会(女声3名)→台本へのリンク
 【VOL02】リア充爆ぜろ委員会(女声3/男声1)→台本へのリンク
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爆:「動くなっ! こいつがどうなってもいいのかよ!」

: ――叫び声
理亞:「い、委員長!!」

: ――間
由宇(語り):私は、西園寺由宇《さいおんじ ゆう》
由宇(語り):私立慶蘭《けいらん》女子高等学校の1年生。

由宇(語り):訳あって「リア充爆《じゅうは》ぜろ委員会」の副委員長を担当している。
由宇(語り):リア充爆ぜろ委員会、活動内容を簡単に言えば街中でイチャつくカップルを成敗《せいばいする》する。

由宇(語り):なんて説明をしている場合じゃ無かった。
由宇(語り):今、同じ委員会の同級生、理亞《りあ》ちゃんが、人質になってるの!

由宇(語り):事《こと》が起きたのは今から30分前のこと……

: ――間
理亞:「委員長、今日のターゲットはどうしますか?」
零:「うーん……そうだな。でもカップルと言うか、人間自体居ないな。」

理亞:「そうですねえ。それはそれでつまらないですね。」
零:「(笑いながら)おいおい、何を言っているんだ。平和で良いことじゃないか。」

理亞:「そうなんですけど、やっぱり委員長の華麗な技が見たいんですよね。」
零:「そうか。何なら、今から個別指導してもいいんだぞ。風祭理亞《かざまつり りあ》。」

理亞:「ホントですか?! やったあ!」
零:「何なら、二人きり、密室の中で、手取り足取り……な。」

理亞:「もう! 委員長、彼女いるじゃないですかあ。」
零:「おお? なんだ? ヤキモチか?」

理亞:「(ふくれる)そんなことないですけど~」

爆:「見つけたぞ! 枯石零《かれいし ぜろ》!」

零:「(爆を無視)あははは。可愛いヤツだな。」
理亞:「からかわないでくださいよー!」

爆:「おい! 無視するな!」

零:「いやいや、私は本気だぞ。風祭理亞。」
理亞:「そんなこと言ってると、彼女に怒られますよ?」

零:「バレなければ平気さ。」
理亞:「ええーそうなんですかあ?」

爆:「お前ら、ワザとやっているだろ!」

零:「もちろんさ、私は世の女の子たちを守らなければならないのだからな。」
理亞:「うわー、言っていることはメチャクチャだけど、何かカッコいい……」

由宇:「あのー委員長?」

零:「なんだ? 西園寺由宇《さいおんじ ゆう》。」
由宇:「また、例の男に呼ばれてますよ?」

零:「ん? 私には人間なんて見えないが?」

由宇(語り):後ろから現れた男は、「十文字爆《じゅうもんじ ばく》」。
由宇(語り):彼は、ブラジル発祥《はっしょう》のダンスと格闘技の要素を合わせた武術、カポエイラで全日本二位の実力を持っている……らしい。

由宇(語り):らしい……と言うのも、全国一位の委員長が彼のことを全く覚えていないのだ。

由宇(語り):全国大会の決勝戦で、毎回、彼のことを一瞬で倒してしまう、と言うのと委員長は、女性以外は虫けらだと思っているので覚える気さえない。
由宇(語り):なんとも可哀想な男なのだ。

爆:「お前ら、いい加減にしろよ?」

理亞:「そうですねぇ……委員長の言う通り、人間はいませんね。」
零:「だろ? 人間「は」いないんだ。お前には見えるのか? 西園寺由宇。」

由宇:「違いますよ! 虫けらです! 虫けら!」
理亞:「あはははははっ! 由宇ちゃんまで虫けら言った! ウケる! 由宇ちゃんが、虫けら……あははははっ! おなか痛い」

由宇:「(慌てる)あ、ああ、いや、この前、委員長が虫けらって呼んでたからつい。」
理亞:「あはははははっ! ウケる! 由宇ちゃんが一番ひどい! あはははは! ひーひー。」

零:「そんなに笑うな風祭理亞。虫けらなら、確かに、いるな。目の前に。」

爆:「お前! ふざけるな!」
零:「ふざけてなんていないが? 虫けらなんて私の眼中にないのでな。」

爆:「俺は虫けらなんかじゃねぇ! あの時は油断しただけだ!」
零:「そうか、私は覚えていないのだが、貴様とは何回か相まみえたことがあるそうじゃないか。毎回油断しているのか?」

爆:「う、うるせえ!!」
零:「さて、残念だが今日は収穫なしだな。2人共。学校に帰るぞ。」

理亞:「はーい! 後で、カポエイラの技教えてくださいね……って、うわっ!」
由宇:「り、理亞ちゃん!」

由宇(語り):そして理亞ちゃんが、男に羽交《はが》い締めにされ、首筋にナイフを当てられている。

: ――間
爆:「おっと、動くなよ? 動いたら、こいつの綺麗《きれい》な顔に傷がつくぜ?」

理亞:「(のん気に)うわー。綺麗とか、虫けらに言われても照れますね、委員長。」
零:「そうか。よかったな。」

爆:「おいっ! お前ら、状況がわかってるのか! 俺は本気だぞ!」
零:「状況? なんの状況だ?」

爆:「見ればわかるだろ! お前の後輩を、このナイフで、ぶっ刺すってことだよ!」

理亞:「いいんちょーっ! 質問があるんですけどいいですかー?」
爆:「おい、お前、黙れ!」

: ――爆を無視

零:「なんだ?」
理亞:「明日、ジャージで登校しても大丈夫ですかー?」

零:「やむない理由があれば大丈夫だが、どうした?」
理亞:「ちょっと、制服に虫けら菌がついて気持ち悪いからクリーニングに出したいんですよ!」

爆:「なんだと!」

零:「(爆の反応を無視)なるほど、それは、これ以上ないほどの「やむない理由」だな。」
理亞:「やったー。了解です! すみません。それに早く帰ってシャワー浴びたいんですよ。」

零:「うむ。委員会の早退を許可する。」
理亞:「ありがとうございます! それで、もう1つお願いが……」

爆:「お前、いい加減にしろよ?」

零:「(爆の反応を無視)なんだ?」
理亞:「クリーニング代って、委員会費用で落ちますか? 委員会活動中の事故ってことで。最近お小遣《こづか》いがピンチで……」

零:「うーん……そうだな。何とかしよう。クリーニング、最高のコースで、ちゃんと除菌もしてもらえよ。」
理亞:「わーい! 了解です! ありがとうございます!」

零:「ふふふ……かわいいヤツだ。」

爆:「お前ら、俺が刺さないと思ってるんだろ!」

零:「はあ……やはり虫けらの言うことは理解できないな。もし、風祭理亞に傷つけたら、死、以上の苦しみを与えてやる。」

爆:「うっ、く、くそがあああああっ!」

由宇:「きゃあ! 理亞ちゃん危ない!」

由宇(語り):男が、ナイフを振り上げ、理亞ちゃんの胸に突き刺そうとした、その瞬間。

理亞:「うわあっ!」

由宇(語り):委員長が、瞬時に男に向かってジャンプした。
由宇(語り):けれど、ナイフのスピードには追い付かない。

由宇:理亞ちゃん!

: ――間
由宇(語り):間もなくして、一筋の光が空から男に向かって急降下する。

: ――間
由宇(語り):そして。

爆:「い、いてええっ!」

由宇(語り):その一筋の光は、男の持っていたナイフを直撃した。一瞬にして消し飛ぶナイフ。

爆:「ぐはあああああっ!」

由宇(語り):続けて、計ったように委員長の回し蹴りが男の顔面にヒットした。
由宇(語り):委員長のキックの勢いで、男の体は後方にぶっ飛んだ。

爆:「ぎゃふう……!」

理亞:「いいんちょーーーーっ!」

由宇(語り):うずくまる男から解放された理亞ちゃんが、委員長に駆け寄って抱き着いた。

零:「よしよし。大丈夫だったか。偉かったな。」
理亞:「ふえええーん。怖かったよう。」

零:「もう大丈夫だ。それにしても、風祭理亞に抱き着かれたら、虫けら菌が私にも移ってしまったな。私も制服をクリーニングに出さなければならなくなったな。あはははははっ!」
理亞:「もう、委員長、ひどいですよー!」

由宇:「それにしても、あの光は何だったんだろう……」

零:「ああ、それはだな。上を見てみろ。」

: ――間
百々花:「零さまーーーっ!」
由宇:「ヘリコプター? 手を振っている、あの人は、生徒会長?」

由宇(語り):委員長の指し示す指の先の方向を見てみると、ヘリコプターの扉を開け手を振っている生徒会長の姿が見えた。

零:「そうだ。生徒会長、そして、私の愛する彼女、鬼龍院百々花《きりゅういん ももか》、鬼龍院財閥《きりゅういんざいばつ》の令嬢だ。」

百々花:「零さまーーーっ! 今から、お傍《そば》に参ります。えいっ!」

由宇(語り):生徒会長は、何十メートルも上を飛んでいるヘリコプターから躊躇《ちゅうちょ》なく飛び降りた。
由宇(語り):そして、大きく手を広げ、委員長の胸の中に飛び込んだ。

由宇(語り):あの高さから、人間を受け止めるなんて相当な衝撃だと思うのだけれど、委員長は事も無げに生徒会長を抱きしめ、ニッコリと微笑《ほほえ》んだ。

零:「やあ、百々花。助かったよ。」
百々花:「零様のためなら、訳ありませんわ。私の手助けは不要と思いましたが、零様の手を煩《わずら》わすこともないと思いまして、僭越《せんえつ》ながら、手を出させて頂きました。」

零:「そうか。本当に、ありがとう。百々花。」
百々花:「嫌ですわ。私《わたくし》たちは、恋人同士。礼にはお及びませんわ。」

零:「ふふっ。そうだな。」

: ――間(不機嫌な声を出す百々花)
百々花:「で、この子ネズミたちは何ですの?」

由宇(語り):生徒会長は、私と理亞を交互に眺めて、怪訝《けげん》な表情で、委員長に聞いた。

零:「ああ、この前、話したろう? リア充爆《は》ぜろ委員会の役員だ。」
百々花:「ああ、この子たちが……とりあえず、零様から離れなさい。」

理亞:「わあっ!」

由宇(語り):委員長に抱きついていた理亞ちゃんのことを引きはがす生徒会長。

百々花:「まったく、汚らわしい。あなた方みたいな下民《げみん》が零様と話していることができていること自体、奇跡なのですわよ。」

理亞:「下民言われた! どいひー!」
零:「あはは! まあ、気にするな。百々花の挨拶《あいさつ》みたいなものだ。」

由宇:「あ、あの、質問いいですか?」
零:「なんだ? 西園寺由宇。」

由宇:「えっと。さっき男に向かって、急降下してきた光は何だったんですか?」
零:「ああ、それはだな。あれだ。」

由宇(語り):委員長は、地面に向かって指さした。

由宇:「扇子《せんす》……?」

由宇(語り):扇子に金の飾り、タッセルがつけられている。
由宇(語り):光っていたのはタッセルだったようだ。

零:「あの扇子は、とても高価で数百万するものだ。」

理亞:「す、数百万……?!」

百々花:「安いものですわ。それに虫けらに触れてしまったからもう、その扇子いりませんわ。汚らしい。」

理亞:「う、うおおおおおお! も、もらってもいいっすか?」
百々花:「好きにして頂いて構いませんわ。」

理亞:「ひゃっほー! エルカリで、いくらで売れるかなあ、ぐふふふふふ。」
由宇:「うわー。理亞ちゃん、ゲス顔になってる。」

零:「まあ、その扇子を拾った時点で、委員会を辞めてもらうがな。」
理亞:「うわっ! きっつ! それきっつ! じゃあ、諦めます。」

由宇:「え、扇子拾ったら、委員会辞めていいんですか?!」
零:「いや、お前はダメだ。リア充爆ぜろ委員会の副委員長だからな。拾うことも許さんし、辞めることも許さん。」
由宇:「ふええ……」

爆:「お、おい、お前、ら……」

理亞:「あ、虫けら生きてた。」

爆:「虫けら言うなっ!」

由宇(語り):委員長に蹴られて倒れていた男は、やっとのことで体を起こす。
由宇(語り):目は憎悪に満ちている。

由宇(語り):まだ、戦う気満々のようだ。

零:「まだ懲《こ》りないようだな。」

由宇(語り):委員長は男に向かって攻撃態勢を取った。

百々花:「零様、お待ちくださいませ。お前たち、虫けらを排除なさい。」

由宇(語り):生徒会長が、スッと右手を挙げると、あっと言う間に武装した兵士たちが男を取り囲んだ。

爆:「うわっ! なんだなんだ?!」

零:「おいおい、こんな虫けらにSAT《サット》使わなくても良いだろ。」

理亞:「えっ?! SATって特殊急襲部隊《とくしゅきゅうしゅうぶたい》のSAT?!」

零:「そうだ。百々花には、特殊急襲部隊のSATが常時護衛についている。鬼龍院財閥《きりゅういんざいばつ》は、日本で有数の財閥だからな。」

百々花:「そんな大《たい》したことありませんわ。わざわざ零様のお手を煩《わずら》わせることもございません。」

零:「いやいや、こんな虫けらに国の税金を使うことなんて無いと思うぞ。」

百々花:「零様が、そこまで仰《おっしゃ》るなら……お前たち、その虫けらを確保して刑務所にぶち込んでおきなさい。」

爆:「おい、こら、やめろ! 放《はな》せ!」

由宇(語り):男は、兵士たちに羽交《はが》い絞めにされて、いつの間にか待機していた護送車《ごそうしゃ》にぶち込まれた。

爆:「覚えてろよー!」

由宇(語り):男は形式通りの捨て台詞《ぜりふ》を残し消えていった。

理亞:「あ、あの、生徒会長、助けて頂いてありがとうございます!」
百々花:「どうってことありませんわ。私《わたくし》は、零様のために動いただけですから。」

零:「私のために悪かったな。百々花。」
百々花:「とんでもございませんわ。零様のためでしたら、私、どんな恥ずかしいことでも……いたします。きゃっ!」

由宇(語り):生徒会長は、頬に手を当てて、赤くなって委員長から目を逸《そ》らした。
由宇(語り):委員長の言うことを、自分の都合に良いように捉《とら》えたらしい。

零:「はははははっ! 百々花は可愛いなあ。」
理亞:「委員長は、すごい人のハートを射止《いと》めた訳ですね。」

零:「まあな。リア充爆《は》ぜろ委員会の発足《ほっそく》も、百々花の力添《ちからぞ》えがあったこそなのだ。」
百々花:「そんな、零様、照れますわ。」

零:「謙遜《けんそん》することは無い。百々花、君のおかげだ。」
百々花:「零様……」

理亞:「見つめ合ってないで教えてくださいよ! リア充爆ぜろ委員会の発足が、生徒会長のお陰ってどういうことですか?」
零:「ああ、百々花の祖父、鬼龍院権蔵《きりゅういん ごんぞう》は、この学校の理事長なのだ。理事長は、孫の百々花のことを大層《たいそう》可愛がっていてな。百々花が委員会のことを理事長に頼んでくれて、鶴《つる》の一声で承認されたわけだ。」

理亞:「ああーそうですよね。1人で委員長兼、委員なんて、普通通りませんもんね。しかも活動内容が、お嬢様学校に似つかわしくないし……」
零:「そうだ。まさか、新しく委員が入ってくるとは思わなかったけどなっ!」

由宇:「(ささやくように)ホントだよう……理亞ちゃんのせいで、とんでもないことに巻き込まれてるよ……」

零:「ん? 何か言ったか?」
由宇:「な、何でもないです!」

百々花:「さあ、零様と子ネズミさん、その制服は汚いから、この制服にお着換えくださいな。」

理亞:「うっわ! 新しい制服だ! しかも今着ている制服と比べ物にならない程、素材がいい!」
零:「鬼龍院ブランドの制服だからな、モノはいいぞ。」

由宇:「え、私もいいんですか?」
百々花:「ええ、もちろん。零様と行動を共にするのに、見窄《みすぼ》らしい恰好《かっこう》をされては困りますもの。」

由宇(語り):生徒会長は、新しく取り出した扇子を閉じたまま口に当てて微笑《ほほえ》んだ。
由宇(語り):きっと、あの扇子も高いのだろうな。

百々花:「さあ、あそこで着替えていらっしゃい。」
理亞:「ええっ?! いつの間に!」

由宇(語り):生徒会長が指さした先には、いつの間にかログハウスが建てられていた。
由宇(語り):いやいや、工事の音なんて、何もしなかったよ?

理亞:「ええ?! 勝手に公園の中に家建てちゃって大丈夫なんですか?」
百々花:「ふふふ、あなた達が着替え終わったら解体するから大丈夫ですわ。」

理亞:「解体って、ぶっ壊すってことですか?! こんな立派な家を一瞬で壊すなんて勿体《もったい》なさすぎますよ!」
零:「あははははっ! こんなことで驚いていたら、百々花とは付き合えんぞ。」

理亞:「いやいや、そんなもう、住んでる世界が違いすぎますって。」
百々花:「うふふ。だから、私は、零様とお付き合いしているのですよ。零様は、私以上に偉大な方なのです。」

零:「こらこら、百々花。誉めすぎだぞ。」
百々花:「そんなこと無いですわ。零様のためなら、私、死ねますもの。」

零:「何を言ってるんだ。私が、百々花を死なせる訳ないじゃないか。私が百々花を全力で守る。」
百々花:「零様……うれしい……」

理亞:「うわー。もうラブラブすぎて見てられないですよー。勘弁してください!」
零:「あはははははっ!」

由宇(語り):と、言う訳で、一件落着、なのかな。
由宇(語り):生徒会長で、理事長の孫、百々花さんが加わったことで、リア充爆ぜろ委員会、更にスゴいことになりそうだ。

由宇(語り):そんな生徒会長に好かれるなんて、一体、委員長は何者なんだろう。

 ――終演――

《ニクキューPプロフィール》
 ライター紹介

《リア充爆ぜろ委員会シリーズ》
【VOL01】リア充爆ぜろ委員会(女声3名)
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【VOL02】リア充爆ぜろ委員会(女声3/男声1)
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【VOL03】リア充爆ぜろ委員会(女声4/男声1)
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《ゆりふわシリーズ》
【百合】【2人用声劇台本】ゆりふわ~ゆるゆるふわふわ百合物語~
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【百合】【2人用声劇台本】ゆりふわ2!~ゆるゆるふわふわ百合物語~
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【百合】【2人用声劇台本】ゆりふわ3!~ゆるゆるふわふわ百合物語~
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ゆりふわ THE FINAL ~ゆるゆるふわふわ百合物語~【女声2名】
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《まりんちゃんシリーズ》
【メンヘラ/女1男2不問1】メンヘラ少女まりんちゃん~ツトムの場合~
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【メンヘラ/女1男2不問1】メンヘラ少女まりんちゃん2~タツヤの場合~
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メンヘラガール魔鈴(まりん)ちゃん♥3~タケシの場合~【メンヘラ/女2男2不問1】
 →台本へのリンク
メンヘラガール魔鈴(まりん)ちゃんR~ワタルの場合~【男2女2不問1】
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《その他/ニクキューP主な台本》
【2~3人用声劇台本】悪役令嬢は年下執事に敵わない
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クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【VOL03】リア充爆ぜろ委員会(女声4/男声1)
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ニクキューP
ライター情報
猫と初音ミクを溺愛しているライターです。
コメディ、日常、メンヘラ、そして百合&ライトBL
ゆるふわ台本多め
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